浅田次郎のレビュー一覧

  • プリズンホテル 3 冬

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    ネタバレ

    『お清。僕は君を愛している。軽蔑しないでくれよ。お願いします。結婚して下さい』本当に始末に負えない木戸孝之介。下品で暴力を振るい、薄情だが優しい。このアンビバレンツな性格に興味が引かれる。冬のテーマは「命への慈しみ」。客として訪れる登場人物もバラエティーに富む。救命救急で20年働く阿部看護婦長、緩和ケア医の平岡、天才登山家武藤、自殺志願者の太郎、リストラ寸前の編集者の萩原みどり。それぞれが一生懸命に、でもギリギリで生きている。プリズンホテルが彼らを癒し、それぞれの活力となる。もうすぐ春で終了。

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    2020年08月11日
  • プリズンホテル 4 春

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    ネタバレ

    富江はすでに亡くなっているのだろうか?血は繋がらない孝之介の全細胞には富江の愛情が沁み渡っているに違いない。富江との人生の和解の日、プリズンホテルには暖かな南風が吹いていた。和解のきっかけは孝之介の日本文芸大賞受賞の報告とともに懺悔することで、富江に残された短い時間で孝之介は幸運にも間に合った。このやんちゃな孝之介が富江からそうされたように清子・美加には今後最大の愛情を注いで歩むべきだ、富江との和解に誓って。4巻通して、人生にけじめをつける者はプリズンホテルに集い、南風とともに去っていく。⑤

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    2020年08月11日
  • シェエラザード(上)

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    ネタバレ

    終戦間近に客船の弥勒丸に白羽の矢が立った。その命令は緑十字を旗印として捕虜に救援物資を運ぶこと。日米間の協定で安全航行を保障されているが、米軍から4発の魚雷により2000人以上の乗船者の殆どが死亡し、救助されたのはたった1名だった。物資運搬以外にも金塊の運搬をするという第二の命令を受けていた可能性がある弥勒丸。現代に弥勒丸の引き揚げに、国、ヤクザ、元軍人の思惑が交差する超大作。魅力的な登場人物の久光律子。その美しい外観を呈する弥勒丸と雰囲気が重なる。彼女達の運命と戦時中の悲哀を大いに堪能しよう。

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    2020年08月11日
  • シェエラザード(下)

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    ネタバレ

    ネタバレ何度聴き返したか、重厚感溢れるシェエラザード。この悲哀、幻想、希望を胸に読み進める。連合国軍の弥勒丸に対する撃沈カウントダウンには、大本営参謀達の悪企みが見え隠れする。この参謀達の判断ミスで、台湾沖合で4発の魚雷を受け2300人と美しい彼女も当然の如く沈んだ。これを悲劇と言わずして何を悲劇と言うべきか!間近に迫る終戦、もう少しで彼女も助かったと思うが、残念ながらこの戦局が運命を変えてしまった。また律子のクールな決断は弥勒丸への尊敬と愛情を含んだものだったと理解した。ヨォーソロォー(宜しく、候)。

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    2020年08月11日
  • プリズンホテル 2 秋

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    元気がないときはプリズンホテルを読むに限るなぁ。
    笑って泣ける。
    名言がたくさん。
    悪い人たちばかりなのに、悪いやつが一人も出てこないし、みんなカッコいいふしぎな小説。
    やっぱり浅田次郎、最高。

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    2020年08月07日
  • 一路 (上)

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    江戸時代の参勤交代のお話。教科書に出てくるような有名人は登場しないけど、これはこれでとっても面白い。時代小説というのかな。ストーリーに引き込まれます。

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    2020年08月01日
  • 神坐す山の物語

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    浅田次郎の母親の生家である武蔵御嶽山神社でおこる霊験に基づく物語。
    神道に従事する一族の持つ霊感からか、不思議な体験が語られているが怖くはなく語られるのは神の坐すところで起こるからだろうか?淡々とこういう不思議があった、こんな事があったというような調子。
    これを読んで、御嶽山神社の宿坊へ泊まってみたくなりました。

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    2020年06月28日
  • 月島慕情

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    短編が7話あって読みやすい!
    思わず泣いてしまう位1つの話に入り込んでしまいました。
    個人的には供物とシューシャインボーイが良かった。

