山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京裁判の判決が下ろうとしていた。
東京裁判にモニターとして携わる賢治は、連合国側が敗戦国・日本を裁く一方的なやり方に疑問を覚える。
椰子には原爆による暗い影が…
原爆の恐ろしさを感じる。
勝者が敗者を裁く。
勝者が正しいのか…
広島、長崎への原爆投下は正しいことなのか…
戦争は二度と起こしてはならない。
核を使うなんてことはあってはならない。
『私は米国の敵だったのだろうか』
アメリカに忠誠をつくした日系二世にもかかわらず、戦争が終わってもまだ差別され、少しでも日本への心情があると反米と言われる…
狭間で苦しむ賢治…
賢治には二つの祖国を持つ身として、戦って欲しかった。
日系ア -
Posted by ブクログ
裁判の判決、一転して有罪へ。
そして、4巻へ続く。
まあこの辺で、この本の題材となってる「西山事件」について。。。
1971年当時の総理大臣、佐藤栄作がアメリカからの沖縄返還を実現し、その後、それを讃えてノーベル賞も貰ったわけだ。
その時、アメリカが地権者に対して支払った金は、実は日本が肩代わりしていたと。
要は、金で解決した部分がある事は、秘密だったが毎日新聞社の記者(名前が西山だから「西山事件」)が、その情報を国会議員に漏洩した事が有罪となった事件があった。
その機密情報の入手経路が、女性秘書で、まあ、ビジネスマンガによく有るドロドロした男女関係。
毎日新聞は、そのスキャンダルから倒産 -
Posted by ブクログ
いや辛い。辛すぎて読み終わるのに時間かかってしまった。
2022にドラマ作ったみたいで、気が向いたらみてみようかな。
「理不尽」が嫌いなので、めちゃくちゃ理不尽なことをされまくる恩地に同情しつつ、もうちょい上手くやれよ…とも思いつつ。
昭和って、会社辞めたら評判回ってしまってもう転職とかできなかったんだねきっと。早く辞めろよこんな会社…と思ってしまうけど。
みんな歯を食いしばって同じ会社でやるしかなかった。そりゃ親世代から見て令和に転職しまくって生きる我々は軟弱に見えることでしょう。
途中途中のアフリカの景色は沁み入るものがあった。キリマンジャロ、登りたいねぇ…大きなサファリにも行って -
Posted by ブクログ
信じられないくらい不条理だったけど、
1人の社員のために組合員がこれだけ動いたり、
大企業の一社員が社長にアポなしで会いに行くのよ信じられなかった。
組合員離れが進んでいると新聞で読んだのだけど、
「個」が強くなっていく社会で
組合にかわるつながるものってなんなんだろ。
本に書いてあるような組合の考え方っておそらく現代では受け入れられないところもあるだろうし、、、、
資本主義とか、稼げる稼げって悪いのもではないと思うんだけど、難しいな。
頑張ったら評価されたいし、
均等分配と平等、努力が報われないって違うよなーなんて考えたり。
わからん! -
Posted by ブクログ
ぐいぐい引きこまれる すごいドラマだった
すごい取材と執念が伝わってくる
中国人として育った日本人が、40才になって本当の父親と巡り会える
戦争での中国残留孤児が主人公だ
著者は正式に中国共産党中央委員会の許可を得て、中国国内で3年間の取材の後、1987年から連載を始めたものだ
満州のソ連国境近くでの開拓団の農家の息子として7才の時に終戦を迎える
奇跡的にも生き残ったが為に想像を絶する凄惨な日々を送ることになる
周恩来首相と田中角栄総理との会談で日中国交回復が果たされるものの、中国人民感情は日本を信用していない
国交回復後、上海に最新鋭の製鉄所を日本製鐵が受注する
この建設現場で主人公と本当