山崎豊子のレビュー一覧

  • 運命の人(四)

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    さすが山崎豊子の作品という感じ。最後まで一気に読ませてくれた。ただ4巻の沖縄の部分は小説としては少し間延びしてしまった感じで残念。もちろん史実としては非常に重要で知っておく必要がある事柄。政府はこういうことをする可能性があるということを理解して生きていく必要がある。

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    2018年10月09日
  • 女系家族(上)

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    女の憎しみと執念は凄まじい……
    莫大な遺産を巡る魑魅魍魎たちの醜い駆け引き。
    これこそ、山崎豊子の真骨頂。
    一体、誰が得をし誰が損をするのか目が離せない。

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    2018年10月07日
  • 花のれん

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    夫と一緒に吉本興業を起こした吉本せいをモデルにした小説。吉本せいをモデルにしたドラマに「わろてんか」がある。

    吉本せいの一代記も「わろてんか」も本作も一行で要約すれば同じになるが、中見は随分と違う。

    花のれんは身代を潰した道楽旦那の道楽を商売のネタにして寄席小屋をつくり、夫婦で大きくしていく。更に夭逝した夫の跡を継ぎ小屋を大きくして言うという、大阪女将のど根性小説といったものである。

    山﨑豊子の作品と言うことで読ませてくれるが、NHKが半年の朝ドラにした題材なので、この分量ではディテールが描き切れていないという気がする。ちょっと淡々とした書きぶり。まあ、簡単に読めてよいともいえる。

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    2018年09月05日
  • 不毛地帯 第二巻

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    だんだん苦手な感じの男の世界になってきた。ビジネスの駆け引き出しぬき、男の権謀術数、昇進情報接待やっかみ、なりふり構わぬ思惑と人脈と金銭の動き…
    上司と部下に受けは良くても、横の繋がりがないと足を引っ張られますよ…ヒヤヒヤしてた。
    ラッキードの話なんて、きっと当時を知る人にはピンときて当時の雰囲気や新聞の記事などが蘇ってくるのだろう。
    2巻の終わりで、いざアメリカへ。
    壱岐さんが一線を越えなくてよかった。

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    2018年09月04日
  • 大地の子(三)

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    「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」-陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

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    2018年06月10日
  • 大地の子(二)

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    陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。

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    2018年06月10日
  • 不毛地帯 第五巻

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    懸案だった山崎豊子を読む。元大本営参謀将校がシベリア抑留を経て商社マンとして世界を相手に奮闘する物語。フィクションのような話だが、基本プロットは実在した伊藤忠商事の瀬島龍三氏。キャラクターは、著者がこれまで見てきた男性のイメージを合わせているという。
    600ページ✕5冊。さすがに重厚な物語。シベリア抑留のくだりは、精神的にも肉体的にも、今では想像すらできないレベルの過酷さ。戦争が遠くなった昨今、こういう時代があったこと、ここから立ち上がってきた人たちが今の日本を作ったことを、息子たちに読んでほしい。まずは、机のそばに置いてみよう。

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    2018年01月17日
  • 花のれん

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    吉本興業を起こした女主人 多加の物語。女である事が、今よりずっと不利であった時代に、その才覚と根性で笑の世界でのし上がっていく。大阪弁でポンポンと物語が進んで痛快だが、ラストは悲しい。仕事に全てを賭け、好きな人と結ばれる事も諦めた。戦争の陰が大きくのしかかり、全てを失ってしまう。その後が知りたい。

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    2019年05月03日
  • 不毛地帯 第四巻

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    弱小自動車メーカを外資とくっつける話がメイン。里井副社長が壹岐に嫉妬して横からごちゃごちゃやって挙句心臓病で倒れて合併も東京商事に一杯食わされてちゃんちゃん。大佐の娘との老いらくの恋が意外に長くて面倒、要らんパートだと個人的には思ってしまう。。。

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    2017年02月27日
  • 二つの祖国(四)

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    沈まぬ太陽や、不毛地帯等とダブる、正義感の塊のような主人公。山崎豊子作品にありがちではあるが、題材としては日系二世を取り扱い、考えさせられる。そういった人間ドラマはおまけなもののようで、こういった問題と向き合いなさいというメッセージであろうか。4月にハワイに行くので、このタイミングで読めてよかった。

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    2017年02月19日
  • 女の勲章(下)

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    ネタバレ

    こんな終わり方。。
    デザイン業界という華やかな世界で生きる一方、男に翻弄されていく式子。パリの描写は素晴らしかったけど、それだけエンディングの落胆が激しい。

