浅田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初浅田次郎。美しい文章であり読みやすい。
こういうゾクッとするような本は今の季節にぴったりじゃないかな。お盆の時期でも良かったかな。
お気に入りは「赤い絆」と「昔の男」。
添い遂げられなかった男女の悲恋というものがとても好きなので出だしから最高だった。心中ってこういう可能性があるから怖い。布団に入り込んできた女は誰だったのか想像を掻き立てられる。
昔の男という言葉は元彼を連想させるけど読んでる途中ではあああと納得のため息。何故だか分からないけど大先生の回想とその後の浜中さんとの会話のところで泣いてしまった。
作中で一番謎なのが叔母さん。幼い頃のあの経験によって彼女にも何かが憑いてるんじゃ…?と思ってしまった。
すごく怖いということはないけど、ほど良くゾクゾクするのと切なさが混じっていてとても好みの本でした。 -
Posted by ブクログ
難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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第3巻では西太后亡き後の物語となります。
袁世凱が自ら皇帝となるべく、活動を進めます。
そしてテロリストの姿も..
ここでの袁世凱はかなりいやな人で描かれていると思います。
一方で東北では王永江とともに張作霖がますます力をつけていきます。
そして、その東北を監督する趙総督の引き際。かっこういい
しかし、正直、3巻は展開がいまいち.. -
Posted by ブクログ
難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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第2巻では西太后がなくなるまでが描かれます
また、亡命した文秀と春雲の妹の玲玲の日本での生活も語られています
西太后と光緒帝の電信での会話が泣けてきます..
さらに、光緒帝と蘭琴の会話もつらいものです。
そして、ラストエンペラーとなる溥儀を指名し、彼女と光緒帝の歴史が終わります。
作者の描く西太后の生き様、考え方、そして守ろうとしていたものが明らかになり、とても心打ちます。
ここでひとつのクライマックスです! -
Posted by ブクログ
難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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第1巻では春雲の兄、春雷が登場し、馬賊の張作霖の元で活躍する姿が語られます。
張作霖の馬賊としての人物像が語られていきます。
そして、春雷が女房となる人とのストーリー。
貧困さゆえのつらい物語が二人の絆を強くします。
そして、秀哥が自ら昔の女房を殺害しなければならないストーリー。
このふたりの対比はとてもつらい。 -
購入済み
壮大と言うに相応しい故事
一言で言い表せば「壮大」に尽きます。
悪名高い西太后と、己の野心ばかりの側近達と、腐敗しきった官僚達とが織り成す、今の中国にも通ずる権力闘争の物語。
巨大過ぎる国家をどう纏めるのかというのは難題ですね。本作にはその苦労が描かれています。
歴史好きも、そうでない人でも、読むほどに物語に引き込まれて行くでしょう。 -
Posted by ブクログ
短編小説。どの話も、男女のいろんな愛のカタチが切なく、そしてとても優しく描かれていた。
読み終わった後、じわーっと胸に暖かさが残る。それはどことなく月明かりのようなぼんやりとした暖かさにも似ていて、「月のしずく」っていうタイトルがとてもよく似合う本だと思った。
通勤中に電車で読んでいたのだけれど、どうしても涙をこらえられなくて、目に涙をいっぱいためながら本を読んでる変なひとになっちゃった。
失敗したっていい、どんな間違いをしたっていい、ちゃんと自分に見合う素晴らしいひとが身近にきっといて、その素晴らしさを拾い上げられるひとにならねば、と思わせられました。
全部好きだったけど、特に好きだったのはパリで出逢った画家の恋人が忘れられない女性のはなし。
「オルヴォワール」
美しい響き。フランス語の美しさを知っているからこそ、最後に交わすフランス語の別れの挨拶がとても切なく、潔く、美しく心に響きました。 -
Posted by ブクログ
毎年、8月になると必ず1冊は読む戦争関連の本。
今年は、浅田次郎さんのこの作品にしました。以前より気になっていた作品で、本屋さんで偶然見かけたので読むことにしました。
戦争でなくなった日本軍の有名な人は歴史の教科書に何度も出てくる。しかし、本当にお国のためにと死んでいったのは、教科書にも、そして誰も知らないような、何の罪もない一般国民。特に子供達なのだと思う。
国のためにと学校で勉強をしないで、畑仕事や、戦闘機等の部品をつくる毎日を送る女子学生。あるとき、国の秘密の仕事に関わることになる。しかし、彼女らに与えられた仕事がどう言う意味の仕事かは告げられないまま、終戦を迎えた。彼女らは戦争が終わり、仕事が終わったのを機に家に帰る予定だったが…あるきっかけで彼女らが関わった仕事の内容を知ってしまう。そして自決。
浅田さんの文章は、国を守るため、これから国を作っていくために自ら命を絶った「女子学生たち」の表情まで、頭の中で綺麗な映像となります。戦争の本当の怖さを知らない私たちにとって、彼女たちの行動は理解できな部分もあるけれど、彼女たちの死を無駄にしないために、平和な世界を作っていく義務があるのだと考えさせられる。
色んな文化、色んな民族、色んな宗教があるけれど、
どんなものにも「戦争」を推奨しているもの、「人を殺して良い」というものは無いと信じたい。