浅田次郎のレビュー一覧

  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    NHKのドラマで,放送され、最終第4話を見ることができた。中井貴一、佐々木蔵之介、松嶋菜々子、宮本信子がキャストとして出ていた。

    その後,原作を読んだ。よかった。

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    2025年11月05日
  • 珍妃の井戸

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    本編のスピンオフドラマという感じで読めた。誰が珍妃を殺したのか?史実と不明点から、作者の推理と創作が興味深かった。
    犯人探しというより、列強諸国に対する痛烈な皮肉が効いていた。

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    2025年11月05日
  • 蒼穹の昴(1)

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    - 時代小説をほとんど読んだこともなければ中国史もろくに理解していなかったけれど、それでも大河の始まりとして楽しめた
    - とりあえず序盤の浄身の描写がキツい
    - 科挙とか宦官とかいった中国の歴代王朝との繋がりも、清が満州による征服王朝だったり海の向こうの外国という脅威が増大化する時代だったりといった特異さも、全てひっくるめて中国史の学習意欲を高めてくる
    - 春児が良い子すぎて辛くなる
    - 国で成功を収めるために、官僚と宦官という二つの選択肢を選んだ二人がこれからどうなっていくのか

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    2025年11月02日
  • 大名倒産 下

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    丹生山の若殿、小四郎の借金返済計画は、上巻では無謀に思えたが、江戸での塩鮭の大当たりと地元の山で金が見つかり、最終的には25万両にのぼる借財の過半は利息だからと切り捨て、残りを返金することができた。

    大名倒産を画策する腹黒い父はいただけないが、死神から七福神まで多くの神々が登場し、ドタバタ劇ながら、ホロッとするシーンもあり、人生とは何かを考えさせられる。
    さすが、浅田次郎! 面白かった。

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    2025年11月01日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドラマをちょっと見て気になったから読んでみた。最後の終わり方、母の人生についてはドラマの方がわかりやすかった。私にはふるさとはあるのだろうか、と考えさせられる1冊だった。

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    2025年10月30日
  • 天子蒙塵 2

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    いやー、よかった。1巻のままの形式が続いたらどうしようかと思ってたけど、ちゃんと面白くなった。
    一点(物凄く)残念なのは、2巻終了直前の梁家屯での馭者の歌を聞く前に、林先生の件で先に内容を聞かされてしまったこと。
    浅田さん! そこは早まったんじゃ?

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    2025年10月28日
  • 壬生義士伝(上)

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    ずっと日本史から逃げてきて歴史はどちらかというと嫌いな方だったが、母の熱烈なオススメで読んだ。
    とっっっても面白い。
    本の内容は下も読んでから書くことにする。

    読んだことのないジャンルなのでとりあえず自分の気持ちを書いておく。
    幕末の対立藩や新撰組の立ち位置・役目とは?というところから調べることになったが、教科書とは違って物語だとするする読めて流れも入ってくる。学生時代に読んでおいたら今の進路も変わってるかもなあ、、と思う、。
    銀魂のイメージしかなかったので、事前知識は当てにならなかった。ひとつひとつわからない単語を調べながらだったため、時間はかかったが、わかってくるとどんどん読み進めてしま

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    2025年10月25日
  • 長く高い壁 The Great Wall

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    ネタバレ

    『長く高い壁』(浅田次郎著)は、戦争という極限の現実を背景に、人間という存在の尊厳と愚かさ、そのどちらもを静かに照らし出す傑作である。物語の舞台は1938年、中国北部の前線。国家の名のもとに動かされる兵士たち、そしてその中で起こる一件の“不可解な死”。浅田次郎は、この謎を糸口に、戦場という場所がいかに人の心を侵食し、同時に人間の本質を露わにしていくかを見事に描き出している。

    本作の魅力は、単なるミステリーの枠を超えている点にある。真実を追う物語でありながら、読者が辿るのは「事件の解決」ではなく「人間の理解」へと至る道である。そこには、善悪の単純な区別を拒む、深い人間観が息づいている。軍隊とい

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    2025年10月24日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    非現実的と言えばそういう設定ではあるけれど
    それだけでは割り切れない現代人の刹那を描いた作品?
    故郷や帰る所がある人には分からない事かも
    最後に母の真実が分かるくだりが何とも…

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    2025年10月23日
  • 大名倒産 上

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    ネタバレ

    江戸の末期、財政的に苦しい丹生山松平家12代当主は密かに倒産の準備を進めていた。そして、庶子の四男、小次郎は何も知らずに家督を譲られ、江戸城初登城の際に、目録不渡りであったことを知らされる。

    御家の財政難に気付き、建て直そうと奮闘する小次郎、他家の元勘定役に助けられたり、参勤交代を終え、地元に戻る際に兄嫁の父、小池越中守が同行したりと、貧乏神が現れたりと、ファンキーな内容ながら面白い。
    この後どう展開するのか、続きが気になる。

