山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(三)

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    大学病院の闇に切り込むシリーズ第三弾は医事紛争裁判。

    財前よりも里見推しになるように仕組まれた物語にまんまとハマっています。でも、里見先生には東んの娘と一緒になってほしくない。

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    2026年03月29日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    1巻、2巻に続き、物語の構成、人物描写、文学的要素、どれも申し分ないのですが、内容が重すぎました…。事実としてこのような事件があったというのが信じられず、当事者の方々の想いを考えると胸が張り裂けそうでした。

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    2026年03月20日
  • 不毛地帯 第四巻

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    オーディブルで拝聴。
    石油・自動車と、主人公以外の後輩方の話が続き、少し飽きてしまう場面もあったのだけど。後の5巻に続く伏線だったわけです。隠されていた訳ではないけど。

    石油の話は、特に専門的な単語も多くて何となく想像して読み進めていたけど、よくもここまで詳細に描けるものだと思った。あとがきから、多数の方に377名?取材をされたとの話で、さすがと感じた。

    千里の関係性からは、仕事で見せる男振りはどこへやら、情けなく溺れてしまう主人公の一面が見えて、少し幻滅。
    里井社長や鮫島の汚い男っぷりは聞いていて笑えてしまうほどひどかった。
    朝方、家に勝手にあがられるような親戚関係は嫌だよね。ほんと。

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    2026年01月20日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    悪人だらけですなあ、社内含めた政治ってこういう人間のドロドロ感の極みだからこそ、ここを目指すし、題材としても最適なのかもしれない。
    ただ、御巣鷹山の話と並列に並ぶ・並べるのは正直どうなのかな?どこまでリアリティがあるのか、判断し兼ねるし、注意深く回避すべき方向に読者の視線が移るような気が(帯の読者感想などその典型)。
    怒りは分かるし、後世に伝えていく責務はあると思うけれども、小説というフィクションの構成としては。。。

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    2026年01月06日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    作家の怒りが凄いなぁ。
    特にこの作家の作品群はあくまでフィクションだし、事実と誤認識してしまうことによくよく注意して読むべきだけれども、そこを凌駕する情念に負けてしまいそう。
    それ位の事件だし、その後の国策航空会社のだらしなさ、ひいてはそれらをすぐに忘却してしまう外部含めた人間の性に警鐘を鳴らすという意味でも本作の価値は十二分にあろうかと。

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    2026年01月03日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    この作家の手法には色々議論はありそうだなと改めて思わなくもなく。
    今生きる人が目撃している話題であるからして余計にそう思うし、逆に言えば作家としての腹の座り具合が違うとも言える迫力も否定できない。
    フィクションが事実を凌駕している典型例の一つかと。
    ともあれこの事故は日本は安全な国、技術大国とか言ってますが、本当ですか?という真摯な疑問が出てくる超絶の事故。子供ながらテレビに流れる名簿読み上げが異様に怖かったものです。私的には阪神淡路より、東日本より、サリンより、他の事件よりこれが今も一番の衝撃です。

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    2025年12月30日
  • 大地の子(一)

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    敬愛する俳優の上白石萌歌さんが、2026年2月からの舞台『大地の子』に出演するということで、読み始めた。彼女の役柄は“江月梅”。公演の発表が2025年8月で、当時彼女は舞台『震度3』に、まだ出演中だったと思う。今年、2025年の彼女は映画に舞台にTVドラマやバラエティ番組などの他に、adieu名義での歌手活動としてライブ開催、写真集の発売など、それはそれはめまぐるしい大活躍を遂げた年だった。フォロワーとしても、大いに喜ばしい限り。折しも2025年の年末である。
    上白石萌歌さま。今年は、もとい今年も、よくがんばりましたね。なにとぞ年末年始くらいは、ごゆるりとお過ごしください。
    舞台『大地の子』ぼくは早々にチケットを入手することができた。2026年3月に観劇の予定。舞台上の彼女を観るのは初めての機会なので、悔いの残らないよう、しかと彼女の存在感を確かめてくる所存。舞台は演者と観客の共犯関係の芸術という。ぼく自身、気の引き締まる思いがしている。
     
