山崎豊子のレビュー一覧

  • 大地の子(一)

    Posted by ブクログ

     1991年第39回菊池寛賞受賞作。「不毛地帯」「二つの祖国」と共に著者の戦争三部作と呼ばれている。本書は全4巻の1巻目。
     中国で日本人戦争孤児となった陸一心(ルー・イーシン)が主人公。働いていた鋼鉄工場からスパイの容疑で労働改造所に送られ使役の日々を送る。中国では毛沢東政権下の文化大革命の嵐が吹き荒れていた。
     本書では、自分がなぜ戦争孤児となったのか、そんな自分を救ってくれて大学まで送ってくれた養父・陸徳志(ルー・トウチ)の温情、容疑をかけられ使役の日々をいかに耐えてきたかを中心に歴史的背景と共に描かれている。

    0
    2023年01月04日
  • 不毛地帯 第四巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 4」、2009.3発行、557頁。第4巻は自動車、石油に関する話。壹岐正は専務に昇進、近畿商事のナンバー3に。秋津中将の娘、秋津千里との仲は進展するも壹岐の態度は煮え切らず。娘や息子、社員などに2人のことを隠そうとする姿勢が。千里への思いやりが感じられないし、自分勝手。仕事に関しては決断力があるが、女性に関してはぐずぐずしてダメな男に設定されている。次の最終5巻でどうなるのか・・・。

    0
    2022年09月17日
  • 不毛地帯 第三巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 3」、2009.3発行、634頁。第3巻は、近畿商事に嘱託として入社して8年の壹岐正は常務に。スタンドプレーと揶揄するものも。第3巻は自動車産業の話。ところで、モデルの瀬島龍三氏の奥様は2007.621、老衰で90歳で没。瀬島龍三は2~3ヶ月後、妻を追うように老衰で95歳で没。著者はこのあたりは小説として脚色され、壹岐の妻桂子は交通事故で死亡。にわかに、秋津中将の娘で陶芸家の秋津千里の存在が大きくなってきます。婚約を解消し、ニューヨークに駐在の壹岐を訪ねてまっしぐらに迫る千里。

    0
    2022年09月16日
  • 不毛地帯 第二巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 2」、2009.3発行。長編の第2巻は590頁。近畿商事に入社した壹岐正が第二次防衛力整備計画の機種選定に勝利し、中東戦争(6日戦争)で商機を掴み、会社に利益をもたらす話。第1巻に比べ冗長な感が否めない。第3巻もこんな感じだと読むのが辛いが、ともあれ、読み進めることに。

    0
    2022年09月15日
  • 白い巨塔(四)

    Posted by ブクログ

    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
    大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

    昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
    本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

    0
    2022年05月18日
  • 白い巨塔(三)

    Posted by ブクログ

    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
    大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

    昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
    本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

    0
    2022年05月18日
  • 白い巨塔(二)

    Posted by ブクログ

    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
    大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

    昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
    本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

    0
    2022年05月18日
  • 大地の子(三)

    Posted by ブクログ

    中国残留孤児を主人公に中国の戦後、共産党社会の有様を描いた長編小説。日中友好の証として計画された製鉄所建設プロジェクトとともに、主人公の人生は一つの転機を迎え、そして"大地の子"として決断を下す。

    筆者の綿密な取材に基づき描き出された物語は、重厚かつディテールもしっかりしている。
    主人公の養父の気高さには感動するが、それ以外の筆者が描く中国の姿は正直好きになれなかった。大元は日本の戦争のためとはいえ、作中主人公は散々苦杯をなめ、また生き別れた妹の末路はあまりに哀れ。技術協力も結局は同床異夢だったのだろう。

    0
    2022年05月18日
  • 大地の子(二)

    Posted by ブクログ

    中国残留孤児を主人公に中国の戦後、共産党社会の有様を描いた長編小説。日中友好の証として計画された製鉄所建設プロジェクトとともに、主人公の人生は一つの転機を迎え、そして"大地の子"として決断を下す。

    筆者の綿密な取材に基づき描き出された物語は、重厚かつディテールもしっかりしている。
    主人公の養父の気高さには感動するが、それ以外の筆者が描く中国の姿は正直好きになれなかった。大元は日本の戦争のためとはいえ、作中主人公は散々苦杯をなめ、また生き別れた妹の末路はあまりに哀れ。技術協力も結局は同床異夢だったのだろう。

    0
    2022年05月18日
  • 二つの祖国(三)

