山崎豊子のレビュー一覧

  • 二つの祖国(四)

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    東京裁判の判決が下ろうとしていた。
    東京裁判にモニターとして携わる賢治は、連合国側が敗戦国・日本を裁く一方的なやり方に疑問を覚える。

    椰子には原爆による暗い影が…
    原爆の恐ろしさを感じる。

    勝者が敗者を裁く。
    勝者が正しいのか…
    広島、長崎への原爆投下は正しいことなのか…

    戦争は二度と起こしてはならない。
    核を使うなんてことはあってはならない。

    『私は米国の敵だったのだろうか』

    アメリカに忠誠をつくした日系二世にもかかわらず、戦争が終わってもまだ差別され、少しでも日本への心情があると反米と言われる…

    狭間で苦しむ賢治…

    賢治には二つの祖国を持つ身として、戦って欲しかった。
    日系ア

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    2023年05月15日
  • 不毛地帯 第三巻

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    元日本軍参謀の壹岐正がシベリア強制労働を経て大手商社で商戦に挑む作品、5連作の3巻目。
    日本と米国の自動車メーカーの厳しい提携交渉の中、秋津千里との関係にも事件が…。
    絶賛一気読み中。30年以上前の作品と思えない位楽しませてくれる、次巻も楽しみ。

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    2023年05月13日
  • 不毛地帯 第二巻

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    5巻連作の2巻目。
    壹岐は防衛省が絡む航空機商戦、
    常務昇進後に挑むスエズ運河の船舶を巡る商戦に挑む。シベリア時代の同胞も絡む泥試合に汚れた手も使いながら素晴らしい商材を披露していく。
    東京商事の鮫島、鮫島の息子と娘直子の将来、秋津の娘との微妙な関係等等含みが多く次巻が楽しみになる内容だった。

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    2023年05月07日
  • 不毛地帯 第一巻

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    山崎豊子さんの大作、安定の読み応え。
    第二次世界大戦末期、大本営参謀壹岐正は満州でソ連軍に勾留され11年をシベリアで過酷な強制労働に従事する。
    帰還後大商社社長大門に目をつけられ熱心な勧誘に応え商社マンとして第二の人生を歩むことを決意する。
    第1巻はシベリア強制労働時代の話が大半。
    同朋や自身の過酷な運命や些細な人の温かさが描かれています。

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    2023年05月03日
  • 運命の人(三)

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    裁判の判決、一転して有罪へ。
    そして、4巻へ続く。

    まあこの辺で、この本の題材となってる「西山事件」について。。。

    1971年当時の総理大臣、佐藤栄作がアメリカからの沖縄返還を実現し、その後、それを讃えてノーベル賞も貰ったわけだ。
    その時、アメリカが地権者に対して支払った金は、実は日本が肩代わりしていたと。
    要は、金で解決した部分がある事は、秘密だったが毎日新聞社の記者(名前が西山だから「西山事件」)が、その情報を国会議員に漏洩した事が有罪となった事件があった。
    その機密情報の入手経路が、女性秘書で、まあ、ビジネスマンガによく有るドロドロした男女関係。
    毎日新聞は、そのスキャンダルから倒産

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    2023年05月01日
  • 白い巨塔(一)

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    人が多くて頭がこんがらがってしまった、、、

    人を救うという病院であんなパワーゲームが繰り広げられてるなんて、知りたくないと思いつつ
    先輩に勧められて2巻へすすむ!


    純粋に助けたいとか、そんなお医者さんばかりではないのかねー。

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    2023年04月16日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    いや辛い。辛すぎて読み終わるのに時間かかってしまった。

    2022にドラマ作ったみたいで、気が向いたらみてみようかな。

    「理不尽」が嫌いなので、めちゃくちゃ理不尽なことをされまくる恩地に同情しつつ、もうちょい上手くやれよ…とも思いつつ。

    昭和って、会社辞めたら評判回ってしまってもう転職とかできなかったんだねきっと。早く辞めろよこんな会社…と思ってしまうけど。
    みんな歯を食いしばって同じ会社でやるしかなかった。そりゃ親世代から見て令和に転職しまくって生きる我々は軟弱に見えることでしょう。

    途中途中のアフリカの景色は沁み入るものがあった。キリマンジャロ、登りたいねぇ…大きなサファリにも行って

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    2023年04月08日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    私利私欲にまみれてる人が多くて、
    なんで会社のことを考えてる人があんな扱いを受けるのか。

    組合とか、諸々、自分のイデオロギーを持ってるから
    変えられないのかも。


    まとまらん。


    登場人物多すぎ〜

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    2023年02月26日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    登場人物が増えて誰の目線で描かれてるか少し理解に苦しんだ。

    会社のトップが私利私欲に走るのが信じられなかったけど、これが事実に基づくフィクションだと思うと
    会社の腐った感がすごい。

    今の時代もあんな考えの人がいるのかな。



    御巣鷹の事故を考えると涙がら出るし、
    乗客の恐怖や、ご家族の無念さや深い深い悲しみを考えると辛いものがある。

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    2023年02月18日
  • 運命の人(三)

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    敗訴が確定し、実家の家業も吸収され、弓成さんは自暴自棄になってしまいました。一巻の活き活きとしていた時の描写の頃が迫力があり、なんだか暗い気持ちになってしまいます。。

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    2023年01月31日
  • 不毛地帯 第二巻

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    面白かったけど、山崎豊子さんだな、という作品
    不毛地帯も白い巨塔も沈まぬ太陽もなんとなく似ていて少し飽きてきた

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    2023年01月27日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    信じられないくらい不条理だったけど、
    1人の社員のために組合員がこれだけ動いたり、
    大企業の一社員が社長にアポなしで会いに行くのよ信じられなかった。


    組合員離れが進んでいると新聞で読んだのだけど、
    「個」が強くなっていく社会で
    組合にかわるつながるものってなんなんだろ。

    本に書いてあるような組合の考え方っておそらく現代では受け入れられないところもあるだろうし、、、、
    資本主義とか、稼げる稼げって悪いのもではないと思うんだけど、難しいな。
    頑張ったら評価されたいし、
    均等分配と平等、努力が報われないって違うよなーなんて考えたり。

    わからん!