    さて。
    『大地の子』である。
    なんとも苦しさばかりの物語。五感をもって陸一心の境遇を想像した。生命にすら直結する試練の連続で、乗り越えても乗り越えても、乗り越えても襲いかかるケダモノのような運命。よくぞ心折れずに生への希望を捨てなかったものだと。生命力や精神力の強さで表すことは容易いけれど、ぼくはどうしても「もし自分だったら」との考えを避けることができなかった。あくまでも想像の域を越えないけれど、実感までには至らなかった。もし、一心に襲いかかる運命の一端でも実感しようものなら、ぼくは生命の危機への恐怖で、どうにかなってしまったのではないか。あまりにも過酷。あまりにも理不尽。耐えることなどできただろうか。
    行きつ戻りつしながら、ようやく読み終えた第一巻。さて、次巻の試練とは。
    心して表紙を開く所存。
     
    これだけの物語を舞台で、演劇で表現するというのだ。いったいどのような演技が繰り広げられるのだろうか。江月梅役の上白石萌歌さん、役柄のイメージにぴったりだと思う。
    たのしみで仕方がない。

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    2025年12月28日
  • 華麗なる一族(下)

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    内容は面白かったのですが、長かったです。主人公の立場や状況が目まぐるしく変化するで、グングンストーリーに飲み込まれて行きますが、とにかく長かったです。
    最後まで読みきった時は、マラソンを走り終わったかのような達成感でした。

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    2025年12月25日
  • 華麗なる一族(中)

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    内容は面白かったのですが、長かったです。主人公の立場や状況が目まぐるしく変化するで、グングンストーリーに飲み込まれて行きますが、とにかく長かったです。
    最後まで読みきった時は、マラソンを走り終わったかのような達成感でした。

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    2025年12月25日
  • 華麗なる一族(上)

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    内容は面白かったのですが、長かったです。主人公の立場や状況が目まぐるしく変化するで、グングンストーリーに飲み込まれて行きますが、とにかく長かったです。
    最後まで読みきった時は、マラソンを走り終わったかのような達成感でした。

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    2025年12月25日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    この小説のモデルになっているナショナルフラッグの会社のその後の行く末を承知している今、改めて読むと、ここで書かれている内容はあくまでフィクションだとしても、根幹の真実があるのだろうという気がする。
    加えて今だったら転職すれば良いでしょ、となるだろうけれども、この当時はそう簡単ではなかったんだと推察す。当方もほんの少し垣間見たことがありますが、身辺調査的なことは当然の如く横行していたようだし。
    でも不条理なものかもしれない、人生というのは。この厳然とした事実にどう向き合うかが万人に問われる永遠の命題なのかも。

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    2025年12月25日
  • 華麗なる一族(上)

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    こんな世界もあるんですね。
    まさに庶民の知られざる世界。
    官僚はやっぱり政界を牛耳っているのだと改めておもいました。
    彼ら一族は、政略結婚を拒否できないのですね。
    そうして家を存続させ繁栄させていく。
    いろんなカード、駆け引きが出てきます。
    そして言葉やしぐさから本心を読み取る。
    確かにドラマです。
    でも、やっぱり庶民でよかったかもしれない。
    そう思わせてくれます。

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    2025年12月26日
  • 大地の子(一)

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    序盤、中国のことがスッと入ってこなくて読み進まないが、中盤からサクサク読める。
    時代背景も中国のこともあまり知らなかったが、描写が素晴らしいので、想像しながら読めた。

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    2025年12月21日
  • 白い巨塔(二)

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    浪速大学第一外科の教授選の行方は最後まで絡れにもつれ、内部候補である主人公の財前がポストを手にした。←ネタバレっぽいけど裏表紙に書かれている内容なのでご容赦頂く。

    良心がどこにあるのか、目の前の患者を結果として犠牲にしてまでも『権威』を求める財前の姿は大学病院の組織体質が産み出したモンスターだ。

    肺に影があり呼吸困難で苦しむ患者を、自信たっぷりに誤診し国際学会へ旅立った財前の今後やいかに。

    この失態も他者になすりつけるのか。里見助教授が責任とらされたらやるせないなぁ。。

    サイドストーリーだが、私が思う理想のお医者さん、里見助教授と財前の前任教授だった東の娘との関係がどうなっていくのかが気になる。

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    2025年12月12日
  • 華麗なる一族(下)

