山崎豊子のレビュー一覧

  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

    購入済み

    つまされる思いが、、

    とにかく読んで!

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    2019年11月18日
  • 華麗なる一族(下)

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    作品としては「白い巨塔」などと同じく初期の長編。従って、主人公万俵大介が自己の野望のため策略をめぐらすなど、「白い巨塔」の設定と近しいところもある。
    個人的には、万俵鉄平が祖父の子かもしれないとの疑惑から大介は鉄平に冷酷な対応をするという設定になっているが、大介の銀行家としての冷酷さをより現すためには、自分の実子だろうが側近だろうが必要ならば切り捨てるという意味で、そういう設定にしなかった方がよいと思う。

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    2019年10月26日
  • 花のれん

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    山崎豊子氏の直木賞受賞作品。裏表紙を見たら、昭和33年発行となっていて驚いた。著者は大阪人であり、この作品は大阪出身の人にしか書けないと思う。山崎氏の他の大作とちがい、1冊で完結の読みやすい本である。
    大正時代に、呉服屋に嫁入りした多加が、商売がうまくいかず、遊び人の夫に悩まされ、一人になった後落語の寄席を開いて奮闘する話。行動力がある多加のバイタリティに感心する。歴史小説ではないが、どうやら小説のモデルとなる女性がいたようだ。大阪のお笑い、今でいうと吉本興業のような、特有の文化が発達していく過程が楽しめる。読んでいると、主人公の女性を応援したくなってくる。今も昔も、女性がビジネスで成功するに

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    2019年10月18日
  • 花のれん

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    ◯大阪の商人の描写がやけに詳しいので、例によって緻密な取材の賜物かと思ったが、山崎先生はもともと大阪の商家の生まれで、大阪商人の話し方、商人の考え方、生き方がリアルなのも頷ける。
    ◯一気に読ませる展開の妙は流石。落ちて上がっての波乱万丈で、テンポが良い。
    ◯ただ、物語自体に滲み出る、金への業の深さが引き起こす因果が悲しく切ない。
    ◯決して金だけに囚われているわけではないが、その生き方が果たして幸せだったのかはわからないが、筋の通った強い生き様に惹かれるものがある。

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    2019年10月12日
  • 白い巨塔(一)

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    人間の嫌らしさがよくわかる 面白い、よく取材してある。50年以上前に書かれているのに古さをかんじない。

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    2025年12月18日
  • 華麗なる一族(下)

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    物語の中核、都市銀行としては小さな阪神銀行が、自分より上位の大同銀行を呑み込む策動が動き出す辺りから物語は俄然面白くなる。
    阪神銀行頭取の万俵大介が権謀術数で家族を不幸に巻き込みながらも己の欲望を満たして行く様に嫌悪感を抱きながらもストーリーに引き込まれて行く。
    「自らの欲望を遂げるためには、冷然と金の力で自分に都合のよい正義を作り変えることの出来る男」
    万俵大介を表す的確な言葉だろう。

    物語のいたるところに出てくる馴染みある土地。
    神戸を舞台にしたストーリー展開も嬉しい。
    阪神銀行があるのは元町栄町通であるし、南京町、北野坂、六甲山など地名もさることながらドンクやオリエンタルホテルなど固有

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    2019年07月21日
  • 花のれん

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    朝ドラ、小説
    2017年下半期に放送された連続テレビ小説「わろてんか」は、吉本興業創立者の吉本せいがモデルでした。
    かなりのやり手な女性だったそうですが、朝ドラでは見事なふんわりヒロインになっていました。朝ドラのアレンジ力は大したものだと思いました。

    しかし、朝ドラよりも60年近く前に吉本せいがモデルとなった小説が出版されていました。
    『花のれん』(山崎豊子/新潮文庫)です。実は、「わろてんか」放送中に本書を購入してたのですがずーっと積読で、この2日間ほどで一気に読みました。

    明治〜昭和初期の大阪
    吉本せいは1889(明治22)年生まれ、没年は1950(昭和25)年なので『花のれん』の作中

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    2019年07月06日
  • 運命の人(四)

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    読み応えのある本でした。
    国家機密をスクープした政治部記者。
    実話とは知らず。
    4巻は戦争の話が苦手な私にとって沖縄の現実を知るとてもいい機会になったと思う。
    ドラマもあったなら見れば良かった。

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    2019年06月30日
  • 華麗なる一族(上)

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    こんな世界があるのか。。。

    あるのか?? 空想なのか??

    と妄想・想像しながら読みました。

    産まれた瞬間から将来が決まっている環境で育つ不自由さ、だけど、財力・社会的地位・人脈などは圧倒的に確立されている家族。

    貧乏だけど自由。はたまた、金持ちだけど不自由。

    一体、私達にとって「幸せ」とはなんなのか?考えさせられる作品。お金に縛られない生き方が1番の理想だよなー。と再度自分が置かれている環境に感謝の意が芽生えた

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    2019年06月27日
  • 大地の子(三)

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    陸一心の生き別れた妹が見つかった。
    貧しい農民の家に売られ、人間とは思えぬような扱いを受け、幼い頃から体がボロボロになるまで働かされており、今や病に侵されて生死の狭間にいた。
    そんな妹の姿に衝撃を受けるも、どうすることも出来ない。
    そんな中、新たな事実を突きつけられる一心。
    また、日本人であるが故に付きまとう疑惑の目。
    まだまだ一心は辛い人生から逃れられない。

