山崎豊子のレビュー一覧

  • 白い巨塔(一)

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    読んだ本 白い巨塔1 山崎豊子 20250526

     ちょっとびっくりしたんだけど、山崎豊子の本って「沈まぬ太陽」以外読んでないんだ。ドラマとか映画でさんざん観てるから読んだ気になってたけど、自分のことながら意外。
     で、もう何回も読んだような気がする白い巨塔を読み始めたんだけど、いや、本当に面白い。何も始まらない最初の数ページから面白いってどういうことなんだろう。登場人物の全てが灰汁が強くて権力闘争に明け暮れ、昭和的善人が踏みつけにされるだろうって予感のする話の進み方が、お決まりのようだけどのめりこんじゃいますね。
     主人公の財前なんてピンチに陥るんだけど、全然肩入れできない。だのにどこか権

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    2025年05月26日
  • 運命の人(四)

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    4冊の単行本という長篇作品でしたが、あっという間に読み進めてしまいました。近代史・現代史をもとに執筆された小説なので、場面ひとつひとつに臨場感があり、生き証言を聴いているかのような感覚でした。日本が沖縄に強いてきた犠牲の重みを受け止め、今後の日米外交のあり方を注視していきたいです。

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    2025年05月25日
  • 白い巨塔(五)

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    圧倒的な濃厚な壮大なストーリーでした。

    財前教授を自業自得、因果応報、医者の不養生など言ったらあまりにも薄いのだが、彼自身もこの白い巨塔の中で歯車の一つとして翻弄された犠牲者のひとりなのではと考えると完全に悪と決めつけられない自分がいました。

    40年以上も前の話なのに今読んでも決して色褪せないと感じるのは時代背景、社会状況以外の人間ドラマが強く息づいていたことなのだと思います。

    読み終わってもしばらくはなにか心に重くおりみたいなものがずーんと感じます。

    また読み返すべき名作です。

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    2025年05月24日
  • 大地の子(四)

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    最後は結局、中国人であると自分のことを思うんだと言う感想。日本人であっても、その地で様々な試練を乗り越え、様々な人に出会い形成した人生は、そう簡単には覆らないんだと強く感じた。昼顔すと、そのような状況に陥る一心のような人を生み出した。戦争の残酷さも身に染みて感じた。血の繋がった本当の父親、自分の命にも変えて育ててくれた。中国の父親のどちらを選ぶかと言う選択を迫られる一心の辛さが、身に染みて感じた。

    コールを立てる工程の描写については、自分の今の仕事上も、のような思いで建てられた頃なのかと思うと、鉄鋼業に対する見方がかなり変わったように思える。一方で、このようにして、日本が技術供与した中国の製

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    2025年05月23日
  • 大地の子(四)

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    ネタバレ

    今の時代、ほとんど聞かなくなったが、自分が子供の頃によく耳にした「中国残留孤児」の一面をこの小説を通して知ることができたのは自分にとって大きなものでした。
    どんな苦難や逆行にも負けずに貫き通した生き様は、中国人として生きることを選択しながら、古き良き日本人的な考え方だと感じた。
    妹あつ子の生涯を思うと本当に胸が張り裂けそう。
    そしてラスト近くかつての恋人、趙丹青が活躍してくれた!なんとスカッとした顛末か!

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    2025年05月23日
  • 白い巨塔(四)

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    この本を読んで、さまざまな思いが湧いてきました。

    正直に言うと、私は里見先生にあまり共感できませんでした。
    一見、誠実で患者想いに見えますが、患者自身の意思を置き去りにしてまで、自分の理想とする医師像を押しつけているように感じたのです。それが、私には偽善のように映りました。

    一方で、財前教授もまた、手術の腕は確かでも、人として相手を敬う気持ちが欠けており、尊大な人物に見えました。

    法廷シーンや、当時の医師たちの過酷な労働環境など、医療をめぐる社会的な問題が描かれており、考えさせられることが多くありました。

    登場人物の中で、私が一番好感を持てたのは大河内教授です。
    彼だけが「公正さ」とい

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    2025年05月22日
  • 白い巨塔(三)

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    圧巻の法廷シーン。

    手汗握るとはこういうことを言うのかってほど熱中しました。

    山崎豊子氏の圧倒的な取材力にはほんとに感服です。

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    2025年05月19日
  • 白い巨塔(二)

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    長編小説の最初の1巻目の前提知識を得たことで2巻目は止まらぬ勢いで一気に読んでしまいました。

    とんでもなくおもしろすぎる。

    これからの展開に目が離せません。

    どのキャラも粒ぞろいでおもしろい。

    ほんと政治って大変ですわ。

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    2025年05月19日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    2週間ほどで5巻まで読み終える。
    ものすごくエネルギーを使ったが、恩地と国見会長の結末にはなんとも言えない気持ちになった。
    時代は違えど、同じように組織に生きる者として、こんな扱いがあっていいのか、という虚無感に苛まれながら、ではあったが、これがこれでリアルなのかもなぁ、とも思った。

