幸之介の義母・富江は心の底から喜んでいた。息子が文壇最高の賞「日本文芸大賞」の候補になったのだ。これでもう思い残すこともないとまで思っていた。息子を気遣ってか富江は忽然と姿を消してしまった。幸之介が賞の発表を待つのはご存知プリズンホテル。特別な日にもかかわらず、この夜も因縁つきの人びとが泊り込む。懲役五十二年の老博徒から、演劇母娘など、またしても起こる珍騒動。物語は笑って泣ける大団円へ。
Posted by ブクログ 2022年01月06日
プリズンホテル完結編。問答無用に面白い。
ちょっと冬で一休み?したかなと思ってたらやっぱ最後はプリズンホテルワールドが全開でしたね。
どうやって終わるか心配してた主人公。
予想以上に綺麗に終わりました。自分の止まっていた時計がようやく動き出したようです。よかったよかった。
夏、秋、冬と読んでき...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月25日
プリズンホテルシリーズ最終巻です。
私の願い通り最後はみ~んなが幸せに終わったので本当に良かった!
春を最終巻にしたところに著者の狙いがあらわれていましたね。
私が許せないと思っている木戸の暴力癖もまあまだ健在だとは思うけど、夏の頃の彼とは違うし、何よりプリズンホテルはずっとそこにあるから安心...続きを読む
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