浅田次郎のレビュー一覧

  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

    購入済み

    浅田次郎の作品は楽しい

     浅田次郎氏の作品は、どの作品も読むに連れてぐいぐいと引き込まれる。
    さすがは「ストーリーメーカー」と言われるだけあり、魅力いっぱいである。
     この作品も、単なる一人(天切り松)の身の上話の様ではあるが、
    本人と本人を取り巻くスペシャルな人々の生き様を鮮明に表現した一級作品である。
     必ずや第2巻以降も読みたくなる事間違いなし。

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    2020年03月20日
  • 憑神

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    「ならぬ徒花ましろに見えて、憂き中垣の夕顔やーー」
    貧乏御家人の別所彦四郎。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、霊験あらたかにも神様があらわれた。だが、この神様は、神は神でも、なんと貧乏神だった!ーーーーー

     
    映画は見ていないけど、テンポよければ面白そうだなあ。冒頭の彦四郎は、現状を打開したくても立場やら身分やらが邪魔してどうにもできない袋小路にいたのでもだもだした。貧乏神も彦四郎の境遇に同情している風だったので、後半の彦四郎の凛々しさが強調されて良いなと思った。他人に対して積極的に酷い人間じゃないところが彦四郎の良さだったな。己が己がと言うのでなく、大義大局に自分がなにができるのか、悩みに悩んで悟りを開く彦四郎は主人公としてすんなりと受け止められた。ご都合主義すぎないストーリーが良かった。神様に可哀想がられて恩恵が与えられてハッピーエンドじゃあ、なんかモヤっとするなと思っていたので、彦四郎が自分で答えを出したところが好きだった。井上様はその後どうなったんだろうか…?

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    2020年03月06日
  • つばさよつばさ

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    今私が読んでいる本の一節を紹介します。

    「私はフランス語訳の『蒼穹の昴』"LE ROMAN DE LA CITÉ INTERDITE" を彼に手渡した。少し考えてから、筆ペンで「無邪君へ」とサインを入れた。 「漢字、読めません」 「君の名前だよ。ウドン屋の看板にしてもらえると嬉しいんだが」  思いに邪なし。神様はきっと、星を狩る少年に無邪という名前を与えたのだろう。 「オ・ルヴォワール・ムッシュ」  ほどいた握手で鬼瓦のような顔を被うと、ナジャは男泣きに泣いてくれた。」(『つばさよつばさ 浅田次郎エッセイ集 (小学館文庫)』(浅田次郎 著)より)

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    2020年01月23日
  • アイム・ファイン!

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    夢の実現は夢の喪失であることを、忘れてはならないと思う。どのような環境にあっても少年がみな幸福であるのは、自在に夢を見ることができ、なおかつその夢がすべて実現されていないからである。

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    2020年01月23日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    浅田次郎さんの江戸っ子の人生が、思わず微笑みなから読めました。浅田次郎さんの祖父母もご両親も江戸っ子で、家庭を省みず(笑)でもその血は浅田次郎さんに受け継がれ生きざまが素敵です。自分のお義母様や奥様、娘さん、暮らしている動物への愛情深さに泣きそうになりました。

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    2019年11月28日
  • 帰郷

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    帰郷できた兵士もできなかった兵士も、ともに共通するのは、人生の始末に向き合って初めて戦争の残酷さを知るということ。正直どの作品も切ないし、史実であってほしくない。でもきっと実際にあったであろう名もなき兵士たちの物語。反戦という言葉を重く受け止め続けたい。

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    2019年10月24日
  • 帰郷

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    久し振りの浅田次郎さん、戦争に翻弄される弱者を描いた短篇六編。
    なる様にしかならなかった時代、その中で若者は自我をどう持っていたのか。
    考えさせられます。

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    2019年10月15日
  • 帰郷

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    ネタバレ

    文中の

    あたしら命まで取られないもの
    恭ちゃんや香田さんは、何から何まで取られた上に命まで召し上げられるんだ

    という文が特に身にしみました
    実際出兵した兵隊さんたちがどんな思いで家族と離れたのかと想像すると涙がでました
    戦争のない時代に産まれられたことでも幸運だと思いました

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    2019年08月12日
  • 神坐す山の物語

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    著者の母方の実家は、代々武蔵御岳神社の神官を務める家系。そこで見聞きした話を元にした不思議な物語。明治・大正・昭和と、著者の曽祖父、祖父、伯父の3世代にかけて、今よりずっと神様が身近だった時代の話。しかも舞台は下界と隔絶された山の上の神社と御師集落。独特の日本的な情緒が感じられて、なんともいえない余韻が残る。
    御岳山にはハイキングに行ったことがあるので、情景を思い出しながら読んだ。天狗岩とか綾広の滝とか、ハイキングコースにあった場所も出てきて、また行きたくなった。

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    2019年07月17日
  • 日本の「運命」について語ろう

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    「昔の人は個の利益よりも衆の利益を優先し、現在よりも未来を大切に考えていた。時代が下るほどにそうした理念は失われて、人はより刹那主義と個人主義の中に幸福を見出すようになった。」
    たしかに、昔の人の文章を読むと、将来を見据えているなと感じる。ある人から「海外でパスポートを無くしたため、自分が何者であるか説明できずに犯罪者扱いされた。パスポートは国が日本人であることを証明してくれるありがたいものなんだ。」と言われたことがある。日本で生活していると考えも及ばなかったが、このエピソードは自分が所属している国のことを考える原点となった。そしてこの本はさらに歴史を知るの重要性を教えてくれた。

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    2019年07月07日
  • 椿山課長の七日間

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    泣けた!
    子供が出てきたら、もう駄目ですよ!
    ベタなストーリ展開で、感涙のファンタジーミステリー!
    コミカルな描かれ方が逆に胸に響きました!

