山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(三)

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    ものすごく簡単に言うと、絶対読んだ方が良い本です。
    作者がものすごく病院の事について調べ上げたんだなと分かります。また、さまざま登場人物がおり主人公とその親友の性格が真反対であり、医師としての考え方が違います!そこで病院の黒い部分が鋭く描かれています!
    まさに作者が病院の闇に鋭いメスを入れていました!
    読んだ後、すごく続きが気になる作品でした。
    第4巻と第5巻は当時ものすごく社会的反響が大きかったので作者が続きを書こうということで書かれた作品だそうです!

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    2021年01月25日
  • 約束の海

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    高校に入ってから図書室にたくさんの本をリクエストして買ってもらっている。この本も買ってもらった。久々に“本”を読んだな、という印象。空母いぶきを見て海自に興味を持って読んだが、国同士ではなくマスコミとの戦いがリアル

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    2021年01月24日
  • 女系家族(下)

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    ネタバレ

    いつ、どうギャフンとなるのかなと楽しみだったが、最後の最後でそうきたか。生前認知なんてできるんだ。宇一さんはまあひどいな。もっとも、そういう環境に置かれていれば自然と考え方も感化されていくのだろう。

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    2021年01月24日
  • 約束の海

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    3部構成になる予定だったそうだが、作者の死去に伴い第1部だけで終結。
    巻末に今後のシナプスが載っている。
    それを見ると完結してもらいたかったとつくづく思う。
    作者の終生のテーマである「戦争と平和」を締めくくる作品になる可能性もあったと思った。

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    2021年01月21日
  • 女系家族(上)

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    あまりいない同じ名前に惹かれて購入。
    面白くなってきましたね。最初は言葉も難しく、調べながら読んだ。不甲斐なし。
    女三兄弟は犬神家もそうだが、お互いを牽制しつつ、結束するとどこまでも酷い事ができて面白い。一癖も二癖もある宇市さんと共に、今後どの様な展開になるのか楽しみ。

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    2021年01月17日
  • 白い巨塔 1巻

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    医療ドラマの原点にして頂点。
    かつて田宮二郎や唐沢寿明、そして岡田准一など、ベテラン俳優によって、何度もドラマ化された山崎豊子原作の『白い巨塔』。

    あの重厚な雰囲気はそのまま、財前助教授と東教授の確執からストーリーが始まります。

    いろいろな話の中で、財前助教授の上昇志向が垣間見え、今後の展開が期待されます。

    それにしても、安藤氏のマンガは、上手いですね。
    各々のキャラの性格や表情などの書き分けはもちろん、キャラの目力が、半端ないですね(笑)。

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    2021年01月04日
  • 華麗なる一族(中)

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    上巻が面白すぎてすぐにこちらを読みました。

    面白すぎる。

    銀行内の政治的なしがらみ、そして組織の堅苦しさやズル賢さ、現代を普通に生きていては見ることのできない世界を垣間見ることができる本です。

    下巻もすぐ読みます。

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    2020年12月04日
  • 女系家族(下)

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    今となってはかなり古い時代背景になってしまうが、
    かなり面白い。さすがは山崎豊子。
    最初は長女が主役の話かなーと思い、
    途中は番頭さんが主役かなーと思い、
    最後は愛人が主役の話だなーと思い、
    本当の最後では父親が主役だなーと思った。

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    2020年11月03日
  • 華麗なる一族(下)

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    圧倒的としか言いようがない読後感、、、。
    万俵家自体が愛人の相子まで含めた大所帯なのにもかかわらず、万俵家を取り巻く海千山千の怪物達の全てが無駄なく、物語のプロットを崩すことなく描かれている。
    上巻、中巻のあからさまな伏線がなかなか回収されないことに疑問を覚えていたが下巻でその全てが漏れなく回収されていて、この筆力たるや、、。
    自らの子が命を捧げた会社とついには我が子の命そのものさえも生贄に野望の実現にこぎつけた万俵大介が鉄平が血を分けた実子であることを知ったあのシーンの衝撃は全てを読み終わった後でもずっしりとのしかかり続けている。

    こんな小説読んだ後で社会派小説書こうとか思う人いるのかな、

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    2020年10月17日
  • 華麗なる一族(下)

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    【感想】
    上中下3部作の下巻を読み終えましたが、かなり壮絶な終わり方でした。
    ちょっと前にドラマで「半沢直樹」を観ていて、池井戸潤特有のスカっとするような勧善懲悪の終わり方を本作品にも期待していたのですが・・・
    そこは山崎豊子、容赦がありませんね。残念ながらかなり胸糞悪い終わり方となっていました・・・
    この一族、全然華麗じゃねえよ!!!!笑

    読んでいて特に、下巻で凋落っぷりを感じたのは、やはり相子に関するエピソードでしょう。
    上巻・中巻では思うがままに万俵家を采配し、栄華を極めるような相子でしたが、下巻の途中からは万樹子の里帰りや、次女・二子の縁談がうまくいかないなど自身の影響力の低下が露わ

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    2020年10月13日
  • 華麗なる一族(中)

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    【感想】
    中巻を読み終えて・・・・
    徐々に鉄平と大介の対立が深まっていき、また鉄平に不運の事態が次々と訪れる。
    父子の対立には、鉄平の出生に関する疑惑があるようで、読んでいくうちに大介の鉄平に対する態度が本当に冷たくなっていくのが分かる。
    また、本物語で特にイイ味を出しているのが美馬ですね。
    大介の懐刀でありながらも、どこか悪だくみをしている様子がありありと見て取れた。
    鉄平の高炉建設の説明を聞く箇所がありましたが、「大介は不気味なほど無表情に、美馬はプラモデルでも見るような無感動な顔付で、鉄平の説明を聞いていた」といった風に、大介と美馬の態度は読んでいて本当に戦慄が走りました・・・・

