あらすじ
ある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。その名も山本政五郎――すなわち幕末から生き延びた、清水の次郎長の子分・小政だというのだが……。表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音(こわね)で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
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手にとってから20年近く経ちますが、読む度に「しゃんとしろぃ」と小突かれて気付かせてくれます。よくある自己啓発本よりも、どの時代にも通じる生き方を学べるのではないでしょうか。
多様性の名の下の“男だろ“が禁句の時代ですが、銭勘定星勘定の理屈抜きにした心意気は大切にしたいと思います。
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全シリーズ無我夢中で読み終えて
涙あり笑いあり
こころの中に
新たなヒーローとヒロイン
が刻み込まれた感じです
40代、50代、60代
70代と読み返して
歳を重ねた自分が込み上げる感情に
出会ってみようと思います
松っちゃん
何が幸せか。色々の幸せがあるんだよね。悲しいこと、辛いこと、たくさんの嫌な事があって、だからちょこっとでも思い通りに出来た事がとっても良い事に思える。晴れた日の有り難さは雨・嵐の日を知らないと分からないよね。
でも本当のところは、波風無く平凡な事が一番幸せかなぁ。
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天切り松、非常にいいです。読む度にこの独特の世界にはまっていきます。登場人物の人間性が、素敵すぎます。第八夜「春のかたみに」が、とても泣けました。
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シリーズ二作目。粋な愛のお話多めでテンション上がってたら、最終話で号泣した。
その構成が粋でした!
ぐずぐずいってないで、兎に角足踏ん張って生きねば。そんなことを思える一冊。
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鼠小僧の時代から一子相伝の技、天切り。
それを受け継いだ松蔵が、現代の監獄に潜り込み囚人たちに昔の大泥棒達の武勇伝を語っていく。
江戸の粋とは、男の心意気とは・・・聞いている囚人たちが、改心していくのが面白い。
松蔵の師匠たちは本当に皆かっこよくて、ついつい話に引き込まれてしまう。
吉原花魁で松蔵・筆おろし、なんて豪勢なお話もあり・・(笑
どんなに大金を積まれても、自分の信念に合わないことは絶対にしないという大泥棒達の冒険物語。
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前半は結構普通のエピソードが多くて、もちろんそれでも十分に楽しめるんだけど、もう一押し盛り上がりが欲しいな、と思ってたけど、後半は相変わらず素晴らしかったす。今回好きだったのは6-8の各話。天切りを教わったエピソード、筆おろしの話、父の死がそれぞれ扱われているけど、それぞれがすごく心温まる内容でほっこりしました。
何度読んでも胸が熱くなる!
読み終わったあと、また読みたくなる数少ない作品だ。
日本古来の侠気を感じさせてくれる。
安吉親分のような厳しく優しく侠気溢れる人物に、自分もなりたい。
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一巻に負けないくらい泣けました!天切り松はどの話も温かくて切ない♪それに作者の美意識の高さに脱帽です。美しい情景が次々と描かれて、そこに繊細な人情劇が織り込まれ……三巻も続けて読みます^^
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第二巻も!!(((^0^))))かっこいい!!
松蔵がどんどん大人になってゆくさまが 書かれていて
男らしさとか、心意気とかを学んでいくんですねぇ~。(;-;)
「春のかたみに」は泣けて、泣けて…どうしようもなかった。
「黄不動見参」でも、泣けました。。栄治兄ィ~!!かっこいい!!
「百面相の恋」では常兄ィ~ キュン・・・としちゃいました。
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ーーーある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。その名も山本政五郎―すなわち幕末から生き延びた、清水の次郎長の子分・小政だというのだが…。表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
『プリズンホテル』を読んでこっちを読んでない俺の友達に言いたい
このシリーズも『プリズン』に負けず劣らずアツい
そして俺の目に狂いは無かった。”黄不動”が一番カッコいい
「さあな。俺も学校なんざ行っちゃいねえから、よくはわからねえ。わかりゃしねえが、体は知っている。こうと決めたらとことんやれ。星勘定も銭勘定もするな。盗ッ人にせえ大臣にせえ、それが男の心意気ってもんじゃあねえのかい」
兄貴…一生ついて行きやす
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「天切り松 闇がたり」シリーズの第二巻。
前回よりも文章がサクサク進みます。作者も書き慣れてきたんでしょうね。
話はどれも粒ぞろいなのですが、特にいいのは表題作「残侠」から「切れ緒の草鞋」に至る山本政五郎が登場する2編です。
このシリーズは語り口が独特で、まあよくできているのですが、小政の口調はそれに輪をかけて格好いい。とにかく読んで、どなたさんも痺れて頂きたいと思います。
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江戸弁で語られる痛快な話!
