山崎豊子のレビュー一覧

  • 運命の人(二)

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    ペンと紙を武器とする新聞記者の主人公が逮捕されペンを折られたところから2巻は始まります。

    知る権利を掲げて戦うジャーナリズムと国家公務員法の守秘義務を破ったことで起訴した国家権力との熾烈な法廷での争いが描かれています。少しばかり難しい部分もありますが、昔も今も変わらない「○○の権利」について勉強にっています。何でも権利を主張すればよいとも限らない部分も見えてきます。

    沖縄返還は歴史の教科書等で目にすることではあるかと思いますが、基本的に綺麗に描かれていると感じます。実際はこんなにドロドロとして、いろんな人がいろんな問題と戦って今の「沖縄県」があるのかと思うと、平和とも綺麗ともいいがたい出来

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    2021年09月03日
  • 運命の人(一)

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    「西山事件」をもとに書かれた作品です。山崎さんの作品はどれを手にとっても非常に勉強になります。日本のこと、日本人のことを知らなさ過ぎる自分には刺激的なものばかりです。この「運命の人」もそんな感じを受けました。

    新聞記者の主人公が公文書、とくに極秘文書を手に入れながら記事を書き、世の中に伝えていく・・・ペンと紙を武器とする人たちの強さが伝わってきました。一方で今も昔も変わらない国民へ明らかにしないお金の使い方や取引など、政治家の裏側にイライラする気持ちが起こりました。

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    2021年09月03日
  • 花のれん

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    あらすじ
    第39回直木三十五賞受賞作
    船場の呉服店に嫁いだ多加(たか)は、家業に関心を持たず、芸事にうつつを抜かすばかりの頼りない夫・吉三郎に、いっそ道楽を本業にしてはどうかと勧める。二人は店を廃業して寄席を始めたが、吉三郎は妾宅で急死。幼い子どもとともに残された多加は覚悟を決め、なりふり構わず人気芸人を集め、金策に走り、寄席の屋台骨を支えるのだった――。女興行師の奮闘ぶりを描き、著者に直木賞をもたらした傑作細腕繁盛記。エンタツ・アチャコや桂春団治など、実在の芸人が花を添える! 
    感想
    これぞ吉本興業だ‼︎

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    2021年08月27日
  • 不毛地帯 第五巻

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    5巻まで一気読み。読み始めたら止まらない面白さ。
    あらゆる場面に於ける細かい描写から、著者が取材や文献を通して徹底した研究を行ったことが容易に読み取れ、各描写の詳細さに著者の小説に対する情熱的な姿勢が溢れてる気がする。
    自分の人生を賭して成功させたいと思う仕事に出会いたいなと思う小説でした。

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    2021年08月15日
  • 華麗なる一族(下)

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    初めての上中下の三部作にチャレンジしたのがこの作品。上巻を読んで、この作品なら読んでみたいと思わせてくれた。

    本作は1960年代を舞台に描かれており、現代とは時代背景が異なりお硬い家柄や世襲が根っこにある作品となっている。
    題名に通り、財閥系の一族が資本力と人脈を駆使して、その地位を強化なものにしていくストーリー。
    ところが、その地位に満足せず、時代特有の高度成長期ということもあり、イケイケドンドンのウルトラCを画策する。そこに家柄と世襲が絡み泥沼にハマっていく様がリアルで読み応えたっぷり。
    決して昼ドラでは表せない深さのドップリ感が味わえる。

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    2021年12月19日
  • 不毛地帯 第一巻

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    シンドラーのリストを観たすぐ後に読んだからか、それともこの本自体の描写のおかげかはわからないけど、シベリアでの話を読んでいると収容所での生活の光景がありありと浮かんできた
    「戦争」という悪行の裏にはそれを是と信じて自分の全てを賭けた人たちがいて、戦争を推し進めたことについての個々人の責任ってなんなんだろう?と思った
    兵隊だったら自死することで責任を取るけど、商売の世界では自分の失敗を売上で取り返すことによってのみ責任を全うできるってくだり、印象に残ってる
    主人公がこれからどうなっていくのか、楽しみだあ!

