浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝(上)

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    壬生義士伝 前編
    歴史に弱いため読み始めは新撰組の登場人物も役割も理解できなかったが、読んでいくうちにその場面が時代を超えて侍の心に触れられた気持ちになっていく。浅田文学に引き込まれた感じがした。吉村貫一郎の揺るがない気持ちも感動させられる。後編も楽しみ。

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    2025年12月12日
  • 蒼穹の昴(2)

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    ネタバレ

    官吏となった文秀と、宦官になった春児。皇帝派と西太后派で、会うことを許されない。
    皇帝と西太后は実はとても仲がいいにもかかわらず、周りに翻弄されていく。
    儒教の教えが深いから親を大切に、歳上を大事にするといったことはわかるが、なかなか根が深い問題だと思った。

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    2025年12月11日
  • 蒼穹の昴(1)

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    貧しい少年、春児が占いを信じ自ら浄身する。幼い妹を置いて。
    西太后の時代の話。残酷で冷酷な西太后というイメージだが、実はそうでないという内容なので、面白い。
    まだ1なので、続きが楽しみ。

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    2025年12月11日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    ネタバレ

    作中のユナイテッド・ホームタウン・サービスの利用者とは似たような年齢で、同じように母を亡くしている身として作品に入り込んで読んだ(利用は考えていない)
    テレビドラマで視聴して本書を借りた、上手い観想などいえないがコノ世界に首までつかり堪能したい

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    2025年12月05日
  • 天子蒙塵 3

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    やっと王逸が出てきた!
    しかしそうなると、まさか龍玉は毛沢東へ?
    ここにきて新しい登場人物も出てきたし、まだまだ展開が読めない!

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    2025年12月02日
  • 蒼穹の昴(1)

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    とても面白いです。春児と文秀のこれからが楽しみです。
    登場人物の名前(読み方)を覚えるのが大変ですが、そのわずらわしさを面白さが上回ります。

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    2025年11月30日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    NHKドラマをきっかけに原作を手に取りました。実際には起こりえなさそうなフィクションでありながら、不思議と心に響く物語です。
    主に3人の内面に焦点が当てられていますが、その揺れや迷いに思わず共感してしまう場面が多かったです。風景描写も印象的で、静かに物語へ引き込まれていきました。

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    2025年11月29日
  • 兵諫

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    単行本を本屋で見て、これは買わなきゃと思いつつ、手に取らず。
    遅ればせながら、文庫を購入。

    蒼穹の昴から続く長い物語。今回は中国国民党と共産党軍との抗日民族統一戦線の成立が主題。「兵諫」という故事を持ち出して、張学良と蒋介石とのやり取りを浅田先生は解釈する。
    基本は、陸軍の特務機関員である志津大尉、朝日新聞の記者の北村、ニューヨーク・タイムスのジェームス・ターナーの3人が狂言回し。
    特に張学良の部下、陳一豆が裁判で貫き通した態度。その意味が明らかになる辺りが本署の眼目だろう。

    全体的に、ハードボイルドを貫き通している文章だと思う。
    (引用)
    ・日本陸軍の敵はソ連。海軍はアメリカ。と言うこと

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    2025年11月27日
  • 蒼穹の昴(4)

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    浅田次郎が全身全霊をかけた大作。登場人物の名前が複数あるので、分かりにくいところもあったが、西太后や李鴻章、伊藤博文等、歴史上の人物と主人公達(創作)の人間模様が素晴らしい。心を揺さぶる浅田ワールドと、歴史小説を両方楽しめる作品。テレビドラマも見てみたいな!

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    2025年11月22日
  • 終わらざる夏 上

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    A 戦後70周年ということで.集団的自衛権やら改憲やら,何ともキナ臭い今の世の中だからこそ読むべき一冊.

