おもかげ

おもかげ

924円 (税込)

4pt

孤独の中で育ち、温かな家庭を築き、定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男。
切なすぎる愛と奇跡の物語。

エリート会社員として定年まで勤め上げた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。家族や友が次々に見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起こされる。孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして……。涙なくして読めない至高の最終章。著者会心の傑作。

時代を超えて胸を打つ不朽の名作『地下鉄(メトロ)に乗って』から25年――
浅田次郎の新たな代表作、待望の文庫化。

解説・中江有里

...続きを読む

詳しい情報を見る

  • ドラマ化

    「おもかげ」

    2023年春~ NHK BS4K
    出演:中村雅俊、浅田美代子、三田佳子

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

おもかげ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初は退屈な物語だと思ったが、読み進めていくと、子供の頃の記憶が浮かんで、とても懐かしかった。
    最後の母が赤ん坊を捨てる場面は心うたれた。

    0
    2024年09月30日

    Posted by ブクログ

    終盤、ため息が出るほどの見事な展開。
     
    悲しい捨て子の記憶が、暖かな光に包まれて祝福される場面は、オセロの黒が白へ変わっていくような驚きと多幸感に包まれていて。

    戦後の人々の心情、捨て子への優しい眼差しに
    胸がいっぱいになりました。

    ほんの数世代前にこんな時代があったなんて、史実として知ってい

    0
    2024年09月24日

    Posted by ブクログ

    よく練られた作品である。
    定年退職の送別会の日に、意識を失い病院に運び込まれた主人公。生死の境を彷徨い、見舞いに訪れる家族や知人の語りかけから主人公の人となり、人生が炙り出されてくる。語りかけへの反応がないなか、瀕死の主人公は身体から離れて独白とともに、非現実的な体験を重ねていく。次から次へと現れる

    0
    2024年08月01日

    Posted by ブクログ

    主人公に近い年齢ですので、自分の死に際もこんな風なら怖くないと思いました。何より泣かされました。
    とても心温まる思いでした。浅田次郎さんの本はジーンとさせられるので、移動中に読むのは憚れます。

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    時代を超えて胸を打つ不朽の名作『地下鉄(メトロ)に乗って』から25年。鉄道屋などが好きならぜひ読んでほしい。
    孤独の中で育つたが温かな家庭を築き定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男の物語。
    幼少期の思い出や自分を捨てた見知らぬ母のおもかげを、不思議な経験で追憶していく最終的には泣かせる浅田次郎作品。

    0
    2023年11月29日

    購入済み

    周りの人達には愛されながらも拭えない喪失感が生死の境目で少しずつ埋められて行く過程が切ないけれど美しくてさすがとしか言いようがありません。浅田次郎作品はたくさん読みましたが、言葉選びの美しさはこの作者の真骨頂だと思います。

    0
    2023年08月09日

    購入済み

    何度も読み返したい作品

    時代背景のていねいな描写によってさらに物語に引き込まれた。最後は涙が止まらなかった。巧妙な伏線に何度も読み返したい作品と思った。映像化されたのを知らなかったが、読後に配役を知って作品の世界がくっきりした。(作者がこの配役に納得しているのか分からないが…)

    #癒やされる #泣ける #感動する

    0
    2023年07月11日

    Posted by ブクログ

    浅田次郎初体験になった『椿山課長の七日間』と似てる作品。脳梗塞が脳出血に置き換われば、いまのおれだよ。生死の境は彷徨ってないけど。
    状況を比較しながら読んだ。
    浅田次郎ほど地下鉄に思い入れはないのだが、拘りポイントは共感できる。銀座線の灯が消えるのとか、丸の内線のデザインとか。古き良き東京の面影が無

    0
    2023年05月26日

    Posted by ブクログ

    読んだことがあるのではないか、そう思いながら最後まで読んだ。2度目でも切なくて、読んでよかったと思った。
    親の顔を知らずに生きてきた。そのことを負い目に思いながら生きてきた。病院で生死の境にいながら、不思議な体験をし、母を知る。捨てられたのではない。大切に思われたからこそ、置いていかれた。何とも切な

    0
    2022年12月21日

    mmm

    購入済み

    メトロです

    焼き直しって言えばそんな気もしますが、浅田ワールド全開ですね。奥さんと婿さんと娘さんの想いが泣かせて、結末が…なところは鉄板です。

    #泣ける #切ない

    0
    2022年01月23日

おもかげ の詳細情報

  • ドラマ化

    「おもかげ」

    2023年春~ NHK BS4K
    出演:中村雅俊、浅田美代子、三田佳子

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

浅田次郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す