山崎豊子のレビュー一覧

  • 花のれん

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    最近、豊子先生が読みたくて。
    同じ女としてこんだけ仕事に力入れてみたい気持ちも分からなくもないが、何か寂しさが付き纏う。
    この時代にこんだけの商いの才があるのはすごいことだけどさ。

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    2020年02月26日
  • 華麗なる一族(下)

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    始終タヌキの化かし合い、脂ぎったオジサン達の小競合いは面白くもあるけれど疲れる。
    この作家は女である割りに女の描き方が味気ない。はつらつ?としてるオジサン達に比べて女はいずれも存在感薄い。本妻の寧子さんに至っては気の毒とは思うけど、同情はできない。
    唯一存在感のある愛人の相子も非常にわかりやすい典型的な悪女。

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    2020年02月20日
  • 華麗なる一族(中)

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    この作家は万俵大介のように冷徹な人だな。話は面白いのだけど、好きになれそうな人物が出て来ない。鉄平や三雲は比較的好人物に描かれているけど、山崎節に感化されると何だか青臭いように見えてしまうから不思議だ。

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    2020年02月20日
  • 華麗なる一族(上)

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    ドラマでは大介と鉄平の確執を中心に他の兄妹についてはあまり触れてなかったが、原作は弟の銀平や妹のニ子などの輪郭がはっきりして面白い。政財界の大物から末端の銀行員まで粒さに描かれているので、頭が混乱しそうだけどスケールの大きさは感じた。

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    2020年02月13日
  • 暖簾

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    ★3.5でしょうか、再読。
    粗っぽいですが、これが処女作と言われれば驚くほかなし。その後の多分国民作家の一人と言ってよいでしょう、これ位でないとそのレベルに達しないということでしょう。
    それにしてもこの大阪偏愛はこの地域に隣接した場所にかつて住んでいた人間からすると、率直に言って哀しすぎる。
    かつてどうだったのか正直良く分かりませんが、現在は田舎なんですよね、大阪は。それが価値を貶めるものではござらんが、田舎であることには変わらんのであしからず。

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    2020年02月01日
  • 女の勲章(下)

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    少し中途半端な終わり方で消化不良気味。
    男に翻弄され続けてきた式子がかわいそうだ。
    銀四郎、白石教授の二人のキャラクターが憎らしくて仕方なかった。
    こう思ってしまうことが、山崎豊子の術中にハマっているのかもしれない。

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    2020年01月26日
  • 二つの祖国(四)

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    ぅおー、感想消えた...。
    簡潔に書き直し。
    終わり方、怖っ!
    自殺って...。
    戦争なんて悲惨なことの後で、また扱っていることの重さの後で、なかなかハッピーな終わりはできないとは思うけれども。
    読後、怖いのは少し辛いゎー。
    エスプリ以上に、主人公の神経質・繊細っぷりが全面に出てきちゃった感じはありました。

    この本で私か一番良かったと思ったのは、その着眼点かな。ただ戦争物を扱うというのではなく、視点が[二世]だったのは、あまり考えたことがなかったから、なんかいい刺激だった。

    でも、戦争の裁判記録は、別にそれ自体はあまり小説じゃないし、読んで面白い物でもないし、読むのちょっとしんどかったゎー

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    2020年01月15日
  • 大地の子(三)

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    政治に翻弄される製鉄所建設。技術者としてはたまらんな
    そして妹とようやく再会できる一心
    しかし、日本の国としての戦後処理は酷い

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    2020年01月12日
  • 運命の人(一)

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    山崎豊子さんならではの、どこまでが事実でどこまでがフィクションなのか分からなくなる。

    しかし女はやはり弱いのか。

    いやそんなことはない。彼の妻は強かった、立派だった。
    郵政省疑惑で冤罪となった女性も本当に立派だった。


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    2020年01月11日
  • 花のれん

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    1909年、船場の呉服屋に嫁いだ多加は、家業に無関心の頼りない夫に振り回される。
    義父が亡くなった後はたがが外れたように遊び歩くようになり、苦労する。
    夫は芸事が好きで、多加はそれを仕事にしてはどうかと勧め、思いきって呉服屋を畳み、寄席を始める。
    最初はやる気になっていたが、本来のだらしなさが復活し、また働かなくなる始末。
    その後、夫は思いがけないことで死亡し、多加を最後まで苦しめる。
    しかし、一人息子を抱える多加は大阪商人として、更に人生を費やして行く。
    周りに何を言われようが、商売のためなら何でもやった。
    昔から、やはり女性は強い。
    だけど、その苦労は生半可なものでなく、時には挫けそうにな

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    2019年12月31日
  • 大地の子(二)

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    ようやく収容所から解放される主人公。製鉄所建設チームに加わり、本来の力を発揮していくが、日本との関わりが彼を新しい運命に導いていく。まさに起承転結の「承」と云える。第3巻でまた大きく運命が翻弄されそう

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    2019年12月29日
  • 白い巨塔(四)

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    舞台は第二審にうつった。
    里見や東も自分に合った環境で仕事ができているようで嬉しい気持ちになった。
    しかし、東の立ち位置についてはよくわからない。第1巻では悪者のようにみえていたが、財前が堕ちるのに従ってかわいそうなおじいさんに見えてきた。が、本当にいい人なのだろうか…?