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    2020年06月27日
  • 姫椿

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    短編ストーリーごとの設定の多様性が素晴らしかった。
    浅田次郎さんの人生の引き出しの多さと人情深さを思い知った。起承転結がしっかりしていて、オチの付いた作品ばかりでした。

    感動の涙を流したのが、「シエ」「オリンポスの聖女」「永遠の緑」

    よくわからなかったのが「再会」

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    2020年06月15日
  • 終わらざる夏 下

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    昭和20年8月15日を過ぎてから始まった北方の島でのソ連軍との戦い。
    400名の缶詰工場で働く勤労動員された女学生達だけが辛くも生き残れただけが唯一の救い。
    何処かでハッピーエンドを期待していたけれど、そうはならなかった。
    何処の世界でも、川下で働く人が受ける辛酸さは変わることがない、辛いエンディングでした。

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    2020年05月31日
  • 輪違屋糸里(上)

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    何を守ろうとしているのか分からない時代があったのだな。

    土方は捉えようもない男。
    非情でもあり、情け深くもあり、鳥瞰的に物事を考えて最善の道をとる者でもあり…。

    土方は「侍」になりきれなかった「百姓」だったのかな。
    いや、「百姓」になりきれなかった「侍」だったのかも。

    一方で
    世の中という化け物に向かっていく男を、戒め慰め包む女たちが仏のよう。

    糸里天神が小浜という海の町から買われた芸妓であることが象徴的。
    海は母性そして波は運命に流される当時の女性の象徴。

    京都弁のしとやかできっぱりした口調を楽しめた。
    文字が芸妓の奏でる琵琶や三味線に成り代わり響く。

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    2020年05月23日
  • 合本 壬生義士伝【文春e-Books】

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    普段着の時代劇

    侍物というとどれも紋付き袴を身にまとって整然と美化された格好の物語が多いように感じる。だがこの吉村貫一郎のいでたちは普段着で生と真剣に向き合って生きているように思えその当時に引き込まれてしまいそう。まだ初めの部分しか読んでいないけれど最後まで期待を裏切られずに読めそうでワクワクしながらページを進めています。

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    2020年05月18日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    松っちゃん

    何が幸せか。色々の幸せがあるんだよね。悲しいこと、辛いこと、たくさんの嫌な事があって、だからちょこっとでも思い通りに出来た事がとっても良い事に思える。晴れた日の有り難さは雨・嵐の日を知らないと分からないよね。
    でも本当のところは、波風無く平凡な事が一番幸せかなぁ。

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    2020年05月14日
  • 薔薇盗人

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    好きな順に、あじさい心中、ひなまつり、死に賃、佳人、薔薇盗人、奈落、です。
    あじさい心中もひなまつりも、登場人物は私とは違う暮らしをされて別の苦労や不幸を味わっている心のきれいな善人たち。どちらも生活を変えようと一歩踏み出すが…。
    話の運びかたは流石、浅田節です。

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    2020年05月09日
  • 終わらざる夏 上

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    コロナ緊急事態宣言で巣ごもり状態での読書。
    昭和20年6月下旬、既に敗色濃厚の処から話が始まる。
    これから中、下巻に向かって波乱が起こってくるだろうが、上巻では登場人物の紹介に多くが割かれている。
    悲惨を予感させるものは、残される者の姿。
    匂いまでを感じさせる描き方に引き込まれる。

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    2020年05月05日
  • プリズンホテル 3 冬

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    ドタバタで笑わせ、ホロリと泣かせた呉れる。シリーズ中これが秀作
    愛すべき登場人物達
    体のしぼむほどの悲しい溜息をついたp273

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    2020年05月02日
  • 中原の虹(2)

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    ネタバレ

    ~感想~~~~~~~~~~~~~
    蒼穹の昴の続編の続編の2巻。
    あの時の面々がリアルに蘇り、荒々しい馬賊の物語と交差していく。

    ~登場人物~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ・吉永ちさ(吉永将の母、梁文秀と玲玲夫婦の友人)
    ・柳川文秀(梁の偽名)
    ・柳川りん(玲玲の偽名)
    ・柳川清一(リァンチンイー↑梁夫婦の息子、字はフーション)

