山崎豊子のレビュー一覧

  • 運命の人(四)

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    4巻はこれまでの知る権利を戦った沖縄返還情報漏洩事件ではなく、主人公を沖縄に住まわせ、戦後の沖縄の問題に切り込んでいる。想像していない話の展開に驚いたがうまく繋がっていて著者山崎豊子の構成力あっぱれと思う。あとがきを読むとやはりこの2つのテーマ(沖縄が共通なだけで全く違うテーマなのだ)を一つの小説に仕上げることには苦労されたようだ。
    そして、タイトル「運命の人」の意味も最後にやっと分かりスッキリした。

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    2025年03月18日
  • 運命の人(三)

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    新聞の政治記者として駆け回っていた弓成亮太が高裁で有罪判決を受け、引き継いだ青果卸会社も衰退の一途となり競合に吸収合併される。競馬に明け暮れる亮太の自堕落ぶりが哀れであり情けなくもある。それにしても三木昭子は何をしたいのか?

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    2025年03月15日
  • 運命の人(二)

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    弓成亮太の逮捕の場面から始まる第二巻、新聞社の政治記者としてのプライドもなにもなく犯罪者扱いに屈辱を覚える事情聴取は緊迫感があった。
    この小説で登場する弓成亮太の「情を通じた女性」である三木昭子は捉えようのない女性のように描かれている。山崎豊子の取材力によるリアルな女性事務官なのか、小説の中の想像なのか、と訝しみながら読んだ。

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    2025年03月15日
  • 白い巨塔(三)

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    あっという間に読めた。
    それぞれの人物像が魅力的。ドイツのユダヤ人の虐殺には心を痛めながら1人の患者を見殺しにする対比も財前という人間の像が分かる。
    名作ってこういうのだなと、山崎豊子さんにハマりそう。

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    2025年03月15日
  • 大地の子(一)

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    読んでいて辛いけれど、北京にいる今この空気を吸いながら読んでおきたい。中国の近代史を学ぶ一つの手段でもあると思っている。
    一心がどうなっていくのかとても気になる。

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    2025年03月10日
  • 白い巨塔(三)

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    舞台は院内政治から変わって誤診裁判。
    最終的には財前の勝利に終わった裁判だったが終始緊迫感があってとても面白かった。
    初めのドイツ研修からは似つかない展開と、裁判と親しみのない話題でも読者を楽しませる山崎さんの技量が伺えた。

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    2025年03月07日
  • 白い巨塔(二)

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    読みやすくって引き込まれてしまう。
    財前の、腕の良さと共に横柄さと傲慢さが際立ってくるのが凄く良く描けていて、流石名作。
    自分が患者だったらこういう医者に手術してもらいたいけど、経過はちゃんとみてほしい。
    術者(財前)の権力が強すぎて、周りが良かれと思っている事が出来ない組織体制が問題だと。
    この後の裁判も気になる

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    2025年02月28日
  • 不毛地帯 第一巻

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     戦争が終わり多くの兵士が祖国へ戻った。シベリアの収容所に囚われた者たちは帰国の望みを胸に極寒の地で耐え続けた。主人公・壹岐正もその一人だった。旧日本軍の中佐として戦い敗戦と抑留の苦しみを味わった彼は十三年の歳月を経てようやく帰国することとなった。
     祖国は旧軍人への風当たりは強く戦争の記憶を背負う者たちの居場所はなかった。そんな中壹岐は大商社に身を投じることにする。そこでは戦闘機納入、弱小自動車会社への投資買収、石油開発をめぐり、企業間、同僚間で熾烈な駆け引き、戦いが繰り広げられる。親友の自殺、妻の事故死という悲劇にも耐え精一杯の任務、役割に信念を持ち務める。ワンマン経営のトップにも翻弄され

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    2025年02月22日
  • 白い巨塔(五)

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    ある意味どんでん返しのない堂々たる展開なので、結末およびそこへの助走がそれまでと比べて少々こじんまりした感じがしなくもなく。
    それでも日本の大衆小説を代表する一作という評価は間違いないかと。
    しかしやっぱり三船敏郎を想起してしまうなぁ、財前には。何ででしょ?

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    2025年02月17日
  • 白い巨塔(四)

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    この作家、前から思ってましたが、男性キャラの描き方が上手い。
    ここに出てくる数多の「おっさん」の、それこそ目に見えるようなくどいまでの濃さ、里見含めた全員が脂分満載ではないか(笑)。
    それに比べると女性の描き方が可愛いんですよね。当方の記憶では、他の作品も基本男性中心の設定が多くて、女性中心の作品では権力を巡る怨念があんまり感じられなかった気がする(気のせいかもしれませんが)。
    ともかくこの最終巻に進みましょう。

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    2025年02月12日
  • 白い巨塔(四)

