浅田次郎のレビュー一覧

  • 帰郷

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    戦争小説。短編集。
    どの篇も悲しい。
    「帰郷」については少し未来に希望が持てる。二人の先が幸せであることを祈らずにいられない。

    「不寝番」ではファンタジー色が強い展開であったが、二人の交流が違和感なく汲み取れ、それでも元に戻った後を想像すると苦しくなる。

    他の篇についても救われるものが少なく、諦め感も否めず、あっさり終わりを受け入れている場面がなんとも言えない。
    自分も戦争を知らない世代であるが、人の生き死にについて改めて考えさせられる機会を与えてもらえた

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    2023年04月29日
  • 一路 (下)

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    純真で真っ直ぐな主人公とうつけを装った賢人の殿様、そして御家転覆を画策する殿の叔父・・・と、役者が揃った日本人が大好きないくつもの苦難を乗り越える勧善懲悪の物語。 時代劇の典型的なパターンと思いつつも、浅田さんが面白おかしく時にはズッシリと心に響くように描く物語にどっぷりハマってた。 「一路〜、アッパレ〜!」

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    2023年04月29日
  • 赤猫異聞

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    死罪を含む重い刑を申し渡された罪人3人が、「赤猫」という逃走の絶好の機会を得ながら、紆余曲折ありはするものの逃げずに指定の刻限までに戻るという身を捨てた義侠心や義理人情が心を熱くする。 一方で彼らの罪の源となった恨みを一身に背負い、弱きを助け強きを挫くごとき牢役人に心を強く揺さぶられた。 浅田さんに、また泣かされちゃった。この本も再読本だなぁ〜。(o^^o)v

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    2023年04月29日
  • 一刀斎夢録 下

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    今回、初めて斎藤一という人斬りの鬼を知り、斎藤一改め藤田五郎の独り語りに、いつしか一刀斎の横を歩いていた。 互いに信ずるもののためとはいえ、人の命を無情に奪う幕末という時代が想像仕切れないが、そんな時代が眩しくもあり、とてつもなく怖ろしい。 作品は人斬りの一刀斎を主役としつつも、浅田さんは彼を通じて激動の時代を駆け巡った新撰組を描きたかったんだろうな〜。 今回も多くの名言があったが、「苦労は口にするな。苦労は口に出したとたん身につかずに水の泡となってしまう。」という言葉を浅田さんからいただいておく。

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    2023年04月29日
  • 輪違屋糸里(上)

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    島原の女性の惚れた男に対する一途な心がいじらしくてホロリとさせられた。 幸せになって欲しいんだけどな〜という思いで下巻へ・・・。

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    2023年04月29日
  • 輪違屋糸里(下)

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    物語の縦糸に新撰組があり、話はそれに横から幾重にも幾条にも絡まる女性たちと共に流れていく。 女性は心底惚れた男のためなら、あんなにも強くなれるものなのだろうか・・・。 浅田さんは、「女というのは、剣を持たずに斬り合いができるらしい。」と結んだ。 親の愛を知らずに島原で育った女の、剣にも勝る強さを描く浅田さんの筆にまたホロリとさせられた。 これも再読本の棚に入れる。

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    2023年04月29日
  • 一路 (下)

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    5.0
    こんなにも心揺さぶられるとは…!
    本当に面白かった。

    一所懸命。
    なんて重みのある一言だろう。


    正義とは星ぞ。
    いかに夜空の闇が広うても、正義が孤独であろうはずはない。
    義のあるところ、必ず星ぼしは群れ集うて輝く。

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    2023年04月27日
  • 天子蒙塵 3

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    イギリスに留まるかそれとも故郷に帰るか考え続ける張学良。そして生きていた王逸。春雷はいよいよ、その弟子に龍玉を渡そうとする。王逸が家庭教師として育てた弟子の名前は毛沢東。
    ああ……ああそうなるのか……そうなるんだけどいよいよここまで来たんだなという感慨に溢れる第3巻。

    "恐怖心は武士道に悖る。だから誰も本音を口にできない。美辞麗句の建前に糊塗されて、実はその存在理由がよくわからない国家が、満州なのです。"

    その満州でいよいよプロパガンダのための映画制作が始まる。そもそも何のためのプロパガンダなのか、本当はみんなわかっているけれどわからないふりをしているんだな。

    いや〜

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    2023年04月26日
  • 一路 (上)

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    最初は言葉遣いや単語に慣れずに読みづらかったけれど、乗ってくるとあれよあれよと読み進められて、なんと面白い!!!小説を読みながら声に出して笑うなんてそうそうないことだと思う。そして同じように泣ける。
    早く下巻が読みたい。

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    2023年04月24日
  • プリズンホテル 4 春

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    泣いた。
    冒頭から、漂う幸せの予感。
    その通りに物語りは進むのだけれど、先が読めてしまってつまらないとのがっかり感はない。むしろ必然。
    原田のような警官が本当にいて欲しい。

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    2023年04月22日
  • 流人道中記(下)

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    最後の場面で押送人石川乙次郎が流人青山玄蕃の名前を初めて呼ぶところでもう涙が止まらなくなってしまった。

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    2023年04月08日
  • 流人道中記(上)

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    道中で出会ういろいろな事件に流人青山玄蕃と押送人石川乙次郎がどんなふうに向き合って行くのかおもしろくて一気に読み進めてしまった。

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    2023年04月08日
  • 蒼穹の昴(4)

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    読み終えました。
    達成感ありますね。
    特に最後は、ハラハラドキドキ。
    通勤中、電車の中で読んだので危うく乗り過ごすところでした。
    浅田先生の中国シリーズ、全部読みます!