かっこいい大人たちがいい!
分かっていても泣いてしまう、人情話!
天切り松シリーズの大ファンです!
全巻一気に読めます。最高!
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シリーズ2冊目もなかなか面白かった❗
夜がたりの中の松蔵が
だんだん大人に成長していくので、
任侠の世界の闇が出て来そうで
続編が少々怖い!気もする〰️。
爽やかに粋に終わって欲しい!
Posted by ブクログ
近頃は全く聴くことがなくなった、漢とはとか、任侠道、なにわ節全開。
押し付けることはダメだけども、こういう形で自分を陶冶するという気風も、ひとつの文化なのかもなと思った。
清水の小正が出てくることで、次郎長を調べるきっかけを得て、次郎長と山岡鉄舟の関係にまでたどり着く。やはりそちらも知りたいと思う。
長え人生、しっかり男を磨け
達引 何につけても昔の人間にァ、銭で売り買いのできねえ意地てえもんがあった
勝ち負けも損得もないのだ。信じた道をまっすぐにつっ走るのが心意気なのだ。
親に対する恨み憎しみは、おのれの血を蔑むことだ。おのれを蔑めば、人間はただのひとりも生きてはいけない
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「浅田次郎」の連作小説『残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉』を読みました。
『終わらざる夏』に続き、「浅田次郎」作品です。
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ある日、目細の「安吉一家」に客分として現れた、時代がかった老侠客。
その名も「山本政五郎」―すなわち幕末から生き延びた、「清水の次郎長」の子分「小政」だというのだが…。
表題作『残侠』など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。
粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
(解説/「大山勝美」)
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天下の夜盗「天切り松」が、留置場の中で六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で、大正時代の粋でいなせな怪盗たちの活躍を物語る「天切り松」闇がたりシリーズの第2作… 集英社が出版している月刊小説誌『小説すばる』の1998年(平成10年)1月号から8月号に連載された作品8篇が収録されています。
■第一夜 残侠(旧題:「残侠」前編)
■第二夜 切れ緒の草鞋(旧題:「残侠」後編)
■第三夜 目細の安吉
■第四夜 百面相の恋
■第五夜 花と錨
■第六夜 黄不動見参
■第七夜 星の契り
■第八夜 春のかたみに(旧題:花のかたみに)
■解説 大山勝美
「天切り松」闇がたりシリーズを読んだのは初めてだったのですが… 小粋でいなせで、物静かで小柄な老人「天切り松」が名調子で物語る独り芝居的な魅力にぐいぐいと引き込まれ、大正時代の東京でのできごとが目に浮かんでくるようでしたね、、、
裏社会の人間たちが、表社会の人間たちを痛快にやり込める展開も魅力的なのですが… 親代わりで芸術的な中抜きの名人「抜け弁天の安吉(目細の安吉)」、天切りの職人「黄不動の栄治(栄治兄ィ)」、強盗(タタキ)の「坊主の寅弥(寅弥兄ィ)」、百面相で騙りの「書生常(常次郎兄ィ)」、巾着切りの「振袖おこん(おこん姐さん)」等々、個性的で魅力溢れた登場人物が本シリーズの大きな魅力だと感じましたね。
早くに母親と死別し、父親に捨てられた「松」が、義賊の集団の中で友情を育み、技量を鍛え、世間を知り人間として成長する姿を描いたヒューマンドラマでもありましたね… 情の深さ、掟や躾の厳しさ、支え合う絆の強さ、そして、人間関係の豊かな美しさが心地良いんですよねぇ、、、
『百面相の恋』、『花と錨』、『星の契り』は、「書生常」、「振袖おこん」、「松」の色恋話がテーマとなっていて切ない恋愛小説として愉しめたし、
『残侠』、『切れ緒の草鞋』(この二話は当初前後編となっていたようですがセットですね)、『目細の安吉』、『黄不動見参』は、「清水の次郎長」の子分「小政(政五郎)」や「目細の安吉」、「黄不動の栄治」の活躍が痛快でスッキリする粋な物語だったし、
『春のかたみに』は、親子の絆をテーマにした感動的なドラマに仕上がっていましたね。
独特な魅力にはまってしまいました… 「天切り松」闇がたりシリーズ、他の作品も読んでみたいな。
以下、主な登場人物です。
「天切り松」
仕立屋一門最後の生き残り、物語の語り手。
仕立屋銀次の左腕抜け弁天の安吉のもとで幼少も頃からその道の修行をする
「仕立屋銀次」
元仕立屋職人、スリの親分清水熊の娘と結婚し、明治33年に一家の跡目を継ぐ。
明治の末には東京市中に手下ニ千人といわれたスリ盗人の大頭目
「抜け弁天の安吉(目細の安吉)」
本名杉本安吉。
明治42年の大検挙で銀次がパクられたあと、シマを預かる。「中抜き」の達人
「振袖おこん」
安吉の一家。三十路手前の大年増。「ゲンノマエ」の達人
「坊主の寅弥(説教寅)」
安吉の一家の若頭。気は荒いが情けにゃ弱い。盗人の華タタキを稼業とする
「黄不動の栄治」
安吉の一家。二代目彫玄の傑作の不動明王を背中に背負う。
大江戸以来の夜盗の華「天切り」の使い手
「書生常」
安吉の一家。または百面相の常次郎。本名本多常次郎。
帝大生顔負け天才的経済犯
「おしろい」
東京地検の辣腕検事。白井
「政五郎」
謎の老人。「清水港は鬼より怖い」とうたわれたあの男か!?
