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Posted by ブクログ
5話の短編集。
出てくる女性がみんな健気で強かな印象。
★3か4か迷ったから4にしておく。
・あじさい心中
仕事をクビになった中年男性が、廃れた旅館で踊子(娼婦?)に出会い、心中に誘われるも、結局実行はされない話。切ない人生。
・死に賃
金金金で生きてきた社長が死に際にいろいろ思う話。楽に死ねるというビジネスを聞いて死に際に全財産叩こうとするけど、直前に詐欺で摘発される。素晴らしい秘書が愛してくれるおかげで幸せに死ねてよかったじゃない。秘書が報われたのか、秘書は彼の何がよかったのか、全然分からんけど。
・奈落
エレベーター38階から落ちて死んだ男を巡っていろんな人が会話してる話。死んでから自分を搾取した会社に一矢報いることができたようで何より
・ひなまつり
小6の片親の女の子がお母さんの旦那候補がお母さんと付き合ってくれないかと悩む話。旦那候補がいいやつでほっとする。ひな祭りは2月に出して3/3には仕舞わないと結婚できなくなるなんてお世話大変ね
・薔薇盗人
商船クルーズの船長の父に息子が手紙を書いており、手紙のなかで色んな事件が報告される話。いい息子なんだけどいまいち鈍く、担任と母親の不倫に気づけず、微妙に父親に報告してしまう感じがネ。しかも担任は薔薇盗んでるしネ。
Posted by ブクログ
愛と涙の六短編。
私にとってハズレのない浅田次郎さんの、切なさの残るストーリー。
忘れっぽい自分が、この先忘れることはないだろうなと思うのは、最初の「あじさい心中」の二人。
リストラされたカメラマンと、廃れた温泉街で働くストリッパー。初対面の二人が心中を決意する、そんなまさかの展開を受け入れる自分がいることに驚く。そうさせる著者の筆力にも脱帽。
哀しみの淵にたどり着いた人の言葉は重く、その決断は強い。
架空の人物だけど、同じような境遇の人がいることに想いを馳せて、その人たちの幸せを、自分のそれとともに願いたくなる、そんなお話でした。読めてよかった。
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小説・文芸
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