浅田次郎のレビュー一覧

  • 中原の虹(1)
    中国の歴史は 1949年以降 のこと
    と思い込んでいた。
    こうやって 中国の近代史を 浮かび上がらせる
    浅田次郎の筆力に ただただ感心する。

    満州 というのが 万里の長城の 北側にあり
    満族によって 支配されて いた。
    中原の虹を求めて 万里の長城を 越える。

    張作霖が まさか 馬賊 から 始ま...続きを読む
  • 中原の虹(3)
    中原の虹 1,2 を読み
    日本から 買ってきてもらった 中原の虹 3,4。
    待ち遠しいほどに 待った本だった。

    中国を 外国の植民地にしない という 西太后の決意。
    明治維新のような 禅譲。
    中国の大きさから 一筋縄では まとめられぬ。
    清が滅び 新たな時代が どう確立するのか。
    それにしても 清...続きを読む
  • 中原の虹(2)
    西太后のすざましいばかりの執念。
    清という国が 滅びようとも・・・
    外国の植民地ではなく 中国人の国であってほしい
    と 願う姿の 壮絶さ。
    悪女 と呼ばれようと 堂々としている。

    春児の献身的な仕事ぶり。
    いずれ 春雷に会えるかもしれない 不思議な縁。

    清から 時代は 大きく変わっていく。
    張作...続きを読む
  • つばさよつばさ
    JALの機内誌で連載されていたエッセイの文庫化。JALに乗るときはこれが楽しみだった。旅のエッセイや薀蓄を浅田さんの軽妙ですっきりとした文章で喜ばせてくれる。文庫になってくれて本当に良かった。是非読んでみて。
  • 日輪の遺産
    壬生義士伝、シェラザードに続き好きな話になった。蒼穹の昴は別にして。浅田次郎さんの本は、すごくリラックス出来るみたい。その時間、無心になって読める。
  • 霞町物語
    なんだか夢のような物語でした。
    田舎育ちではなく、かといって都会になじんで育ったわけでもない私にとっては、こんな青春時代を送った人たちがいたんだろうかと。
    おとぎの国の話を聞くような感じでした。

    一方、主人公の祖母の話は、都会育ちだった私の祖母の話を思い出させるもので、かえってリアルな感じがしまし...続きを読む
  • 中原の虹(2)
    2巻は、チャンヅオリンを中心とした馬賊の話、
    愛新覚羅の太祖ヌルハチとその子供達の話、
    西太后や袁世凱を中心に、外国人記者を絡めながら政治の話、
    と主に3本のストーリーを並走させながら物語はすすんでいきます。
    期待していたウエンシュウも登場しましたよ!
    ・・・でも、歴史的事実は知っていたか...続きを読む
  • ま、いっか。
    朝田次郎さんの半生をつづったエッセイ。

    独特の語り口がおもしろい。

    私もこんなおじさんになりたいと思った(若いうちは女性でよかったと思っているけど、年をとっていく中で、おじさんになりたいと思う)。

    きりきりと生活している中で、息が抜ける。
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両
    このシリーズは本当に、読めば読むほど面白くなっていく。
    特に、1巻からずっと通して読んできた身としては、最後の「第六夜 銀次蔭盃」は否応なく引き込まれる名編で、このシリーズの最初で舞台から去っていってしまった仕立屋銀次が再登場する。そして改めて読者の前から去っていくことになるのだが、極寒の網走監獄を...続きを読む
  • ま、いっか。
    --金銭も愛情も他者からは求めず、みずから生産し管理すること、すなわち自由である。

    ふと本屋でタイトルに惹かれて手にとったのが、浅田次郎のエッセイでした。

    面白い。
    どんな面白さかというと、居酒屋でユーモアのある年輩のおじさまとご一緒させていただいているかんじ。
    まるで直接お話を聞いているかのよ...続きを読む
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠
    「天切り松 闇がたり」シリーズの第二巻。
    前回よりも文章がサクサク進みます。作者も書き慣れてきたんでしょうね。
    話はどれも粒ぞろいなのですが、特にいいのは表題作「残侠」から「切れ緒の草鞋」に至る山本政五郎が登場する2編です。
    このシリーズは語り口が独特で、まあよくできているのですが、小政の口調はそれ...続きを読む
  • 中原の虹(2)
    清の時代末期の中国。列強の干渉の苛まれる中で西太后が一人懸命に国を支えていた。もはや西太后は国の代表と言うよりも国そのものと化してしまっている。
    列強の国々が狙っているのは西太后の死であり、その後の中華の覇権であった。
    自分が死に幽閉中の皇帝が引きずり出され、列強の思うままとなるであろう未来を憂い、...続きを読む
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両
    いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。
    粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。


    早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。
    今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家が生き抜いた時代を間...続きを読む
  • 勇気凛凛ルリの色
    小説はいずれも重厚、壮大、涙なくしては読めません…、といった浅田作品。ところがエッセイはというと…。どちらかと言えば、エッセイファンの私です。
  • 中原の虹(3)
    清の開祖世代にストーリーをもどしながら、清王朝末期の複雑な歴史のなかを読者にイメージさせる。張作林が、王永江をむかえ、新たな展開をみせる。
  • ま、いっか。
    サクサク読める
    浅田次郎氏のエッセイ集。
    移動中で読むのに丁度いい感じ

    面白おかしくて
    すごくいいです。
    昔ながらの生粋の江戸ッ子ならではの
    生き方や考え方もそうだし。
    旅に出て本を読みまくるなんて
    羨ましい休日の過ごし方…

    まだ浅田次郎氏の本は読んだことないから
    これを期に読んでみようと思った...続きを読む
  • ま、いっか。
    エッセイ集だけど、本当に名言の数々が散りばめられている。
    作者の言葉を借りれば至言がいっぱいである。
    考えさせられ、ホッコリし、心が軽くなる。

    和を以て貴しと為す。→「ま、いっか」
    日本人が忘れた心がここにある。

    【花笑鉄心】
  • つばさよつばさ
    JAL機内誌の連載が文庫化。浅田さんの小説は読んだことありませんが旅をテーマにしたこのエッセイは素晴らしい。各所の空気感があるので面白いです。
  • 霞町物語
    すばらしい。瑞々しく清々しいあの時代の人びとの描写が。正に自分も一緒に過ごしているような錯覚に陥るような。
    この時代に産まれ育ったことを心底羨ましく思う。浅田次郎作品はあまりしらなかったが、ジャンル問わず読んでみようと思う。
    雛の花は名作!
  • 草原からの使者 沙高樓綺譚
    皆さんのレビューからすると不評も多いのかな?私的には面白かった(´∀`)
    「星条旗よ永遠なれ」を下ネタかよ!な感想の方もいるみたいだけど、面白かったけどなぁ。男性が素敵に見える。私が年とったって事なのかな?