浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝 8

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    毎回凄いがやっぱり今巻も凄い。まだ章が始まって話が動く前なのにわくわくはらはらして一気に引き込まれている。原作を丁寧に追ってる以上原作の手柄もあるが、その取捨選択にコマ割りと絵の力、漫画力が凄い。

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    2018年11月25日
  • わが心のジェニファー

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    ストーリーテラー・浅田次郎作品の圧倒的な読み応えに感動。東京、京都、大阪、大分、釧路を訪ね、人生の迷子になったアメリカ青年の遭遇する文化の壁と驚嘆の日々。

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    2018年11月02日
  • 椿山課長の七日間

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    ふと気づくと、あなたは見知らぬ場所を歩いている。なぜ、ここにいるのだろう、まったく思い出せない。そのまま歩き続けると、おびただしい数の老人であふれかえるビルにたどり着く。そこで、あなたはあなたの人生が終わったことを知らされ、遣り残したことを清算するため、7日間の現世滞在が許される(現世滞在中は生きていたときとはまったく違った姿となる)。あなたは、この7日間をどのように過ごしますか? 本書は、主人公である椿山課長の、この7日間(実際には3日間)の物語である。 46歳の椿山は、呆けた父親、34歳の妻、7歳の息子を残し、突然、過労死した。その後、前述のビルで知り合ったヤクザ(拳銃で撃たれた)と、子供

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    2018年10月23日
  • シェエラザード(下)

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    ネタバレ

    シンガポールに寄航する弥勒丸には二千人の帰国者を乗せると言う。安導券を持つ弥勒丸は安全な航海が保障されている。シンガポールで積み込まれる積荷は軍機だという。それに二千人にも上る帰国者。軍はシンガポールが攻撃されると宣伝してるが、軍事的に見て、それはありえない。これらのことは何を意味するのか。小笠原機関に出向している土屋には分からなかった。

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    2018年10月19日
  • 黒書院の六兵衛 (下)

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    虎の間に座り続ける六兵衛は松の廊下の帝鑑之間に移り、誰が来ても何も言わず、立ち退こうとはしなかった。八番組組頭は当然、勝海舟、西郷隆盛が説いても返事をしない。端然と正座をしているだけである。この結末はどうなるのかとページが進んだ。浅田次郎はストーリーテラーだなあ。

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    2018年10月20日
  • 降霊会の夜

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    元会社の保養所であった別荘に一人暮らす主人公は道に迷ったような女性を一晩泊めてやった。その彼女がミセス・ジョーンズの降霊会に招いてくれた。その降霊会で主人公は自分の過去を見た。

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    2018年10月20日
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道

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    天切りシリーズ、浅田次郎最高傑作、「槍の小輔」が特におすすめ、幕末明治大正と浅田次郎の人情もの、とにかく読むべき

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    2018年10月08日
  • 見知らぬ妻へ

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    戦後昭和、高度経済成長を遂げた日本は、人々の希望を叶えたのだろうか……といったことを考えてしまう切ない短編集。

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    2018年10月07日
  • 椿山課長の七日間

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    内容は所々曖昧。小学生の時にこれを読んで、どんな経緯か覚えてないけど校長先生に勧めた。朝登校する時に「あの本すごい面白いね」って言ってもらえたのがとっても嬉しかったのはよく覚えてる。

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    2018年09月04日
  • 終わらざる夏 下

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     上・中・下巻を通して悲しい小説でした。戦争、そして国家に翻弄され続けた人々の姿は、戦争によって真に失われるものは何なのか、ということを示しているように思います。

     下巻に入り、日本はポツダム宣言を受け入れ、戦争は終わります。しかし、それにも関わらず占守島にソ連軍は攻めてきます。それは、戦後の領土確保というソ連国家の思惑のためでした。

     しかし、占守島は戦時中、戦力を移動させる手段がなかったため、戦車などの機械も、そして実力のある兵士たちも十分すぎるほど残っていました。一方のソ連は戦闘があったという記録さえ残しておけばいいため、送られた兵士たちはわずか。戦機も不十分でした。

     国自体はす

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    2018年07月18日
  • 蒼穹の昴 全4冊合本版

