浅田次郎のレビュー一覧

  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    いろいろ考えさせられる内容が描かれていて、いつもの浅田作品とは毛色が違うのかなと思いきや、最後の最後に「ザ・泣かせの次郎」がどーん!
    そりゃ泣くでしょ。

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    2026年04月23日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    読み進めるのに理解が必要だったが、後半にかけて物語の辻褄が合っていくこの感覚はなんとも言えない。

    時をかける系でいくとハッピーエンドで終わるものや、何かを達成するために奮闘していく様を描くが、その場所時代に応じて主人公は受け入れながら過ごしていくのが新感覚だった。

    そしてなぜ…?と思ってしまう出来事もあり最後まで楽しめた。
    繰り返し読みたい。

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    2026年04月20日
  • 輪違屋糸里(上)

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    アニメ「青のミブロ」が大好きで、芹沢鴨暗殺に興味が湧いて読んでみた。とても面白い。
    壬生浪士達の人物像や出来事、芸妓達の生き様がドキュメンタリーを読んでいるようで、フィクションであることを忘れてしまう。
    女将達の会話シーンがあると、女性の強さを感じる。

    壬生浪士、新撰組についてはいろいろな作品で語られているが、作品によって人物像が違うから印象が定まらない。

    土方歳三はかっこよく描かれていることが多いけど、この作品では信頼されているが、優柔不断な部分を感じる。
    永倉新八はおしゃべりで笑えた。

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    2026年04月19日
  • 薔薇盗人

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    5話の短編集。
    出てくる女性がみんな健気で強かな印象。
    ★3か4か迷ったから4にしておく。

    ・あじさい心中
    仕事をクビになった中年男性が、廃れた旅館で踊子(娼婦?)に出会い、心中に誘われるも、結局実行はされない話。切ない人生。
    ・死に賃
    金金金で生きてきた社長が死に際にいろいろ思う話。楽に死ねるというビジネスを聞いて死に際に全財産叩こうとするけど、直前に詐欺で摘発される。素晴らしい秘書が愛してくれるおかげで幸せに死ねてよかったじゃない。秘書が報われたのか、秘書は彼の何がよかったのか、全然分からんけど。
    ・奈落
    エレベーター38階から落ちて死んだ男を巡っていろんな人が会話してる話。死んでから自

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    2026年04月15日
  • 輪違屋糸里(下)

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    ずっと、いつか読もうと思ってた小説。京都島原で新撰組と関わった人と芹沢鴨暗殺までが書かれた小説。新撰組に知識がない私にとっては真実とフィクションの区別がつかず史実と見比べながら読む。悪人のイメージしかない芹沢鴨を浅田さんは上の指示に忠実に悪人を演じた男としている。逆に土方歳三は悪人なのが面白。史実では芹沢鴨暗殺の八木邸に居てその場から遁走し消息を絶った芸妓糸里と吉栄が「2人は暗殺を前もって知っていて協力した」という浅田説。きっとそうだろう。彼女たちのその後はどうなったのだろう。ほんと歴史って面白い。

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    2026年04月15日
  • マンチュリアン・リポート

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    珍妃の井戸のように、事後的な視点で始まるとともに、報告書形式の私信で進行する。一方で、鉄道の視点で事件の起こる未来方向の進行があり、動かしがたいレールの上を通過する列車のように進んでいく。
    報告書と列車の進行が交錯する地点が事件であり、とても斬新な構成となっていた。
    珍妃の井戸で試みた形式の上位互換のように感じられ、最後まで面白く読めた。

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    2026年04月13日
  • 赤猫異聞

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    思っていたのと随分と違った。この言い方はあまり好きではないがあえて使いたい。
    あくまで予定調和的な話ではある。ただし、綺麗事だけでは済まさない迫力と悲しみ、そして生きる喜びが詰まっている。
    幕末から明治、近代化の風が吹き荒れた時にワクワクしながらも不安で胸がいっぱいだった人々も多いのではないか。後に語る歴史は大多数が語るのみで、その中で消え去ってしまった名も無き声も多いはず。
    そうした人々の声を単にお涙頂戴の話にはせず、淡々と綴る。この様には熱量よりも迫力がある。その癖じわじわと込み上げてくるものがあり、それが重くも清々しい。

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    2026年04月12日
  • 蒼穹の昴(4)

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    ネタバレ

    西太后の生き様が良かった
    周りからどう言われようが、国を守るため悪女を演じきった、強い
    プレジデント・リーもカッコイイ

    最後は怒涛の展開
    まさか毛沢東が出てくるとは
    数少ない私の中国の歴史で知ってる人物が出てきて、おっ!となった



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    2026年04月08日
  • プリズンホテル 2 秋

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    香川というキャラクターが一番心に残った作品でした。あの時代の学生が暴動を起こしたことで、あんなふうな思いをした人間は少なからずいると思う。無駄に騒ぎたい人間が、勉強したい人間の時間を奪うことは重大な罪であると感じた。松倉さんとナベさんの対比も素晴らしかった。署内の人間がナベさんをバカにする間、松倉さんは自分にできないことをナベさんがやっていることにリスペクトがあったのがよかった。ミカちゃんや繁くんには幸せになって欲しいと心から思う

