浅田次郎のレビュー一覧
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ネタバレ【あらすじ】
文秀は楊喜楨の娘と結婚し、光緒帝の親政実現に力を注いでいた。一方春児は、西太后の側近となり、その賢明さと誠実さから西太后や他の宦官の厚い信頼を得ていた。日清戦争敗北の責任を負わされた李鴻章は、袁世凱が清国を破滅に追いやるという占い師の予言を聞き、彼を暗殺しようとして失敗する。また、西太后の権力のもとで私服を肥やす栄禄と李蓮英は、皇帝派の主導者である楊喜楨を暗殺し、西太后に帝位につくよう進言する。一触即発の皇帝派と皇后派の対立は、列強諸国が進出の時を狙って注視するなか、激動の時を迎えようとしていた。そんななか、春児と文秀は密かに再会を果たし、積年の思いを分かち合うが、政権争いのなか -
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ネタバレ【あらすじ】
文秀は、同じく進士登第を果たした王逸、順桂とともに、楊喜楨を中心とする改革派の一員となる。また、天涯孤独となった春児の妹玲玲と再会し、彼女を引き取るとともに、預言者から春児に嘘のお告げをしたことを聞かされる。一方春児は、城を追われた宦官らが共に暮らす老公胡同でさまざまな厳しい鍛錬を受ける。なかでも演劇では類い稀なる才能を開花させる。そして城にあがるや西太后の目にとまり、西太后づきの掌案的となる。文秀と春児は、皇帝派と皇后派の権力争いの只中に巻き込まれていく。そして西太后は、強大な権力を維持しながらも人知れず国と光緒帝の行く末を案じていた。
【感想】
1巻に続きとても面白かった。 -
Posted by ブクログ
痛快と言うわけではないが、苦しき中で粋に生きる人の強さと言うものを感じさせてくれる小説。
今の時代の価値観や世界観、人生観とは違う何か大切なものの見方を教えてくれている様な気がする。
ただの人情噺で哀れというのではなく、強く生きる力を感じさせてくれる。それは、解説で言われる、振り返って自己解釈する物語ではなく、過去から現在を照射する未来を照らす選び取る視点で描いた物語だからということなのかもしれない。
前者の視点は勝者の視点で、その視点から描くのが歴史。後者の視点は消えゆく者や敗者の視点で、その視点から描くのが物語。そう言う解説で、この物語の視点と、『童の神』や水滸伝などの敗者を描いた物語に心