山崎豊子のレビュー一覧
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2巻からは、主人公が商社で活躍し始める。
小説のモデルとなっている商社は伊藤忠。
そして、主人公のライバル会社は現在の双日のこと。
本作はロッキード事件をもとにしているのかと思っていたが、対象が戦闘機のため、現実にあった事件は、ダグラス・グラマン事件のこと。
しかし、ロッキード事件、ダグラス・グラマン事件が発覚する前に、この小説は連載されていたらしいから、山崎豊子先生の先見の明には驚かされる。
もしくは、本作の取材の過程でこれら事件の前兆を掴んでいたのか。
現実には、ロッキード事件は丸紅、ダグラス・グラマン事件は、双日だから、伊藤忠は検挙されなかった。
当初は、自分の軍歴を商社の仕事に利用することに抵抗していた主人公だが、政治家と軍官僚の癒着を目の当たりにして、自ら戦闘機の商戦に乗り込む決意をする。
結果的に、主人公会社は勝利して、主人公は異例の出世を果たす。
しかし、この異例の措置が社内の反感を買う。
次巻以降は、社外のみならず、社内の敵とどう折り合いをつけて商戦に勝ち抜いていくかが描かれている。 -
Posted by ブクログ
東京裁判の判決が下ろうとしていた。
東京裁判にモニターとして携わる賢治は、連合国側が敗戦国・日本を裁く一方的なやり方に疑問を覚える。
椰子には原爆による暗い影が…
原爆の恐ろしさを感じる。
勝者が敗者を裁く。
勝者が正しいのか…
広島、長崎への原爆投下は正しいことなのか…
戦争は二度と起こしてはならない。
核を使うなんてことはあってはならない。
『私は米国の敵だったのだろうか』
アメリカに忠誠をつくした日系二世にもかかわらず、戦争が終わってもまだ差別され、少しでも日本への心情があると反米と言われる…
狭間で苦しむ賢治…
賢治には二つの祖国を持つ身として、戦って欲しかった。
日系アメリカ人の不遇と公正を世に問い続けて欲しかった。
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Posted by ブクログ
裁判の判決、一転して有罪へ。
そして、4巻へ続く。
まあこの辺で、この本の題材となってる「西山事件」について。。。
1971年当時の総理大臣、佐藤栄作がアメリカからの沖縄返還を実現し、その後、それを讃えてノーベル賞も貰ったわけだ。
その時、アメリカが地権者に対して支払った金は、実は日本が肩代わりしていたと。
要は、金で解決した部分がある事は、秘密だったが毎日新聞社の記者(名前が西山だから「西山事件」)が、その情報を国会議員に漏洩した事が有罪となった事件があった。
その機密情報の入手経路が、女性秘書で、まあ、ビジネスマンガによく有るドロドロした男女関係。
毎日新聞は、そのスキャンダルから倒産まで追い込まれてしまったため、これを期に、大手メディアは国家機密に関わる事項についてスクープするということがなくなった、要は骨抜きになったという訳だ。
(かなりすっ飛ばしてるので間違いがあるかも。気になる方は、Wikiででも調べてみてください。)
山崎豊子の小説は史実に基づいている物が多く、主人公は大概立派な方で読者としても思い入れが沸く物だが、この「運命の人」の主人公は「西山事件」の西山(本の中では弓成(ゆみなり))なので、どうもイカン。
まあ、4巻も続けて読むけどね。 -
Posted by ブクログ
信じられないくらい不条理だったけど、
1人の社員のために組合員がこれだけ動いたり、
大企業の一社員が社長にアポなしで会いに行くのよ信じられなかった。
組合員離れが進んでいると新聞で読んだのだけど、
「個」が強くなっていく社会で
組合にかわるつながるものってなんなんだろ。
本に書いてあるような組合の考え方っておそらく現代では受け入れられないところもあるだろうし、、、、
資本主義とか、稼げる稼げって悪いのもではないと思うんだけど、難しいな。
頑張ったら評価されたいし、
均等分配と平等、努力が報われないって違うよなーなんて考えたり。
わからん!