山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(五)

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    医事裁判、控訴審の判決後、財前教授が病に倒れるのだが・・・周囲の彼に対する対応を読みながら目頭が熱くなった。社会派小説金字塔

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    2025年11月02日
  • 二つの祖国(一)

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    主人公の日系2世が太平洋戦争でアメリカ軍の軍人として従軍し、東京裁判では通訳として日本人を影から支えた。
    戦争では、弟は日本人として従軍し、その弟と戦場でまみえ、誤って足を撃ってしまう。
    戦争は、ただ、軍人だけが傷つくのではなく、色々な立場の人間が傷つく。二度とその道に進んではならない。

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    2015年10月07日
  • 運命の人(二)

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    権力に楯突くとこんなにも辛い仕打ちが待っているのか、逮捕された人はこんなにも酷い仕打ちを受けるのか、と恐怖します。
    まるで体験したかのような緻密な描写です。その描写がかなりの部分において真実なんでしょうね。作者の執念の取材に脱帽です。

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    2015年10月03日
  • 運命の人(一)

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    沖縄返還の裏でアメリカとの間で秘密裏に行われた取引を暴く記者が政治家の怒りをかい、貶められていく。こんな事実があった事すら知らなかったのが幸いし、この後の展開がとても気になり楽しく読み進められる。やはりノンフィクションものは緊張感が違います。
    作者の取材力、書くことに対する使命感のようなものが伝わる。
    長編だが、読み始めたら止まりませんね。この章の最後、主人公のまさかの…に驚嘆します。

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    2015年09月30日
  • 女系家族(下)

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    ネタバレ

    なんにも情報を入れずに読むとワクワク読めるのだが、
    最後のオチをあらすじで書いてしまったりしているのが残念。。。
    そんな私はウィキの実写化出演順で感づいてしまいましたが笑

    話はやはり重厚な山崎豊子。
    大阪シリーズは社会派シリーズとまた違って面白い。

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    2015年09月19日
  • 仮装集団

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    生真面目は洗脳されやすい。洗脳された手段はもっと怖い。共産主義の巻き込み方はは人間をよく研究したやり方。心理学のの大家やなぁ。

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    2015年09月16日
  • 花紋

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    やはりこの人は白い巨塔以前と以後にわけることができるな、筆のタッチが違うような、話も女性にスポットをあてたものが多いように思う。
    大地主の家にうまれ、300年の家の風習に雁字搦めにされながら生きた女性の話。
    ミステリタッチの部分もあり謎を解きながら読めた。
    ろくな男がいない苦笑

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    2015年07月26日
  • 華麗なる一族(中)

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    ネタバレ

    万俵大介のいじめは病膏肓に入る状態になってますますひどくなってきた。人間のいやな面ばかり出てきて本当に鉄平を応援したくなってくる。閨閥結婚をしておきながら、ビジネスに親子の関係はないとは血も涙も無い人だと思う。万俵一家は皆が仲良くない。よくこのような歪んだ家庭が生まれたものだ。血の通いあった、笑いの絶えない関係は出てくるのだろうか?阪神特殊鋼はアメリカンベアリングからの受注を回復できるのだろうか?阪神銀行は吸収されてしまうのか?興味が尽きない。少しは明るい結末を期待したい。

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    2015年08月16日
  • 華麗なる一族(中)

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    万俵家はどうなってしまうのか。
    ページを繰る手が止まらない。
    万俵大介の冷徹さ、高須相子女史の傍若無人な振る舞い、何もしない寧子さん、美馬中の狡猾さ、なんでこうもムカつく奴ばっかりなんや!!
    またしても本人の意思を無視した閨閥結婚させられそうになってる二子さん。。かわいそう。。
    鉄平さんの運の悪さも相まって、どんどん歯車が狂っていく。

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    2015年06月08日
  • 運命の人(二)

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    ネタバレ

    問題の文書は、国益に影響を与える「国家の機密」なのか、国民の「知る権利」に基づき公表されるべきものなのか。
    国民の税金の使い道にも繋がるものだから無論知る権利がありそうだが、全てを知らせる必要があるのか。
    文書を入手した経路が記者と国家公務員の不倫関係からだったことが波紋を呼ぶ。
    弓成氏はそそのかし罪に問われるのか。
    裁判の内容はやはりわたしには難解であるが、「密かに情を通じー」という起訴状の文言は検察の上手な策やなあと思う。

    2巻では何と言っても由美子さんの苦悩が読んでて辛い。
    氏の思いやりのなさは言語道断だが、こういうマスコミの格好のネタになった家族は、心ない文字の暴力にさぞかし苦しめら

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    2015年05月28日
  • 運命の人(一)

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    ネタバレ

    政治に疎く、以前挫折したもの。再読。
    ・・・めっちゃ面白いやないか。
    時間はかかるけど、読み解けるようになった感じがするのは大人になった証拠かしら。