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    2021年07月24日
  • 白い巨塔 5巻(完)

    購入済み

    1巻のつもりが、最終巻まで購入してしまいました。ドラマを視聴してからの漫画でしたが、楽しめました

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    2021年07月15日
  • 白い巨塔 1巻

    購入済み

    やっぱり面白い!!

    白い巨塔ドラマは前シリーズ全て見ました。漫画も、あったので見たら、やっぱり面白い!!

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    2021年07月14日
  • 二つの祖国(四)

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    太平洋戦争における日系2世の苦悩を描いた作品。物語として素晴らしいだけではなく、戦争に関する知識の少ない私にとっては、知らなかった観点が多く、この本に出会えて本当に良かったと思う。
    戦争がなぜ起こってしまったのか、考えさせられる。当時の指導者達が自衛の為の戦争だったと言うのであれば、今も話題となる憲法9条の改定も悲劇を繰り返さぬよう、慎重に進める必要がある。
    また、戦時下における日本の罪を悼むと共に、原爆投下の罪についても米国は目を背けてはならないと感じた。

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    2021年06月29日
  • 運命の人(四)

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    (一巻から四巻まで合わせたレビューです。)

    大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。

    沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、
    相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。

    この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、
    昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。
    主人公の機密文書を入手した手段は、
    倫理的によい方法だとは言えませんが、
    それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、
    沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が
    もっと憤りを感じるべきなんでしょう。
    現在も普天間基地移設問題で民主

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    2021年06月24日
  • 運命の人(三)

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    (一巻から四巻まで合わせたレビューです。)

    大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。

    沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、
    相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。

    この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、
    昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。
    主人公の機密文書を入手した手段は、
    倫理的によい方法だとは言えませんが、
    それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、
    沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が
    もっと憤りを感じるべきなんでしょう。
    現在も普天間基地移設問題で民主

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    2021年06月24日
  • 運命の人(二)

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    (一巻から四巻まで合わせたレビューです。)

    大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。

    沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、
    相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。

    この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、
    昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。
    主人公の機密文書を入手した手段は、
    倫理的によい方法だとは言えませんが、
    それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、
    沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が
    もっと憤りを感じるべきなんでしょう。
    現在も普天間基地移設問題で民主

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    2021年06月24日
  • 女系家族(下)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    久しぶりの山崎豊子。やっぱりテッパンです。

    姉妹3人の遺産相続にからみ、その周囲も巻き込んだドロドロ劇に
    読み手である自分もあっという間に飲み込まれていきます。
    山崎豊子のやり口が分かっているだけに、何となく先の展開が読めてしまいますが、
    それでも面白い小説であることには変わりありません。
    眠い目をこすって、あっという間に読んでしまいました。

    残念なのは、著者がもう亡くなってしまっていて、
    こんなにも素晴らしい小説にも作品数が限られているということ。
    もっともっとたくさんの小説を生み出して欲しかった。。
    全ての作品を読み切るのがあまりにもったいないので

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    2021年06月22日
  • 華麗なる一族(上)

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    読み始めた。もう文体から面白い。「ネタバレで台無しになるような小説は元から大した価値はない」などと普段は過激なことを言ってるんだけど、この小説はネタバレされたくない笑
    そのくらい面白い(?)
    ぱっと見お堅い文章なのに序盤からこんなに引き込めるリズムの文章を書けるのはさすが。ついでに聞いてもいない業界事情をこれでもかと語り続けるところもさすが。一文がやたら長くてくどいにもかかわらず、表現力が高すぎてそれをまた別の魅力に変えてる。こんな文章書けたらすごいけどもう一般人と会話するのは退屈でしょうがないだろうな
    読み終わったらまた追記。

    読み終わった。やばいオモロすぎる。もっと早く読めばよかった。山

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    2021年09月12日
  • 華麗なる一族(上)

