浅田次郎のレビュー一覧

  • プリズンホテル 2 秋
    あー面白かった!

    任侠モノを読んでると言い回しから、生き様から、なんだか普通の人より人間らしいんじゃないかと思ってしまう単純なワタシ。

    ラスト、いわくありの各々が朝日を浴びて旅立って行く所がうるッときた。


  • プリズンホテル 1 夏
    不器用だけど一生懸命生きてるんだ!みたいな登場人物の面々。少しホロッときて、でも、がんばれー!と言いたくなる。
    そして…あちらこちらに ぷぷッ が散りばめられて。

    そりゃドラマにもなりますよねー。

    パート2 秋は何がおこるのかな?
  • 椿山課長の七日間
    一番良かったのは、元市役所職員の祖父があの世の役人たちに説教しているところ。役所の仕事は人々を管理することではないんだ。そんなものだけならコンピュータがすれば良い。大切なのはよりよい生活ができる手伝いをすることなんだ、と。
    その次はバーゲンセールの結果を聞くところかな。女の姿で嶋田係長を問い詰め、や...続きを読む
  • プリズンホテル 4 春
    プリズンホテルシリーズ最終巻です。

    私の願い通り最後はみ~んなが幸せに終わったので本当に良かった!
    春を最終巻にしたところに著者の狙いがあらわれていましたね。
    私が許せないと思っている木戸の暴力癖もまあまだ健在だとは思うけど、夏の頃の彼とは違うし、何よりプリズンホテルはずっとそこにあるから安心...続きを読む
  • 勇気凛凛ルリの色 満天の星
    17年前に古本屋で題名のインスピレーションで手に取り読みました。この本がきっかけで浅田次朗さんの本にドップリはまりました。人生経験豊富な方なのでエッセイは非常に面白いです。
  • 新装版 お腹召しませ
    刻々と変容する社会のなかで、楔を打たれたかのように建前が服を着て歩くような様の武士が抱える本懐という風呂敷に包まれた本音の妙
  • 終わらざる夏 下
    1945年8月15日、終戦。しかし、夏は終わっていなかった。日本はポツダム宣言を受諾した。日本軍の武装解除後、ソ連が占守島へ侵攻。アイヌ民族を占守島から追放した戒めであろうか。この理不尽な戦闘が起きてしまった。日本軍、ソ連軍ともに多くの死者を出した。鬼熊然り、片岡然り、正義感にあふれ、勇敢な方々が散...続きを読む
  • 終わらざる夏 中
    終戦の直前で終了。複数の場面が設定され「不条理」を描ききった。昭和20年夏の敗戦に向かう日本、国民は何も知らされず耐えるのみである。①占守島に向った翻訳要因の片岡、菊池医師、富永軍曹が敗戦濃厚を知らされる場面/②片岡の息子・譲が疎開先で静代と出会い東京に向け歩き出す/③片岡の妻・久子が息子・譲、夫、...続きを読む
  • プリズンホテル 3 冬
    プリズンホテルシリーズは冬が一番すき。
    血まみれのマリアがかっこいい。
    天海祐希あたりにやらせたい。
    もうお清さんが健気で泣けてくるの(最後のシーン)
    生きることの奇跡とか、すごく考えさせられる。
    やっぱり浅田次郎、すげー、そして好き。
  • 終わらざる夏 上
    戦後75年、絶対にしてはいけなかった日米開戦、浅田さんの「終わらざる夏」でそれを実感したかった。終戦間近、岩手県に3枚の赤紙が届く。菊池(東大医学部学生)、片岡(英語翻訳家)、富永熊男(軍曹で戦争の達人)。この3人が根室港から北の孤島・占守島に向う。この3人にはそれぞれの人生があり、家族がいる。赤紙...続きを読む
  • シェエラザード(下)
    ネタバレ何度聴き返したか、重厚感溢れるシェエラザード。この悲哀、幻想、希望を胸に読み進める。連合国軍の弥勒丸に対する撃沈カウントダウンには、大本営参謀達の悪企みが見え隠れする。この参謀達の判断ミスで、台湾沖合で4発の魚雷を受け2300人と美しい彼女も当然の如く沈んだ。これを悲劇と言わずして何を悲劇と...続きを読む
  • シェエラザード(上)
    終戦間近に客船の弥勒丸に白羽の矢が立った。その命令は緑十字を旗印として捕虜に救援物資を運ぶこと。日米間の協定で安全航行を保障されているが、米軍から4発の魚雷により2000人以上の乗船者の殆どが死亡し、救助されたのはたった1名だった。物資運搬以外にも金塊の運搬をするという第二の命令を受けていた可能性が...続きを読む
  • プリズンホテル 3 冬
    『お清。僕は君を愛している。軽蔑しないでくれよ。お願いします。結婚して下さい』本当に始末に負えない木戸孝之介。下品で暴力を振るい、薄情だが優しい。このアンビバレンツな性格に興味が引かれる。冬のテーマは「命への慈しみ」。客として訪れる登場人物もバラエティーに富む。救命救急で20年働く阿部看護婦長、緩和...続きを読む
  • プリズンホテル 4 春
    富江はすでに亡くなっているのだろうか?血は繋がらない孝之介の全細胞には富江の愛情が沁み渡っているに違いない。富江との人生の和解の日、プリズンホテルには暖かな南風が吹いていた。和解のきっかけは孝之介の日本文芸大賞受賞の報告とともに懺悔することで、富江に残された短い時間で孝之介は幸運にも間に合った。この...続きを読む
  • プリズンホテル 2 秋
    元気がないときはプリズンホテルを読むに限るなぁ。
    笑って泣ける。
    名言がたくさん。
    悪い人たちばかりなのに、悪いやつが一人も出てこないし、みんなカッコいいふしぎな小説。
    やっぱり浅田次郎、最高。
  • 一路 (上)
    江戸時代の参勤交代のお話。教科書に出てくるような有名人は登場しないけど、これはこれでとっても面白い。時代小説というのかな。ストーリーに引き込まれます。
  • 神坐す山の物語
    浅田次郎の母親の生家である武蔵御嶽山神社でおこる霊験に基づく物語。
    神道に従事する一族の持つ霊感からか、不思議な体験が語られているが怖くはなく語られるのは神の坐すところで起こるからだろうか?淡々とこういう不思議があった、こんな事があったというような調子。
    これを読んで、御嶽山神社の宿坊へ泊まってみた...続きを読む
  • 月島慕情
    短編が7話あって読みやすい!
    思わず泣いてしまう位1つの話に入り込んでしまいました。
    個人的には供物とシューシャインボーイが良かった。
  • 一刀斎夢録 上
    読み始めたのは何年前だろう…仕切りなおして電子書籍で始めから読み直した。これから下巻を読むので感想は下巻に。
  • 姫椿
    短編ストーリーごとの設定の多様性が素晴らしかった。
    浅田次郎さんの人生の引き出しの多さと人情深さを思い知った。起承転結がしっかりしていて、オチの付いた作品ばかりでした。

    感動の涙を流したのが、「シエ」「オリンポスの聖女」「永遠の緑」

    よくわからなかったのが「再会」