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    2023年04月05日
  • 天子蒙塵 2

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    ぼろぼろに泣きながら読んだ。誰も死なないで、生きてと唱えながら読んでいる。

    本当に孤独な者は、自分が孤独であると理解できない。溥儀のモノローグから始まる第二巻。満洲国がいよいよできてしまった後の話。
    吉永中佐は陸軍大学校の教官として予備役から現役復帰する。

    "軍人が国民から敬せられる悪い時代になったと、吉永はつくづく思った"
    "「いかに有能であれ、一人の人間に権力が集中するのは、国家にとっていいことではありません」"
    "もしやわが国では、国会という機能そのものが、さほど重要視されていないのではあるまいか。「世界の一等国」としての体面を保つた

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    2023年04月04日
  • 天子蒙塵 1

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    一気に読み切ってしまいました。何故あんまり評価が高くないのかわからないくらい、とにかくひたすら面白かったです。

    蒼穹の昴シリーズも11巻目に来ました。この、一人の女性が語る話の運び方が本当にわかりやすくて面白くて、今のところシリーズ内で一番好きです。
    「女性の本性は政治ではなく、真実の愛を求めること。老仏爺が教えてくれました」という台詞があって、それは傷ついた文繍には癒しだったかもしれない。でも、どうしても生きることは政治に繋がってしまう。貧しくとも読み書きができなくともという話なのかもなと思いました。自分の運命は絶対に変えられるのだと。

    "でも、これだけは言える。神と悪魔はけっ

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    2023年03月31日
  • マンチュリアン・リポート

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    行こう、雨亭。鉄路はどこまでも続いている。皇帝でも総欖把でも大元帥でもない永遠の少年を乗せて、私は走りたい。それこそ鋼鉄の公爵の名にふさわしい、栄光の旅だと信ずるから。

    張作霖が爆殺されてから一年後、昭和天皇の密命を受けてなぜ彼は殺されたのかを探る軍人の報告書と、彼を乗せた豪華機関車のモノローグが交互に挟まる蒼穹の昴シリーズの10巻目。巻を増やすごとに面白くなっていきます。

    吉永中佐が大好きです……当時からこうやって引き裂かれた人はたくさんいたはずなんだ……雨亭が中佐に最後にかけた言葉も好きです……

    どうか最終章まで読んでいただきたい……あの「ああ……」としか言えない感覚を多くの方に味わ

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    2023年03月29日
  • 椿山課長の七日間

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    面白れぇー。楽しく読めて、じんわりと涙する。エンターテイメントのツボを押さえた傑作。身を正して生きないといかんなと我が身を振り返った。遅いかもしれないけど。

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    2023年03月23日
  • 姫椿

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    生き物の死を通して生き方を考えさせられる短編集。好きすぎて何回も読み返しとる。

    先週観た『灼熱の魂』の、"死は痕跡を残す。物語は終わらない"的なセリフが印象的で好きなんじゃけど、この短編集のコンセプトもまさにそれ。残された側は悲しいけど、その人の人生は続いていく。死と向き合って何を感じて、その後どう生きるか。

    いい意味で、人は死んだら終わりじゃないんだって気づかされる。

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    2023年03月23日
  • 蒼穹の昴(4)

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    4冊のうちこのお話が1番面白かった!シリーズ読んでみて、今まで全く知らなかった中国の歴史に興味を持ちました。架空の人物も多いけど、実際にいた人たちもいて調べてみると面白い。

    特にタンストンと玲玲のとこは泣けた。でも玲玲って文秀のこと好きなのかと思う描写もあって、タンストンなんだか可哀想だった。だけどそれでも最後まで愛し抜いたタンストンはかっこよかった。男の中の男だ!

    あと文秀達の脱出劇も面白かった。作戦が素晴らしいけど、バレるんじゃないかとどきどきした!

    毛沢東が出てきたり、ついに春児が偉くなったり、歴史が大きく動いたりとこれからまた面白くなりそうな予感。義母からシリーズたくさんお借りし

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    2023年03月20日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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    流石です。心に残る短編集。
    不器用に生きる人たちの物語で
    人間の優しさが感じられる話が
    多いですね。
    どれも捨てがたいけれど、私は
    「うらぼんえ」が最も心に残りました。
    また読み返したい作品です。

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    2023年03月13日