浅田次郎のレビュー一覧

  • 一路 (上)

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    私はこの大ヒット時代小説を、audiobook のアプリ、耳読書で味わった。
    今回は落語家林家たけ平氏。
    天下一品の朗読で、「一路」という名作を
    さらにさらに味わい深い
    素晴らしい旅に連れて行ってもらった。

    はじめ傍観者の私も
    いつしか参勤道中を一緒に歩き、何がしかの荷を担ぎ、
    「セイセイ、ドウドウ」と声を上げ、
    日本人の心の原点、ここだここだと強さと優しさを堪能した。

    久しぶりに手放しで楽しんだ作品だった。よかった!

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    2021年08月19日
  • ハッピー・リタイアメント

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     一つは、前回紹介した「定年オヤジの改造計画」と同じく、同年代には気になる退職後の第二の人生の生き方というテーマである。プラス、財務官僚下がりの樋口と元自衛官の大友と教育係であった立花葵が意気投合し、天下り組織の理不尽さにメスを入れ、自分達らしい矜り高き価値ある人生を歩み出す。数ある浅田小説の中で痛快娯楽小説。古い本ですが、まだお読みでない方は是非。こんな素敵な第2の人生。羨ましい!コロナ禍の暗い巣ごもり中、大いに楽しめる1冊だと思います。

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    2021年08月18日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    読み応えたっぷり。浅田次郎が小説よりも奇なる人生を歩んできたのがよく伝わってきた。笑ったものも多かったが、「サチコの死について」、「鬼畜について」、「縁について」が印象に残った。それにしても怪しい風貌だな。

    サンキュー、勧めてくれてありがとう。

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    2021年08月08日
  • 天子蒙塵 1

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    1巻は、溥儀の第2夫人の文繡の語りで進む。

    浅田センセの本気の(?)日本語はものすごく美しいなぁ。

    懐かしい面々が登場してうれしい反面、史実の無念な結末に進むのが何とも・・・。

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    2021年05月30日
  • マンチュリアン・リポート

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    あゝ、読んでしまった…

    今ある浅田次郎の傑作達を。

    中原の虹の主人公、張作霖を本編を読んでる時はなんとも思っていなかった。

    しかし、マンチュリアン•レポートを読んでると、張作霖の人間性を改めて好きになった。

    その人間性を作っているのは、浅田次郎なのだが。

    あゝ、新たな話が出てこないか…

    今から待ち遠しい。

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    2021年05月18日
  • 中原の虹(4)

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    蒼穹の昴から連綿と続く中国近代シリーズ。

    蒼穹の昴の主人公の伏線を回収しながら張作霖の激動の人生を描き切った。

    何回も読めば、また感じ方も違うのだろうか。

    夜中まで熱中して読んでしまった。

    是非、浅田次郎を読むならこのシリーズを読んでもらいたい。

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    2021年05月16日
  • 蒼穹の昴 全4冊合本版

    不滅の名作

    感情を揺さぶられ、様々に思いが生まれる。
    そのぶん重厚なので、歴史小説に興味がない方には長いかも。
    書き上げて下さったことにひたすら感謝。
    私は他人に「好きな小説は?」と問われた際に真っ先に挙げている作品です。
    感情タグが3つでは足りない(笑)

    #深い #感動する #切ない

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    2021年05月15日
  • 蒼穹の昴(1)

    匿名

    購入済み

    全巻読破。

    最初はなかなか世界観についていけず、前半を読むのに3年かけてしまった。
    しかし、そこからは最終巻までいっきに読んでしまいました。


    浅田次郎作品は初めてだったのですが、すっかりハマってしまいました。

    #深い #タメになる #アツい

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    2021年05月15日
  • 夕映え天使

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    ネタバレ

    「特別な一日」が一番よかった。定年最後の日と思いきや、実は…。いま読むのと、10年後に読み返すのでは、さらに感想が変わるんだろうなぁ。

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    2021年05月10日
  • 地下鉄に乗って 新装版

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    主人公が複雑な想いを持つ地下鉄が、時空を超え父親の生い立ち等家族の過去に繋がる出口を持つ、たが、決してファンタジーではない物語。

    バックトゥザフューチャーのデロリアンとも、ドラえもんのタイムマシーンとも違う。このメトロは読後に切ない想いを残す。

    最初からどこに向かっているのかわからない展開に夢中になる。読み進めるとそれぞれの人物の位置関係がなんとなく判明してくるが、それでも最後までエンディングは読めない。結末がわかった今だからもう一度丁寧に読みたくなる。

