山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ぐいぐい引きこまれる すごいドラマだった
すごい取材と執念が伝わってくる
中国人として育った日本人が、40才になって本当の父親と巡り会える
戦争での中国残留孤児が主人公だ
著者は正式に中国共産党中央委員会の許可を得て、中国国内で3年間の取材の後、1987年から連載を始めたものだ
満州のソ連国境近くでの開拓団の農家の息子として7才の時に終戦を迎える
奇跡的にも生き残ったが為に想像を絶する凄惨な日々を送ることになる
周恩来首相と田中角栄総理との会談で日中国交回復が果たされるものの、中国人民感情は日本を信用していない
国交回復後、上海に最新鋭の製鉄所を日本製鐵が受注する
この建設現場で主人公と本当 -
Posted by ブクログ
ほんの数十年前の出来事なのだけど、大きく政情は変わり、中国は大躍進した。
でもこの小説の中に書かれている中国は今の中国と変わらないように感じる。
日本の最新の技術を欲しがり、さらに納期短縮を要求している。
一心が中国共産党員に入党申請する際の描写など、他国の私からしたらおぞましく感じるほどだ。
この時代の中国で「勉強する」思想が、普遍性があるものではないだろうに、勉強家の一心は心から学ぼうとしている。
優秀な人材が何を学んだら国家に役立たせることができるのか、それは国にとっては都合のいい人材を育成させることに他ならない。
日本人として虐げられてきた一心に罪はないし、育った国が母国になるのだろう