山崎豊子のレビュー一覧
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序盤は「船場もの」の物珍しさにほぉほぉと読んでいたけど、読み進めるほどに辟易してくる自分がいた。
商家の莫大な遺産相続争いが自分とはかけ離れすぎているからか?
山﨑豊子の社会派?作品が好きなので、読んでも読んでも一つの家のことをぐちぐちやっていて社会には何の影響もないのにな…という気になってしまったのかも。
自分の知らない世界のことをたくさん教わったことは確か。
女だと相続につけ契約につけ、男から社会から舐められるつけこまれるのは今も買わないのかも。
車や家を買ったり引っ越したり交渉したりそういうところで女相手だと足元見てくる輩はどこにでもいるようで。
その意味では矢島家の三姉妹もそれぞれつ -
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以前読んだ「続・白い巨塔」の感覚があるので、まずは物語を盛り上げていく前半部分というところ。
里見が善、財前が悪という構図はわかりやすい。ただ、この裁判などなかったら、里見は浪速大学付属病院に残りやりたい研究を続けられたのだろうか? 財前のように口八丁手八丁でなくてよいけれど、少なくとも病院という組織の中できちんとした信頼を得ていたのだろうか?(何人かの個人からの信頼ということでなく)
正しく尤もらしいことを言っている割に信頼を得られず、会社組織の中で孤立していた人を思い出してしまった。ある分野では知識も技量もあるのに、組織を動かすことができない人。自分では組織を動かすことができないならその -
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オーディブルで拝聴。
石油・自動車と、主人公以外の後輩方の話が続き、少し飽きてしまう場面もあったのだけど。後の5巻に続く伏線だったわけです。隠されていた訳ではないけど。
石油の話は、特に専門的な単語も多くて何となく想像して読み進めていたけど、よくもここまで詳細に描けるものだと思った。あとがきから、多数の方に377名?取材をされたとの話で、さすがと感じた。
千里の関係性からは、仕事で見せる男振りはどこへやら、情けなく溺れてしまう主人公の一面が見えて、少し幻滅。
里井社長や鮫島の汚い男っぷりは聞いていて笑えてしまうほどひどかった。
朝方、家に勝手にあがられるような親戚関係は嫌だよね。ほんと。 -
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敬愛する俳優の上白石萌歌さんが、2026年2月からの舞台『大地の子』に出演するということで、読み始めた。彼女の役柄は“江月梅”。公演の発表が2025年8月で、当時彼女は舞台『震度3』に、まだ出演中だったと思う。今年、2025年の彼女は映画に舞台にTVドラマやバラエティ番組などの他に、adieu名義での歌手活動としてライブ開催、写真集の発売など、それはそれはめまぐるしい大活躍を遂げた年だった。フォロワーとしても、大いに喜ばしい限り。折しも2025年の年末である。
上白石萌歌さま。今年は、もとい今年も、よくがんばりましたね。なにとぞ年末年始くらいは、ごゆるりとお過ごしください。
舞台『大地の子』ぼ -
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浪速大学第一外科の教授選の行方は最後まで絡れにもつれ、内部候補である主人公の財前がポストを手にした。←ネタバレっぽいけど裏表紙に書かれている内容なのでご容赦頂く。
良心がどこにあるのか、目の前の患者を結果として犠牲にしてまでも『権威』を求める財前の姿は大学病院の組織体質が産み出したモンスターだ。
肺に影があり呼吸困難で苦しむ患者を、自信たっぷりに誤診し国際学会へ旅立った財前の今後やいかに。
この失態も他者になすりつけるのか。里見助教授が責任とらされたらやるせないなぁ。。
サイドストーリーだが、私が思う理想のお医者さん、里見助教授と財前の前任教授だった東の娘との関係がどうなっていくのかが -
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山崎豊子作品の好きなところは、「綿密な取材に基づいた、リアルな社会の描写」だと思っています。
『不毛地帯』や『大地の子』『沈まぬ太陽』など、実際に起こった事件を題材にして、フィクションとは思えないほどリアルに作り上げられた登場人物の活躍と、お互いの「正義」のために血で血を洗うような激しい戦いを繰り広げる様に、読む手が止まらなくなるくらい作品世界へ引き込まれます。
本作もそのような山崎作品の世界に浸ろうと思っていたのですが、いまいち世界観に入り込むことができませんでした。都市銀行を中心とした財閥と政治家の汚職を軸に描いた作品なのかなと思いきや、金に物を言わせる「上流階級」と勘違いした登場人物た