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    佐々木庸平で起こった医療過誤の第一審は財前側の勝利となる。その後鵜飼教授の思惑もあり財前は学術会議選挙へと出馬することとり、佐々木側が控訴したこともあり選挙と裁判の両方を渡り歩くこととなる。
    裁判は財前有利かと思われていたが、最後の最後で看護婦長の亀山が佐々木側の証人として出ることとなるから次の巻ではどんでん返しが起こるのだろう。
    財前有利の証言をしなかった里見助教授は浪速大学を追いやられるも新しい職場の癌センターで研究を続けており、相変わらず患者思いだが患者がお金ないからって自分のお金を出すのはどうなのだろうか。それやったら他の人に対してはどうするのか、あくまで医師として診断治療を行うべきか

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    2025年02月05日
  • 不毛地帯 第三巻

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    いすゞ自動車、マツダと外資提携の話。民族資本主義、国益を優先し、外資に市場を食い荒らされないように非関税障壁を設ける日本に対して、日米構造会議、安保を盾に市場開放を迫る米国。ベトナム戦争の厭世ムードや国内市場の収縮による、海外戦略。

    ルールの中でどう動くか?主人公の論理的な交渉展開、対面の性格を掌握する力、組織の人心掌握術、それに嫉妬する他の役員等。組織動向が面白い。

    不満がいつ爆発する?いつ、社内政治が動きだす?カードは何か?

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    2026年01月18日
  • 白い巨塔(三)

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    財前が手術した患者がドイツの学会に参加している間に術後死亡し遺族側が医療過誤だと裁判を起こす。患者の肺転移を見逃し、なおかつ十分な術後治療を行わなかったと遺族が憤慨しているがまあ気持ちはわからなくもないがどこか財前にも同情してしまう。当時の技術じゃ癌転移か結核跡かは調べてもわからなかっただろうし、手術は上手くやってるしね。財前がしっかりと患者側とコミュニケーションとっていれば訴訟までならなかっただろうに。封建制度が色濃く残っていた昔の医学部で教授に楯突いたら左遷させられるのはしんどい。里見助教授はもっと上手く世渡りすればと少し思わなくもないがこれが本来あるべき医師の姿か。
    財前がドイツに行きユ

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    2025年02月02日
  • 白い巨塔(四)

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    オーディブルにて。
    新たな学術会員選挙と控訴審の2本立てで展開。前回無念の敗退を喫した里見先生のその後に注目しながら読んだ。

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    2025年02月02日
  • 白い巨塔(二)

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    鵜飼教授や同窓会、医師会などの援助もあり接戦で教授となった財前だが教授となってからの立ち振る舞いが典型的な権力者だな。権力を持つと人はどうしても横柄になってしまうのかもしれない。読んでて気になったのは手術の後手首や首に血がついてそれを落とすために風呂に入るシーンがあるけど昔ってそんなに感染対策がザルだったのかと驚愕している。今じゃ患者の血液に直接触れることなんてないのに。あと早期の噴門癌でも胃切除していたんだなと、今だったら内視鏡的治療とかで温存できるのに。今後の展開に期待。

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    2025年02月01日
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-

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    2001年(発出1999年) 512ページ

    読んでいて本当に胸糞悪くなるような人物が次々と登場する第4巻です。性根の腐った人間がこれでもかというくらい出てきます。バブル時代の象徴のように、巨額な金が右から左へと動きます。もちろん、小説としての脚色もあるとは思いますが、金の亡者ばかりで反吐が出そうになる。不正ばかりのそのやり方は、腐敗という言葉がまさにピッタリ当てはまります。とにかく読んでいてムカムカします。今の政治家もまったく同じです。国民航空は、上層部が私腹を肥やし、末端の社員は蔑ろ。政治家や官公庁役人は、自分たちが甘い汁を吸うためには、国民の生活をまったく顧みない。

    そんな中で新たに国

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    2025年01月30日
  • 白い巨塔(一)

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    浪速大学医学部第一外科教授の椅子を狙う財前五郎、現教授で今後も影響を持ちたい東教授らの対決が生々しい。医療小説というより政治小説みたいだな。書かれたのが少し古いせいか途中で出てくる内容も古めかしい。胃潰瘍で手術なんてよっぽどだし、CTとかもなかったのかな。そう考えると今の医療はだいぶ進歩してるな。

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    2025年01月30日
  • 約束の海

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    面白かったです。第一部のみとなっているのがすごく残念でしたが、楽しく読み進めることができました。世間への問題提起の思いも込めた山崎豊子さんの他作品も読みたいです。

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    2025年01月26日
  • 白い巨塔(四)

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    浪速大学の教授選挙戦の次は4巻でら学術会議選挙が医事裁判のもう一つの舞台となる。選挙戦の攻防はやや辟易するが裁判の方は控訴審になり、かなり白熱していて読み応えがある。正義と野望、もちろん正義に勝ってほしいが名誉、金などに執着する欲にまみれた人間の恐ろしさには身震いする。

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    2025年01月19日
  • 白い巨塔(三)

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    財前五郎が国際会議出席のため、渡航している間に噴門ガンの患者が死亡する。遺族は財前の渡航前の不誠実な対応を誤診として訴える。肺への転移を疑い再三検査を主張した内科医の里見助教授は真実を語り大学を去り、大学の名誉を守るという美名のもとに誤診を否定した財前教授が大学に残る、不条理な結末に愕然とする。

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    2025年01月16日