    松嶋菜々子でドラマ化らしいけど、銀四郎は誰がやるんだろ。

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    2017年02月02日
  • 女の勲章(上)

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    ネタバレ

    手持ちの豊子先生未読本はこれが最後。読むのがもったいなくてずーっと積読でした。
    ファッション業界という華々しい世界を描いたのは珍しい。女性が活躍し女性が多い場所で、生まれるものは斬新なアイディアだけでなくドロドロの愛憎劇だった。

    ドロドロのまま下巻へー。

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    2017年01月30日
  • 仮装集団

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    労働者に音楽を提供する組織においてプロデューサーをしている主人公の男。血気盛んな労働者とは一線を画しつつも音楽を通して自己実現をしていく。一方で事務局のなかでは不穏な動きがあり、労働者の組織といいつつ裏には政治の利権が絡んでいるのはと主人公は怪しむ。疑いを紐解いていった終着点で、彼は組織に敗れて放逐される。組織を使う者、組織に使われる者、その生々しさが印象的な小説。

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    2017年01月29日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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     御巣鷹山事故後、利根川総理(中曽根)は国民航空(JAL)の立て直しを図るために新会長を国見に依頼する。会長就任から時を経て国見と、利根川総理、影の参謀といわれている龍崎との新橋料亭での会話(P396~)この龍崎とは、山崎豊子の小説『不毛地帯』に壱岐正としても登場する人物である。

     後もう一つ、賄賂で腐敗しきった会社の上層部に億の金を用意する格安旅行代理店の風雲児フランクこと永井藤夫ってHISの創立者、澤田秀雄のことか・・・ネットで調べてみるがヒットでず。なにやらきな臭いにおいが(あくまで小説のはなし)

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    2016年10月09日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    なかなか陰鬱とした気分になる内容。
    いかにもこいつら悪いことしてます!って内容が満載だけど、実際JALってどうだったんだろう

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    2016年10月03日
  • 女系家族(下)

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     「策士策に溺れる」とはこの小説のためにあるような言葉である。策略に巧みな者は策を弄しすぎて、かえって失敗するものであるという例え。遺産相続をめぐり欲の皮が突っ張った三姉妹と大番頭が右往左往し、まるでサーカスのピエロの様相。最後にはオチもしっかりついたところで、気分も晴れやかにハッピーエンドとなる。豊子はやっぱり面白い。

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    2016年07月11日
  • 仮装集団

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     勤労者音楽同盟という名称からして左翼がかっている。このグループが急速に組織拡大していく中、不明瞭な運営資金の流や、特定の政治団体と蜜月になるなど不穏な行動が目立ちはじめる。純粋な音楽普及活動に尽力する職員がいる一方で組織運営内で微妙な齟齬が生じはじめた。

     またこのグループに対抗すべく、政治的な動きを機敏に察した資本家が企業主導の音団設立に動き出し・・・さてお話しの結末はいかに、内容に興味をもてず、ストーリーにしてもいまいち。

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    2016年06月29日
  • 運命の人(四)

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     2012年1月、本木雅弘主演でドラマ化されている。語りたいことが多すぎるためなのか、なんだか最終巻を読み終えてもまだ主題がぼやけていて内容が上手く伝わってこない。原因は弓成が『不毛地帯』の壹岐正ほど立派じゃなく、『白い巨塔』の財前教授のように反省もなし…かといって『華麗なる一族』の万表鉄平のように死して決着を着けるわけでもない。巨悪と戦うには小物過ぎる。人格者とはいまわなまでも不倫で記事を手に入れるってだけで、その後いくらカッコつけても取り返しようがない。この小説の失敗はそこにある。

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    2016年06月11日
  • 女の勲章(下)

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    白石先生始めから気に入らんかったよ…。イヤな男ばかり出てくるね。式子ほどの女性がこんなふがいない結末つまらない。銀四郎のパリへの渡航費が45万?時代を感じる。

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    2016年04月17日
  • 女の勲章(上)

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    この男はだめだわ。好きとも言わず誠意を見せる振りすらせず心がこもってなさすぎ。式子の年で果たして性欲だけでそんな男とつき合えるだろうか?しかも何かにつけ、女をあからさまにお嬢ちゃん扱いして、それだけでとても一緒にいられない。教室での盗難のシーンなど、式子がたまに見せる教育者としての決意は立派だけどほんとうにたまにしか見られない。

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    2016年04月13日