浅田次郎のレビュー一覧
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ネタバレ最終巻。
天下を覆さんとする策謀が、春児を、文秀を、そして中華四億の命すべてを翻弄する。
玲玲が、いじらしくて可愛くて、大好きです。
そして李鴻章がカッコ良過ぎる。
個人的には、王逸も好きだなぁ。
浅田次郎先生が書く登場人物は、みな個性的で魅力があり、すぐに彼らの描写が浮かびます。
涙が出るようなシーンは、全巻通して何度もあって、その行を読んだ瞬間にダァッと涙が流れます。
要は「来るぞ来るぞ、泣けるシーンが」って予測が全然出来ないので、その瞬間は突如やってきます。
電車の中とか危険かも(笑)
そして、このまま終わるのは困る〜って、ちょっと後を引く感じで完結します。
番外編的なものが、「珍 -
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長編小説を読んだあとには、一息。浅田次郎のエッセイは素晴らしい!!10年以上前のエッセイだけど人間の心には時代は関係ないのだよ。朝起きてトップスのチョコケーキを1本、昼に大福、おやつにミスド4つ、お酒の飲めない浅田さんはウーロン茶を何Lも飲んでは銀座の町を遊んだりと。
おもしろい浅田さんのプライベートが明かされる。元自衛隊員だった浅田さんのストイックな朝のメニューも62センチという脅威のアタマのでかさも、はげアタマも包み隠さず心で文章を書いてると、こんなに暖かい気持ちになれるんだねv短編エッセイ集なので、気分転換になるし。楽しく明るい気分になれるステキなステキなエッセイ。 -
- カート
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試し読み
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ネタバレ幕末の無血開城を巡る、謎の武士の物語。やはり浅田次郎は読ませるのが上手だな。歴史小説をこんなにスルスルと読めたのは、自分の中では珍しい。
開城間近の江戸城に居座る謎の武士・六兵衛の正体を巡って、数多の登場人物が多種多様な憶測をしては覆される。そのまさかまさかの展開は、読んでいてワクワクした。意外な黒幕の登場や、突拍子もない正体への期待感。個人的には、六兵衛=慶喜説が熱かった。
結局は、六兵衛の正体も目的も明かさず、もう一人の主人公・隼人の憶測のみで締められており、モヤモヤも残った。六兵衛の意味は読者の想像に任せて、ただただ格好いい侍を描いたファンタジー。それが余白の美学ということなのだろうか。 -
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七編からなる短編集は、大正時代から戦後を通じて人の情の深さが描かれている。
この胸に染み入る七つの物語は、浅田節ならではの世界観で描かれ、読後の読者にほのぼのとした温かい気持ちを与えてくれる。
7編の物語中、特に私がお気に入りとなったのが「雪鰻」。
簡単な内容を紹介すると⋯
夜更けに上官から食えと、お土産の鰻重を1人の下士官に差し出された。
なぜ上官は召し上がらないのですかと下士官に問われ、上官はその理由を酔いに任せて述べることになる。
その理由は戦地での想像を超えた破倫とも云える体験が災いしたものだった。
本当に理不尽とも言える地獄を味わった者は、自らの体験談は決して口にしないものだ。
今 -
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シリーズ最終巻らしく、笑いと勢いの中に、どこか別れの寂しさが漂う一冊でした。
三人の行く末が気になって読み進めてきたシリーズでしたが、最後まで期待を裏切らない面白さで、派手な展開の連続なのに、不思議と根底には人情が流れています。
それぞれ欠点だらけの男たちですが、自分なりの信念だけは最後まで曲げない姿には惹かれました。
特に、損得ではなく義理や情を優先する生き方は、今の時代だからこそ余計に格好よく映ります。
軽妙な会話に何度も笑わされながらも、人としてどう生きるべきかを考えさせられる場面が多くありました。
読み終えた今は「この三人にはもう会えないのか」と思うほど愛着が湧いてしまい、笑いと痛快さ -
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著者らしさが最初の数ページから全開で、読み始めてすぐ「これは理屈で読む話じゃないな」と肩の力が抜きながら物語に没頭しました。
時代に置いていかれた男たちの荒っぽさと、どこか抜けきらない人情が同居していて、笑いながらも胸の奥が少しざらつきます。
軽口や啖呵のテンポが抜群で、ページをめくる手が止まりませんでした。
展開は勢い任せなところも多く、細かい辻褄や深みを求めると物足りなさはありますが、それでも、筋を外れてもなお残る矜持や美学があって、「悪党」と呼ばれる男たちのほうがよほど人間らしく見えてきます。
読後、昭和の裏道を一緒に歩いたような余韻が残る一冊でした。