山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【感想】
何とか教授選を勝ち切り、無事教授になった財前でしたが、その慢心ゆえに、同期である里見の助言を全て無視し、挙句の果てには患者を死に至らしめて訴訟されるという大きなミスを犯してしまう。
ただ、この本の胸糞悪いところは、裁判に関わる医者たちの殆どが、その専門的な知識を駆使して患者やその遺族ではなく、財前や自分たちの立場を守るといった愚行に走った事でしょう。
そして、正しいことをしているはずの里見が大学病院を追われ、罰を受けなければならない財前が何食わぬ顔で病院内でのさばり続ける・・・
本当に読んでいて胸糞悪くなりました。
この本を読んで分かる腐敗した世界観は、正直なところ現代ではかなり改 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宝島を読んでもう少し沖縄の事を知りたいと思い、以前途中で挫折したこの小説を再読。
でも奥さんがあまりにもかわいそうなのと、主人公と不倫相手に対してイライラしてしまったのとで、今回も読むのが辛かった。
クリーンハンド:人を責めるものは自分の手がきれいでなければならない。まさにこの言葉通り。
国の行った事は責められるべき事だとは思うけど、結局それを暴く側の人間がクリーンでないと、何を言っても響かなくなってしまう。残念な話。
4巻で主人公が沖縄に実際に行って、沖縄の現状を描いているけれど、4巻の内容をもう少し詳しく描いて欲しかったな。 -
Posted by ブクログ
ぅおー、感想消えた...。
簡潔に書き直し。
終わり方、怖っ!
自殺って...。
戦争なんて悲惨なことの後で、また扱っていることの重さの後で、なかなかハッピーな終わりはできないとは思うけれども。
読後、怖いのは少し辛いゎー。
エスプリ以上に、主人公の神経質・繊細っぷりが全面に出てきちゃった感じはありました。
この本で私か一番良かったと思ったのは、その着眼点かな。ただ戦争物を扱うというのではなく、視点が[二世]だったのは、あまり考えたことがなかったから、なんかいい刺激だった。
でも、戦争の裁判記録は、別にそれ自体はあまり小説じゃないし、読んで面白い物でもないし、読むのちょっとしんどかったゎー