浅田次郎のレビュー一覧

  • プリズンホテル 2 秋
    プリズンホテル秋今読み終わりました。あいも変わらず面白い作品でスイスイと読むことができました。舞台は変わらず登場人物が変わっていく中で、これだけのものが作れると言うのはすごいなと感じました。
  • プリズンホテル 2 秋
    2巻に入って、俄然面白くなる。
    佐藤優の言っていた、人を侮ること、侮られまいと足掻くことが、実感として腑に落ちる物語だった。

    なべ長がガラッと雰囲気を変えるのは、245ページでこれは手打ちだと思ったところからだろう。『他人には言えぬ悩みや悲しみや、クタクタに疲れた体や押し殺した怒りやー様々のストレ...続きを読む
  • 沙高樓綺譚
    宮部さんの百物語は中だるみかなあと思っていたところで
    浅田さん版百物語、浅田さんはやはりすごいと再認識。
  • 壬生義士伝 2

    渋い

    主人公吉村貫一郎の新選組での活躍が描かれる2巻。
    卓越した剣術のカッコよさやお金にまつわるユーモラスな描写が楽しい。
    守銭奴との誹りを受ける吉村だが、家族の為にひたむきな姿は竹中の言う通り彼らの良心であるのだろう。
  • 壬生義士伝 1

    壬生浪

    新選組の隊士を描いた物語。
    絵はとても上手く迫力があり、またコマ割りなども秀逸で読みやすい。
    大正と幕末を行き来するストーリーも素晴らしく、主人公の過去や今後の動向が気になるところだ。
  • 壬生義士伝 2

    コミカライズの名作

    原作は浅田次郎の作品の中でもとりわけ泣かせる名作である。この名作のコミカライズであるが素晴らしい絵柄で原作に負けないほどの仕上がりになっている。原作の雰囲気が、原作以上に読者に伝わってきている。コミカライズの名作と言っていいと思う。
  • 一路(上下合本)

    やっぱり名作

    はじめはNHK の時代劇で知ったこの作品。紙の本で読んでいたが利便性を考えて電子書籍で再購入。数年振りに読んだが、やっぱりおもしろい。昔ながらのTV時代劇を観ているようだった。こういう、分かりやすく日本人の琴線に触れるような、良い意味で芝居くさい時代小説は、人生の清涼剤になると改めて思った。また、一...続きを読む
  • 一刀斎夢録 下
    『一刀斎夢録』浅田次郎

    一刀斎。

    新撰組最強の剣客と呼ばれ、恐れられた、鬼の3番隊隊長、斎藤一。
    幕末を生き延び、明治を経て大正を迎えた「一刀斎」は、近衛師団の中尉に向かって夜毎語る。

    新撰組とは何だったのか。

    斎藤一が生きた、その理由とは。



    浅田次郎の新撰組三部作、最後の一作品。
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  • プリズンホテル 2 秋
    再読完了。
    今回は極道御一行様vs警察官慰安旅行御一行様
    ベテラン歌手と仲蔵叔父の関係は?
    アイドル崩れと腐れマネージャーの行く末は?
    作家先生と愛人のコドモとの関係は?

    やっちまえ〜と作家の声が聞こえてくるようなやりたい放題。
    作家先生のひねくれきった愛情表現に辟易だけど、そうやって実は甘やかさ...続きを読む
  • 壬生義士伝(上)
    (上下含む)
    熱い、、、熱いよ!
    友愛深く、義に熱く、しかし家族のためなら鬼になる。
    男の生き様を見せつけられた。
    歴史大河の個人的ベストです。

    幕末の新選組を扱っているが、沖田総司を華奢な優男と表現しないところも個人的には高評価。

    原作厨ではないが、映画は原作にはとても及んでいないと感じる。
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  • 壬生義士伝 11

    新たな視点

    11巻は、主に中間の佐助からの視点で、主人大野次郎右衛門と吉村貫一郎が語られています。
    次郎右衛門と貫一郎の友情を軸に物語は進んでいきます。
    泣けます。
  • プリズンホテル 1 夏
    初回は2011年3月に読んでいるらしい。
    今回2回目。

    とにかく面白かった!という印象があり、友人に貸しても4冊もあるのに1週間で読んだと返ってくる。

    そのシリーズを今回Instagramの本仲間内で開催された『本を読まない人におすすめ本を紹介する』という企画で紹介し、晴れて大賞を獲得した。

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  • 鉄道員(ぽっぽや)
    短編集
    素朴な人々の人生の話が泣ける
    読む人の年齢や人生経験によって心に沁みる作品が異なると後書きにあるが、その通りだと思う
    13歳に読んだ時と29歳に読んだ時ではどちらも泣けたが感じるポイントや読後感は違うように思う
    今後の人生でも何度も読み返したい作品
  • おもかげ
    職場の短い昼休みに細切れに読んでしまった。最もふさわしくない読み方をしてしまった。大泣きしたかったのに。せつなすぎた。
    明日は休日だ。ゆっくりと美しい日本語をひとつひとつかみしめて読もう。
  • 一路 (下)
    上下とも読破。理不尽に大役を任されながらも、一所懸命に任務を遂行していく。木曽路に連なる峰々のごとく難題が押し寄せるが、道中を歩進めるように一つ一つ乗り越えてゆく。その姿に、何か忘れかけていた大事なことに気付かされる。

    ストーリーが素晴らしいこともさることながら、著者が古文書好きということもあり、...続きを読む
  • 兵諫
    (兵諌とは兵を挙げてでも主君を諌めること)
    主人公「陳一豆」は張学良の専属理髪師であり最大の理解者ボディガード諫言者である。陳一豆 彼は歴史の表舞台には出てこない。だが、歴史はこのような無名の勇者によって支えられている。一人一人は、一つの歯車かもしれないが、その歯車がなければ社会という機械は動かない...続きを読む
  • 神坐す山の物語

    浅田文学を堪能して

    東京育ちの自分は時折googlemapを見ながら読んだ。
    昭和時代の昔話だけではない。
    仕事にかまけて読む本がつい実用書ばかりになっている自分には、精神の本物の栄養となる浅田文学が必要なのだ。
    海外在住中でまさかのコロナ禍にあって、まるで遣唐使気分の今ながら、日本に一時帰国できたときは行ってみたい。...続きを読む
  • 兵諫
    日本人とはもちろん違う国民性を持つ中国の人々。
    『蒼穹の昴』『中原の虹』『天子蒙塵』ずっと読み続けてきて良かった。
    日本とかの国の歴史的背景等は詳しくは分からないけれどまた大きな波に攫われ感動に揺すぶられている。
    一気読み。
  • 壬生義士伝(下)
    「南部盛岡は日本一の美しい国でござんす。西に岩手山がそびえ、東には早池峰。北には姫神山。城下を流れる中津川は北上川に合わさって豊かな流れになり申す。春には花が咲き乱れ、夏は緑、秋には紅葉。冬ともなりゃあ、真綿のごとき雪こに、すっぽりとくるまれるのでござんす。」  行ってみたいなぁ、早春の盛岡。
  • プリズンホテル 1 夏
    もう本当に面白い。登場人物はクセのある人たちばかりだけど、それぞれ魅力的で憎めない人ばっかり。浅田次郎のふざけたセリフが所々に散りばめられていて、浅田次郎ファンならずとも沢山の人に読んで欲しいです。定期的に読み返したくなる作品です。