    下巻

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    2020年10月07日
  • 不毛地帯 第一巻

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    全5巻通してのレビュー

    昭和初期から敗戦までの期間は苦手であるし、小説を読むのも躊躇っていた。
    第二次世界大戦に突入せざるを得なかった経緯も、戦時中の「大本営発表」も、その言葉を聞くだけで嫌悪感でいっぱいになるほどだ。

    適切な表現が思い浮かばないが、
    シベリア抑留中のまさに物理的な「不毛地帯」で過酷な運命にも関わらず生き延び、そして、近畿商事に入社後の精神的な「不毛地帯」にありながら、主人公の壱岐さんが、どれほどの重荷を背負っていたか…想像を絶するものがある。
    シベリア抑留中の苦悩や肉体的・精神的なダメージはもちろんですが、帰還後の商社での活躍における裏の部分での苦悩や精神的ダメージは計り

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    2020年09月25日
  • 合本 運命の人(一)~(四)【文春e-Books】

    購入済み

    本当に物事を知らないということは、幸せでもあり、不幸でもある。 日本人としてこの時代に生まれたことは、自らの意思ではないが、日本人として先人がしてきたことに対する検証と、反省と、また、それらを参考として歴史に学ぼうとする姿勢を持ち、それらを真摯に受け止めることは日本人としての責務ではないだろうか。

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    2020年09月25日
  • 合本 大地の子(一)~(四)【文春e-Books】

    購入済み

    陸は、運良く、高熱で死にかかっているところを、儡しい中国人夫婦に助けられた。
    最高の物語は、ここから始まる。

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    2020年09月25日
  • 華麗なる一族(上)

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    【感想】
    結論から申し上げますと、やっぱり山崎豊子は凄まじく面白い!!
    この一言に尽きます(笑)

    本作者の「不毛地帯」や「沈まぬ太陽」など他作品も共通して言えること。
    小説の域を軽く超えている業界・企業・社会の緻密さが描かれている点。
    また、人間関係の感情であったり打算であったりなどの生々しさ。
    書き物でここまでリアルに表現することが出来るのは、山崎豊子の辣腕あってこそなのでしょう!!

    山崎豊子の作品は読むのにかなり体力を要しますが、「白い巨塔」など、彼女の他の作品も今後読んでいきたいな~

    さて、「華麗なる一族 上巻」のレビューについて。
    タイトル通り、銀行創業者の一族の浮世離れした華々

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    2020年09月24日
  • 二つの祖国(一)

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    山崎豊子の人間に対する深い洞察や徹底した取材には、彼女の作品を読むたびに、驚嘆の念を新たにせずには
    入られない。
    当時の日系人の皆さんが苦難を忍ばれ、我慢を重ねて来られたことに思いをはせた。
    偶然だが本書読中にドラマが放映され視聴したこともあって、深く印象に残る一冊になった。

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    2020年09月24日
  • 運命の人(一)

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    良かった!の一言。
    続きが楽しみ。
    山崎豊子の本は、他の作品も知らなかった歴史や職業を知る事が出来、夢中で最後まで読めてしまう。

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    2020年09月11日
  • 白い巨塔(四)

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    前巻に引き続き法廷闘争。第二審へ。中小企業のワンマン社長が癌で死亡し、そこに医療過誤があったかどうかが争われる。
    市井の人と大権力との戦いは池井戸潤作品にも通じるかと。
    一方で被控訴人の財前教授は学術会議会員という更なる権威獲得のため選挙に打って出る。裁判、選挙の双方をシーソーゲームとなぞらえ、そのどちらにも勝ってみせるという不敵さ。
    けれど控訴した側の関口弁護士が必死に医学知識を身に付けて、財前側の手落ちを証明してくれる人を求めて日本中を駆け巡り、彼の元に強力な証人が揃ってゆく。
    裁判の決着が着く最終巻へ。

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    2020年09月02日
  • 白い巨塔(三)

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    財前のドイツ外遊、そして帰国後は一気に法廷闘争へ。展開が早い。
    財前側ひいては大学病院側に不利になっても「無名でも患者の生命を大切にする医者」でありたいとの信念で真実の証言を行う里見。自らの助教授職の椅子が危うくなると医学部長から示唆されても、里見は信念を曲げなかった。こういうところはやはり格好いい。
    一方の、名声のためなら患者の命を軽く扱っているように思える財前、この巻でも悪を貫く。嘘、はったり、脅迫等々、清々しいほどの悪さ。
    裁判の結果は色々考えさせられた。先が気になって一気に読んでしまった。第四巻へ。

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    2020年08月31日
  • 白い巨塔(二)

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    現金や医療界のポストの約束が飛び交った次期教授選が終了。
    物語の既定路線として財前当選。
    無記名投票なのをいいことに、二者の決戦投票になった際どちらの陣営からも賄賂を受け、選挙後もしれっとそれらを受け取った野坂教授が悪のMVPかと。いや、贈賄側も悪いのだけど。
    そしていよいよ財前教授が本格始動。師であった前教授は過去の人として完全無視。同窓であり学究肌で権力に興味を持たない里見助教授を小馬鹿にし、患者に対する彼の助言も拒む。
    執刀を担当した患者からの不調を訴えも無視し外遊へ。
    突き抜けた傲慢さに妙な魅力がある、かも
    初読は多分十代の頃。その時は里見の権力におもねらない実直さが眩しく、悪い人だら

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    2020年08月30日