    ・孫逸仙(スンイーシュン、改革派、中国同盟会の指導者)
    ・平仲清(ピンチョンチン、テレグラムを5日間で習得した若い宦官、13歳)
    ・エドモンドバックハウス(英国人の客員教授、嘘つきの天才)
    ・陳一豆(チェンイードゥ)

    ・プーイー(醇親王の子、3歳、次期皇帝)

    ~ネタバレ覚え書きあらすじ~~~~~~~~~~~
    袁世凱は徐世昌から龍玉の情報を得ようとするが、知れば知るほど自分にその資格がない事に気づく。

    先日駅舎を襲った匪賊、楊家屯を誅殺すべく正月帰省していた仲間を呼び戻す白虎張。
    白虎張の息子、漢卿の初陣でもあり、日本人少尉で情報官の吉永も同行する。
    先に白猫を行かせ恭順の証として武器を放棄させた後、子供と馬以外は皆殺しにせよと命令、そして残った子供達から賛賛の子、即ち秀芳の子を見つけ出す。

    一方で幽閉の身の光緒帝は自力でテレグラム(有線モールス通信装置)を組み立て各地の改革派へ改革案を送り、春雲は平仲清の教育をバックハウスを通じてトムに依頼し、西太后と光緒帝の親子の通信が始まる。
    バックハウスはこれによって共犯となり、今後は西太后を鬼か悪魔のよう触れ回り本を書くようにと勅諭が下される。

    寿安はひとり馬賊のなりをして春雷に会いに行き、弟妹が無事だと伝え、白虎張を見定める。

    タクトホ(蒙古馬賊)討伐の名目で白虎張に2階級特進の師団長の位と2万の精鋭部隊が与えられるがもちろん既存の将校は気に入らない、謀略を巡らすが初顔合わせの前の風呂屋で並みいるランパと白虎張に圧倒される。
    翌朝の閲兵では悪巧みをしていた参謀が殺され「壮士たらん者は共に戦え、仁義なき者は去れ」と叫び大勢の馬賊を従えてタクトホ討伐へと走る。

    そして紫禁城では老い衰えた西太后により醇親王の子、3歳のプーイーが大阿哥(次期皇帝)に任命され、西太后は春雲に「生きよ」と命じる。
    役目を終えた西太后と光緒帝は同じ日に共に崩じる…

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    2020年04月17日
  • 中原の虹(1)

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    ネタバレ

    ~感想~~~~~~~~~~~~~~~~
    蒼穹の昴の続編の珍妃の井戸の、更に続編。

    珍妃の井戸はともかく、蒼穹の昴を読んでいないと面白さは激減なのでぜひ蒼穹の昴から読んで頂きたいです。

    ~登場人物~~~~~~~~~~~~~~
    ・チャンヅォリン(張、白虎張パイフーチャン、雨亭ユウテイン、30代前半)
    ・漢卿(張学良チャンユエリャン、字はハンチン、↑の息子)
    ・李春雷(リィチュンレイ、春雲の兄)

    ・張景恵(二当家、チャンチンホイ、豆腐屋、好大人ハオダアレン、若いころ白太太に光緒帝の甥の世に宰相になると予言されている)
    ・張作相(三当家、チャンヅォシャン、ヅォリンの親戚、白猫パイマオ)
    ・湯玉麟(四当家、タンユエリン、麒麟チリン)
    ・秀芳(包頭児、シウファン、馬占山マーチャンシャン
    ・杜賛義(トウツァンイ、↑秀芳の元嫁、賛賛ツァンツァン)
    ・銀花(インホア、白虎張の賄い女、春雷の嫁)
    ・徐世昌(シュシイチャン、菊人ジュレン、東三省総督、袁世凱の盟友、)
    ・老狗(ラオゴウ、包頭)
    ・鉄哥(ティエコオ、↑老狗の古い仲間の馬賊)
    ・吉永将(ヨシナガマサル、日本少尉)

    ~ネタバレ覚え書きあらすじ~~~~~~~~~~~
    自分の名前すら書けない漢族の貧しい生まれのチャンヅォリンは殺されそうになっている老婆(白太太)を救い、50万の軍勢を率いる大元帥となるとのお告げを授かる。

