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Posted by ブクログ
四巻でも少し感じたが、
天切り松も、老いた感じ。時代が変わり、孤独を覚えた老人が、昔馴染みを訪ねて、古き良き時代を語るという印象があり、郷愁というか、時代の移り変わりに付きまとう寂しさの香りの印象が変わる。明治は遠くになりにけりではないが、大正、昭和も遠くなる。戦前にあった義理人情は、平成末期にどう伝わっていたのか。
千代子の話は、今の闇バイトやら、新宿公園の立ちんぼやらの話とも通底している気もする。余りにも社会とお国が信じられれぬ時代に、今なってきているのやも。
ごめんなと、誰かが国に変わっていってくれることで生きていけるという言葉の重み。
変わらぬ誠、変えてはならない真実が描かれているのがこの作品なのかもしれない。
神も仏も信じないが、この人は信じることができる
おぎゃあと生まれたからには、殺されて当たりめえの人間なんざいるわけねえんだよ
やくざに生きるも堅気に暮らすも、俺に言わせりゃあ、大したちげえはねえ。一等馬鹿馬鹿しいのは、腹が括れずにいきているか死んでいるかもよくわからねえ人生だ
人情で義理を欠くてえ、くだらねえ野郎
檄文。
しかし、これは世の中を正しく変えようととしている人の主張ではなく、ヒステリーだと松蔵は感じた。
白井くん。手出しは無用だ。話せばわかる。
死にてえっていうのと、いつ死んでもかまわねえってえのは、おおちげえなんだぜ。その
ちげえがわかりゃあ、おまえも一丁前の男だ
水谷豊の解説も良い。
反社会的で本能的に生きているのだけれど、その本能的な生き様が、実は社会的な生き方なのではないかと気づく瞬間がある。
本能的な生き方こそが、本来、社会的なのだ、と。
→社会学的な見方なのかも。社会的制度の中で、社会制度の歪みて苦しむ本能的な人間。そんな人間を救うのが、反社会的な人間であり、任俠道なのかもしらぬ。
Posted by ブクログ
待ってました~の5。本はほぼ文庫でしか買わないので、5が出たことを忘れており、新聞広告見てテンション上がる。4までの全部も文庫発売と同時に読んでいたので何年ぶりになるんだろう。人物像とか背景をもう一度復習して、細かい部分までも自分の中に甦らせてから5を読みたい。本棚から1~4と読本まで引っ張り出して準備万端。さてと、1、に手が伸びるわけない。1~4を読み終わる自分を待ちきれず5を開く。結論。そんな準備は無用だった。松蔵の闇がたりで一気に目細の安吉一家が生き生きと動き出す。皆さん多少お年を召されたようだが、相変わらず粋で人情味があふれててかっこいいのだ。
チャップリンは何となく知っているだけで作品はまともに見たことはない。れえむれえと(笑)。
そういえば黒柳徹子さんはチャップリンと交友があったとか。と考えると松蔵と黒柳さん、銀座のどこかですれちがっていてもおかしくない年代かな。
Posted by ブクログ
いやー、久々の天切り松 闇がたり・・・
シリーズ5作目・・・
6話の短中篇を集めたもので・・・
シリーズものの定めで新鮮味はないけれども・・・
安定感のある面白さである・・・
今作1番は表題作のライムライトより、第五夜の琥珀色の涙・・・
チャップリンより根岸の棟梁!
涙そそられる、間違いなし・・・
大正・昭和の戦前期の帝都東京を舞台に、いわゆる義賊の目細の安吉一家の面々が・・・
その心意気や侠気、鮮やかな業や立ち振る舞いで、ままならぬ娑婆世界のモヤモヤしたモノをスカッと晴らしてくれる・・・
台詞回しもキレキレなもんだから、読んでると江戸言葉が使いたくなっちゃう・・・
単純過ぎだけど、形から真似したくなっちゃう・・・
だって・・・
格好良いんだもん、みんな・・・
目細の安吉親分・・・
説教寅・・・
振袖おこん・・・
黄不動の栄治・・・
百面相の書生常・・・
いや、格好良い・・・
惚れるよ・・・
痺れる憧れるとはこのこと・・・
読んでいて気持ちが良い、気持ちが晴れるし、心が洗われる・・・
たまに無性に読みたくなる・・・
浅田次郎の人情モノはやはりイイもんですね・・・
いやー、満足満足・・・
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