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Posted by ブクログ
浅田次郎により、張作霖の人柄について再評価させられる作品。
勅命を受けた日本軍人と、張作霖が乗っていた蒸気機関車の独白により進む。
蒸気機関車は、張作霖の態度について、「含羞(シャイニズム)」と評価する。確かに、張作霖の行動は、豪傑だけでは説明できないし、細心だけでも説明できないが、含羞とすれば全て説明できる。
良い塩梅の豪傑と細心をもたらす含羞を身につけることはとても難しい。少しでもバランスを違えば、それは虚無(ニヒリズム)となり、張作霖のような、誰からも愛される人物にはなり得ないからだ。いったいこの世に、質の良い含羞を持ち合わせる人物はいるのだろうか。
Posted by ブクログ
行こう、雨亭。鉄路はどこまでも続いている。皇帝でも総欖把でも大元帥でもない永遠の少年を乗せて、私は走りたい。それこそ鋼鉄の公爵の名にふさわしい、栄光の旅だと信ずるから。
張作霖が爆殺されてから一年後、昭和天皇の密命を受けてなぜ彼は殺されたのかを探る軍人の報告書と、彼を乗せた豪華機関車のモノローグが交互に挟まる蒼穹の昴シリーズの10巻目。巻を増やすごとに面白くなっていきます。
吉永中佐が大好きです……当時からこうやって引き裂かれた人はたくさんいたはずなんだ……雨亭が中佐に最後にかけた言葉も好きです……
どうか最終章まで読んでいただきたい……あの「ああ……」としか言えない感覚を多くの方に味わっていただきたいです。
感慨深い
いやいや、歴史を学んでこない私にはこれが真実の出来事としか感じられないほど。感動というのか。
事実かどうか、真実は何か。
突き詰めることは大切なこと。
数年前にあった公文書破棄なんて認められない。そんなことまで感じた一冊。 おススメ。
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小説・文芸
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