    その後、奉天3800の馬賊の総ランパ、白虎張となった張は春雲の行方不明だった兄、李春雷と浪人市場で出会い1千元(歩兵30人、騎兵10人超の破格)で買い行動を共にすることになる。
    ふたり向かったのは伝説の龍玉(ロンユイ)のあるとされる啓運殿、資格無き者は五体が砕けるとの伝承がある龍玉は見事に白虎張のものとなり、帰って我が子漢卿それを渡し、漢卿のものとなる。
     白虎張の手下となった春雷は偵察で白太太に出会う。「大将軍の姿で「助けて、殺すなら俺を殺せ」と泣き叫ぶ春雷の未来」を予言される。

    春雷は初陣で秀芳と先駆けを争い共に戦い、武功を上げ五当家に抜擢される。
    秀芳とは打ち解け、秀芳も白太太から「英雄たる総ランパになる」と予言された事、10歳の頃に賛賛を娶り、その後の悲しい過去を捨て馬賊になった事を聞く。

     白虎張は市民からの大歓迎を受けながら先日の戦果を持って徐総督の元に行き脅しをかけて10万元と弾薬10万発をせしめて帰る。

    徐総督は正月前に帰郷の際、袁に会い白虎張について相談する。

    徐は西太后にも謁見し、気さくに話す西太后の炯眼に驚きつつも白虎張について進言。その際出た李春雷の名前に西太后と春雲が反応し、即座に謁見は終了する。

    袁世凱は気まぐれに光緒帝訪ね、心を病んだ皇帝に驚愕する。
    子供のようになった皇帝は突如として正気に戻り、袁に秘密を打ち明ける。龍玉を探し天命を得よ、と。

    正月、仲間と麻雀しながら銀花の悲しい過去に心を打たれた春雷は銀花と結ばれる。

    翌朝、駅舎が襲われたと秀芳から起こされ即座に出陣する春雷。
    先駆けたふたりが見たのは生き残った日本人少尉の吉永、勇ましく戦って死んだ老狗と、昔別れた秀芳の嫁、電車を襲った仲間に見捨てられた馬賊の賛賛だった。
    春雷はバレたら殺されるのも厭わず賛賛を生き延びた乗客に偽装しようとするがすぐに白虎張に見破られ、死を迫られる。
    春雷の命乞いをする秀芳に白虎張は「俺が春雷を殺すか、お前が女を殺すか」迫り、秀芳は必死で庇う吉永の隙間から賛賛の眉間を打ち抜く…

    その夜の宴で秀芳は大声で泣き、喚き、毒を出して、どれほど賛賛を愛していたかと、救おうとしてくれた春雷と吉永に感謝を語る。

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    2020年04月17日
  • わが心のジェニファー

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    日本はこんなに美しかったのか…に気づくことの出来た1冊。主人公ラリーのものの見方、感じ方を通じて、日本とは何か、日本人とは何か、当たり前に見えて言語化出来ていない部分に気付いた。
    ストーリーよりも日本描写の美しさに惹かれた。

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    2020年04月13日
  • 姫椿

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    ジャンルレスな8作品が入っている短編集。少しだけ切り取られたそれぞれの日常が特別なものになっている気がした。フィルター次第で日常は面白くなっていくのかもしれない。情景を思い浮かべることができる浅田さんの文章の作り方が好きです。
    山岸聖太さんあたりに映像化してもらいたいけど、こういう作品は小説として完成しすぎていて逆に映像化が難しいらしい。(解説より)
    浅田さんが描く男性は不器用でスマートなかっこよさとは離れているんだけど、優しさと温かみがあって憧れる人物像。年をとっていくのも悪くないな~と思わせてくれる。この本を読んでいるとゆったりとした時間を過ごせます。大切にしたい1冊になりました。

    「不幸の分だけ、ちゃんと幸せになれるよ。ほんとだよ。」(巻頭シエ より)
    誰かに生かされていること、優しくされていること、きちんと胸に留めておきたい。そのことに気づいた鈴子は自分も相手も幸せにできるような人になるんだろうな。
    全話好きだけど私は特に「シエ-xie-」「マダムの咽仏」が好きでした!

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    2020年04月08日