【感想・ネタバレ】草原からの使者 沙高樓綺譚のレビュー

あらすじ

議員秘書が語る総裁選の裏に隠された秘密、若くして財閥を継承した御曹司の苦悩、高名な大馬主が競馬場で出会った謎の老人、アメリカ人の元大佐が語る「もうひとつの退役」――各界の名士が集う秘密サロン「沙高樓」で、私はまたしても彼らの数奇な運命に耳を傾けることになった……。驚愕と戦慄! 玲瓏たる筆致で描かれた浅田次郎版百物語。

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Posted by ブクログ

皆さんのレビューからすると不評も多いのかな?私的には面白かった(´∀`)
「星条旗よ永遠なれ」を下ネタかよ!な感想の方もいるみたいだけど、面白かったけどなぁ。男性が素敵に見える。私が年とったって事なのかな?

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2012年03月26日

Posted by ブクログ

このシリーズはどれ読んでもすごくドキドキするね!
浅田次郎は本当にとんでもないです。
表題作のワクワク感と云ったら!!!
競馬好きなら読むべし。

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2011年11月05日

Posted by ブクログ

今宵もみなさまがご自身の名誉のために、また、ひとつしかないお命のために、けっして口になさることのできなかった貴重なご経験を、心ゆくまでお話し下さいまし。語られる方は誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。あるべきようを語り、巌のように胸に蔵うことが、この会合の掟なのです

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2011年02月02日

Posted by ブクログ

「各界の名士が集う秘密サロン「沙高樓」で、
私は彼らの数奇な運命に耳を傾けることになった..・・・」
こんないきさつで始まる浅田さんの百物語です。

●宰相の器
●終身名誉会員
●草原からの使者
●星条旗よ永遠なれ

名誉も財力もある彼らの運命が
どのように切り開かれたのか、
サロン参加者ばかりか、読者までも気になって
お話の中へ引きずり込まれて行きました。

私が一番印象深かったのは、「草原からの使者」です。
有名な大馬主が競馬で人生最大の大ばくちをするお話ですが、
そこでの人間の実力論にはナルホドと思いました。
主人公の父が後継者たちに問いかけます。
Q:「人間の実力のうちでもっとも物を言うのは何だと思う?」
A1:「努力、もしくは忍耐」
A2:「能力」
A3:「誠実さ」
どれも私には大切なものに思えますが、実は違うのだとか。
正解は、「運」でした。

やはり、人生は大きな博打(?)
一世一代の大博打など、無縁のような毎日を過ごしている私には
目からうろこのこのひとこと。
そして主人公はみごとに運を勝ち取ります。

各界の名士の運の掴み方、
まだ続きがあるのなら、
ちょっと聞いて見たくなる、素敵な百物語でした。

余談ですが・・・
自分の運を試す為、
ジャンボ宝くじ、買ってみようかなと思いました。(笑)

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2017年11月09日

Posted by ブクログ

趣味のカジノに競馬、そして自衛隊やフロント企業に属して得たであろう知識を余すところなく発揮していただいた。風刺を利かせた短編娯楽は、展開がこれぐらい無責任であった方が面白い。オールマイティーなストーリーテラーだ。

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2014年02月27日

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南青山の片隅「沙高樓(さこうろう)」で深夜密やかに開催される現代版百物語の続編。
スッカリこの不思議な世界に魅せられてしまった。コレ墓場まで持ってゆくまでの話??というネタもありますが、どれも人生情緒溢れ、哀愁と神秘とが背中合わせで漂います。

サブタイトルでもある一編「草原からの使者」では、浅田氏の競馬愛はもちろん「人が生きる上で最も大切なものは、努力でも忍耐でも能力でも誠実さでもなく、運!」という強烈なメッセージにしばし愕然としつつ、わが身に重ね妙に納得してしまった(笑)

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2012年11月26日

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沙高楼奇談(本来の題名は旧字を使っているけれども、私のPCでは出てこないので、新字を使っている)の2作目。
題名通りの「奇談」が続く。4作が収載されているけれども、好きだったのは最初の「宰相の器」という話。浅田次郎は上手いな、と思う。

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2012年01月14日

Posted by ブクログ

また浅田次郎の短編です。
本当にこの人の短編集は読ませますねぇ~。
今回の短編集も秀逸です。

この短編集はシリーズ物で、沙高樓という不思議な空間で、いろんな人がそれぞれ不思議な体験を語るっていうシリーズです。
だから基本的に話の内容はなんでもアリです。

今回は政治家秘書、元財閥当主、大馬主、米軍退役将校が語り部となってそれぞれかなり味のある話をしてくれております。

どれもこれも電車で読むには不向きな話でしたが、個人的に気に入ったのは米軍退役将校の語ってくれた『星条旗よ永遠なれ』でした。

退役将校ってコトで、いろんな歴史秘話の話かな?とは思うのですが、そこは名人浅田次郎。そんなコトはしません。
極めてプライベートな話を語ってくれております。

内容は読んでのお楽しみですが、こんな老夫婦、本当にいいなぁ~と、素直に憧れてしまうようなラストでした。

でも、浅田次郎が卑怯なのは、自分の得意分野のギャンブルネタを今回は二本も持ってきてること。
これで半分はギャンブルネタじゃないか!なのですが、充分に満足がいったから何も文句は言いません。
文句といえば、もっと書け!ってコトくらい。

我儘な読者です。

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2011年06月25日

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色んな世界のトップが残した秘密を、側近たちが「沙高楼」という名のペントハウスに集まり
語り合う。

議員が総裁選に出るか否か迷いに迷い
ついに占いに頼る
しかし、その占い師を最終的に二人から絞ることが出来ず、むかえた結末は!
とか、
馬主の息子たちへ、誰が自分の跡継ぎになるのかを決めるのに
選んだ方法は、仰天の方法。

1つ1つが短編になっていて、とても読みやすい。
移動のときなどには、浅田本の短編集は、とっても楽しめて良い~

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2009年10月14日

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沙高楼の続編。ずっと秘めていた秘密を一人ずつ語っていく短編集。「宰相の器」の占い師や「草原からの使者」など相変わらずとても面白かった。これの続編書く予定あるのかな??

