浅田次郎のレビュー一覧
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「昔の人は個の利益よりも衆の利益を優先し、現在よりも未来を大切に考えていた。時代が下るほどにそうした理念は失われて、人はより刹那主義と個人主義の中に幸福を見出すようになった。」
たしかに、昔の人の文章を読むと、将来を見据えているなと感じる。ある人から「海外でパスポートを無くしたため、自分が何者であるか説明できずに犯罪者扱いされた。パスポートは国が日本人であることを証明してくれるありがたいものなんだ。」と言われたことがある。日本で生活していると考えも及ばなかったが、このエピソードは自分が所属している国のことを考える原点となった。そしてこの本はさらに歴史を知るの重要性を教えてくれた。 -
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泣けた!
子供が出てきたら、もう駄目ですよ!
ベタなストーリ展開で、感涙のファンタジーミステリー!
コミカルな描かれ方が逆に胸に響きました!
ストーリとしては、働き盛りの46歳で突然死した椿山課長。
現世と来世の中間のお役所の裁きに納得がいかず、さらに、家族や会社への想いを果たすため、現世に7日間だけ戻る事に。
しかし、その姿はセクシーな美女。言葉使いも女性の言葉使いに!この辺がコミカル(笑)
同様に、間違えて殺されてしまったヤクザ組長の武田と交通事故で亡くなった小学生の雄太も現世に戻り、それぞれ姿を変えてやり残したことを果たしていきます。
実質3日間の現世の中で、それぞれの立場から、やり -
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ネタバレ木戸孝之介は、極道小説の売れっ子作家である。山の上ホテルで缶詰めになっている木戸の元に丹青出版の萩原みどりは「仁義の黄昏」の続編の原稿を書いてもらおうと忍んできた。編集者をまくために木戸は清子を呼び出し、奥湯元あじさいホテルに逃げ出した。血まみれのマリアと呼ばれる婦長の阿部まりあは今日も救急救命センターで救命に励んでいた。そしてようやくの休暇に旅行センターで予約したのは奥湯元あじさいホテルであった。極寒の山裾にひっそりと佇む奥湯元あじさいホテル。人呼んで極道ホテルは、今回もまた大騒動が起こるが。それは人々の心にしみる出来事だった。
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ふと気づくと、あなたは見知らぬ場所を歩いている。なぜ、ここにいるのだろう、まったく思い出せない。そのまま歩き続けると、おびただしい数の老人であふれかえるビルにたどり着く。そこで、あなたはあなたの人生が終わったことを知らされ、遣り残したことを清算するため、7日間の現世滞在が許される(現世滞在中は生きていたときとはまったく違った姿となる)。あなたは、この7日間をどのように過ごしますか? 本書は、主人公である椿山課長の、この7日間(実際には3日間)の物語である。 46歳の椿山は、呆けた父親、34歳の妻、7歳の息子を残し、突然、過労死した。その後、前述のビルで知り合ったヤクザ(拳銃で撃たれた)と、子供