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1冊目は昔の語り口調が難しくて、読むのが大変でしたが、2冊目ともなると段々慣れてきました。
やっぱり泥棒だけど、みんなかっこいい!!特に百面相の恋が良かった。どんなに周りの人に嘘をついても、愛する人のことを大切に想ってた常兄かっこいい。幸せになって欲しい。
そして最後の話も良かった。目細の安吉親分の愛情の深さを思い知った話でした。そんな親分の下で働いているみんなが自分を持っててかっこいいし、松も成長していくのが分かって良い話でした。
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前作もそうだけど、毎度ラスト3ページくらいで目頭が熱くなる。今回ももれなく、電車で朝から泣きかけてしまいました。このシリーズはちょっと休憩入れてまた今度読みます。
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良いですね。
第一巻に比べると、ちょっと中休み的な感じもしないではないですが。。。
余り多くは語りますまい。
すっきりした義理と人情。男伊達、女伊達。大正ロマン。そんなキーワードに惹かれる人は是非お読みください。
Posted by ブクログ
「男てえのは、理屈じゃあねえ。おぎゃあと生まれてからくたばるまで、俺ァ男だ、俺ァ男だと、て、てめえに言いきかせて生きるもんだ。よしんばお題目にせえ、それができれァ、理屈は何にもいらねえ」
大正ロマンの時代を駆け抜けた目細の安吉一家の活躍譚第2段。
この2巻で安吉一家以上に光るのはやはり清水の小政。
一宿一飯の義理を立てて鮮やかに舞台を降りる様は本当に格好いい!
「春のかたみに」ではもちろん号泣したし、安吉親分も寅兄ィも栄治兄ィもおこん姐さんも相変わらず素敵だけれど、この中で一番好きな話はと言われたら「百面相の恋」を選んでしまう私は、結局騙りの常兄ィが一番のお気に入りだったりします。
Posted by ブクログ
解説大山勝美氏
8章からなる文庫本
幕末、明治、戦争。。
歴史をもっと知っていれば今作はもっと楽しめると思う。
フルメンバー活躍の1冊。
最終章『春のかたみに』
前作で親を選べぬ子の辛さ、という感想を抱いたが
今章を読んで考えさせられる。。
根っからの悪人はいないという事だろうか。。
松蔵の芯の強さ、優しさを再認識。
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残侠―天切り松 闇がたり〈第2巻〉 >> 気に入った台詞、先ず、おこん姉さん「好いた惚れたは人間を正直者にさせちまうのさ」
『残侠』をようやく読み終えることができた。『闇の花道』に比べると、クラッシック?な文章と、描かれている世界観に慣れたのか『闇の花道』よりも読みやすく、よりダイナミックな展開に、物語に引きずり込まれ、いつの間にか、松蔵の気持になって他の登場人物に接している自分を発見しました。リアリティは後退するが、これまでの話の中で設定された舞台の上で、生き生きと描かれたキャラクターが動き出し、後半に向かって物語が盛り上がって行く。
闇語りを仕切る天切り松も、絵に描いたような不幸を背負った少年時代は、義理人情を欠くところがあり、自分が愛されていることに気づかなかった。浅田次郎さんは、現代とは異なる厳しさにさらされていた大正時代、哀しみの中にも自らの生きざまを発見し、懸命に生きる人々を描くことで、読者に生きることの意味を問う機会を与えてくれている。
面白いだけではなく、非常にためになる本で、続編が非常に楽しみだ。
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天切り松闇語りシリーズ2.いやあ面白い。役者が揃いすぎだわ。それにこのべらんめえ調大好きなんだよね。
残侠/切れ緒の草鞋/目細の安吉/百面相の恋/花と錨/黄不動見参/星の契り/春のかたみに
それに私桜も大好きで、舞台のあらゆるところに桜舞う光景が出てくるのもうっとり感。
山形有朋もそうだったけど清水小政でてきちゃったねえ。こういう現実に名を残す登場人物がひらりと現れるのもこの物語の魅力だねえ。“”俺ァ男だ”とてめえに言い聞かせて生きるのが男、かぁ。ほんと惚れ惚れするわこの世界の男たち。目細の名人芸もでてきたし(半返したぁ恐れ入った!)、百面相常のお点前もひとついただいたしおこんに黄不動に松蔵に、ひとりずつエピソードがほぐされていって、しかもまた語り口が名調子だよねえ、ほんと舞台を観に行ってるような気持ちになる。こういうのって悪党じゃないよなあ。ある意味ヒーローだよ。銀次もでてくるのかなあ。安吉のもっと昔を語るときには出てくるよなあ。知りたいなー、大親分銀次のことも。松蔵だってまだ自分の仕事するようになってからの出来事は語ってないしね。5巻までいま手元にあるからあと3冊。イッキにいきます。2冊目でますます大好き!このシリーズ。期待期待。
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「残侠」
「切れ緒の草鞋」
安吉一家の上を行く、「小政」。
生き様、筋の通し方がかっこよすぎる。
「目細の安吉」
「闇の花道」に続く、安吉親分と官との因縁。
親分、さすがです。
「百面相の恋」
何このお話可愛い……!
