山崎豊子のレビュー一覧

  • 不毛地帯 第二巻

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    2巻からは、主人公が商社で活躍し始める。
    小説のモデルとなっている商社は伊藤忠。
    そして、主人公のライバル会社は現在の双日のこと。

    本作はロッキード事件をもとにしているのかと思っていたが、対象が戦闘機のため、現実にあった事件は、ダグラス・グラマン事件のこと。
    しかし、ロッキード事件、ダグラス・グラマン事件が発覚する前に、この小説は連載されていたらしいから、山崎豊子先生の先見の明には驚かされる。
    もしくは、本作の取材の過程でこれら事件の前兆を掴んでいたのか。

    現実には、ロッキード事件は丸紅、ダグラス・グラマン事件は、双日だから、伊藤忠は検挙されなかった。

    当初は、自分の軍歴を商社の仕事に利用することに抵抗していた主人公だが、政治家と軍官僚の癒着を目の当たりにして、自ら戦闘機の商戦に乗り込む決意をする。
    結果的に、主人公会社は勝利して、主人公は異例の出世を果たす。
    しかし、この異例の措置が社内の反感を買う。
    次巻以降は、社外のみならず、社内の敵とどう折り合いをつけて商戦に勝ち抜いていくかが描かれている。

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    2023年05月25日
  • 不毛地帯 第四巻

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    元軍人参謀の壹岐正が復員後巨大商社でのし上がっていく話のシリーズ4巻。
    日米自動車メーカーの合弁交渉を経て石油商戦へと突入して行く。壹岐も専務へ昇進し近畿商事No.3となりニューヨークから東京本社へ転勤する。

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    2023年05月22日
  • 二つの祖国(四)

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    東京裁判の判決が下ろうとしていた。
    東京裁判にモニターとして携わる賢治は、連合国側が敗戦国・日本を裁く一方的なやり方に疑問を覚える。

    椰子には原爆による暗い影が…
    原爆の恐ろしさを感じる。

    勝者が敗者を裁く。
    勝者が正しいのか…
    広島、長崎への原爆投下は正しいことなのか…

    戦争は二度と起こしてはならない。
    核を使うなんてことはあってはならない。

    『私は米国の敵だったのだろうか』

    アメリカに忠誠をつくした日系二世にもかかわらず、戦争が終わってもまだ差別され、少しでも日本への心情があると反米と言われる…

    狭間で苦しむ賢治…

    賢治には二つの祖国を持つ身として、戦って欲しかった。
    日系アメリカ人の不遇と公正を世に問い続けて欲しかった。




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    2023年05月15日
  • 不毛地帯 第三巻

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    元日本軍参謀の壹岐正がシベリア強制労働を経て大手商社で商戦に挑む作品、5連作の3巻目。
    日本と米国の自動車メーカーの厳しい提携交渉の中、秋津千里との関係にも事件が…。
    絶賛一気読み中。30年以上前の作品と思えない位楽しませてくれる、次巻も楽しみ。

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    2023年05月13日
  • 不毛地帯 第二巻

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    5巻連作の2巻目。
    壹岐は防衛省が絡む航空機商戦、
    常務昇進後に挑むスエズ運河の船舶を巡る商戦に挑む。シベリア時代の同胞も絡む泥試合に汚れた手も使いながら素晴らしい商材を披露していく。
    東京商事の鮫島、鮫島の息子と娘直子の将来、秋津の娘との微妙な関係等等含みが多く次巻が楽しみになる内容だった。

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    2023年05月07日
  • 不毛地帯 第一巻

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    山崎豊子さんの大作、安定の読み応え。
    第二次世界大戦末期、大本営参謀壹岐正は満州でソ連軍に勾留され11年をシベリアで過酷な強制労働に従事する。
    帰還後大商社社長大門に目をつけられ熱心な勧誘に応え商社マンとして第二の人生を歩むことを決意する。
    第1巻はシベリア強制労働時代の話が大半。
    同朋や自身の過酷な運命や些細な人の温かさが描かれています。

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    2023年05月03日
  • 運命の人(三)

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    裁判の判決、一転して有罪へ。
    そして、4巻へ続く。

    まあこの辺で、この本の題材となってる「西山事件」について。。。

    1971年当時の総理大臣、佐藤栄作がアメリカからの沖縄返還を実現し、その後、それを讃えてノーベル賞も貰ったわけだ。
    その時、アメリカが地権者に対して支払った金は、実は日本が肩代わりしていたと。
    要は、金で解決した部分がある事は、秘密だったが毎日新聞社の記者(名前が西山だから「西山事件」)が、その情報を国会議員に漏洩した事が有罪となった事件があった。
    その機密情報の入手経路が、女性秘書で、まあ、ビジネスマンガによく有るドロドロした男女関係。
    毎日新聞は、そのスキャンダルから倒産まで追い込まれてしまったため、これを期に、大手メディアは国家機密に関わる事項についてスクープするということがなくなった、要は骨抜きになったという訳だ。

    (かなりすっ飛ばしてるので間違いがあるかも。気になる方は、Wikiででも調べてみてください。)

    山崎豊子の小説は史実に基づいている物が多く、主人公は大概立派な方で読者としても思い入れが沸く物だが、この「運命の人」の主人公は「西山事件」の西山(本の中では弓成(ゆみなり))なので、どうもイカン。
    まあ、4巻も続けて読むけどね。