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    2023年01月26日
  • 大地の子(三)

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     全4巻の第3巻目。
     本巻は文革後の政争、宝華製鉄の建設中止、中国で離ればなれになった陸一心(日本名:松本勝男)と妹あつ子との再会と、目まぐるしく展開が移り行く激動の流れになっている。
     中国側の隠蔽体質と強欲さが浮き彫りになっている印象を受ける。また、いつの時代もそうだが、政治の影響を受けて苦労する一般人の姿も浮き彫りになっている。民族性や政争など、現代にも通じる内容であり、考えさせられる。

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    2023年01月13日
  • 大地の子(二)

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     全4巻の第2巻目。
     日本人戦争孤児として苦役を強いられながらも文化大革命の嵐の中を乗り越え、中国で生きることを決意した陸一心。日本名は松本勝男。養父である陸徳志や中国人の友・袁力本の協力を得て冤罪を晴らし、文革後の日中共同プロジェクトの「宝華製鉄」建設チームに抜擢される。一方、日本では世界屈指の工業力を誇る東洋製鉄の松本耕次を上海事務所長に派遣し、陸一心と見える。この松本耕次は信濃開拓団の一員として満州に渡り、徴兵のため満州に妻子を残し、日本で終戦を迎えた人であった。
     二人の運命がいよいよ交錯する。

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    2023年01月08日
  • 仮装集団

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    難しかった!
    これは再読します。
    唯一、今住んでいる大阪が舞台なので、よく知っている地名がでてきたのでそこは昔はこんなだったんだなーと想像しながら読めました。

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    2023年01月07日
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-

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    昭和の話を令和に読む。

    「組合」の話はなんとなく理解はできたけど、
    女性ってこんなに夫をたてていたのという違和感。
    (小説の本筋とは違うけど)


    職場の人に対して主人をたてる感じとか、
    「ですわ」口調とか、夫に敬語とか
    母に敬語とか
    違和感を抱いた。

    「ステレオタイプな古い女性」という感じに、この時代って本当にこうだったの〜と疑問を抱いた。


    どこまで事実に基づいているか気になるところ!

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    2023年01月05日
  • 大地の子(一)

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     1991年第39回菊池寛賞受賞作。「不毛地帯」「二つの祖国」と共に著者の戦争三部作と呼ばれている。本書は全4巻の1巻目。
     中国で日本人戦争孤児となった陸一心(ルー・イーシン)が主人公。働いていた鋼鉄工場からスパイの容疑で労働改造所に送られ使役の日々を送る。中国では毛沢東政権下の文化大革命の嵐が吹き荒れていた。
     本書では、自分がなぜ戦争孤児となったのか、そんな自分を救ってくれて大学まで送ってくれた養父・陸徳志(ルー・トウチ)の温情、容疑をかけられ使役の日々をいかに耐えてきたかを中心に歴史的背景と共に描かれている。

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    2023年01月04日
  • 大地の子(一)

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    ぐいぐい引きこまれる すごいドラマだった
    すごい取材と執念が伝わってくる
    中国人として育った日本人が、40才になって本当の父親と巡り会える
    戦争での中国残留孤児が主人公だ
    著者は正式に中国共産党中央委員会の許可を得て、中国国内で3年間の取材の後、1987年から連載を始めたものだ

    満州のソ連国境近くでの開拓団の農家の息子として7才の時に終戦を迎える
    奇跡的にも生き残ったが為に想像を絶する凄惨な日々を送ることになる
    周恩来首相と田中角栄総理との会談で日中国交回復が果たされるものの、中国人民感情は日本を信用していない
    国交回復後、上海に最新鋭の製鉄所を日本製鐵が受注する
    この建設現場で主人公と本当

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    2022年11月23日
  • 不毛地帯 第四巻

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    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 4」、2009.3発行、557頁。第4巻は自動車、石油に関する話。壹岐正は専務に昇進、近畿商事のナンバー3に。秋津中将の娘、秋津千里との仲は進展するも壹岐の態度は煮え切らず。娘や息子、社員などに2人のことを隠そうとする姿勢が。千里への思いやりが感じられないし、自分勝手。仕事に関しては決断力があるが、女性に関してはぐずぐずしてダメな男に設定されている。次の最終5巻でどうなるのか・・・。

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    2022年09月17日
  • 不毛地帯 第三巻

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    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 3」、2009.3発行、634頁。第3巻は、近畿商事に嘱託として入社して8年の壹岐正は常務に。スタンドプレーと揶揄するものも。第3巻は自動車産業の話。ところで、モデルの瀬島龍三氏の奥様は2007.621、老衰で90歳で没。瀬島龍三は2~3ヶ月後、妻を追うように老衰で95歳で没。著者はこのあたりは小説として脚色され、壹岐の妻桂子は交通事故で死亡。にわかに、秋津中将の娘で陶芸家の秋津千里の存在が大きくなってきます。婚約を解消し、ニューヨークに駐在の壹岐を訪ねてまっしぐらに迫る千里。

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    2022年09月16日