山崎豊子のレビュー一覧
-
山崎豊子氏といえば、どちらかというと何巻にもわたる大作が有名だが、本書は、表題「ムッシュ・クラタ」をはじめ「晴着」「へんねし」「醜男」の中・短編作品が収録されている。いずれも昭和30年代・40年代に書き下ろされた小作品で、どこか淋しく切なく、心揺さぶられる結末になっている。Posted by ブクログ
-
前巻で史上最悪な飛行機事故を起こしてしまった、国民空港。
特殊法人な故に、総理大臣ご指名の別会社の会長が、
国民空港の会長に就任し、腐りきった社内改革のために奮闘する話。
4巻では、会社の役員やグループ会社の役員の
利権に溺れている様や、癒着の様子、金策の様子など
事故を起こした会社とは...続きを読むPosted by ブクログ -
自動車会社の提携話を土壇場でひっくり返されたり、イランでの石油開発に苦労したり、と商戦の裏側のとてつもない熾烈な闘いを描いている第4巻。
ストーリーとして、最終巻でのフィナーレに向かってゆきます。
それにしても想像するだけでも大変な世界・・・Posted by ブクログ -
3巻位からぐいぐい引き込まれ、4巻も私にしては早めに読破。
大会社及び政治家の世界って本当に黒い。
魑魅魍魎。
今も変わらずなんだろうな~。と
政治資金不正の話がTVで花盛りなだけに、思ってしまう。
今、本当にクリーンな政治家なんて1人でもいるのだろうか??Posted by ブクログ -
アメリカの大手自動車会社との提携もライバル会社にかっさらわれ、次に浮上してきたには、イランの石油採掘。が、公社の思惑通り、他の総合総社とも共同事業で権利は微細に抑えられる。次なる一手出ようとするも、大博打の感は拭い去れない。千里との関係も、最終巻に向けてどうなるのか?Posted by ブクログ
-
防衛庁の戦闘機選定商戦に勝利するも、陸軍時代の親友を亡くす主人公の壱岐。そして、時間は一気に経過し、中東戦争の時代に。嘱託から常務に昇進した壱岐、商社を取り巻く様々な暗い影が、ヒタヒタと忍び寄ってくる。Posted by ブクログ