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    2023年05月01日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    登場人物が増えて誰の目線で描かれてるか少し理解に苦しんだ。

    会社のトップが私利私欲に走るのが信じられなかったけど、これが事実に基づくフィクションだと思うと
    会社の腐った感がすごい。

    今の時代もあんな考えの人がいるのかな。



    御巣鷹の事故を考えると涙がら出るし、
    乗客の恐怖や、ご家族の無念さや深い深い悲しみを考えると辛いものがある。

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    2023年02月18日
  • 運命の人(三)

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    敗訴が確定し、実家の家業も吸収され、弓成さんは自暴自棄になってしまいました。一巻の活き活きとしていた時の描写の頃が迫力があり、なんだか暗い気持ちになってしまいます。。

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    2023年01月31日
  • 不毛地帯 第二巻

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    面白かったけど、山崎豊子さんだな、という作品
    不毛地帯も白い巨塔も沈まぬ太陽もなんとなく似ていて少し飽きてきた

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    2023年01月27日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    信じられないくらい不条理だったけど、
    1人の社員のために組合員がこれだけ動いたり、
    大企業の一社員が社長にアポなしで会いに行くのよ信じられなかった。


    組合員離れが進んでいると新聞で読んだのだけど、
    「個」が強くなっていく社会で
    組合にかわるつながるものってなんなんだろ。

    本に書いてあるような組合の考え方っておそらく現代では受け入れられないところもあるだろうし、、、、
    資本主義とか、稼げる稼げって悪いのもではないと思うんだけど、難しいな。
    頑張ったら評価されたいし、
    均等分配と平等、努力が報われないって違うよなーなんて考えたり。

    わからん!

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    2023年01月26日
  • 大地の子(三)

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     全4巻の第3巻目。
     本巻は文革後の政争、宝華製鉄の建設中止、中国で離ればなれになった陸一心(日本名:松本勝男)と妹あつ子との再会と、目まぐるしく展開が移り行く激動の流れになっている。
     中国側の隠蔽体質と強欲さが浮き彫りになっている印象を受ける。また、いつの時代もそうだが、政治の影響を受けて苦労する一般人の姿も浮き彫りになっている。民族性や政争など、現代にも通じる内容であり、考えさせられる。

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    2023年01月13日
  • 大地の子(二)

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     全4巻の第2巻目。
     日本人戦争孤児として苦役を強いられながらも文化大革命の嵐の中を乗り越え、中国で生きることを決意した陸一心。日本名は松本勝男。養父である陸徳志や中国人の友・袁力本の協力を得て冤罪を晴らし、文革後の日中共同プロジェクトの「宝華製鉄」建設チームに抜擢される。一方、日本では世界屈指の工業力を誇る東洋製鉄の松本耕次を上海事務所長に派遣し、陸一心と見える。この松本耕次は信濃開拓団の一員として満州に渡り、徴兵のため満州に妻子を残し、日本で終戦を迎えた人であった。
     二人の運命がいよいよ交錯する。

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    2023年01月08日
  • 仮装集団

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    難しかった!
    これは再読します。
    唯一、今住んでいる大阪が舞台なので、よく知っている地名がでてきたのでそこは昔はこんなだったんだなーと想像しながら読めました。

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    2023年01月07日
  • 不毛地帯 第四巻

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    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 4」、2009.3発行、557頁。第4巻は自動車、石油に関する話。壹岐正は専務に昇進、近畿商事のナンバー3に。秋津中将の娘、秋津千里との仲は進展するも壹岐の態度は煮え切らず。娘や息子、社員などに2人のことを隠そうとする姿勢が。千里への思いやりが感じられないし、自分勝手。仕事に関しては決断力があるが、女性に関してはぐずぐずしてダメな男に設定されている。次の最終5巻でどうなるのか・・・。

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    2022年09月17日
  • 不毛地帯 第三巻

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    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 3」、2009.3発行、634頁。第3巻は、近畿商事に嘱託として入社して8年の壹岐正は常務に。スタンドプレーと揶揄するものも。第3巻は自動車産業の話。ところで、モデルの瀬島龍三氏の奥様は2007.621、老衰で90歳で没。瀬島龍三は2~3ヶ月後、妻を追うように老衰で95歳で没。著者はこのあたりは小説として脚色され、壹岐の妻桂子は交通事故で死亡。にわかに、秋津中将の娘で陶芸家の秋津千里の存在が大きくなってきます。婚約を解消し、ニューヨークに駐在の壹岐を訪ねてまっしぐらに迫る千里。

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    2022年09月16日
  • 不毛地帯 第二巻

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    ネタバレ

     山崎豊子「不毛地帯 2」、2009.3発行。長編の第2巻は590頁。近畿商事に入社した壹岐正が第二次防衛力整備計画の機種選定に勝利し、中東戦争(6日戦争)で商機を掴み、会社に利益をもたらす話。第1巻に比べ冗長な感が否めない。第3巻もこんな感じだと読むのが辛いが、ともあれ、読み進めることに。

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    2022年09月15日
  • 白い巨塔(四)

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    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
    大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

    昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
    本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

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    2022年05月18日
  • 白い巨塔(三)

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    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
    大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

    昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
    本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

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    2022年05月18日
  • 白い巨塔(二)

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    1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。
    大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。

    昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。
    本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。

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    2022年05月18日