浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一番良かったのは、元市役所職員の祖父があの世の役人たちに説教しているところ。役所の仕事は人々を管理することではないんだ。そんなものだけならコンピュータがすれば良い。大切なのはよりよい生活ができる手伝いをすることなんだ、と。
その次はバーゲンセールの結果を聞くところかな。女の姿で嶋田係長を問い詰め、やったと喜ぶ。そんなこと、もう気にしなくて良いのに。嶋田の勘違いぶりと部下のみんなの頑張りがわかり楽しく嬉しい。
すごく心の清い人、平凡な人、平凡な人を愛する人、浮気をする母親に日米安保を持ち出して反論する賢い子供、自分の子ではなかったとわかっても愛する父親、、、面白いだけに見えた人物像の中に深みがあ -
Posted by ブクログ
何を守ろうとしているのか分からない時代があったのだな。
土方は捉えようもない男。
非情でもあり、情け深くもあり、鳥瞰的に物事を考えて最善の道をとる者でもあり…。
土方は「侍」になりきれなかった「百姓」だったのかな。
いや、「百姓」になりきれなかった「侍」だったのかも。
一方で
世の中という化け物に向かっていく男を、戒め慰め包む女たちが仏のよう。
糸里天神が小浜という海の町から買われた芸妓であることが象徴的。
海は母性そして波は運命に流される当時の女性の象徴。
京都弁のしとやかできっぱりした口調を楽しめた。
文字が芸妓の奏でる琵琶や三味線に成り代わり響く。 -
購入済み
普段着の時代劇
侍物というとどれも紋付き袴を身にまとって整然と美化された格好の物語が多いように感じる。だがこの吉村貫一郎のいでたちは普段着で生と真剣に向き合って生きているように思えその当時に引き込まれてしまいそう。まだ初めの部分しか読んでいないけれど最後まで期待を裏切られずに読めそうでワクワクしながらページを進めています。