浅田次郎のレビュー一覧

  • 一刀斎夢録 上

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    新選組3番隊隊長斎藤一が過去を語る。その作品説明だけでワクワク購入(ノω`*)斎藤さんがどんな思いで事を起こしていたのか。事実この物語通りではないにしても、こんな人だったのかなと感じれて面白かったです。某ゲームから新選組好きに入った私としては、この作品で語る斎藤さんの言動に「それは…」となる部分もありましたが、彼の目線から見た新選組の姿を読めた&個人的に知りたかった市村鉄之助がどのように居たのかが知れて満足★斎藤さんが鉄之助に刀を授けたシーンに感動しました。文字にしだしたらキリがないのでこの辺で…w

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    2014年10月16日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    六兵衛は誰なのか、どこへ行くのか、そう思いながら読み進めて行きましたが、結末には何と無く納得です。浅田節炸裂の作品でした。

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    2014年09月26日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    江戸城引き渡し、動かない侍とその実像、勝海舟と官軍先発隊の知恵の出し合い。真剣な場でのユーモラスな浅田次郎らしいストーリー展開が一気に読ませてくれました。下巻が楽しみです

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    2014年09月25日
  • 君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい

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    ネタバレ

    人気作家浅田次郎のエッセイ集。じつは作品は読んだことがないのだが、「作家になる」ということがどういうことかに興味があって読む。彼は十代の頃に既に作家で身を立てると決意し、大学に進学せず、自衛隊に入ったり他の仕事に就きながら、本を読み、書き続けた。一日に4時間、一冊をノルマとして読み、書いた結果、35歳にしてようやく小説が活字になったという。遅咲きだが、しかしその後の爆発力もすごい。週末は競馬場に通い続けるが、決して破滅型ではない。そんな作家の日常を描くエッセイ。

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    2014年08月13日
  • 日輪の遺産

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    フィリピンにあるマッカーサーの秘宝を日本軍が持ち帰り、それがどうなるか?という物語です。
    宝探し的な要素がありますが、そちらが主眼ではなく、戦争の悲哀が感じられる内容でもありました。
    もうすぐ終戦記念日ですが、戦争を直接語れる人が年々少なくなってます。今自分がいる「日本」と言うものが何かということを考えさせてくれたような気がします。

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    2014年08月11日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    シリーズ二作目。粋な愛のお話多めでテンション上がってたら、最終話で号泣した。
    その構成が粋でした!
    ぐずぐずいってないで、兎に角足踏ん張って生きねば。そんなことを思える一冊。

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    2014年07月27日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    ネタバレ

    鼠小僧の時代から一子相伝の技、天切り。
    それを受け継いだ松蔵が、現代の監獄に潜り込み囚人たちに昔の大泥棒達の武勇伝を語っていく。

    江戸の粋とは、男の心意気とは・・・聞いている囚人たちが、改心していくのが面白い。

    松蔵の師匠たちは本当に皆かっこよくて、ついつい話に引き込まれてしまう。
    吉原花魁で松蔵・筆おろし、なんて豪勢なお話もあり・・(笑

    どんなに大金を積まれても、自分の信念に合わないことは絶対にしないという大泥棒達の冒険物語。

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    2014年07月28日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    シリーズ第一弾。難しい要素はなく、誰でも楽しめます。痛快で粋な怪盗達の活躍ぶりを堪能。読みやすいのでちょっとした空き時間にもオススメ。

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    2014年07月25日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    ラスベガスの魅力がぎっしりつまった一冊。
    訪れたことのない私のような人にも、ラスベガスを五感すべてで感じさせてくれる小説でした。猛烈にラスベガス行ってみたくなった!!

    ストーリーも、なんだか優しい気持ちになれるラストで、とってもいい読後感。
    ミリオネアになれるとびっきりの幸運を前にしながら、ジョンと大前とリサが選んだ選択がとてもすがすがしかった。幸福は自分の手で掴むものなんだなあ、としみじみ思わせてくれる。
    そしてほんとの幸せはやっぱりお金だけじゃ手に入らないんだなあ。

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    2014年07月15日
  • 霞町物語

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    「雛の花」と「卒業写真」が特に好き。
    平成生まれで大学受験時には学校と塾に引きこもってた自分とは全く違う生活を送る高校生たちの生活を中心に、主人公「僕」の幼少時代やその家族に纏わる物語だけど、どんどん引き込まれる。最後は思わず涙。

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    2014年07月02日
  • 日輪の遺産

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    マッカーサーが戦時中に盗まれた財宝を巡っての物語。
    ぐいぐい引き込まれる内容で、最後までとても楽しく読めたが、少女たちのあの場面が可哀想でならなかった・・・。

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    2014年06月25日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    「闇の花道」
    安吉の新しくも古い、筋を通す生き方にしびれる。

