山崎豊子のレビュー一覧
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気張って気張って、耐えて、凌ぐ。
体力、技術、気力、全て使って貫く。
(以下抜粋)
○せっかく土産にしたその昆布を神棚と、
亡父の仏前に供えたまま黴にしてしまった。(P.31)
○損も資本(もと)や(P.36)
○店には惜しい者やけど、お前はもう一人前やと暖簾を分かたれた。(P.37)
○国会や、箱根の山で、なんぼまともそうなこというともあかん。
経済復興は一人一人が汗みどろになって働くことや。(P.172)
○客の目に見えない倉庫に多額の金をかけなければならなかった。(P.225)
○自分のレッテル貼ったもんは、
自分が作り、自分が眼を通して売るのが当たり前やないか(P.226) -
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ネタバレあれ?これ、山崎豊子?彼女の本を読んだことがあればあるほど、そう思ってしまうだろう。いつもは社会の腐敗について考えさせられるが、今回はある女の一生を通して人生というものを考えさせられた。
今の時代でも、自分で選んだ結婚相手を親が気に入らず、別れを選ぶカップルがいる。しかし花紋を読むと、それが正しい選択なのかわからなくなってしまう。
自分の意思を尊重する現代的な女性であった郁子が、保守的な結婚をする。保守的な女性ならそれを受け入れ徐々に順応するだろうが、郁子は最初から受け入れず徐々に拒絶を強める。
保守的な家系、意地の悪い継母や妾腹、腹黒い夫が郁子の不幸を一層際立たせるが、郁子自身にももう -
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えげつなく面白かったです(笑)
大阪を舞台にした小説を大阪にいるうちにもうちょっと読んでおこうと思って、手にとった本です。
(電子書籍なんで手には取れないんですが)。
1960年代と思しき大阪。老舗の木綿問屋が舞台。
代々女子ばかり生まれ、能力のある男を婿にとって続いてい女系家族。
つまりは女性が権力を持っているわけです。
冒頭、当主の葬式から。奥さんはもう死んでます。
という訳で相続争い勃発。
①わがままで婿取りを嫌がり嫁に行ったのに離婚して出戻ってきて長女として惣領のプライドを持つ長女。
②長女の割を食って婿取りし、家に残っている次女。
③若くてまだまだぶらぶらしている三女。
④その三 -
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上巻より続きます。
冷酷でやり手、切れ長眼の年下男、銀四郎(う~ん、何度書いてもワルそうな名前だ・・・)の冷淡な拡大計画はとどまるところを知らず、船場出身のいとはんデザイナー式子の地位をさらに高め、前例のない仕事を次々と成功裏におさめ、いよいよ、パリへ舞台を移そうとしていた。もはや日本のファッション界を代表するスターデザイナーとなった式子先生。しかし少しづつ、虚栄で飾られた勲章が重く影を落とし始めるのでした・・・
下巻も相変わらず、銀四郎の快進撃が続きます。あまりにやり手なので、腹立つー!と思いながら読むのですが、まあ、あそこまで徹底して商売として割り切れたらもうご立派としかいいようがあり -
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船場のいとはん、こいさんものが何故か好きなわたくし。
この作品は新聞の書評ではない欄で「船場のいとはんもの」として紹介されていたので知りました。
知ってしまったら早く読みたい。某お急ぎ便も待ちきれなかったので、本屋さんの店頭お取り置きネットサービスで在庫確保し、取りに行きました。
(このサービス、すごく便利だけど、カウンターで本のタイトルを告げるのがちょい恥ずかしいっす)
この作品は、なみいる巨編をお書きの山崎先生においては上下巻と、規模としてそう大規模ではない作品に該当すると思われます。
しかし、これが新聞連載の小説だったと知り、驚きました。
こんなに悶々とする展開、毎日小出しにされるのを