山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦後の沖縄密約を通して国家権力とジャーナリズムの戦いを描く全4巻中の第2巻。
本巻は、記者逮捕から公判までを描く。冒頭にもある通り、事実を取材し小説的に構築したものなので、裁判の展開などは専門用語も多くやや難解。だが、臨場感に溢れ、証人などの表情がありありと伺うことができる。
沖縄返還というと、歴史の教科書では割と美化されているように感じるが、裏でこのような密約があったことは伏せられている。本書を読むと、すっきりせず、結局何のための返還だったのかなと思ってしまう。日米両政府の体裁のためか?とも思えてしまう。政府のいいように利用されたのではないかとさえ、思えてしまう。それだけに歴史を知る上 -
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平成21年、第63回毎日出版文化賞特別賞を受賞した巨編小説。文庫では全4巻。
戦後の沖縄返還を巡る密約の内実について描かれている。
ジャーナリストにとって、如何にしてスクープをモノにできるかは人生を左右する大きなことである。しかし、そのスクープがあまりに大きすぎる場合は、どう公にするのかの判断が問われる。公開すると基本である情報源の秘匿が守り通せない。しかし、公開しないと国民に真実を知らしめることができない。
そしてそれがどのような形であれ公開されてしまうと、一気に歯車が動き出す。今回はそれが政府にとって不都合なものであった。その情報源について政府は記者の逮捕に踏み切り、全力で潰しにか -
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全4巻通してのレビュー
毎朝新聞政治記者、弓成亮太。
政治家・官僚に食い込む力は天下一品、自他共に認める特ダネ記者だ。昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材中、弓成はある密約が結ばれようとしていることに気づいた。
熾烈なスクープ合戦の中、確証を求める弓成に、蠱惑的な女性の影が……。
読み進めていくうちに、久しぶりに胃がキリキリした。
裁判に向けた準備や法廷でのシーンは特に圧巻。
国家権力のあり方、外務省の伏魔殿ぶり、個人のあり方…どれもこれも、いつの世も変わらないものである。
最も本質的なことが隠し立てされ、最も多くの被害を被った方々がいつまでも救われない世の中。
山崎豊子氏の