浅田次郎のレビュー一覧

  • 天国までの百マイル 新装版

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    バブル崩壊ですべてを失った安男が、死の淵に立たされた母の手術のため、東京から千葉までの160km(約100マイル)をワゴン車で駆け抜ける。
    どん底まで落ちた男が、母親の幸せを祈るなかで周囲の人たちの支えに気づき、再起していく。
    愛情に溢れた物語。

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    2026年05月15日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    本作品では、クレジットカード会社が提供する特典『ホームタウン・サービス』を利用して里帰りをする登場人物たちの心情が描かれています。

    【ふるさとを、あなたへ】
    この宣伝文句に誘われて、初めて会う『母』との時間を過ごす3名の登場人物たち。
    都会と田舎、それぞれが抱える問題に焦点を当てながら終盤に向けて物語は進みます。

    遠野物語のような昔話を『母』が語る描写が随所にあるのですが、方言の癖が強くて多々読み飛ばしてしまいました…。

    他人なのに『母』と思わずにはいられない。
    ふるさとの定義について再考させられる一冊です。

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    2026年05月14日
  • 競馬どんぶり

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    競馬歴三十年(当時)の筆者の競馬エッセイ。今でもやってたら五十年か。そこまでやればそりゃ一家言あるわな。

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    2026年05月13日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    刺激的なタイトル。実際教師に言われたとのこと。その教師は慧眼だったな。「芸術こそ最高の娯楽」という言葉が印象的。面白かった。

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    2026年05月09日
  • アジフライの正しい食べ方

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    まずもって著者の大ファン。
    なので、エッセーを楽しく読みました。
    後書きを見たら、JALの機内誌への毎月掲載をまとめたものらしく、旅について言及しているのも納得。

    コロナ時代の鬱屈とした、我慢の時だった期間であり、自身の思い出も含め振り返りながら読みました。
    あの頃は、マスクが外せる時代がまた来るとは思わなかったな〜。
    そして、著者も70代になっていることを知り、ファンとしてまだまだ精力的に活動してほしいと思ったものでした。

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    2026年05月06日
  • わが心のジェニファー

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    祖父母に育てられたラリーが恋人ジェニファーの勧めで日本を旅した。

    すぐに女性と親しくなるラリーには共感できないが 日本人として誇らしく思う京都 奈良 別府 
    釧路の丹頂鶴

    共に旅しているようで楽しめた

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    2026年05月04日
  • 天子蒙塵 1

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    宣統帝溥儀の側妃が離婚したという事件を通じて、溥儀の身に起こった混乱を極める事情が、登場人物の主観で語られる。史実という型枠の中で、誰に語らせるか、どの程度の脚色を加えるかが十分に吟味され、テンポよく読み進めることができた。
    本シリーズも、ここまで来たら読み切るしかないと思う。

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    2026年05月03日
  • 兵諫

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    「蒼穹の昴」シリーズこそ複雑な歴史の流れを紐解いてくれる名著揃いだと感じています。兵諌、なるほどこういう言葉があるんですね。ぴったりの内容でした。

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    2026年05月02日
  • 一刀斎夢録 上

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    面白い角度から新選組を描いている、とは思うし決して悪くない。ただどうしても振り返って述懐という形式のせいか臨場感や勢いのようなものには欠けるきらいがあった気がする。

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    2026年04月30日
  • 壬生義士伝(下)

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    南部藩脱藩浪士 吉村貫一郎の人生についてさまざまな関係者からの取材を通して著した小説。普通の小説と違って岩手訛りの語り口調で進んでいく物語に家族の絆や人間関係の温かみを感じた。吉村貫一郎の家族思いで着飾らない人生に感動した。

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    2026年04月24日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    いろいろ考えさせられる内容が描かれていて、いつもの浅田作品とは毛色が違うのかなと思いきや、最後の最後に「ザ・泣かせの次郎」がどーん!
    そりゃ泣くでしょ。

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    2026年04月23日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    読み進めるのに理解が必要だったが、後半にかけて物語の辻褄が合っていくこの感覚はなんとも言えない。

    時をかける系でいくとハッピーエンドで終わるものや、何かを達成するために奮闘していく様を描くが、その場所時代に応じて主人公は受け入れながら過ごしていくのが新感覚だった。

    そしてなぜ…?と思ってしまう出来事もあり最後まで楽しめた。
    繰り返し読みたい。

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    2026年04月20日
  • 輪違屋糸里(上)

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    アニメ「青のミブロ」が大好きで、芹沢鴨暗殺に興味が湧いて読んでみた。とても面白い。
    壬生浪士達の人物像や出来事、芸妓達の生き様がドキュメンタリーを読んでいるようで、フィクションであることを忘れてしまう。
    女将達の会話シーンがあると、女性の強さを感じる。

