浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ巻が進むごとに面白くなる
とうとう捻くれた愛情しか表せなかった木戸孝之介が、お清にプロポーズした!!!
なんと幸せなことか
真っ当な愛情表現を得られず、大人になった孝之介は、殴ったり蹴ったりしても逃げないお清を信頼するしかなかった
それ以外の表現を知らなかった
でも、初めてお清を喪う怖さを知ったのだろう
美加や心臓病もちのお清の母親に対してすら愛情を持っていたことに初めて気づいたのか
そういう人っていっぱいいるのかもしれないね
不器用な人
それと並行して、癌だと思い込んでいる木戸仲蔵親分が面白い
立派で人格者の仲蔵親分も自分の死に真っ向から向かうとこんなもんなのかもしれない
血まみ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い〜
浅田次郎さんは「蒼穹の昴」しか読んだことがなかったので、この振り幅よ!
ナベ長がうだつの上がらない、定年まで交番勤務のお巡りさんかと思いきや、能ある鷹は爪を隠してただけだったのがかっこいい
確かにちょっと時代錯誤で、今どきの若い子にはわからない世界観かもしれないけど
ただ、苗字のせいで頭のなかでは少し年をとらせた錦鯉の渡辺さんが映像として出てきてしまって困った
でも人のいい感じだし、合ってはいるのか
花沢支配人の息子繁も単細胞だけど、家族が好きで良かった
真野みすず、柏木ナナの人生も過酷
幸せなことは少なかっただろうに、なのにまっすぐ前を向いている
人って、幸せだった記憶 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私、任侠とかヤクザとか不良とか、そういうのが好きなんです
自分がそういうのに縁がない、ド真面目な青春そしてこの半生だったので、憧れがあるのか
いや、本当に真面目な人がこれ読んだら「ふざけんな、ヤクザに憧れとか!あの人たちの懐に入るお金は汚いお金ばかりなのに」みたいにブチギレるでしょうから、私はド真面目ではないのか
漫画では「花のあすか組!」「ロンタイベイビー」が大好き
今回特に考えず、この本を手に取りましたが、ハマりました
ヤクザ言葉が滑らかだったり、木戸仲蔵はじめとする子分たちの義理人情が心地よい
まあ本物のヤクザが同じと思ってるわけじゃなくて、物語のなかの人としたらちょっとカッコ -
Posted by ブクログ
壮大なストーリーに涙が止まらない。
春児が至った、「白太太は嘘を吐いたけど、その嘘により自分の腹に夢を蓄えてくれたから嬉しい」という結論。
文秀が至った、「自分たち持てる者がすべきことは、持てる者らしく施すことでなく、持たざる者に寄り添うこと」という結論。
少々綺麗事である感は拭えないが、いかにも青年期に至る結論であると思い、好感が持てる。この結論は春児や文秀が成長していく過程で形を変えていくのだろう。
本作では光緒帝が幽閉され、西太后が三度紫禁城へ登るところで終了している。史実によると、光緒帝が斃れた翌日に西太后も崩御している。そのあたりをどう描くかを楽しみに続編を読みたい。