浅田次郎のレビュー一覧
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購入済み
何度読んでも胸が熱くなる!
読み終わったあと、また読みたくなる数少ない作品だ。
日本古来の侠気を感じさせてくれる。
安吉親分のような厳しく優しく侠気溢れる人物に、自分もなりたい。
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「君、いい体してるね。自衛隊入らない?」
この言葉が流行ってたのはいつだろう。アイドルタレントじゃあるまいし、自衛官を街頭でスカウトするのかよって笑っていたけど、どうやらホントにこの言葉で自衛官を集めていた時代があったらしい。
バブル時代よりも前の高度成長期、日本は超売り手市場で就職内定なんていくらでも稼げる時代だった。そんな時代に低賃金で長時間拘束、その上、国民から信頼されない組織である自衛隊はいわゆるブラック企業だった。
そんな自衛隊の面々が繰り広げる理不尽な体育会系社会を描いたオムニバス短編小説集。それにしても、浅田次郎って元自衛官だったんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやばいやばいやばい。
引用したい表現が多すぎて付箋貼りながら読んでたら19ヶ所も付いてしまった。それくらい表現が大好き。ああでもいざ引用するとなんかすごく陳腐に見えるのはどうしてなんだ!!こんなに笑えるしうなずけるのに!!!
浅田さんはシリアスから喜劇まで幅があるけれど、同じ喜劇でも「王妃の館」よりもこっちのほうが好きだ。下ネタの方向性が。(王妃の館で脱肛という日本語を学んだ。)
王妃の館以上に、何度も大声出して笑った。
ひとりひとりがしっかり立っている群像劇としても、ドタバタでトンデモな喜劇としても、メタ目線の作者の語りとしても、本当に好きな本だった。読めてよかった!
あと、引用したい -
Posted by ブクログ
oyajisanさんお薦めの一冊。きました・・魂を揺さぶられる☆5つ!!なかなか思いがまとまらなかったのは、解説曰く『魂の宿った作品』だからでしょう。
まず真柴や小泉。終戦前後の混乱の中で、きちんと先を見据えて、のぞまれた役割をこうも鮮やかに全うするとは・・!
(3・11からもうすぐ2年。今朝も福島原発が水素爆発を起こした際の東京電力本店と現場のやり取りが放送されていたけど、毎度のことながら本店の対応のあまりのふがいなさに怒りを覚える。現代に、真柴や小泉のような人材はいないのだろうか!?)
それにしても知らない。私は、この時代のことをあまりにも知らない。日本史を専攻したけれど、それは受験 -
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これは、私が初めて読んだ浅田次郎作品。
赤川次郎と間違えて買ったんだっけか?
なんで買ったのかはよくわからない。
それでも、この小説は何十回も読むくらい引き込まれた。
短編だったから読みやすかったというのもあるだろうが、
いっぺんで浅田次郎が大好きになったのだった。
後日、「浅田次郎が面白い〜」と私の浪人時代の一番気の合う友達に言うと、
その子も、「私も浅田次郎が一番好き!」と言っていて、
性格が似ていると好きな小説家も似るのかな、と思ったりして笑った。
この本の中の作品、本当にどれもが面白い。
でも、読んだのはもう3年前の話なので実はどんな話があったか2つくらいしか覚えて -
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ーーーある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。その名も山本政五郎―すなわち幕末から生き延びた、清水の次郎長の子分・小政だというのだが…。表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
『プリズンホテル』を読んでこっちを読んでない俺の友達に言いたい
このシリーズも『プリズン』に負けず劣らずアツい
そして俺の目に狂いは無かった。”黄不動”が一番カッコいい
「さあな。俺も学校なんざ行っちゃいねえから、よくはわか -
Posted by ブクログ
明から 李自成 そして 清 となる。
満族による 漢民族の支配・・・・
『わが 勲しは 民の平安』を となえ
野人の紳士たる 満族のリーダーたち。
父を殺し 兄を殺して 天命に従う。
その運命は いかばかりのことぞ。
清が滅亡し 共和制の時代がやってくるとき
袁世凱 張作霖。
始まりと終わりを描写する中で 中原の覇者とは・・・
を物語で 構成する力は 浅田次郎のすごさですね。
日本の明治維新に関して 司馬遼太郎の果たした役割は大きい。
中国において 辛亥革命は 重要な意味を持つが
それよりも 1949年の毛 沢東革命のほうが
クローズアップされすぎている。
すくなくとも 辛亥革命の果た