    壬生浪士、新撰組についてはいろいろな作品で語られているが、作品によって人物像が違うから印象が定まらない。

    土方歳三はかっこよく描かれていることが多いけど、この作品では信頼されているが、優柔不断な部分を感じる。
    永倉新八はおしゃべりで笑えた。

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    2026年04月19日
  • 薔薇盗人

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    5話の短編集。
    出てくる女性がみんな健気で強かな印象。
    ★3か4か迷ったから4にしておく。

    ・あじさい心中
    仕事をクビになった中年男性が、廃れた旅館で踊子(娼婦?)に出会い、心中に誘われるも、結局実行はされない話。切ない人生。
    ・死に賃
    金金金で生きてきた社長が死に際にいろいろ思う話。楽に死ねるというビジネスを聞いて死に際に全財産叩こうとするけど、直前に詐欺で摘発される。素晴らしい秘書が愛してくれるおかげで幸せに死ねてよかったじゃない。秘書が報われたのか、秘書は彼の何がよかったのか、全然分からんけど。
    ・奈落
    エレベーター38階から落ちて死んだ男を巡っていろんな人が会話してる話。死んでから自分を搾取した会社に一矢報いることができたようで何より
    ・ひなまつり
    小6の片親の女の子がお母さんの旦那候補がお母さんと付き合ってくれないかと悩む話。旦那候補がいいやつでほっとする。ひな祭りは2月に出して3/3には仕舞わないと結婚できなくなるなんてお世話大変ね
    ・薔薇盗人
    商船クルーズの船長の父に息子が手紙を書いており、手紙のなかで色んな事件が報告される話。いい息子なんだけどいまいち鈍く、担任と母親の不倫に気づけず、微妙に父親に報告してしまう感じがネ。しかも担任は薔薇盗んでるしネ。

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    2026年04月15日
  • 輪違屋糸里(下)

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    ずっと、いつか読もうと思ってた小説。京都島原で新撰組と関わった人と芹沢鴨暗殺までが書かれた小説。新撰組に知識がない私にとっては真実とフィクションの区別がつかず史実と見比べながら読む。悪人のイメージしかない芹沢鴨を浅田さんは上の指示に忠実に悪人を演じた男としている。逆に土方歳三は悪人なのが面白。史実では芹沢鴨暗殺の八木邸に居てその場から遁走し消息を絶った芸妓糸里と吉栄が「2人は暗殺を前もって知っていて協力した」という浅田説。きっとそうだろう。彼女たちのその後はどうなったのだろう。ほんと歴史って面白い。

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    2026年04月15日
  • マンチュリアン・リポート

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    珍妃の井戸のように、事後的な視点で始まるとともに、報告書形式の私信で進行する。一方で、鉄道の視点で事件の起こる未来方向の進行があり、動かしがたいレールの上を通過する列車のように進んでいく。
    報告書と列車の進行が交錯する地点が事件であり、とても斬新な構成となっていた。
    珍妃の井戸で試みた形式の上位互換のように感じられ、最後まで面白く読めた。

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    2026年04月13日
  • 赤猫異聞

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    思っていたのと随分と違った。この言い方はあまり好きではないがあえて使いたい。
    あくまで予定調和的な話ではある。ただし、綺麗事だけでは済まさない迫力と悲しみ、そして生きる喜びが詰まっている。
    幕末から明治、近代化の風が吹き荒れた時にワクワクしながらも不安で胸がいっぱいだった人々も多いのではないか。後に語る歴史は大多数が語るのみで、その中で消え去ってしまった名も無き声も多いはず。
    そうした人々の声を単にお涙頂戴の話にはせず、淡々と綴る。この様には熱量よりも迫力がある。その癖じわじわと込み上げてくるものがあり、それが重くも清々しい。

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    2026年04月12日
  • 蒼穹の昴(4)

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    ネタバレ

    西太后の生き様が良かった
    周りからどう言われようが、国を守るため悪女を演じきった、強い
    プレジデント・リーもカッコイイ

    最後は怒涛の展開
    まさか毛沢東が出てくるとは
    数少ない私の中国の歴史で知ってる人物が出てきて、おっ!となった



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    2026年04月08日
  • プリズンホテル 2 秋

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    香川というキャラクターが一番心に残った作品でした。あの時代の学生が暴動を起こしたことで、あんなふうな思いをした人間は少なからずいると思う。無駄に騒ぎたい人間が、勉強したい人間の時間を奪うことは重大な罪であると感じた。松倉さんとナベさんの対比も素晴らしかった。署内の人間がナベさんをバカにする間、松倉さんは自分にできないことをナベさんがやっていることにリスペクトがあったのがよかった。ミカちゃんや繁くんには幸せになって欲しいと心から思う

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    2026年04月07日
  • 一刀斎夢録 上

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    新撰組三部作の最後は斎藤一の物語。
    いずれにも共通するのは直接リアルタイムで幕末前後を綴るのではなく、周囲の人による観察や思い出語りを通して客観的な目線だからこそのリアリティを感じます。
    維新後に別名で警察官となった彼の人生に興味があったので、読んでいてとても面白い。
    下巻も一気読みしよう。

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    2026年04月02日