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    2025年10月18日
  • 一路 (上)

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    BS時代劇で見て以来、読むつもりで手に入れて、ずっと積読だった本を満を持して読破。
    途中整然とした参勤行列に驚嘆する場面が出るが、その理由がなかなか出てこないのでやきもきした。「浅田次郎で?いやまさかそんな……」と心配していたが、きちんと回収してくれたので安心した。
    上下巻なので前半である本作はのんびり気味。でも転は本作の中にあり、今後どうなるのか期待させる内容。参勤行列の威容を思い起こさせる文体はゾクゾクするほどで、読んでいて清々しい。後半も楽しみ。

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    2025年10月07日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    分厚さにも関わらず、ページを捲る手が止まらない、楽しい作品でした。
    舞台となっているラスベガスへの興味と、恐れとがないまぜになり、不思議な気分です。一生に一回は行ってみた行けれど、それで何かが変わってしまうかもしれない、みたいな笑

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    2025年10月01日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    NHKのドラマを見たのがきっかけで
    本を読みたくなりました。
    ドラマに出てくる俳優さんのセリフがそのまま出て来て、ドラマをまた見ているような気持ちになりました。
    お母さんが語る昔話も味があり、記憶に残りました。

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    2025年09月30日
  • 壬生義士伝(上)

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    ちょうど新選組熱が高まっているタイミングで読んだこともあり、なんとも感慨深く読み進めた。下巻でどんな展開が待っているのか、楽しみなような怖いような。

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    2025年09月30日
  • 降霊会の夜

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    この本を読んでる途中で、蒼穹の昴を書いた浅田次郎さんか〜と感慨深く思いました
    文章めっちゃ上手くて、子供時代の回想がお金持ちのちょっとスレた子供感出てた。正直、今まで読んだ子供の文章の中ではピカイチかもしれない。キヨとの関係も切なくて泣いちゃいましたなぁ…
    大学生時代で出てくる真澄さんも切ないキャラで、ゆうちゃんのことが好きなのにそれを言い出せなくて、ボロボロになっちゃって、死んじゃって…
    全体を通して、主人公含め男の人に肩入れする表現が多いように思った。女の人は、彼氏なり旦那なりに甘くて依存してるみたいな感じ?時代背景もあると思うので仕方ない部分もあるけど、真澄さんとか、もっと男の人がいなく

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    2025年09月26日
  • アジフライの正しい食べ方

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    どのお話も面白く、クスッと笑える。
    特に覚えているのは、ロンドンのホテルでのエピソード。そのビッグスターには、あまり興味がなかったのかな?と思った。

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    2025年09月21日
  • 長く高い壁 The Great Wall

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    ネタバレ

    1938年、中国へ進軍していた日本軍の一部小隊で、兵士10名が死亡する事件が発生する。調査のために現地を訪れたのは、探偵小説作家と日本軍の中尉。彼らは生き残った兵士や、中国人の医者、料理屋の主人など、事件に関わる可能性のある人物たちへ次々とインタビューを行い、真相を追っていく。

    物語は一見するとミステリー小説のような雰囲気で進むが、結末に至ると「推理劇」というよりも、むしろ戦争そのものが人を狂わせていく過程が描かれていたのだと気づかされる。

    読後には「なるほどね」と言いたくなるような、少し掴みどころのない感覚が残る。ただ、それは決して悪い意味ではなく、不思議と納得感を伴う余韻として残る読書

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    2025年09月20日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    2025.9.19
    平和な時代が続いたゆえに消滅してしまう

    親と縁のない子供は、さっさと結婚せな居場所がないさけ

    繁栄すなわち幸福と規定した原理的な過誤によって、多くの人が自然を失い、不自然な生活をしなければならなくなった

    幸福の基準はけっして「便利」と「不便」ではない

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    2025年09月20日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    NHKのドラマを見ていたら原作を読んでみたくなりました。

    最初はクレジットカード会社のあまりに突飛なサービスに、金額的にも過疎の村を利用している所にも胡散臭さを感じてしまいました。

    しかし、故郷を欲している還暦前後男女3人の姿とその思いに応えるちよさんの姿を見ていると、こういう物があっても良いのでは?と思えてきました。でもいつか終わりが来るんですよね。

    ちよさんの事情と恐れていた結末に最後は泣けました。ドラマの最終回もきっと泣いてしまうでしょう。浅田次郎さん初めて読みましたが他の作品も読んでみたくなりました。

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    2025年09月14日
  • 壬生義士伝(上)

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    壬生義士伝上巻。かつて新選組に所属していた吉村貫一郎の生涯を追っていく物語。新選組といえば近藤、土方、沖田などのその名を轟かせた人物目線で語られることが多い中、吉村貫一郎という世間的にはあまり知れ渡っていない人物を通して描かれる新選組に関心を持ちました。

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    2025年09月13日