あらすじ
汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシゥ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を宿命の覇道が待ち受ける。万人の魂をうつベストセラー、待ちに待った合本で登場!
...続きを読む感情タグBEST3
不滅の名作
感情を揺さぶられ、様々に思いが生まれる。
そのぶん重厚なので、歴史小説に興味がない方には長いかも。
書き上げて下さったことにひたすら感謝。
私は他人に「好きな小説は?」と問われた際に真っ先に挙げている作品です。
感情タグが3つでは足りない(笑)
中国が好きになる
まず中国の壮大さを感じます。これまでの歴史認識も変わるほど圧倒されました。細やかな感情表現でありながら生々しくならないので、読了し爽快感があります。
壮大と言うに相応しい故事
一言で言い表せば「壮大」に尽きます。
悪名高い西太后と、己の野心ばかりの側近達と、腐敗しきった官僚達とが織り成す、今の中国にも通ずる権力闘争の物語。
巨大過ぎる国家をどう纏めるのかというのは難題ですね。本作にはその苦労が描かれています。
歴史好きも、そうでない人でも、読むほどに物語に引き込まれて行くでしょう。