    最後に出てくるルビーの指輪。
    これから読む人には是非意識するようにお薦めしたい。
    選書ありがとう。

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    2021年05月03日
  • 一刀斎夢録 下

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    連日一刀斎の元へ通う梶原中尉のごとく、読み始めたら最後、夢の如き一刀斎の語りの深みへハマる自分がいた。
    新撰組の中でどこか異質な斎藤一の本性や剣の極意は魅力たっぷりで読むに飽き足らなかった。
    人はみな飯を食い糞をひり出すだけの糞袋、という言葉に妙に納得。

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    2021年04月28日
  • 一刀斎夢録 上

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    壬生義士伝に感動してから10年弱、久しぶりに浅田次郎の歴史小説が、新撰組が読みたくなってしまった。
    一刀斎こと斎藤一の回想録。下巻にも期待。

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    2021年04月25日
  • 珍妃の井戸

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    いろんな人のいろんな思惑が描かれていておもしろかった。蒼穹の昴の後に読んだほうが様々な発見があって良いと思う。最後がぼやっとしているのは仕方ない。

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    2021年03月29日
  • 日輪の遺産

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    ネタバレ

    終戦時の他者、そして国を想う軍人と少女たちの話。
    現代と交互に物語が展開していく。そこでよくありがちなのが、頭が混乱してついて行けなくなること。しかし本書は交互だからこそ理解が深まるように丁寧に書かれている。
    もっとも印象的だったのは、登場人物の苦悩が自分の感覚のように伝わってきたこと。戦争を知らないのに身につまされた。
    特に衝撃を受けたのはマッカーサーの驚愕とその後の行動。でも結果的にそれで良かったと思う。
    また、最後まで引っかかっていた少女たちの自害の理由は、エンディングに一人の少女のセリフによって明かされる。悲しい。でも分かる気がする。そしてこの構成は上手い。
    戦中戦後の日本人は、正解か

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    2021年03月12日
  • シェエラザード(下)

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    栄光のパッセンジャーシップ・弥勒丸。

    彼女の最後は涙なしには読めませんでした。
    船員たちの気高さもまた泣けました。

    今年読んだ中でもベスト3に入るほど面白かったです。

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    2021年02月05日
  • 沙高樓綺譚

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    ネタバレ

    厳選された名士たちが集い、決して表には出せない秘密を今宵限りと語り合う、五つの物語。
    聞いてみるとどれもこれも人に言えない話ばかり。ずっと抱えてきたことを口にするのは痛みが伴うだろうと想像される。参加者の秘密を聞く度に重みが増していき、聴衆の一人となってそれを受け止めるのだ。
    一話ごとの知識量が豊富で内容が濃く、非常に読み応えがあった。特に『立花新兵衛只今罷越候』の気迫に息を呑み、鳥肌が立った。面白い話だった。

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    2021年02月02日
  • 輪違屋糸里(下)

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    非常に面白かった。てっきり史実に基づいた話かと思ってしまったが、基本的に虚構のようらしい。浅田次郎の幕末ものは、思った以上に生き生きと登場人物が描かれており、面白く読める。巻末の現輪違屋の主人との対談で、輪違屋のご主人が肯定的にこの小説を評価していたのが印象的だった。

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    2021年01月11日
  • 輪違屋糸里(上)

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    非常に面白かった。てっきり史実に基づいた話かと思ってしまったが、基本的に虚構のようらしい。浅田次郎の幕末ものは、思った以上に生き生きと登場人物が描かれており、面白く読める。早く先を読みたいと思う。

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    2021年01月11日
  • 一路 (下)

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    参勤交代を通して武士の矜持、意地、気概が伝わるお話しで、殿様、上士、下士、お姫様、それぞれの立場を完うするべく一所懸命に生きようとしている。当時の人々の生き様なんだろう。時代背景的には幕末でこれが最後の参勤交代だったのが物悲しい。浅田さんらしい普段目にしない漢字や読み方が多く、立ち止まることがあったが、それも何だか上下巻楽しめました。

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    2020年12月26日
  • 帰郷

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    ネタバレ

    知らない時代の知りたくなかった話

    戦争…故郷へは、帰れない…女房には私が戦死した事で国から少しでも手当てが入っているだろうから…
    野ブタを食ったのです。仲間を腹に収めて日本に帰ってきました。悲しい

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    2020年12月25日