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    2025年11月18日
  • 終わらざる夏 中

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    A 戦争を題材にした小説や手記を読むといつも思うことがある。誰が戦争をしたがっていたんだろうかと。上層部ほどこの戦争の大義がまやかしでしかないことはわかっていたであろうに。

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    2025年11月18日
  • 終わらざる夏 下

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    A ゆとり世代が戦争を知らないことは,いいことだ.それは今まで戦中戦後世代が平和であろうと努力してきた成果なのだから,彼らに感謝をしよう.もし,そんな彼らが誤った道を選ぼうとするなら,我々,ゆとり世代は声を大にして拒まなければいけない.彼らの努力の結晶を彼ら自身が壊すようなことがあってはいけない.安倍さん,ぜひご一考願います.

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    2025年11月18日
  • 壬生義士伝(下)

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    泣いてしまった、、空いっぱいに広がった吉村の人生が風になって吹き抜けていったような、壮大さと一抹の寂しさとが綯い交ぜになった心持ち。

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    2025年11月16日
  • 大名倒産 上

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    浅田先生の時代劇エンタメ。相変わらずのテンポの良さで、あっという間に読み終えた。貧乏な大名家の内情が実感できる。途中から七福神が絡むあたりが、やや無理に感じるが、この辺りは好みが分かれると思う。
    下巻巻末の磯田先生との対談も興味深く読んだ。

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    2025年11月16日
  • 大名倒産 下

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    貧乏神、七福神、死神まで巻き込んだ13代松平和泉守小四郎の大名経営再建劇!
    上巻に引き続き、笑いあり、ホロリあり、また笑いありで、面白く時代小説を楽しめました

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    2025年11月13日
  • アジフライの正しい食べ方

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    いつもながらの浅田節!笑いあり、時々涙あり。うんちくありで、楽しめます。JALの掲載が続く訳である。一方で、ANAの吉田修一さんも捨てがたくいい。

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    2025年11月12日
  • 蒼穹の昴(4)

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    科挙と宦官

    天与の境遇を持つ者が為すべきは民への施しではなかった。
    1300年の歴史の中で高度に形式化・洗練された能力主義の仕組みのもと生まれた改革の進士は、それに気づくのが遅すぎた、という話。
    西太后に龍袍を着せ化粧をすることで悪魔に仕立て上げる春児、哀しい。
    春児のように強く、少荃のように真っ直ぐ、ケイのように勇ましくありたいと思った。
    中国シリーズはまだまだあるようなので読み進めたい。

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    2025年11月11日
  • 大名倒産 上

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    ひょんなことから丹生山松平家13代当主となった小四郎は実直で誠実でクソ真面目
    しかしいくら大名と言えどその家計は火の車
    兄の結婚や参勤御暇のためになんとか金策に走るが…?

    難しめの言葉はあるけれど、コメディ要素多めでわかりやすく面白かった!!

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    2025年11月11日
  • 蒼穹の昴(3)

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    盛り上がってきた!

    感想をまとめる暇があったらすぐにでも最終巻を読み始めたい。
    春児も文秀も、激動の中でなんとか立ち回っていき、ついに共犯関係となる。
    短い登場期間だったけれど、小梅の健気さが春児や蘭琴と重なった。

    誰しもが人生の主導権を全く握れていない感じ、果たして自分はどうかと省みてしまう。

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    2025年11月09日
  • 壬生義士伝(下)

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    義って今で言うとなんなんだろう。良い人はたくさんいるけど、それとは全然違うような気がする。
    家族でもないが、この人だけは死なせてはいけない、と思わせるって今ではあまり考えられなくて、江戸時代の武士道?の根づき方を感じた。

    それぞれの人の語りが、ずっと吉村の話ばかりじゃなかったことで背景が見えてきて読みやすかった。自分の話も多くあったため、人となりも感じられた。
    吉村の息子の語り含め、主観での話という設定をリアルに映し出していて、そうじゃないのに!というもどかしさもあった。
    また、血生臭い世界を知らないで育った子供と、若い頃から両親が満足に面倒を見てくれず、世の中のごたごたの中生きてきた子供は

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    2025年11月09日