浅田次郎のレビュー一覧
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購入済み
蒼穹の昴
浅田次郎氏の小説は初めてでしたが、とても面白く、グイグイと引き込まれ、一気に終わりまで読みました。
敢えて、難点を挙げるとしたら、人の名前などの中国語読みが難しい。できれば、ページが変わるごとにフリガナを繰り返しつけて欲しい。 -
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泣いた…
上巻で坂本竜馬や芹沢鴨はじめ新撰組の話をあらかた聞いてしまったので下巻は じじいの武勇伝かなって思っていたんだけど…ちがう 聞いていて(読んでいるんだけど 斎藤一のそばで 梶原さんと一緒にきいているかのようです)苦しくて、苦しくて…
その途中でほっとさせてくれるのが 奥様の存在です。「今日も来るかと賭けをしておったなど」奥様とのほほえましいいちめんも見せてくれます。
ある日、梶原さんがお風呂に行くふりをして 仲間をまいて、斎藤一の所へ行った時も 梶原さんがお風呂へ行く恰好のままなにもかかわらず いつものように「御腰のものをおあずかりいたします」と、すました顔で 手に持っている、桶と石鹸と手ぬぐいをあずかり 奥へはいってから ころころ笑ってしまうかわいい奥様(^^)
しかし、市村鉄之助とのやりとりは 辛かった。 -
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『「ドイツ軍は、パリの市内だけは爆撃をしなかった。フランス軍もパリが戦場になることを怖れて降伏した。ノルマンディ上陸作戦のあとで米軍も、パリに大砲は向けなかった。そしてドイツ軍はまた、パリが戦場になることを怖れて撤退した。彼らはみな、かけがえのないものを知っている。」
「日本は焼け野原になるまで戦いましたものね。」
「戦いのことばかりではないよ。パリの市内には近代的なビルが少い。街並は何百年も変わっていないんだ。大都市としてはよほど不自由だろうに、パリ市民はパリの美しさを損なうぐらいなら、暮らしの不自由さを選ぶのだね。そうした心がけには感心したし、同時に恥ずかしくもなった。われわれ日本人が、繁栄のために犠牲にしたものは、あまりにも多すぎる。そしてそのことに気付いていない日本人は、愚かな国民だと思った。」』
宝塚宙組の予習。観れるといいなぁ〜。
てか、面白い!
浅田次郎は『蒼穹の昴』以来だな。この続編シリーズも読みたいんだよな。 -
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ネタバレ浅田次郎の小説はコミカルなものしか読んだことがないので、これは驚いた。
けっこうコワい。
「赤い絆」
人間の情念みたいなものを書いた短編で、男女の心中事件を、昔語りに子どもに話してきかせる老婆の話がある。
勉学一筋、親の期待を一身に受けたおぼっちゃん大学生の恋愛事件(お相手は遊女)を扱って、大時代的な悲恋を語るのかなー、と思いきや。
そこは本当にあった話的な怪談に一気になだれ込む。
「遠別離」には感動した。
戦争中、フィリピンのレイテ島で命を絶たれた男と、東京で2浪の末に大学進学をあきらめガードマンをしている男性の人生が奇妙にシンクロするお話。
兵士の、この世に残った魂が愛妻に別れを告げるシーン、社会人として責任を感じ始めたガードマンが兵士の魂を受け継ぐシーンが涙を誘った。 -
購入済み
北方領土について
この長編を読み始めた時は、少々面白味に欠けるなと後悔しましたが、中盤からは早く先を読まないとおれない気分で続けて読んでしまい目が疲れました。子供達の親として、男として、日本人として、今家族と離れて海外にいる自分が何が出来るか少し考えてみようと思います。
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戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。
たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。
いよいよ最終巻です。
下巻では、いよいよ終戦に向けての話になりますが、今度はソ連側軍人の話も入り始めます。
また、ファンタジックな話も含まれます。(浅田さんらしい)
そして、いよいよ玉音放送です。
片岡の息子たちは召集されようとしていた口の悪いやくざに助けられて汽車で東京に戻ることになります。
このやくざが実はまたいい人!東京に到着して、片岡の息子を母親に返すときに、最後に片岡の息子にわかるように言う言葉がしみる!!
「二度と、戦争はするな。戦争に勝ちも敗けもあるものか。戦争するやつはみんなが敗けだ。大人たちは勝手に戦争をしちまったが、このざまをよく覚えておいて、おめえらは二度と戦争をするんじゃねえぞ。
一生戦争をしねえで畳の上で死ねるんなら、そのときが勝ちだ。じじいになってくたばるとき、本物の万歳をしろ。」
浅田さんの思いそのものだと思います。
一方、玉音放送が入って、敗戦したにもかかわらず、いよいよ占守島にソ連の攻撃が始まります。
どうやって缶詰工場で働く女学生たちを脱出させるのか。そのやり取りに熱いものがこみ上げます。
さらに、ソ連側軍人の思いも語られます。
降伏している相手に攻め入るということ。さらにはそこには日本軍最強の戦車軍団がいること。その戦闘に何の意味があるのか?