大きな仕掛けで堂々と人を騙す派手さと、大切な人を前に嘘をつけない純情さ、なんだか切なくなります。
「花と錨」
多くの人が思っていただろう、「おこん姐さんにいいひとはいないのか?」が解明されました。
「槍の小輔」が一世一代の大恋愛だったのね。
「黄不動見参」
松蔵デビュー?
「星の契り」
「百面相の恋」に輪をかけて可愛い。
康ちゃんが思いがけず男気を見せてくれた。
「春のかたみに」
やられたーやっぱり泣かされるなあ……
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江戸末期~昭和の近世を舞台にした小説は、本当に浅田次郎の真骨頂ですね。
らしさが出ています。天切り松 闇がたりシリーズの第2巻です。
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天切り松シリーズ第二弾
伝説の盗賊「天切り松」が昔懐かしブタバコで説教がてら人々に語る話は大正と言う時代を生きた渡世人の心意気を張った生きた説教。
語る声は闇がたり。
遠くまで聞こえる事の無いその声は懸命に生きた人の道を辿る道しるべ。
とにかくカッコいい人達ですね。大正と言う時代の移り変わりの激しい時代を生きた親方、兄や、姉貴、そして松蔵。
盗人稼業に身を落としつつも義賊となり、強くには意地と心意気で弱くに慈愛を携えて一日一日を懸命に生きているように感じました。
永井教授が安吉親方の事をこう語っている。
「あの人は他人に情はかけても、けっして恩は着せない。人に好いても、好かれようとはしない。義というものを知っている。あれは男の中の男だ。」
人としてこうあるべき姿がそこにあるように感じてなりません。
二作目をむかえ大正時代の松蔵も少し成長していました。天切りの技も習い、これからさらに
裏稼業へと入っていく事になるのだろうと思います。
そうなるかどうかは分かりませんが、松蔵が弟分を持った時にどう語るかが今後気になりますね。
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天切り松 巻の二。江戸の義侠が大正の世に蘇る表題作「残俠」のほか、目安の安吉、百面相 書生常、玄の前のおこん、黄不動 栄治がそれぞれ主役を務める 4短編など8編を収める。
さすがにマンネリの様相を呈してきてはいるが、小気味良い下げとお涙頂戴のメロドラマは健在。近いうちに巻三「初湯千両」も読もう。
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連作短編。
【残侠】・【切れ緒の草履】
・・・“侠”と書いて“おとこ”と読む(笑)。腕っぷし抜群のドン・キホーテか。
【目細の安吉】
・・・親分格好良し♪
【百面相の恋】
・・・その後の二人がどうなったのか。
気になり過ぎる!!!!!!!
(ほか、略)
シリーズものの短編周を2冊たて続けに読むと・・・(つまり、同一世界観の物語を、ほんの数日で10編以上読むことに)・・・さすがに食傷するということに気がつけた(苦笑)。
好きなシリーズとなったことには違いが無いので、少し間を開けてからまた、続巻を読もう。
★3つ、7ポイント半。
2016.11.18.古。
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浅田次郎の天切り松シリーズ第2作目。松蔵の闇語りという形式での物語展開。看守の一人いや同じ囚人の一人として、楽しみに語りを聴かせていただく。そんな感じで読み終えた。シリーズ3作~5作までも早く読みたいと思えるシリーズ。