浅田次郎のレビュー一覧

  • おもかげ
    主人公に近い年齢ですので、自分の死に際もこんな風なら怖くないと思いました。何より泣かされました。
    とても心温まる思いでした。浅田次郎さんの本はジーンとさせられるので、移動中に読むのは憚れます。
  • 壬生義士伝(下)
    次郎衛が吉村に握り飯食わすとこは泣いた。だって食べられないし。泣くとは思わなかった。
    様々な視点で形づくられていく壬生の義士。義を貫くことに、身分など関係ないと思った本でした。
  • 壬生義士伝(下)
    やるせ無さと切なさを感じて、泣く事は出来なかったけど読んでよかった。
    はじめは吉村貫一郎と長男に惹かれたが、二人があまりの人格者、無双すぎて、むしろ大野次郎右衛門の方に惹かれた。吉村貫一郎とは違う、如何ともしがたい立場が悲しくて、切ない。。
  • パリわずらい 江戸わずらい
    大好きなJAL機内誌エッセイの第三弾。「日本の文学は世界の常識に反して、哲学や思想性を必須要件とせずに成立するという特徴を持っている。そのかわり、個の苦悩を核として物語を展開しなければならない。」という文が目からウロコでした。思わず色んな物語が頭巡った。
  • 壬生義士伝(上)
    新撰組のことは知っているけれど、吉村貫一郎という人物のことは知らず読み始めた。
    初めの方では守銭奴、剣豪でかつ学もあり脱藩し、妻子のために遠く離れて稼ぎ…というイメージ。
    彼に対してはそれだけの印象だったのが、関係各者へのインタビューが進むにつれ、彼の人となりが少しずつ解ってくる。
    そして、吉村貫一...続きを読む
  • 鉄道員(ぽっぽや)
    浅田次郎は有名すぎて、いまのいままで手にしてこなかった有名作家さん。

    でも、少し大人になったいまだからこそ、この本を手元に置いてまた読もうと思えるほど楽しめました。

    不思議な短編がつまったこの本の、どの短編が一番はまったかを話すのはたのしそうです。
  • 壬生義士伝(下)
    人生のマスターピースになった。

    文章に泣かされたのは本当に初めて、もう言葉が出ない。新選組の予備知識があったおかげで感動もひとしお、でも新選組を取り扱ったというよりは吉村貫一郎が新選組にいたから生まれた話のように感じた。

    人生のバイブル、再読必至、誰かにお薦めしたい。
  • 壬生義士伝(上)
    吉村貫一郎が描写の通りの人なら、その人柄の良さに好きにならざるを得ない。全てのエピソードが涙なしでは読めない、素晴らしい一冊に出会えた。
    新選組っていう乱暴で変質的な集団の中に、こんな人がいてほしいと思う。

    いざ下巻へ。
  • プリズンホテル 4 春
    や〜、賭博のところでは笑わせてもらったw
    人それぞれだけど私はこの春の巻が一番好きだなぁ面白かったぁ。
    さすがです浅田次郎先生。
  • 珍妃の井戸
    今回のこの巻はなんかサスペンス仕立てで、
    蒼穹の昴からの顛末もわかって面白かった!
    次は中原の虹の①巻へ!楽しみ楽しみ!
  • 壬生義士伝(下)
    下巻。

    五稜郭に霧がたちこめる晩、若侍は参陣した。あってはならない“まさか"が起こった―義士・吉村の一生と、命に替えても守りたかった子供たちの物語が、関係者の“語り"で紡ぎだされる。吉村の真摯な一生に関わった人々の人生が見事に結実する壮大なクライマックス。(あらすじより引用)

    うーわーーーん(´...続きを読む
  • 壬生義士伝(上)
    盛岡藩を脱藩し、家族の為に命をなげうった男のそしてその周りの人たちをも呑み込んでゆく歴史の波。
    新選組のこと、明治維新のこと、知っていたようで今まで何も知らなかったということがわかった。
    涙なくしては読めない小説。
  • 壬生義士伝(下)
    「上」からの一気読み。
    インタビュー形式にしてあるので解りやすく気持ちも揺さぶられてゆく。
    男として父として、またはひとりの人間としての
    誇りや尊厳、『義』の精神に涙が止まらない。
  • 中原の虹(4)
    「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」に続く清朝末期の小説第三弾。

    西太后、袁世凱、張作霖‥
    歴史の教科書で名前と事件くらいしか知らず、イメージもわかなかった時代と人物たちのストーリーに引き込まれ、心動かされました。

    「記事は都合よく書き変えられてしまう。真実はことごとく、歴史の闇に葬られてゆく。」
    今史実...続きを読む
  • 蒼穹の昴(4)
    中国・清、西太后と皇帝をめぐる戊戌の政変の頃のお話。
    科挙とか、宦官とか、政争とか、いろいろと恐ろしい。
    時代が近いだけに実感が伴って感じられます。

    中国の歴史の小説によく出てくる「天命」というものについても考えさせられました。
    一人一人の運命、天命があわさって歴史が作られていくどうしようもない大...続きを読む
  • 珍妃の井戸
    「蒼穹の昴」の続編。
    清朝末期、光緒帝の妃•珍妃の死の真相がミステリー風に描かれています。続きだけれど前作と雰囲気が違ってまたおもしろいです。

    それぞれの人の思い、それぞれの国の思惑。相手の本当のことなんてわからないのに思い込みで自分が正義だと思っている人たち。
    それぞれの立場の正義。
    自分の、自...続きを読む
  • マンチュリアン・リポート
    「蒼穹の昴」シリーズ第4弾。

    「満州報告書」
    張作霖を乗せた列車爆破の真相は‥。
    つらくて悲しい時代なので、読んでいて苦しかったです。
    どうして止められなかったのか、どうしてこういう流れに流されていってしまったのか。

    いくつかのリポートの間にある、爆破された蒸気機関車の生い立ちと思いが、悲しみを...続きを読む
  • 兵諫
    ずっと読み繋いでいる蒼穹の昴シリーズの第六作。前回から間が空いてしまったので、作中で触れられる前作以前の登場人物やエピソードを思い出しながら読みすすめた。
    語られていたことは、少し難しかった。ただ、以前に作者がどこかで書かれていた「歴史に成功と失敗はあっても、善悪はない。」との姿勢は貫かれていたよう...続きを読む
  • プリズンホテル 1 夏
     かれこれ全巻5回ほど読み返していますが泣ける箇所がずいぶん変わります。
     自分が変わったからでしょうか。小説が変わったのでしょうか。
  • 輪違屋糸里(下)
    新選組のことは、新選組側からしか知りませんでした。
    芹澤さんって、こういう見方もできるんだと感じた本です。