    また数年後に手を取ることになる気がするかもな。大切に置いておこう。

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    2025年05月07日
  • 不毛地帯 第五巻

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    伊藤忠商事をモデルにしたフィクション。
    某夫人も登場。
    読み応え十分で、戦争3部作の中ではこれが一番好き。

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    2025年05月03日
  • 不毛地帯 第一巻

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    これ、ほんと辛い。
    シベリア抑留の言葉は知っていたものの、現実はどうだったか全く知らなかったので、酷すぎる内容に言葉を失う。
    この世の地獄と言っても過言じゃない。

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    2025年05月03日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    どこまで会社は社員をいじめ抜くことができるのか。恩地はそこまでのことをしたであろうか。ただ会社は恩地の正しさを恐れているだけではないか。果たしてこの先どのような展開になっていくのか楽しみで仕方がない。

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    2025年04月26日
  • 二つの祖国(四)

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    これは全国民に読んで欲しいと思う。特に若い人に。日本とアメリカの暗い過去に正対して欲しい。強制収容所、戦争、原爆、占領。あの時代の日本人とアメリカ二世に想いを馳せてほしいです。

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    2025年04月26日
  • 白い巨塔(五)

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    山崎豊子さん、ありがとう。

    財前に可哀想な終わり方をさせないようにしてくれて。

    主人公が最悪のヒールだったって話の先駆けじゃないかと思うくらい、大長編にわたって積み上げた財前の非道、悪行、愚昧の数々。

    罪に問われなかったらセーフじゃないぞってことだ。

    ざまぁみろ。

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    2025年04月14日
  • 白い巨塔(五)

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    読み終わってしまった。裁判の個所は複雑だったけど、財前の亡くなる個所は何回も読んでしまった。わだかまりのあった里見と東が最期、手を伸ばし、最善を尽くす姿に感動する。
    最期は医師として、正確な診断を遺す財前。教授選、学術選、何か諦めていたら若くして死すこともなく残念。
    本当に良い小説だった

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    2025年04月05日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    ついに航空史上最悪のジャンボ機墜落事故が起こり、生存者の救助、墜落機の回収と事故原因の調査がはじまる。乗客乗務員、計524人のうち、生存者は4名、250名の死者が出た。被害者遺族への補償交渉、国民航空による説明、事故機を製造したボーイング社の対応。遺族をはじめとする、現場で亡くなった人々と向き合った人間と、そうでない人々との間の温度差に、40年経った今でも、読むと怒りを覚える。

    この期に及んで、まだ体面を保つため、補償交渉に少しでも早く移ろうとする動きや、遺族間が団結することを避けようと、露骨に横の繋がりを切ろうとしてくる会社の動きは、今の感覚としては信じがたい。会社の心理は、今の社会ではど

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    2025年03月25日
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-

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    外部からやってきた会長が、どうにかしようとするも、本社と政治家の癒着が強すぎで、どうにもならず退任。委員長も、再度ナイロビに飛ばされるという、まったく救われない話。

    この書籍の冒頭に書かれているが、このお話は、「事実を小説的に再構成した」もの。

    事実。これが、事実。
    事実は小説より奇なり。

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    2025年03月17日
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-

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    委員長だった彼が、御巣鷹山の日航機墜落を受けて、ご遺族に寄り添う。一方で、本社は自己保身に走り続ける話。

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    2025年03月17日
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

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    十年のときを経て恩地が日本に帰国することになったところが、普通に感動してしまった。会社の不当人事について都労委の審問会で、十年間を語るシーンは、すごく印象に残った。一巻を読んだときは、家族を犠牲にしてまで、会社と闘う恩地に、あまり共感できなかったが、ここまで来て初志が貫徹されると爽快感がある。

    それにしても、国民航空管理職の性根の腐った感じが、読んでいて気分が悪くなるくらいに生々しい嫌さを醸し出している。立て続けに起こった旅客機の事故を経ても、現場の労働者たちの労働環境の改善に動かないどころか、彼ら第一労働組合の訴えを不当として、中央労働委員会に再審査を決める八馬と中谷のセリフのところ(p4

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    2025年03月13日
  • 大地の子(四)

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    後書きと解説がまた面白かった。大地の子を書くにあたって大変な取材を重ねたことも、タイミングが違えば書けなかったことも確かに言われてみればそうだなと。こういう現代中国史を書いた本は珍しいなと思う理由に今更思い至って、背景を知れてより凄い作品だったなと思う。

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    2025年03月08日