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    2026年04月07日
  • 一刀斎夢録 上

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    新撰組三部作の最後は斎藤一の物語。
    いずれにも共通するのは直接リアルタイムで幕末前後を綴るのではなく、周囲の人による観察や思い出語りを通して客観的な目線だからこそのリアリティを感じます。
    維新後に別名で警察官となった彼の人生に興味があったので、読んでいてとても面白い。
    下巻も一気読みしよう。

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    2026年04月02日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    お風呂に浸かっているようなあたたかさ。
    と 退職後、老後、終活、という間近な問題のあれこれ。

    涙がじんわりとするようなシーンもあって。


    テレビドラマ版を見ていたので、状況のイメージもしやすかった



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    2026年04月01日
  • 霞町物語 新装版

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    ネタバレ

    平成生まれだけど、昭和の魅力がたっぷり詰まった作品だと思う。不良、頑固なカメラマン、風変わりな助っ人外国人、洒落っ気のある婆ちゃんと皆個性豊か。それぞれ憎たらしく見えるとこもあるんだけど皆人間としてのあったかさを持ってる。一昔前の東京の雰囲気を楽しめるのは勿論のこと、直向きに「ひと」を描いた作品だと思う。

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    2026年03月31日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    めちゃくちゃ面白かった、アホな展開ではあるがだからこそ気軽に読むことができた。ラスベガスの空気をこの本で感じることができた。

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    2026年03月21日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    地下鉄に乗ってタイムリープを繰り返しながら、父親の人生を追体験する。

    傲慢な経営者としての父親を嫌い、その父と対立し、自殺したとされる兄。
    受け入れられない今があるなかで、自分と似た父親を理解していく。
    戦争と戦後の生き方、なにを信じて家族を守るか、そして家族を失うか。

    我が人生と照らし合わせ、人を理解する難しさを身に染みて感じた。

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    2026年03月13日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    ドラマを観て原作を読みたくなった。ドラマは原作にほぼ忠実だった。ちょうど岩手に行った後だったので、ひっつみ、南部様、原敬、ちゃぐちゃぐ馬の言葉もすんなり入って来てどんどん読み進んだ。都会と田舎そして孤独などの現代の問題と昔話を織り込んだファンタジーがうまく重なっていてあっという間に読み終えた。

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    2026年03月04日
  • 壬生義士伝(下)

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    ネタバレ

    吉村貫一郎と彼の家族の人生がどんどん明らかになっていくのはすごく面白かった。ただ、新選組小説(群像劇的なものをイメージ)と期待して読んだ分、そこは少し不完全燃焼というか、メインはあくまでも吉村家の話なんだよって言うのを知っておいた方が良かったなあと思いました

    あと、吉村さんの最期が酷くて辛いなあ

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    2026年03月02日
  • 珍妃の井戸

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    蒼穹の昴シリーズの情報を整理し、そこで描ききれなかったキャラクターにスポットライトを当てた作品。

    光緒帝の妃である珍妃が、何者かによって殺害された。イギリス・ロシア・ドイツ・日本の貴族が、その謎の真相に迫るという内容。

    ミステリー作品のような印象を受けるが、珍妃殺害のスキームを描きたいのではなく、蒼穹の昴に登場した魅力的なキャラクターの深掘りを軸に、列強諸国が中国を恣にしていたことのメタファーとして珍妃の殺害を描いたのではないかと考えている。

    この作品を読むことで、その後の中原の虹への没入度が高くなるような気がする。

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    2026年02月27日
  • おもかげ

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    物語は主人公が定年の日に地下鉄で倒れたところから始まり意識不明の3日間、主人公の脳内で繰り広げられる不思議な世界だ。

    その3日間はとてもコミカルな展開で、生死をさまよってる危機状況とは正反対なのが救いになっている。現世とあの世のすき間にこんな世界があるのならおもしろい。

    終始、正一の脳内、正一を取り巻く家族の思いがパラレルワールドとなるが、それぞれの視点が整理されて読みやすい。

    読後、先に亡くなった人を想い出し、深く浅田ワールドに浸ることができた。

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    2026年02月23日
  • 大名倒産 下

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    下巻はスピード感がちょっと上がって良し。幼なじみの近習さんたちやその他家臣が頑張ってると、領内の大富豪農家などなどがどんどん仲間に入ってくれて、さらには貧乏神が七福神を連れてきて、育ての親が栽培漁業で増やした鮭が思わぬ人気になり、なんやかんやと賑やかにハッピーエンドへ。
    人事を尽くそうとしない人間は助けてはならぬのが神様のルール。

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    2026年02月22日
  • 中原の虹(4)

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    ネタバレ

    梁文秀がついに大陸の土を踏む。亡命先の日本で雌伏の時間を費やしていたものの、再会した徐世昌から、宋教仁を諸葛たらしめた梁文秀の功績を称えられた。やっぱり、蒼穹の昴からの主人公には特別な思い入れがあり、胸が熱くなった。

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    2026年02月16日