山崎豊子のレビュー一覧

  • 暖簾

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    をぐら屋昆布の品を頂く機会があり、モデルとなった小説を読んだ。さすがに山崎豊子の小説とあって引き込まれ一気に読める主人公2代に渡る大阪船場商人の物語。事実に基づいた波乱万丈のサクセスストーリーは爽快。ただ、その時代は今と混沌さの意味合いが異なり非常にシンプルすぎて、やはり少し前時代の小説というか、今は新しい感覚の小説を好んでいる自分としては新鮮さを感じられなかった。

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    2025年03月05日
  • 白い巨塔(一)

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    唐沢版ドラマを少し見ていたので、読んでみました。
    山崎豊子さんの丁寧な取材に裏打ちされたしっかりとした世界観は圧巻です。自分が生まれるより遥かに大昔の時代設定なのに、すいすい受け入れてすいすい読めるのは、山崎豊子さんの手腕でしょうか。
    個人的には里見先生の清廉さは怖いです。笑
    続きの教授戦の行方が楽しみです。

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    2025年03月04日
  • 花のれん

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    今度ドラマ化される記事を見たような気がしたので再読。
    まだまだ圧倒的な迫力はなく、言って見ればそれなりに面白い作品の枠からはみ出していないかと。
    ただ風俗史というか、芸能史という意味ですごく興味深かった。落語も講談も漫才も歴史の中で生きている大衆芸なんだと改めて感じ入った次第。

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    2025年02月26日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    ドラマも観てるけど、本も2回目かなあ

    初めのアフリカ編は、まあわかりやすい
    恩地くんだけの問題なので、視点もはっきりしている

    しかし御巣鷹編が終わり、国見会長が中心の編になるといかんともしがたい。
    次から次へと新たな登場人物が出現し
    多すぎて把握できない
    数章で消える人たちは覚える必要はないが
    当然その時点では判断できず。
    なんとなく認識せざるを得ないので疲れる
    ドキュメンタリーチックなのでやむを得ない部分もあるが、物語りというより筆者の言いたいこと書きたいことで埋め尽くした文章って感じだ。
    運命の人と同じ流れ
    その上、気持ちの良いラストもなく
    利権を貪るクソみたいな人たちは、ぬくぬくする

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    2025年02月25日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    最初はすごく楽しかったけど、だんだん「またー!可哀想。」っていうかんじだった。
    御巣鷹山のことについてしれたのは良かったけど本当に悲惨な時期だったよなぁ。飛行機事故恐ろしいけど乗らないと海外にはいけないしねぇ。

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    2025年02月17日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    日本に帰ってきて良かったと思ったのに御巣鷹山の事故。御巣鷹山の事故は何度かテレビで見ていたけど私が生まれる前のことで、こんな事態になっていたのかと詳しく知り、また事故があってものうのうと暮らす上層部の人たちに嫌気が差した。

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    2025年02月10日
  • 運命の人(一)

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    4巻まで読んで。

    前半まではそれなりの迫力で引き込まれたが
    沖縄編からは、物語というより
    ドキュメンタリーの様相で
    筆者としてはそれを伝えたかったんだと思うけど
    読者としては物語が読みたいわけで
    後半はほぼ飛ばし読み。
    いい作家の本の全てが面白いわけではない
    司馬遼太郎は特別だった

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    2025年01月27日
  • 白い巨塔(二)

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    前半は熾烈な教授ポストをめぐる選挙戦が描かれており、候補者を取り巻く周囲の人間の私利私欲が渦巻いた様子は医療の世界も政治力と金、権力にまみれていた。フィクションではあるが著者の取材力を考えるとあながち全くの作り事ではないんだろうな、と思った。選挙戦の部分は読んでいてなかだるんだが財前教授の胃癌手術を受けた患者の容体が急変するところで2巻が終わっており、この後どんな展開になるのか?

