浅田次郎のレビュー一覧
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ネタバレ2巻は、チャンヅオリンを中心とした馬賊の話、
愛新覚羅の太祖ヌルハチとその子供達の話、
西太后や袁世凱を中心に、外国人記者を絡めながら政治の話、
と主に3本のストーリーを並走させながら物語はすすんでいきます。
期待していたウエンシュウも登場しましたよ!
・・・でも、歴史的事実は知っていたから覚悟はしていたけど、とうとう西太后や光緒帝が亡くなりましたついに、ラストエンペラー溥儀の時代に突入です。
これからどうなっちゃうんだろう。チャンヅオリンについての知識がないので展開の予想もつきません。あ~目が離せない!!
ところで、13日の朝日新聞朝刊で「乾隆帝」の特集がされていました。
(来年早々上野の東京国立博物館で「北京故宮博物館院200選」展を開催するそうです。行かなきゃ)
そこに、乾隆帝の治世に清が絶頂に繁栄した理由と支配の工夫についての記載があり、それがこの小説(蒼穹の昴もね)とぴったりマッチング!
傘下の民族の文化を尊重し、結果的にそれらを共存・融合させたことが統治成功の理由だと。多文化共生がキーだと言っています。
浅田次郎さんってすごーい。
本当に細部までよく研究されているのね、と感動しました。
カスティリオーネの描いた乾隆帝をみていたら、もうどこまでがフィクションなのか分からなくなってしまった・・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズは本当に、読めば読むほど面白くなっていく。
特に、1巻からずっと通して読んできた身としては、最後の「第六夜 銀次蔭盃」は否応なく引き込まれる名編で、このシリーズの最初で舞台から去っていってしまった仕立屋銀次が再登場する。そして改めて読者の前から去っていくことになるのだが、極寒の網走監獄を舞台に銀次、目細の安、そして松蔵へと盃が受け継がれつながっていく流れに、思わず胸が熱くなった。見事な幕引き。
ただあまりに見事すぎて、このシリーズを全部読んでから改めて眺め直してみると、この次の4巻が「おまけ」のような印象になってしまうのは否めない。 -
Posted by ブクログ
--金銭も愛情も他者からは求めず、みずから生産し管理すること、すなわち自由である。
ふと本屋でタイトルに惹かれて手にとったのが、浅田次郎のエッセイでした。
面白い。
どんな面白さかというと、居酒屋でユーモアのある年輩のおじさまとご一緒させていただいているかんじ。
まるで直接お話を聞いているかのように、はっとさせられたり、しかめ面になったり、あるいは大笑いしてしまったり、本と向き合ってるとは思えないほど表情筋をつかって読んでいました。
エッセイは説教臭さや自慢気な印象を受けてしまい、あまり好きではないのですが、この作品はとても面白く読めました。
やっぱり年を重ねた教養あるおじさん好きです。素敵です。
--楽しければ笑い、苦しければもっと笑い、どちらでもなければ自然に笑っていればいい。日がな花のように笑い続けて、しかも大地に鉄のごとき根が生えていれば、なおさらいい。
「花笑鉄心」
浅田次郎の座右の銘だそうです。 -
Posted by ブクログ
いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。
粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。
早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。
今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家が生き抜いた時代を間近で感じる事が出来ました。
特に最後の銀次蔭盃(ぎんじかげさかずき)が泣けました。気が付いたら涙が出てて、人前だったので涙を抑えるのに苦労しましたよ。。
親と子。そこに血の繋がりがなくとも心の繋がりは血よりも濃く、そして固い。
人と人をこうも結びつけるものだろうかと胸が締め付けられる思いでした。
銀次と安吉。
そして安吉と松蔵。
出世するより、金を稼ぐより、大事な物を改めて教えて貰いました。
親が子に思う事。そして子が親に思う事。
そこには決して変わる事の無い思いが流れているのでしょう。 -
地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)
- カート
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試し読み
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ネタバレ(作品紹介より)
町に地下鉄がやってきたその日、真次は不思議な錯覚に捉われる。ホームに立ちつくす自分を、もうひとりの自分が地下鉄の窓の中から見つめているのだ…。
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浅田次郎さんの著書は多く、何から手をつけて良いか分からず手にとった本だったのですが、本当に読んで良かったと心から思える作品でした。
内容自体は地下鉄に乗ってタイムスリップする微ファンタジーものです。そこに引かれて読み始めたのですが、タイムスリップなんて言葉では言い尽くせない程のストーリー構成、登場人物と登場人物の関係に、読み始めると止まらなくなってしまいます。
主人公は地下鉄構内に事務所をかまえる小さな会社の営業マンです。大企業の社長であるが家族に厳しい父の存在を疎ましく思いながらも日々を生き、その日もいつも通りに地下鉄を利用したところ、地下から地上に昇ってみると、そこは見たことがあるようで現在とは違う、過去の、兄が死んだ日で―――。
過去の力強い描写、時間と時間の交わり、そして徐々に明るみになってくる真実――父に対するどうしようもない気持ちと、父が過ごして来た時代の波。
ラストはどうしようもなくて泣いてしまいそうになったのですが、全ての文章が輝いていて、読者を引きつける素晴らしい物語です。