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2011年09月17日

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「沙高樓」の2作目。前作に引き続き、これも面白かった。「語り手」の個性豊かさ具合も、飽きさせない。お気に入りは、やっぱ最終話でしょうか。現在まで、浅田作品にハズレなし。って言っても、まだちょっとしか読んでないけど。

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2011年09月26日

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ネタバレ

待ちに待った続篇ですよ!!
小日向賢吉君からの誘いで、私は再び、沙高樓へと。

『宰相の器』で、「ああ、やっぱり面白い」と思い。
『終身名誉会員』で、一気に引き込まれ。
競馬の話で、実はあんまり、と思った『草原からの使者』が意外に面白く。
『星条旗よ永遠なれ』は、ちょっとどうかと思うけど、アレックスとハルコさんが、最後に本当に分かり合えたところは、良かったかな?

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2016年06月24日

Posted by ブクログ

違う出版社で文庫化されたのを気づかずに、2冊目の購入。図らずも再読です。
読み始めて再読である事に気付いきました。とはいえ、内容はすっかり忘れているし、確か前回もさほど高い評価しなかったよな〜などと期待せずに読んでいたせいか、それなりに楽しく読めました。

今度の文春文庫の解説は有川浩さん。
「ベタを恐れぬ反則作家はシモネタすらもやはり王道にしてしれっと回し切った。その膂力に若輩作家はもはや震え上がるのみである。」
なるほど。。。

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09-012 2009/01/31 ☆☆☆
浅田さんにしては。。。。
浅田作品には独特の「臭み」があります。それが嫌いな人、気にならない人、好きな人、評価が分かれる作家さんだと思います。私はと言えば「気にならない人」ですね。
それがこの作品では、少々気になりました。浅田さんは平均点の高い人なのですが、時々アレッ?と思う作品もあります。これもその一つのようです。何時もは「これでもか」という執着を感じる作品が多いのですが、この本についてはそれが感じられない。そして没入できないだけ臭みが気になってしまいました。

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2016年07月23日

Posted by ブクログ

浅田次郎の小説はやっぱりしっくりする。
若干回りくどい言い回しや表現は読み心地ごいい。
あえて書かなくていい事は書かずに読者に考えを促す。
でも考えれば正解が分かるように必要な説明はされている。

綺譚シリーズの話の進み方が好き。
登場人物のしゃべり口調で話が進んでいるから、ちゃんと登場人物がしゃべっているのを聞いている感覚になる。
また、話の途中にある中休みもイイ。
読者を飽きさせない工夫でもあり、話を別の角度から見ることで、読者に理解を促す場面となっている。

ただ、残念なことに「星条旗よ永遠に」は微妙だった。
下ネタをこれだけサッパリ書けるのはすごいのかもしれないが、私は好きにはなれないかな。

「終身名誉会員」は星5つ。
「宰相の器」「草原からの使者」は星4つ。
「星条旗よ永遠に」は星2つ。

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2011年06月03日

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個人的には、前作の方が面白かった。ただ、好奇心からこの集まりは覗いてみたい。特に、オーナーが気になる。

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2011年04月13日

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ネタバレ

 沙高樓綺譚シリーズの第2弾。
 前作から比べると、本作のサプライズはあまり多くないかな……と思いきや「草原からの使者」、そしてまさかの展開の「星条旗よ永遠なれ」で大笑い。本当に予想外だった。

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2011年04月06日

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『沙高樓奇譚』の続編。2冊続けて読むうちに、女装の主人の「今宵もみなさまがご自分の名誉のために・・・」という決まり文句が病み付きになってきた。
今回の語り部は4人。表題作の『草原からの使者』が一番好きかな。
2冊目は1冊目に比べて、「信じられない度」が高い気がするのがちょっと残念。

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2010年10月06日

Posted by ブクログ

駅の売店でなんとなく購入。
浅田次郎は読みやすいですね。
一気に読んでしまいました。

中身はなかなか面白いですね
彼らしい物語です
第一巻があるんですね
これも読まないと

<宰相の器>
議員秘書が語る総裁選の裏に隠された秘密
<終身名誉会員>
若くして財閥を継承した御曹司の苦悩、
<草原からの使者>
高名な大馬主が競馬場で出会った謎の老人、
<星条旗よ永遠なれ>
アメリカ人の元大佐が語る“もうひとつの退役”

―各界の名士が集う秘密サロン「沙高樓」で、私はまたしても彼らの数奇な運命に耳を傾けることになった…。

驚愕と戦慄!玲瓏たる筆致で描かれた浅田次郎版百物語。
2009/1/22

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2010年05月10日

Posted by ブクログ

沙高楼の続編沙高楼が面白かったので買った本。「宗相の器」は面白くてすぐ読んだけど「終身名誉会員」で止まってた。やっと完読。

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2011年07月21日

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