    「槍の小輔」
    おこん姐さんは男より男らしい。
    山形有朋を前にして切って見せた啖呵には胸がすっとすく思いがした。
    その後の山形との恋愛は、気恥ずかしくも切ない。

    「百万石の甍」
    弱きを助け、強きを挫くとはこのことだ……!
    三日月を背に屋根の上にすっくとたつ栄治の姿が脳裏に浮かぶ。

    「白縫花魁」
    吉原という粋で華やかな世界が、大正までは生きていたんだと驚いた。
    江戸っ子に任侠に花魁に、粋でいなせな人々が活躍していた時代。
    寅弥の人の好さが素敵。

    「衣紋坂から」
    泣いた。

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    2014年06月17日
  • 薔薇盗人

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    ネタバレ

    久しぶりの浅田次郎の小説を読んだ。
    泣かせるというか、心にすっと入ってくるというか、
    市井に生きる人々の矜持を描いたら最高の書き手といわれるだけのことはある。特に6篇の短編のうち、私が一番気に入ったのは「あじさい心中」です。リストラされたカメラマンが、偶発的に訪れた温泉街のストリッパーと心中してほしいといわれ、”不都合なことは思い当らない」

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    2014年06月15日
  • 天切り松 闇がたり 第四巻 昭和侠盗伝

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    少し時代が進んで、今回は昭和初期のお話。で、主人公の松も成長して、自身が働ける立場に。入れ替わるように英治は結核罹患。でも、病人ながら魅せてくれます、今回も。表題作とその続編たる2作目も良かったけど、かつてのおこんの弟子的女子との再開から始まる物語が素敵だった。やっぱこのシリーズは面白いす。

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    2014年05月13日
  • シェエラザード(下)

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    客船をなぜ貴婦人と呼ぶのか知らないけれど、弥勒丸を気高い女性とするのはなぜかすんなりと納得させられてしまう、誇り高い海の男たちによってその姿があるからだろうか?
    その弥勒丸を、律子、百合子、シェエラザードといった強く美しい女性で象徴するので余計に運命の悲しさが辛い。
    悲しいです。

    「よーそろー」という船乗りの言葉の語源がよい。
    上巻とは別物くらい下巻は読みいった。

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    2014年04月10日
  • 日輪の遺産

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    いつの間に、我々日本人に愛国心や純粋な心が無くなってしまったんだろう。
    確かに戦争を知らない子供たちだけど。
    本書は自分の中の「日本人」を誇れる作品です。
    なんか体の中の芯がカ~っと熱くなって泣けましたねぇ。
    もちろんフィクションなんです。
    でも、もしかしたらあり得るかも!と思ってしまいます。
    浅田氏の背景描写は本当に素晴らしいです。
    どの作品も読者をその話の中に溶け込ませ、まるで目の前で物語を見ているような感じがしてくるんです。
    今の日本があるのは「鬼」になってくれた戦争の犠牲者の方たちのおかげなんだなぁ~と思います。
    自分に「日本人」であることを思い出させてくれた本作品と浅田氏にはお礼を言

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    2014年03月14日
  • 終わらざる夏 上

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    終戦直後、千島列島の尖端であるシムシュ島での日本とソ連の戦闘を描いた作品。人物はほぼフィクションだが、浅田次郎ならではの丁寧な調査に基づく事実と、少しの幻想が入り交じっているところが物悲しさを増すところもあり、安心させるところもあり、泣ける。戦争文学だと沖縄戦や南方戦線の数々、広島、長崎、東京大空襲を扱ったものが多いし、最近読んだ傑作「永遠のゼロ」は特攻隊の物語。しかし、この北方戦は地元に近いだけにより胸に迫るものがある。

    最もぐっときたのは次のセリフ。「たとえミカドの勅命に逆らおうと、国家の意思に対する反逆であろうと、ふるさとを奪われてはならない。スターリンも共産党もありはしない。ひたすら

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    2014年11月06日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    言葉を発しない六兵衛とにわか官軍になった加倉井隼人の駆け引き。徐々に面白くなってきた。下巻が楽しみである。

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    2014年03月06日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    幕末
    江戸城明け渡しの顛末
    実在の人物と架空の人物を織り交ぜて綴られる
    ものすごくおもしろかった
    広すぎ!江戸城


    ≪ 江戸城の 最後の矜持 黒書院 ≫

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    2014年02月28日
  • 黒書院の六兵衛 (上)

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    ネタバレ

    江戸時代幕末 徳川幕府の江戸城無血開城のさいの幕府側のご意見番(江戸城の守衛)であり、江戸城を明け渡す際に一人反対していた。官軍の西郷隆盛が江戸城から引きずり出すのを拒んだ人物でもあった主人公的矢六兵衛の物語である。
     (大筋はそのような話であるが、詳しくは少し違う。)尾張徳川家の徒組頭が如何にして、入れ替わった六兵衛の処遇に対処するかが下巻の読みどころ。感想文は苦手である。

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    2014年02月23日