そして、最後の戦闘シーンとつながっていき、ソ連軍人の視点から戦闘が語られます。
最後はシベリア抑留...
戦闘のどんぱちが数多く語られるわけでもなく、悲惨さを前面に押し出しているわけでもないのに、戦争の現実がありありと感じられます。
この時代を生きたさまざまな人の視点から、その生き様、感じ方、考え方を語ることによって、その時代の悲惨さと哀しさを浮き彫りにしているのだと思います。
名作です
お勧め!! -
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戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。
たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。
中巻では、集団疎開していた片岡の息子が同じく疎開していた年上の女の子と二人で、疎開先から脱走し、東京目指して歩いていくところが語られています。
その旅でのいくつかの出会いが語られています。
このトピックスを通して、疎開先での子供たちの苦悩が感じられます。
また、占守島の缶詰工場で働く女学生たちの話も出てきます。
当時の女学生達も含めて、当時の若者がある意味こんなにもしっかりした考え方をもっていたのかと感じさせられます。
いよいよ終戦に向けて、片岡が通訳者であること、菊池と鬼熊はそれを隠すためのダミーであること、終戦に向けて片岡を守る必要がることが段列長に明かされます。
また、ここでは、上巻の中でも語られていましたが、鬼熊の考え方がある意味ストレートで腹にしみます。
歴戦の勲章をもつ鬼軍曹でありながら、実はとても温かい人物であることが明かされます。
片岡、菊池、鬼熊、段列長、少年兵、女学生達がどうなるのか..
下巻に続くです.. -
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戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。
たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。
千島列島の最北端の占守島の戦い舞台に、さまざまな視点から話が語られることでて、戦争の悲惨さを浮き彫りにする展開となっています。
沖縄戦の悲惨さをよく耳にしますが、このような最北端のそれもポツダム宣言受諾後の哀しい戦いがあったことを覚えておく必要があると思います。
上巻では、翻訳編集者の片岡、医師の菊池、傷痍軍人の鬼熊に赤紙がきて召集され、3人が占守島へわたるところが語られます。
赤紙を発行する側の思いと発行されたそれぞれの思いが語られています。
赤紙を受け取った側の思いの話はよくありますが、召集令状を発行する側のつらい思いも当然あるんですよね。
その辺が丁寧に語らることで、戦争の悲惨さが伝わってきます。
また、妻を満州においてきた戦車隊の段列長、さらには身長150CMの少年兵が軍隊に志願するまでの話などが語れています。
こうしたさまざまな人の生き様が下巻に向けてどうなっていくかがポイントになっていきます。
中巻に続く.. -
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待ってました~の5。本はほぼ文庫でしか買わないので、5が出たことを忘れており、新聞広告見てテンション上がる。4までの全部も文庫発売と同時に読んでいたので何年ぶりになるんだろう。人物像とか背景をもう一度復習して、細かい部分までも自分の中に甦らせてから5を読みたい。本棚から1~4と読本まで引っ張り出して準備万端。さてと、1、に手が伸びるわけない。1~4を読み終わる自分を待ちきれず5を開く。結論。そんな準備は無用だった。松蔵の闇がたりで一気に目細の安吉一家が生き生きと動き出す。皆さん多少お年を召されたようだが、相変わらず粋で人情味があふれててかっこいいのだ。
チャップリンは何となく知っているだけで作品はまともに見たことはない。れえむれえと(笑)。
そういえば黒柳徹子さんはチャップリンと交友があったとか。と考えると松蔵と黒柳さん、銀座のどこかですれちがっていてもおかしくない年代かな。 -
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流行作家、浅田次郎がJAL機内誌に連載したエッセイの単行本。
旅行の折に読んだ記憶もあるのですが、心当たりのある文章にはめぐり合えませんでした。次巻収録かもしれません。
いやあ、面白い作家さんは何書いても面白いですね。旅先でのエピソードを中心に、それぞれの挿話が短いなりに起承転結しっかりとまとめられていて、巧みな文章にぐいぐいと引き寄せられます。ユーモアと、教養と、時に厳しいまなざし、そして異邦の地の風の息吹き。色んな要素がさりげなく散りばめられた、オモチャ箱のような1冊。だけど締めでホロリと泣かせてくる辺り、やっぱり浅田さんらしいなあ。
ただ先生、自分の有名人っぷりにちょっと自信を持ち過ぎかと思います。浅田次郎がハゲである事を、僕はこの作品で初めて知りました(笑)。