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Posted by ブクログ
「各界の名士が集う秘密サロン「沙高樓」で、
私は彼らの数奇な運命に耳を傾けることになった..・・・」
こんないきさつで始まる浅田さんの百物語です。
●宰相の器
●終身名誉会員
●草原からの使者
●星条旗よ永遠なれ
名誉も財力もある彼らの運命が
どのように切り開かれたのか、
サロン参加者ばかりか、読者までも気になって
お話の中へ引きずり込まれて行きました。
私が一番印象深かったのは、「草原からの使者」です。
有名な大馬主が競馬で人生最大の大ばくちをするお話ですが、
そこでの人間の実力論にはナルホドと思いました。
主人公の父が後継者たちに問いかけます。
Q:「人間の実力のうちでもっとも物を言うのは何だと思う?」
A1:「努力、もしくは忍耐」
A2:「能力」
A3:「誠実さ」
どれも私には大切なものに思えますが、実は違うのだとか。
正解は、「運」でした。
やはり、人生は大きな博打(?)
一世一代の大博打など、無縁のような毎日を過ごしている私には
目からうろこのこのひとこと。
そして主人公はみごとに運を勝ち取ります。
各界の名士の運の掴み方、
まだ続きがあるのなら、
ちょっと聞いて見たくなる、素敵な百物語でした。
余談ですが・・・
自分の運を試す為、
ジャンボ宝くじ、買ってみようかなと思いました。(笑)
Posted by ブクログ
また浅田次郎の短編です。
本当にこの人の短編集は読ませますねぇ~。
今回の短編集も秀逸です。
この短編集はシリーズ物で、沙高樓という不思議な空間で、いろんな人がそれぞれ不思議な体験を語るっていうシリーズです。
だから基本的に話の内容はなんでもアリです。
今回は政治家秘書、元財閥当主、大馬主、米軍退役将校が語り部となってそれぞれかなり味のある話をしてくれております。
どれもこれも電車で読むには不向きな話でしたが、個人的に気に入ったのは米軍退役将校の語ってくれた『星条旗よ永遠なれ』でした。
退役将校ってコトで、いろんな歴史秘話の話かな?とは思うのですが、そこは名人浅田次郎。そんなコトはしません。
極めてプライベートな話を語ってくれております。
内容は読んでのお楽しみですが、こんな老夫婦、本当にいいなぁ~と、素直に憧れてしまうようなラストでした。
でも、浅田次郎が卑怯なのは、自分の得意分野のギャンブルネタを今回は二本も持ってきてること。
これで半分はギャンブルネタじゃないか!なのですが、充分に満足がいったから何も文句は言いません。
文句といえば、もっと書け!ってコトくらい。
我儘な読者です。
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