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    ネタバレ

    上中下3巻の約1,800ページにも及ぶ長編小説。銀行の頭取であり一族の長である万俵大介が、阪神銀行とそのグループの繁栄のために野心に燃え、親族や政界にあらゆる手段を尽くして推進していく。長男で阪神特殊鋼の専務である万俵鉄平が、祖父の実子なのではないかと大介は疑い、嫉妬から嫌がらせによって阪神特殊鋼を破産に追い込む。その後鉄平は自殺してしまうが、実は祖父の子ではなく自分自身の実子であったことが判明する。阪神銀行は小が大を飲む買収を実現するが、そのすぐ将来には合併される側に回ってしまうという非情な結末を迎える。家族・政治・経済のドロドロな面をリアルに描き、人間の産み出す非情さを見事に描いた山崎豊子

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    2021年06月12日
  • 不毛地帯 第二巻

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    自衛隊の次期戦闘機候補でラッキード社を推す近畿商事は、グラント社を推す東京商事の強力な売込みに苦戦します。「空のギャング」とあだ名される鮫島に度々出し抜かれながら、壹岐は自らの信念を曲げ、過去の軍歴で培った人脈を駆使し、ラッキードを強力にプッシュします。
    そしてその商戦のなかで親友川又を追い詰め、死に至らしめることに。
    そして時が経ち、入社から8年という短さで常務へと焦心し、社長直属の「業務本部」の本部長として全社にまたがる経営戦略を立案しますが、早すぎる出世への嫉妬や、旧来からの社風を軽視するように見える壹岐のやり方には反発も小さくなく、思うように成果を上げられないことも度々です。

    「近畿

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    2021年05月10日
  • 二つの祖国(一)

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     明治時代たくさんの日本人が国外へ渡ったことは知っていた。もちろん、第二次世界大戦が起こったことも知っている。でも、戦争の中で移民たちがどのような扱いを受けたのかなんて想像したこともなかった。山崎豊子先生は、いつだって私の浅はかさを突きつけてくる。

     日系二世は正真正銘アメリカ国民なのに、戦時中は捕虜として収容所に入れられたらしい(ちなみに同じ同盟下にあったドイツ・イタリア人はこのような扱いは受けなかった)。その収容所の様子は、想像するだに不快感がこみ上げる。さらには日系二世に残酷な問いが投げかけられる。

    ー命令されれば米陸軍兵士として戦闘任務につくか
    ー日本の天皇に対する忠誠や服従を拒否

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    2022年01月19日
  • 白い巨塔 3巻

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    シリーズ第三弾。
    浪速大学医学部を巡る抗争。
    引き続き、東教授と財前准教授の確執が続く。

    東教授は、次回の教授選考に於いて、愛弟子の財前准教授ではなく、学外から教授相当を招聘するらしいとの噂が...

    東教授の娘・佐枝子の登場で、東家の内情も噴出する。
    そして、秘密裏にオペした患者の容体が急変する。

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    2021年03月17日
  • 白い巨塔 2巻

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    シリーズ第二弾。
    名門の浪速大学医学部を巡る抗争。
    財前准教授と、東教授の軋轢が続く。

    そして、東教授に内緒で、財前准教授は、難しい患者のオペを執刀する。しかし、...

    後ろで暗躍する鵜飼教授の動きも、怪しいですね。
    最後の『人物相関図』は、分かりやすくて○です。

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    2021年03月17日
  • 華麗なる一族(下)

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    経済界・金融界、そして万俵家のドロドロとした関係を精緻にかつドラマティックに描いており、改めてとんでもない作家だと圧倒された。

    上巻冒頭の華やかな万俵家の食事の風景が、最後にはもの寂しい風景に変わっており、この華麗なる一族が終焉を迎えたことを深く印象付ける。
    銀行家としての野心や名声のために、家族や周囲の人間を意のままに操ろうとし、時に突き放し陥れ、そして失い、それでもなお自らの方針を覆さない万俵大介の姿は病的でもあり、恐ろしかった。自らの野心を達成するためにあらゆる手段を講じてきた万俵大介だったが、今後彼の野望が崩壊されていくことがラストで示唆され、痛快な読後感があった。

    ドラマ(観てい

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    2021年02月16日