    いよいよ道徳が報われる時が来たかな、という展開でした。
    財前や柳原も更生の兆しが見られたような気がした。
    次はいよいよ最終巻、どういう結末を見れるのだろう。楽しみだ。

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    2019年12月17日
  • 華麗なる一族(中)

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    最後ページが残り少ないのに、鉄平に課せられる試練がえぐすぎる。最後にこの追い込みか!と思った。
    相子さんの宰相ぶりが際立っていた。策略家め、こんな人は嫌いだ。
    零子の影が薄い。何もできないまま終わるのだろうか?次巻が楽しみ。

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    2019年06月04日
  • 花のれん

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    山崎豊子

    お笑い界の超モンスターマネジメント会社である吉本興業の創業者がモデルになってます。同じく吉本興業の創業者がモデルになった朝ドラ「わろてんか」の原作、、、にはなってないのかな?

    でもまぁ、同じような歴史をたどってますので主人公の多加の喋りは全て葵わかなが頭に浮かびます(笑
    何も知らない船場のこいさんが頼んない旦那に嫁いだためにすんげぇやり手になって寄席を大きくしていったってお話。
    春団治やエンタツ・アチャコが実名で登場してる、、、
    こんな船場言葉いまどき誰も喋らないけど、やっぱり大阪人にとっては心地いい(って字面眺めてるだけやけど)

    とこれは多加のお話で実際の吉本の創業者は船場の

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    2019年06月04日
  • 二つの祖国(三)

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    ついに始まった東京裁判。
    言語モニターとして、裁判に参加する賢治。
    父の見舞いでアメリカに一時戻った賢治は、リトルトウキョーの裏庭に埋めた日本刀を掘り返したことで、日本人としての血が騒ぎ出す。

    東京裁判をまとめた巻、読む進めるのに苦労しました。
    賢治と梛子のシーンが出てくるとホッとします。(笑)
    梛子とエミーを比べたら、やっぱり梛子よね、と思いますが、エミーはホントに性格的に損をしてるなと…。
    彼女に起こった不幸も本人が招いたことでもあり、結果賢治との仲も上手くいかなくなるなんて。
    エミーの出方次第で修復するチャンスはあったはずなのにと思います。

    いよいよ最終巻。
    ドラマで結末は知ってはい

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    2019年04月14日
  • 暖簾

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    身近な地名が溢れ、それぞれの場所の昔の姿を想像しながら読めました。池田勇人の放言は実話?所得倍増計画の裏には、こういう思想もあったのだろうなぁと。

    途中からどんどん引き込まれましたが、終わり方が個人的にはイマイチ・・・えっ?終わり!?とびっくりしました。

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    2019年03月05日
  • 華麗なる一族(下)

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    ネタバレ

    鉄平が万俵一族の中で一番人の気持ちもわかる、熱意のある人なのに、猟銃自殺してしまう。しかし、それによって、残された家族は少し普通の人間らしい生き方を手に入れたかもしれないが、なんともいたたまれない終わり方で、読後感はよいとはいえない。一方で、政界、銀行界の裏側を垣間見たようで、空恐ろしくなった。

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    2018年11月30日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    2018/11/6-11/18
    この話って本当にあったの?!って読みながら何回も思う。早くJALについて詳しく調べたい衝動に駆られているが、全て読んでからにしようかと。
    今のようにコンプライアンスもなければ、アナログでの処理が当たり前の世界では抜け道だらけだったんだろうなと思う。関係会社にもいるけど、上の人しか見ない体質、気持ちが悪い。彼らの仕事に対する意欲などは本当にあるのかと聞いてみたくなる。単なる自己満足、ステータスが上がればいいのかなぁ??
    訳の分からないスジだったり、交友関係など、本当に邪魔なだけ。今思えば、今の働き方ってだいぶ良くなったってことなんだよね。今も意味分からないことは多

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    2018年11月19日
  • 華麗なる一族(中)

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    ネタバレ

    自分の銀行のためなら、長男の会社でさえ見放す冷徹な銀行家、万俵大介の態度は、そら恐ろしい。
    仕事に対する暑い想いを通そうとする長男の鉄平を心のなかで応援しつつ、ハラハラしながら読み終えた。

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    2018年11月18日
  • 運命の人(四)

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    さすが山崎豊子の作品という感じ。最後まで一気に読ませてくれた。ただ4巻の沖縄の部分は小説としては少し間延びしてしまった感じで残念。もちろん史実としては非常に重要で知っておく必要がある事柄。政府はこういうことをする可能性があるということを理解して生きていく必要がある。

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    2018年10月09日