山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
極端な人たちばっかりの集まりだなぁ〜と無理を感じるも、主人公と同じように家だの格式だのの呪縛で一生を過ごしてしまった明治生まれの女性を何人か身近に見たことあり、あたまから「ばかばかしい」とは言えない。
自らが選んだのではない人生をイヤイヤ、ブツブツ、憎しみや怨念にかられて生き、毛穴から内蔵した憎悪、恨みをフツフツとさせていた類と、観念諦観して(心中は淋しかったかもしれないけれど)飄々と生きていた類と二通り見た。
ま、両方いやだけど、後者の方がマシだろう。
主人公が自分の不幸な情感のみで生きていたのにとても歯がゆい思い。いづれにせよ、21世紀の今日、家だの伝統だのの呪縛に無理矢理押し