山崎豊子のレビュー一覧

  • 花紋

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    河内長野で三百余年続く大地主の総領娘として生まれた女性の数奇な物語。
    ほんと明治大正期に残る古くからの因習ってすげぇなって思う。
    山崎豊子初期の作品ってことで読みにくい点や説明くさい点があるっていう指摘はもっともだけど、山崎作品に共通する寡黙で芯の強い主人公は尊敬する。
    自分もそういう人間になりたい。

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    2009年10月04日
  • 女の勲章(下)

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    「女系家族」に少し似ている気がした。式子の女性らしい強さにエールを送りつつ、いつ銀四郎の本性に気付くかドキドキしながら、面白くてどんどん頁をめくった。ラストが衝撃。

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    2009年10月04日
  • ぼんち

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    2007/6/10。大阪・船場の商人の雰囲気が手にとるように伝わってくる。風俗の描写ひとつひとつが素晴らしい。大正時代の設定なのに、人々の暮らしはいつの時代も毎日の積み重ねなのだな。

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    2009年10月04日
  • 花紋

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    極端な人たちばっかりの集まりだなぁ〜と無理を感じるも、主人公と同じように家だの格式だのの呪縛で一生を過ごしてしまった明治生まれの女性を何人か身近に見たことあり、あたまから「ばかばかしい」とは言えない。

    自らが選んだのではない人生をイヤイヤ、ブツブツ、憎しみや怨念にかられて生き、毛穴から内蔵した憎悪、恨みをフツフツとさせていた類と、観念諦観して(心中は淋しかったかもしれないけれど)飄々と生きていた類と二通り見た。

    ま、両方いやだけど、後者の方がマシだろう。

    主人公が自分の不幸な情感のみで生きていたのにとても歯がゆい思い。いづれにせよ、21世紀の今日、家だの伝統だのの呪縛に無理矢理押し

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    2009年10月04日
  • 女の勲章(上)

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    主人公と準主人公の女性計3人をもてあそぶこの男はなんなんだ!!
    女性作家の作品なので下巻できっとこの男に天罰が下るはず。うぅ。
    男性作家にはないこの文体が好きだわ。

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    2009年10月04日
  • ムッシュ・クラタ

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    戦後のフランスかぶれと周囲から冷たい視線をあびせられ,ムッシュ・クラタと呼ばれた男.でもその彼がフランスにかぶれた風体をしているのは決してフランスを愛していたがためだけでなく,強い信念を持ってのことであったことが筆者と思われる「私」の取材をもとに明らかになる.そのほか3編は短編は山崎豊子がその昔よく書いていたといわれる大阪物.どれも女性の強い思いをそれとない形で描いていてよかった.

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    2009年10月04日
  • ムッシュ・クラタ

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    ここまで華のある男性は最近少ないような気がする。ただ、ムッシュ・クラタが近くにいたら難しそうで、関わりたくないと思うのも本音。

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    2009年10月04日
  • 白い巨塔(三)

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    解りませんわ、私にもどうしていいか、解りませんわ。
    ただ、あれほどの方が、純粋に生きる場が、今の大学の雰囲気の中に無さ過ぎるということが悲しいのですわ。(p.227)

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    2020年07月15日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    離陸した以上は、明確にした目的地に着陸することです。今まで聞いたあなたの意見や経営の進め方をみると、あなたは王道を行く人です。(p.388)

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    2020年07月15日