    様々な事情で肉親を探す戦争孤児たち。
    しかし、それさえも出来ない貧しい者も多い中、出会えたことは奇跡ともいえる。
    そんな肉親探しの苦労も多く垣間見える。

    2019.4.19

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    2019年04月20日
  • 二つの祖国(一)

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    移民の立場からみた戦争の物語。
    星5つにしてもよいのですが、やはり「沈まぬ太陽」が一番なので星4つ。
    山崎さんの小説は深いですね。

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    2019年04月17日
  • ムッシュ・クラタ

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    ネタバレ

    収録作品
    *ムッシュ・クラタ/晴れ着/へんねし/醜男

    表題作『ムッシュ・クラタ』は著者の実際の出来事を元に紡がれたお話かな?という印象を受ける。

    *****

    “私”は以前職場で要職についていた倉田玲氏の訃報を新聞の紙面にて知る。
    フランス料理店でフランスの詩について、歴史、文化、雑学-日本人である彼がたっぷり語ったこと、ダーク・スーツに帽子と手袋を装着して出勤し、仕事中はパイプをいつもくゆらせていたこと…そんな彼の姿が頭にあったが、通夜で訪れた彼の住まいはいつもの彼のイメージとは程遠い、こじんまりとした慎ましい家屋であった。
    この差異から倉田氏という人物そのものにひかれる“私”。
    10年

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    2019年04月16日
  • 大地の子(二)

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    日本人であるが故、労働改造所に入れられ、厳しく辛い日々を送っていた一心だったが、あるかとから養父にそのことが伝わり、養父の命懸けの努力により、解放された。
    その後、元の職場に戻るが、以前のような仕事は与えられずの日々が続く。
    しかし、能力を買われ、日中合同の製鉄所建設の大プロジェクトに参加できるまでになる。
    ただ、日本人であるが故に苦しんできた一心にとっては複雑な思いだった。
    また、一心の知らないところで、様々なことが重なり始める。

    一心と養父の親子以上の愛情と信頼の深さが胸を打った。

    2019.4.13

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    2019年04月14日
  • 花のれん

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    安定の山崎豊子。

    不毛地帯にも華麗なる一族にも共通することだが、ストーリー自体が面白いだけでなく、ビジネスに対する心構えを学ぶことができる。

    本作においては、リスクを取ることと人心掌握の重要性を学んだ。

    このようなスタートアップの物語から、スタートアップがどのようにして生まれ、成功していったのか知ることは、仕事において大切であると感じたので、関連の本を読んでいこうと思う。

    ちなみに、調べて分かったのだが、本作の主人公のモデルとなったのは吉本興業の創業者である「吉本せい」とのこと。
    吉本興業の創業者は女性だったのに驚き。

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    2019年03月10日
  • 二つの祖国(四)

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    4巻は、主人公の期待にそぐわない東京裁判の粗雑・偏向・歪曲された審理と、想い人椰子の白血病による死亡、そして、なぜか主人公のピストル自殺で終わる。
     主人公のモデルは二世の伊丹明とハリー福原のミックス。ライバルのチャーリー田宮のモデルはいないようだが、彼女の戦争小説らしく嫌味で出世嗜好の男はよくでてくる。チャーリー田宮がもっとイヤな男として書かれ、さらに、悲劇で終わればもっとスッキリしたんだけどね

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    2019年03月01日
  • 二つの祖国(三)

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    3巻は東京裁判で通訳の適正をチェックするモニターとしての仕事と、東京裁判の審理が描かれている。まさに’’小説東京裁判’’というべき内容。

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    2019年03月01日
  • 二つの祖国(二)

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    2巻では戦時中に日本語に通暁している教師としてアメリカ軍に抜擢され、フィリピンで日本軍に従軍した弟忠と敵同士として遭遇し弟忠を誤射するという事件、そして、第4巻につながる想い人である椰子の日本へ帰省した直後の広島被ばくという太平洋戦争末期の悲劇が描かれる。

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    2019年03月01日
  • 二つの祖国(一)

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    日本人夫婦の間でアメリカで生まれたアメリカ国籍を持つ二世が主役である。1巻は太平洋戦争の開始による、馬小屋同然のマンザナール収容所での家族全員の強制収容生活を中心に描かれている

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    2019年03月01日
  • 不毛地帯 第五巻

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    ネタバレ

    1~5巻までまとめて。

    山崎豊子氏の綿密な描写により、躍動感溢れる内容となっています。読む側の専門知識が足り無くて何言ってるのか分からない所も多々有りましたが。
    商社での最後のシーンに引き際の美学を感じた。自分もあのように生きれるだろうか...

    スーパーマンのような主人公壱岐正ですが、男としては最低ですな。ビジネスマンとしては立派だけど下半身に人格がないキャラというのが山崎氏の企業トップの男性に対するイメージだったのでしょうか?

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    2019年02月25日
  • 二つの祖国(一)

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    アメリカ合衆国の市民権を持つ、日系二世でも、ジャップはジャップなのか──
    第二次世界大戦中、日本軍の真珠湾攻撃により、アメリカにいる約11万人の日系人が強制収容所送りとなった。
    国籍は、アメリカでも、見た目は日本人の日系二世の天羽賢治。
    日本人としての誇りを胸に抱くか、巨大なアメリカという国家に屈するか。
    常に二者択一を迫られる。
    苦悩や葛藤を抱え、天羽賢治の目に映るアメリカとは……

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    2019年02月19日