    Posted by ブクログ

    戦勝国側だけでなく、敗戦国の弁論も確りと描かれている。

    もどかしさとやるせなさが残る三巻目でした。

    0
    2022年05月12日
  • 約束の海

    Posted by ブクログ

    何かで聞きかじった約束の海
    面白いかなと読み始めて
    さすが山崎豊子さんと思いながら 引き込まれていった。
    先が読めないなぁと ワクワクしていると
    えっ!
    ああ 仕方ない事だった

    0
    2022年04月17日
  • 二つの祖国(二)

    Posted by ブクログ

    起きて欲しく無い悲劇がまさに二つの祖国
    に分け隔てられ、戦場で合間見れてしまう。
    兄弟がそれぞれ戦争という名の悲劇の渦に飲まれ
    また、賢治の妻エイミー、チャーリー、椰子
    も二世への偏見、そして広島への原爆投下
    と日系二世の苦難の新たな歴史が始まってしまう。

    0
    2022年04月07日
  • 女系家族(下)

    Posted by ブクログ

    下巻になって勢い落ちました。山林とかどうでもいいんだが、、最後は予想つく展開です。死んだお父さんが、藤代の別居とか、三女の結婚にも口出してたけどそんなの聞く必要ないのではと気にはなりました。

    0
    2022年01月19日
  • 大地の子(二)

    Posted by ブクログ

    ほんの数十年前の出来事なのだけど、大きく政情は変わり、中国は大躍進した。
    でもこの小説の中に書かれている中国は今の中国と変わらないように感じる。
    日本の最新の技術を欲しがり、さらに納期短縮を要求している。
    一心が中国共産党員に入党申請する際の描写など、他国の私からしたらおぞましく感じるほどだ。
    この時代の中国で「勉強する」思想が、普遍性があるものではないだろうに、勉強家の一心は心から学ぼうとしている。
    優秀な人材が何を学んだら国家に役立たせることができるのか、それは国にとっては都合のいい人材を育成させることに他ならない。
    日本人として虐げられてきた一心に罪はないし、育った国が母国になるのだろう

    0
    2022年01月16日
  • 大地の子(二)

    Posted by ブクログ

    あらすじ
    太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。
    感想
    これが山崎豊子かって感じがした。

    0
    2021年12月09日
  • 大地の子(三)

    Posted by ブクログ

    あらすじ
    太平洋戦争の敗戦によって、満州で残留孤児となった主人公・陸一心(中国名)が、中国人養父母への愛情と日本の実父との愛憎に揺れながらも、文化大革命の荒波を越え、日中共同の製鉄プラント事業を完成させるまでの物語。
    感想
    これが山崎豊子かって感じがした。

    0
    2021年12月09日
  • 白い巨塔(四)

    Posted by ブクログ

    里見は、地方に飛ばすと鵜飼教授にとって逆風になるから助かった。

    助教授の次は教授、教授の次は学術会議員。
    トップになるまで野望は続き、大変な労力をかける。ここまでした、費用対効果はあるのか。金が余っているから、費用を度外しに、名誉や地位を求めるのか。

    0
    2021年10月26日
  • 白い巨塔(三)

    Posted by ブクログ

    法律が、明確な因果関係がなければ罰せないのはその通りだと思う。疑わしきは罰せず。

    財前教授の判決が出た巻。

    最後の、一体、何をしたというのだろうか、初診した患者の死の経緯について正しい証言をした者が大学を追われ、事実、患者の診療に誤りを犯した者が、大学に留まる。なんという不条理であろうか、という里見の言葉にただただ胸が詰まる。

    正しいことをして報われないのが、この世の中だと示す言葉。
    正しいことをしたければ偉くなれという踊る大捜査線の言葉然り。

    0
    2021年10月25日
  • 白い巨塔(二)

    Posted by ブクログ

    財前助教授が、教授になった。
    診る患者が多くなり、2-3分で一人を見なくてはいけない。今までの経験から、即座に正しい答えを導く、実力が求められる。それを達するために、部下を使う。

    偉くなると、指摘してくれる人に対して、蔑ろになるのは、財前だからか、地位がそうするのか。

    選挙とは、金が絡んでいるもの。山崎豊子が言うと、名言になる。

    0
    2021年10月24日
  • 暖簾

    Posted by ブクログ

    テレビドラマ「大地の子」に感銘を受け、山崎豊子処女作の同書を読み始めた。淡路島から大阪に職を求めた吾平。同郷の浪花屋に拾われ、丁稚で辛抱を続け、暖簾分けを受け、戦争の荒波の中でも暖簾を心の信条とし、吾平から孝平へと親子二代商い道を愚直に守り、突き進んでいく。文字通り浪花商人のど根性。あぶく銭を求めず、買い手に価値あるものを誠実に安く、薄利多売でのしあがって行く商人。大阪人のど根性をたっぷり読まして貰いました。

    0
    2021年09月27日