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    ★3.5。
    すでにその実績があって目にしているからかおしれないけれども、非常に映像的というかその情景が目に浮かぶ。それだけ小説としての現実感があるということかと。
    本作もちょいちょい事実が散りばめられていて、それでいてどこか良い意味で作っている感じでともかくエンタメとして面白い。
    ご本人はエンタメとか言われると嫌かもしれないけれども、間違いなくこの作家の小説はアメリカにも伍していける力あり。あとは映像化側の力量次第ではないでしょうか。

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    2025年11月14日
  • 白い巨塔(二)

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    財前が横柄な態度を取り始めた。
    部長になった途端これだから呆れる。
    いつか痛い目を見るのかな。

    次巻も気になっております。

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    2025年11月01日
  • 華麗なる一族(上)

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    山崎豊子作品の好きなところは、「綿密な取材に基づいた、リアルな社会の描写」だと思っています。
    『不毛地帯』や『大地の子』『沈まぬ太陽』など、実際に起こった事件を題材にして、フィクションとは思えないほどリアルに作り上げられた登場人物の活躍と、お互いの「正義」のために血で血を洗うような激しい戦いを繰り広げる様に、読む手が止まらなくなるくらい作品世界へ引き込まれます。

    本作もそのような山崎作品の世界に浸ろうと思っていたのですが、いまいち世界観に入り込むことができませんでした。都市銀行を中心とした財閥と政治家の汚職を軸に描いた作品なのかなと思いきや、金に物を言わせる「上流階級」と勘違いした登場人物たちのセリフの一つひとつが鼻につき、読者である「一般庶民」には彼らの趣味嗜好や考え方が理解しづらいまま話が進んだように思います。

    昼ドラのような愛憎劇の要素を入れているからでしょうか、もう少し硬派な作品だと思っていたので、終始違和感を拭いきれませんでした。

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    2025年10月30日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    御巣鷹山事故の後の国民航空再建のために、指名された国見会長が人格者すぎて痺れます。

    この物語は善人と悪人の描き方がハッキリしているけど、悪人側のクズっぷりが凄まじくて。。
    己の利権にのみ固執し、裏金・賄賂なんでもアリ。

    どの程度事実に基づいたストーリーなのか不明だけど、かつての日本航空がこんなんだったとしたら、本当に衝撃。

    組合同士の対立もひどくて、ひとつの会社でこんなになってしまうのか?!と。

    とにかく最終巻でスッキリできる終わり方になることを望むのみです。

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    2025年10月21日
  • 不毛地帯 第五巻

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     大門社長が70歳をすぎて、老醜を晒すようになり、油田開発の成功を花道に引退させるにあたり、壹岐も退社することになる。中小企業でも同じであるが、かつて凄く頑張っていた経営者が70を過ぎてその地位に固執する姿はあまり見たくないものである。
    第五巻まで読み終わって、軍国教育を受けて戦争を戦って悲惨な目に遭った軍人が、戦後の日本において経済競争を戦う姿はどこにでも多くあったのだと思う。そして彼らの大変な努力が、日本の経済復興を支えたのは事実だ。しかしそんな彼らの世代さえ晩年はなかなか後進に道を譲らず、次の世代がうまく育たなかったことが今日の日本の低迷を招いているのだと思う。彼らの基準からすると戦後生まれで飽食の世代を頼りなく思った側面もあったであろうが、ポストに固執する人も多かったと思う。そんな人間が運営するのだからどんな企業もどんな名家もきっと衰退するようにできているのだ。高いところまで上り詰めれば詰めるほど、衰退の坂道の傾斜は深くなるのだと思いました。

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    2025年10月18日
  • 不毛地帯 第四巻

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     この巻は油田開発で苦労する話である。お金ばかりかかってなかなか発見できないので、撤退せざるを得ないような状況まで追いやられる。その一方で、プライベートの恋愛もスムーズにはいかない。

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    2025年10月18日