    ストーリとしては、働き盛りの46歳で突然死した椿山課長。
    現世と来世の中間のお役所の裁きに納得がいかず、さらに、家族や会社への想いを果たすため、現世に7日間だけ戻る事に。
    しかし、その姿はセクシーな美女。言葉使いも女性の言葉使いに!この辺がコミカル(笑)
    同様に、間違えて殺されてしまったヤクザ組長の武田と交通事故で亡くなった小学生の雄太も現世に戻り、それぞれ姿を変えてやり残したことを果たしていきます。

    実質3日間の現世の中で、それぞれの立場から、やり残した想い、やり残したことを解決していこうとします。

    しかし、その結果、椿山は、さまざまな真相、女友達の本当の気持ちなど、ショッキングな事実を知ってしまう事に!

    そして、それぞれのストーリが一つにつながっていくところがベタなストーリ展開。
    そこで浮き彫りとなる、家族の絆、親子の絆に熱い物が込み上げて来ます。
    子供がらみはとりわけつらい(笑)
    家族を大切にしたいという思いがさらに深まりました。

    通勤電車の中では読んではいけない!

    とっても、お勧め!!

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    2019年06月22日
  • プリズンホテル 3 冬

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    ネタバレ

    木戸孝之介は、極道小説の売れっ子作家である。山の上ホテルで缶詰めになっている木戸の元に丹青出版の萩原みどりは「仁義の黄昏」の続編の原稿を書いてもらおうと忍んできた。編集者をまくために木戸は清子を呼び出し、奥湯元あじさいホテルに逃げ出した。血まみれのマリアと呼ばれる婦長の阿部まりあは今日も救急救命センターで救命に励んでいた。そしてようやくの休暇に旅行センターで予約したのは奥湯元あじさいホテルであった。極寒の山裾にひっそりと佇む奥湯元あじさいホテル。人呼んで極道ホテルは、今回もまた大騒動が起こるが。それは人々の心にしみる出来事だった。

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    2019年04月14日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    泣いて泣いて泣いた。
    自分が住んでいる場所が舞台になっているので、勝手にワクワクしていた。
    下町生まれの私の教科書である。

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    2019年03月30日
  • 椿山課長の七日間

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    何気なく見ていたネットに、この作品が紹介されており、評価が高かったことから手に取った。

    浅田次郎作品を読むのは初めてであったが、評判に違わず大変面白かった。赤の他人と思っていた登場人物同士が読み進めると、どんどん複雑に絡み合っていく。読み始めたら、ついついページをめくらざるを得なくなり、止めどきが難しかった。

    そんな面白い作品だったが、最後の締めくくりだけが自分にはしっくり来なかった。もう少しハッピーエンドで終わらせてもらえたら良かったのに・・・。ちょっともったいなく感じたが、それは贅沢かも?

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    2019年03月28日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    始まりからワクワクする。
    粋とはなにか分かるし、
    それぞれのキャラクターが最高。
    これがシリーズであと5倍楽しめるなんて。
    俺の浅田次郎好きになったキッカケ本

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    2019年03月23日
  • 獅子吼

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    いやぁ〜〜、これは良い本。

    獅子吼
    帰り道
    九泉閣へようこそ
    うきよご
    流離人
    ブルー・ブルー・スカイ

    6編の短編集ですが、それぞれに味が異なっていて良い。とても同じシェフが作った料理だとは思えない。
    時空を超えているため、いつ書かれた作品かを思わず確認しちゃいました。

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    2019年03月08日
  • 輪違屋糸里(上)

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    切ない。この時代の男も女も。女はやっぱり強いなぁと思いました。土方はむごいことをするけれど、嫌いになれなくて、むしろ好きです(笑)一番切なかったのは吉栄と平山でした。本当に読んでいてたまらなかったです。糸里には土方と幸せになってほしかったです。

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    2019年01月27日
  • 沙高樓綺譚

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    この人は実にいい。なぜ?  ・・・・解らない。何冊か読み足してみるとしよう。
    「百年の庭」が秀逸
    カバーデザインも又いい。

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    2019年01月12日
  • 壬生義士伝 8

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    毎回凄いがやっぱり今巻も凄い。まだ章が始まって話が動く前なのにわくわくはらはらして一気に引き込まれている。原作を丁寧に追ってる以上原作の手柄もあるが、その取捨選択にコマ割りと絵の力、漫画力が凄い。

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    2018年11月25日
  • わが心のジェニファー

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    ストーリーテラー・浅田次郎作品の圧倒的な読み応えに感動。東京、京都、大阪、大分、釧路を訪ね、人生の迷子になったアメリカ青年の遭遇する文化の壁と驚嘆の日々。

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    2018年11月02日