浅田次郎のレビュー一覧
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購入済み
浅田次郎の作品は楽しい
浅田次郎氏の作品は、どの作品も読むに連れてぐいぐいと引き込まれる。
さすがは「ストーリーメーカー」と言われるだけあり、魅力いっぱいである。
この作品も、単なる一人(天切り松)の身の上話の様ではあるが、
本人と本人を取り巻くスペシャルな人々の生き様を鮮明に表現した一級作品である。
必ずや第2巻以降も読みたくなる事間違いなし。 -
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「ならぬ徒花ましろに見えて、憂き中垣の夕顔やーー」
貧乏御家人の別所彦四郎。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。だが、この神様は、神は神でも、なんと貧乏神だった!ーーーーー
映画は見ていないけど、テンポよければ面白そうだなあ。冒頭の彦四郎は、現状を打開したくても立場やら身分やらが邪魔してどうにもできない袋小路にいたのでもだもだした。貧乏神も彦四郎の境遇に同情している風だったので、後半の彦四郎の凛々しさが強調されて良いなと思った。他人に対して積極的に酷い人間じゃないところが彦四郎の良さだったな。己が己がと言うのでなく、大義大局に自分がなにができるのか、悩みに悩んで悟りを開く彦四郎は主人公としてすんなりと受け止められた。ご都合主義すぎないストーリーが良かった。神様に可哀想がられて恩恵が与えられてハッピーエンドじゃあ、なんかモヤっとするなと思っていたので、彦四郎が自分で答えを出したところが好きだった。井上様はその後どうなったんだろうか…? -
Posted by ブクログ
今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「私はフランス語訳の『蒼穹の昴』"LE ROMAN DE LA CITÉ INTERDITE" を彼に手渡した。少し考えてから、筆ペンで「無邪君へ」とサインを入れた。 「漢字、読めません」 「君の名前だよ。ウドン屋の看板にしてもらえると嬉しいんだが」 思いに邪なし。神様はきっと、星を狩る少年に無邪という名前を与えたのだろう。 「オ・ルヴォワール・ムッシュ」 ほどいた握手で鬼瓦のような顔を被うと、ナジャは男泣きに泣いてくれた。」(『つばさよつばさ 浅田次郎エッセイ集 (小学館文庫)』(浅田次郎 著)より)
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Posted by ブクログ
「昔の人は個の利益よりも衆の利益を優先し、現在よりも未来を大切に考えていた。時代が下るほどにそうした理念は失われて、人はより刹那主義と個人主義の中に幸福を見出すようになった。」
たしかに、昔の人の文章を読むと、将来を見据えているなと感じる。ある人から「海外でパスポートを無くしたため、自分が何者であるか説明できずに犯罪者扱いされた。パスポートは国が日本人であることを証明してくれるありがたいものなんだ。」と言われたことがある。日本で生活していると考えも及ばなかったが、このエピソードは自分が所属している国のことを考える原点となった。そしてこの本はさらに歴史を知るの重要性を教えてくれた。 -
Posted by ブクログ
泣けた!
子供が出てきたら、もう駄目ですよ!
ベタなストーリ展開で、感涙のファンタジーミステリー!
コミカルな描かれ方が逆に胸に響きました!
ストーリとしては、働き盛りの46歳で突然死した椿山課長。
現世と来世の中間のお役所の裁きに納得がいかず、さらに、家族や会社への想いを果たすため、現世に7日間だけ戻る事に。
しかし、その姿はセクシーな美女。言葉使いも女性の言葉使いに!この辺がコミカル(笑)
同様に、間違えて殺されてしまったヤクザ組長の武田と交通事故で亡くなった小学生の雄太も現世に戻り、それぞれ姿を変えてやり残したことを果たしていきます。
実質3日間の現世の中で、それぞれの立場から、やり残した想い、やり残したことを解決していこうとします。
しかし、その結果、椿山は、さまざまな真相、女友達の本当の気持ちなど、ショッキングな事実を知ってしまう事に!
そして、それぞれのストーリが一つにつながっていくところがベタなストーリ展開。
そこで浮き彫りとなる、家族の絆、親子の絆に熱い物が込み上げて来ます。
子供がらみはとりわけつらい(笑)
家族を大切にしたいという思いがさらに深まりました。
通勤電車の中では読んではいけない!
とっても、お勧め!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ木戸孝之介は、極道小説の売れっ子作家である。山の上ホテルで缶詰めになっている木戸の元に丹青出版の萩原みどりは「仁義の黄昏」の続編の原稿を書いてもらおうと忍んできた。編集者をまくために木戸は清子を呼び出し、奥湯元あじさいホテルに逃げ出した。血まみれのマリアと呼ばれる婦長の阿部まりあは今日も救急救命センターで救命に励んでいた。そしてようやくの休暇に旅行センターで予約したのは奥湯元あじさいホテルであった。極寒の山裾にひっそりと佇む奥湯元あじさいホテル。人呼んで極道ホテルは、今回もまた大騒動が起こるが。それは人々の心にしみる出来事だった。