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    中国が好きになる

    まず中国の壮大さを感じます。これまでの歴史認識も変わるほど圧倒されました。細やかな感情表現でありながら生々しくならないので、読了し爽快感があります。

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    2018年06月28日
  • 霞町物語

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    戦後の昭和、高度経済成長で東京も都市開発が活況を見せ始める時期、学生運動華々しい時期に、東京の霞町で高校時代を過ごした主人公と家族、そして仲間たちの物語。連作短編という形式を採りながら、少しずつ家族の歴史が紐解かれていく。

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    2018年06月17日
  • 一刀斎夢録 下

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    浅田次郎の新選組3部作のラスト。最後まで生き残った斎藤一の回顧録形式の小説。新選組での活躍の後、戊辰戦争、西南戦争と語り継いでいく。必ずしも時代順に語る訳ではないので、新選組のあらましをざっと知っておかないとピンと来ない話がある。「燃えよ剣」、「壬生義士伝」などを先に読んでおいたほうがさらに本書を楽しめる。生き残ってしまったことに思い悩む、斎藤一の姿に完全に感情移入できるエンターテイメント。

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    2018年06月08日
  • ハッピー・リタイアメント

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    やっぱり浅田次郎さんのお話は楽しい。
    ユーモアたっぷりにどこか世の中を天下りを皮肉る手法たまらない。
    真面目に生きてきた登場人物たちの疎さがたまらなく、敵方の堕落さとの対比がしびれる展開。

    ヒナさんの行き方も素敵。
    ラストまで胸のすく物語。やっぱりこの作家さんは最高!

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    2018年05月22日
  • 神坐す山の物語

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    久しぶりに読んでてワクワクする本に出会いました。
    山での不思議な出来事を、浅田少年と共に体感しました。昔から脈々と伝わっている山での信仰は、私たちが忘れてしまった感性を呼び起こすと共に、どこか懐かしい気持ちにもなりました。
    驚くべきは全て本当に伝わってきたお話だといこと。
    そして神官たちの墓地が山の奥にあること。
    父の故郷大物忌神社の方々の墓地が思い出されました。

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    2018年03月05日
  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)

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    映画も観ましたが、小説の方がずっとおもしろいです。
    タイムスリップを利用して、理解したくもない父親の良く見えない、見せていない一面を迫力満点で見せつけてくれます。
    親の心子知らず、子の心親知らずで、最後はほろりとします。

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    2018年02月26日
  • 日輪の遺産

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    日輪の遺産

    感動しました。戦争の終わりに、これと似たようなことがきっとあったのではないかと思っています。平和を守ることが、今を生きる私達の使命と改めて思いました。

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    2022年05月19日
  • オー・マイ・ガアッ!

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    短編以外の浅田さんの本、しかもコメディを初めて読んだ気がする!そこはかとなく三谷幸喜っぽさがある…
    がんがん風呂敷を広げてどうなるんだ!?!収拾つくのか!?って思ったけど最後はきれいにまとまっててすごかった…気付いたらラスベガスにいる感覚になってました。たくさんの登場人物の行動が絶妙に絡まって、展開が進んでいくのが圧巻だった…

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    2017年11月09日
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト

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    ネタバレ

    最高。
    泣き、笑い、考える。読書の醍醐味が全て詰まっている。本当に幸せだ。
    一つ辛いのは、読んでいて、自分が恥ずかしくなることか。
    ふいに、昨日のあの行動は無粋だったな…おとといの行動は不義理だったな…と。

    ライムライト最後の一節
    「でもーーおとっちゃんが映すチャップリンさんのほうが、ずっとすてきで、ずっとおかしいよ」
    とたんに寅兄ぃは、ネオンの、瞬く六区の夜空を見上げて「あー」とどうしようもない声を上げた。

    本当に最高だ。

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    2017年10月03日
  • シェエラザード(上)

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    終戦間際、軍の徴用船として捕虜の食糧を運んでいた弥勒丸が、台湾海峡で誤爆により沈められた。
    弥勒丸のサルベージを巡り、3人の男女が、謎の中国人に難題を投げかけられる。

    感想は下巻で。

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    2017年09月27日