    機密文書を巡り、幾人かの人生が狂い出す1巻。
    自信に満ちていて、類い稀なる資質も兼ね備えた弓成亮太は魅力的だが向かうところ敵多し。
    新聞って、国民の知る権利のためにあるとばかり思っていた。
    国政にメディア操作は欠かせない要素で、記者たちはどちらかというと国民のほうより政治家を向いて仕事をしてるような印象を受けた。安倍さんなんかはその操作がほんと上手なんだろうなあ。
    しかしこんな人たちを相手に、抜いた抜かれたとまさに生き馬の目を抜くような仕事をす

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    2015年05月28日
  • 花紋

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    河内長野出身なので、地名など懐かしく読みました。現代シーンはいらない気がしましたが・・
    この時代の女性の生き方、葛藤、興味深く読めました^^

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    2015年05月01日
  • 華麗なる一族(中)

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    中巻もすごくおもしろくてサクサクと次が気になって読み進めてあっという間に読んでしまった。
    ただ、中巻は相子の度が過ぎていて、読んでいるこっちも腹が立ってきた(笑)
    ああいう女マジ見ていてムカつくけど、はっきり言えない寧子も腹立つし、相子をかばう万俵頭取も腹が立つ(笑)
    こんな家庭で育ったら銀平のようにニヒルにもなるわ(笑)
    まぁあと中巻は本当に鉄平がいたたまれなくていたたまれなくて、それでもガッツのように抗ってるのを見ると、三雲頭取じゃないけど、読んでいるおれまで鉄平を応援したくなってきた(笑)
    下巻は本当に相子消えねぇかな~っていうのと、鉄平の高炉が完成してマジ成功しねぇかな~っていうのを期

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    2015年04月29日
  • 運命の人(一)

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    ネタバレ

    ドラマを先に観ていたから、わたしの中で、主人公で敏腕新聞記者の弓成はもっくんでその妻が松たか子。外務省事務官の三木昭子は真木よう子でその夫が原田泰三。
    時代は1971年。沖縄返還交渉を背景とした西山事件がベースになっています。政治、警察、司法などの国家権力と報道の関係、沖縄返還時の不平等な密約など、問題は今日のマスコミのありかたや、辺野古でおこなわれていることに至るわけです。
    全4巻の最初の1巻は、弓成逮捕まで。

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    2015年03月31日
  • 暖簾

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    暖簾の重さの良い部分と悪い部分が、上手く描かれています。

    伝統を守ることと進化することのバランス。

    お客様に良い商品を渡すためにする努力の大切さと、店を大きくしたいという私欲。

    見た目は同じでも、志という土台が重要だとわかります。

    何かを始めようとする人に薦めたいです。

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    2015年03月27日
  • 暖簾

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    いまよむと、いわゆる大阪弁でも聞かないことば、
    だせぇ、やぜぇ等が連発。
    大阪弁なのか、船場言葉なのかわからないが。
    正直大阪について見直す。
    暖簾の重みと。

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    2015年07月15日
  • 不毛地帯 第四巻

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    自動車会社の提携、イランでの石油採掘、色恋話に戦争の記憶、ライバルの心臓病やトローリング。話がかなり拡散してきた。登場人物が多く、文体は読みやすいのに読みにくい。長すぎてだんだんとだれてきた。それでもだれさせる手前で色恋話が入ってきたりして絶妙。主人公に全然魅力は感じないけど。

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    2014年10月10日
  • 不毛地帯 第三巻

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    自動車業界との関わりが続き、退屈になってきた。相変わらず主人公は魅力的じゃないし。そんなことを思ってたらキタキタ濡れ場が。この話、単調にならないよう、ときどきそうしたイベントが発生する。巧妙というかなんというか。

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    2014年09月26日
  • 運命の人(二)

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    逮捕され、屈辱とも思われる方法で貶められていく。
    権力に逆らうということはこういうことなのか。
    今の時代には起こりえないのではと思いつつ、実は様々なところでこのようなことが残っているのかもしれないと怖くなりました。

    本来ならば自分がペンを取っていたはずの事件を目の当たりにしても、それが叶わない辛さ。
    ものすごく伝わってきました。

    裁判シーンは手に汗握るものです。
    のらりくらりと話を受け流そうとする官僚側が追い込まれるのは痛快感があります。

    いよいよ中盤。
    後半への盛り上がりを期待して、3巻へ突入します。

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    2014年09月05日
  • 不毛地帯 第二巻

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    どろどろした商社の世界。シベリア抑留の話が終わって平和な話が続くのかと思ったら、下山事件ばりの鉄道自殺のシーンがあったり、中東での戦争の影響があったり、飽きさせなかった。

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    2014年09月02日