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    2025年01月09日
  • 不毛地帯 第四巻

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    オーディブルで視聴。
    鮫島にやられっぱなしの印象。
    最後の方で、最終巻で少し明るい兆しが出始める予感だけが救い。

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    2024年12月31日
  • 白い巨塔(一)

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    山崎豊子ファンのくせに「白い巨塔」読んでないのは恥ずかしくなり手に取った。財前五郎って傍若無人で出世欲まみれの助教授だと思っていたがなかなかの苦労人なのである。財前五郎を可愛憎い人物に思えて、2巻、3巻と読み進めるのが楽しみ。

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    2024年12月31日
  • 白い巨塔(二)

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    教授戦という壮絶な序章を終え、話は1人の患者と外遊にクローズされていく。
    所々、周りからの今後の示唆に飛んだような伏線が見られ、そのお陰でこの先に待ち受けるだろう何やら不穏な雰囲気により、飽きずに読み進めることが出来た。

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    2024年10月23日
  • 白い巨塔(四)

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    裁判に巻き込まれていく人たちの戸惑いや苦悩が興味深い。
    柳原も、亀山君子も、それぞれに抱えたものがあるから、迷い苦しむ。
    権力と欲に飲み込まれてしまう弱者の姿が、痛々しい。

    佐枝子の想いも、なんだかひやひやする。
    加奈子爆弾がさく裂するのも、つい期待してしまう。

    それぞれ2度目の裁判と選挙の話は、パワーアップしているものの、繰り返し感は否めず、ちょっと飽きを感じる。
    結末を知っているから、身を入れて読めないだけだろうか。

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    2024年09月23日
  • 白い巨塔(三)

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    裁判の経緯で、各人物の人柄がうまく描かれていておもしろかった。
    まあ、そうなるわな。
    といった感じの巻だった。
    大河内教授がかっこよく描かれているが、彼が封建的な大学で生き残れたのは、ラッキーだったということになってしまわないか?と思ってしまうような、ドロドロ加減。

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    2024年09月23日
  • 仮装集団

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    読むのに時間がかかった。

    昭和初期の共産党と民主主義の対決を音楽鑑賞会に持ち込んだ話。

    勤音で働く流郷が会員を増やすために奮闘するが、政治偏向の局員に翻弄される。その後が知りたかった。

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    2024年07月31日
  • 花紋

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    明治大正に生きた閨秀歌人御室みやじの数奇な運命を描いた一作。

    短歌のことは分からずともその展開にトリコにさせるのはさすが山崎豊子といったところ。

    河内長野の因習に囚われ、自由に生きることが出来なかったみやじの苦悩を描く。

    昔の慣習に囚われすぎた昔の人々は今となっては納得できないものの、当時としてはシリアスだった面も伺える。

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    2024年07月30日
  • 約束の海

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    緻密な取材に基づいた確かな筆運び山崎豊子らしさ出た一作。

    潜水艦乗りの花巻と海難事故を扱った作品。

    一部完でこれからの展開が楽しくなるところだったが、作者が逝去したことにより続編は骨格しか分からないものとなった。

    本来は花巻の父が、真珠湾攻撃の捕虜第一号になった苦悩に触れ、主人公が自分の職を見直すという流れだったようだ。続きが読めなくて残念。

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    2024年07月30日
  • 二つの祖国(三)

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    天羽憲治が東京裁判のモニターを務めることで正義を貫こうとする反面、弟の忠がやさぐれで行く様子が痛ましかった。
    置かれる環境は真反対だがどちらも2世として日本人としてもアメリカ人としても忠誠心を常に問われる厳しい立場におかれてやるせない。
    二つの祖国(3)は東京裁判が描かれており、東京裁判について見識を深めるきっかけになった一方で読みこなすのはかなり難しかった。

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    2024年07月04日
  • 花紋

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    山崎豊子さん作、女主人公の作品の中では今のところこちらがベストとなりました。
    歌人御室みやじこと葛木郁子の人生を一時彼女と共に暮らした女学生が訪ね聞き歩く形で綴られる物語。
    山崎豊子さん作品としては個人的に新鮮さを感じ楽しんで読めた。

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    2024年05月17日
  • しぶちん

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    5作の短編集。5作とも全く異なる時代やテーマが描かれていました。
    個人的には遺留品が1番のお気に入りです。

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    2024年05月13日
  • 仮装集団

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    音楽を純粋に楽しみたい会員と主催者側のギャップに戸惑ったことが本作創作の動機とのこと。
    主催者の中にも会員の中にも様々な思惑が入り乱れ、汚い世界が垣間見える。
    綺麗に描かれがちな音楽業界を一風変わった目線で描いた作品で楽しめた。

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    2024年04月21日