浅田次郎のレビュー一覧
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戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。
たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。
いよいよ最終巻です。
下巻では、いよいよ終戦に向けての話になりますが、今度はソ連側軍人の話も入り始めます。
また、ファンタジックな話も含まれます。(浅田さんらしい)
そして、いよいよ玉音放送です。
片岡の息子たちは召集されようとしていた口の悪いやくざに助けられて汽車で東京に戻ることになります。
このやくざが実はまたいい人!東京に到着して、片岡の息子を母親に返すときに、最後に片岡の息子にわかるように言う言葉がしみる!!
「二度と、戦争はするな。戦争に勝ちも敗けもあるものか。戦 -
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戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。
たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。
中巻では、集団疎開していた片岡の息子が同じく疎開していた年上の女の子と二人で、疎開先から脱走し、東京目指して歩いていくところが語られています。
その旅でのいくつかの出会いが語られています。
このトピックスを通して、疎開先での子供たちの苦悩が感じられます。
また、占守島の缶詰工場で働く女学生たちの話も出てきます。
当時の女学生達も含めて、当時の若者がある意味こんなにもしっかりした考え方をもっていたのかと感じさせられます。
いよいよ終戦に向けて、片岡が通訳者であること、菊池と鬼 -
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戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。
たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。
千島列島の最北端の占守島の戦い舞台に、さまざまな視点から話が語られることでて、戦争の悲惨さを浮き彫りにする展開となっています。
沖縄戦の悲惨さをよく耳にしますが、このような最北端のそれもポツダム宣言受諾後の哀しい戦いがあったことを覚えておく必要があると思います。
上巻では、翻訳編集者の片岡、医師の菊池、傷痍軍人の鬼熊に赤紙がきて召集され、3人が占守島へわたるところが語られます。
赤紙を発行する側の思いと発行されたそれぞれの思いが語られています。
赤紙を受け取った側の思いの話は -
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待ってました~の5。本はほぼ文庫でしか買わないので、5が出たことを忘れており、新聞広告見てテンション上がる。4までの全部も文庫発売と同時に読んでいたので何年ぶりになるんだろう。人物像とか背景をもう一度復習して、細かい部分までも自分の中に甦らせてから5を読みたい。本棚から1~4と読本まで引っ張り出して準備万端。さてと、1、に手が伸びるわけない。1~4を読み終わる自分を待ちきれず5を開く。結論。そんな準備は無用だった。松蔵の闇がたりで一気に目細の安吉一家が生き生きと動き出す。皆さん多少お年を召されたようだが、相変わらず粋で人情味があふれててかっこいいのだ。
チャップリンは何となく知っているだけで作 -
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流行作家、浅田次郎がJAL機内誌に連載したエッセイの単行本。
旅行の折に読んだ記憶もあるのですが、心当たりのある文章にはめぐり合えませんでした。次巻収録かもしれません。
いやあ、面白い作家さんは何書いても面白いですね。旅先でのエピソードを中心に、それぞれの挿話が短いなりに起承転結しっかりとまとめられていて、巧みな文章にぐいぐいと引き寄せられます。ユーモアと、教養と、時に厳しいまなざし、そして異邦の地の風の息吹き。色んな要素がさりげなく散りばめられた、オモチャ箱のような1冊。だけど締めでホロリと泣かせてくる辺り、やっぱり浅田さんらしいなあ。
ただ先生、自分の有名人っぷりにちょっと自信を持ち過 -
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初浅田次郎。美しい文章であり読みやすい。
こういうゾクッとするような本は今の季節にぴったりじゃないかな。お盆の時期でも良かったかな。
お気に入りは「赤い絆」と「昔の男」。
添い遂げられなかった男女の悲恋というものがとても好きなので出だしから最高だった。心中ってこういう可能性があるから怖い。布団に入り込んできた女は誰だったのか想像を掻き立てられる。
昔の男という言葉は元彼を連想させるけど読んでる途中ではあああと納得のため息。何故だか分からないけど大先生の回想とその後の浜中さんとの会話のところで泣いてしまった。
作中で一番謎なのが叔母さん。幼い頃のあの経験によって彼女にも何かが憑いてるんじゃ… -
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ネタバレいよいよ最終巻。春雲と春雷の再会、梁文秀の帰国など、まってましたの展開もあったが、なんだかあっさり。でもそれがいいのかもしれない。『蒼穹の昴』から読んでいれば、このシーンにこめられた深い想いにジーンとくる。
そしていよいよ袁世凱の帝政宣言と死。器に合わないことを、自らの使命とおもい必死に行う袁世凱。西太后とともに、誰しもが想うのは民の平安。それは張作霖も同じである。誰しもが民の平安を想い、それぞれが違う角度からではあるがそれを進めて行く。自らの使命と思い。その先に悲劇があっても、それは民の平安のため。深い想いの中で物語りは終焉していく。
これまで脈々と語られてきた、清国建国の際の長城越えも、張 -
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難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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そして、最終巻。
趙総督を張作霖ふくむ馬賊たちが見送るシーンが印象的。
とても格好よくて、あついものがこみ上げてくる
さらに、宋教仁の暗殺で民間人にも犠牲者が..
そして、そこからさらに動きます。
春雲、春雷の再開、さらには、春雷と文秀と妹の玲玲との再開のシーンは目頭が熱くなります。
ここが、もうひとつのハイライトでしょう -
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難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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第3巻では西太后亡き後の物語となります。
袁世凱が自ら皇帝となるべく、活動を進めます。
そしてテロリストの姿も..
ここでの袁世凱はかなりいやな人で描かれていると思います。
一方で東北では王永江とともに張作霖がますます力をつけていきます。
そして、その東北を監督する趙総督の引き際。かっこういい
しかし、正直、3巻は展開 -
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難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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第2巻では西太后がなくなるまでが描かれます
また、亡命した文秀と春雲の妹の玲玲の日本での生活も語られています
西太后と光緒帝の電信での会話が泣けてきます..
さらに、光緒帝と蘭琴の会話もつらいものです。
そして、ラストエンペラーとなる溥儀を指名し、彼女と光緒帝の歴史が終わります。
作者の描く西太后の生き様、考え方、そして -
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難しかったけど、おもしろかった。
第1巻はまだしも、2巻、3巻、4巻と、とても感動。あついものがこみ上げてきました。
「蒼穹の昴」の続編で、「珍妃の井戸」ではちょっといまいちでしたが、本作はすばらしい物語
清の始まりと終わりが交錯しながら語られるストーリー展開です。
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第1巻では春雲の兄、春雷が登場し、馬賊の張作霖の元で活躍する姿が語られます。
張作霖の馬賊としての人物像が語られていきます。
そして、春雷が女房となる人とのストーリー。
貧困さゆえのつらい物語が二人の絆を強くします。
そして、秀哥が自ら昔の女房を殺害しなければならないストーリー。
このふたりの対比はとてもつらい。 -
購入済み
壮大と言うに相応しい故事
一言で言い表せば「壮大」に尽きます。
悪名高い西太后と、己の野心ばかりの側近達と、腐敗しきった官僚達とが織り成す、今の中国にも通ずる権力闘争の物語。
巨大過ぎる国家をどう纏めるのかというのは難題ですね。本作にはその苦労が描かれています。
歴史好きも、そうでない人でも、読むほどに物語に引き込まれて行くでしょう。