【感想・ネタバレ】プリズンホテル 2 秋のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

登場人物全てが愛しい。
案外、悪人が1人も出てこない。
小さな善悪なんて問題にならないぐらい、愛で溢れた物語。

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Posted by ブクログ 2022年06月07日

2巻も1巻に負けず劣らず面白かった!
警察VSやくざの戦いとかちょっとしたコントです。
木戸孝之介はやくざのように心意気もよいわけではなく、弱いものにばかり暴力をふるって普通に好きになれないのですが、それでも憎めないように描くのはうまいなぁと思います。
生育環境によってひねくれてしまったというのはわ...続きを読むかるけど、あんまりよね・・・
とはいえ、登場人物の皆さん本当に愛嬌があり、すごく気持ちの良い小説だと思います。早く3巻も読まないと!

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Posted by ブクログ 2021年11月15日

プリズンホテル秋今読み終わりました。あいも変わらず面白い作品でスイスイと読むことができました。舞台は変わらず登場人物が変わっていく中で、これだけのものが作れると言うのはすごいなと感じました。

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Posted by ブクログ 2021年11月14日

2巻に入って、俄然面白くなる。
佐藤優の言っていた、人を侮ること、侮られまいと足掻くことが、実感として腑に落ちる物語だった。

なべ長がガラッと雰囲気を変えるのは、245ページでこれは手打ちだと思ったところからだろう。『他人には言えぬ悩みや悲しみや、クタクタに疲れた体や押し殺した怒りやー様々のストレ...続きを読むスで爆発寸前の、自分自身との手打ちなのだ。』

『俺、わからねえもの。自分がどこの誰だか、何をしてるんだか、ずっとわからねえんだ。』

『ぼくは暗澹とした。真っ暗な底知れぬ、不可解な人生の淵を覗き込むようなきぶんになった。』

人間の価値とか、あり方、大きさ、真摯さというものは、決して出世とか、見た目や、表面的な行動だけで測ることはできないということ。そしてややもすると、自分でも自分の持っているそうした資質を忘れて日々生きているということがあるということに、気付かされた。プリズンホテルの魅力が漸く腹に落ちてきた。

其れにしても、主人公の作家は、事情はわかるけど、ちっとも理解できない。解説の人たちが書いてる様な、愛があるとは感じられず、愛すべきキャラクターとは思えないなぁ。その点では、鉄砲常の言葉に痺れる。『女子供をなかせるような外道は、この鉄砲常が活かしておかんですよ』

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Posted by ブクログ 2021年11月04日

再読完了。
今回は極道御一行様vs警察官慰安旅行御一行様
ベテラン歌手と仲蔵叔父の関係は?
アイドル崩れと腐れマネージャーの行く末は?
作家先生と愛人のコドモとの関係は?

やっちまえ〜と作家の声が聞こえてくるようなやりたい放題。
作家先生のひねくれきった愛情表現に辟易だけど、そうやって実は甘やかさ...続きを読むれてきたのだと本人が気付く日は来るのだろうか?

今回も福田クイズ第2問は出来た。

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Posted by ブクログ 2020年12月14日

あー面白かった!

任侠モノを読んでると言い回しから、生き様から、なんだか普通の人より人間らしいんじゃないかと思ってしまう単純なワタシ。

ラスト、いわくありの各々が朝日を浴びて旅立って行く所がうるッときた。


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Posted by ブクログ 2020年08月07日

元気がないときはプリズンホテルを読むに限るなぁ。
笑って泣ける。
名言がたくさん。
悪い人たちばかりなのに、悪いやつが一人も出てこないし、みんなカッコいいふしぎな小説。
やっぱり浅田次郎、最高。

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Posted by ブクログ 2019年01月07日

プリズンホテルでの一夜。警察とヤクザの団体、元アイドルとマネージャー、往年のスター歌手。指名手配犯。主人公の作家の失踪した母。様々な人が入り混じった一夜。昔の回想、色々な過去が明らかに。そしてそれぞれの人の胸に想いを残して一夜が明ける。

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Posted by ブクログ 2018年03月13日

今回は一泊二日なのに前作より盛りだくさんで読み疲れた感じ(^。^)だけど一気に読んでしまいました。私には二匹目のドジョウの方が一匹目よりうまかったです。前作では大っ嫌いだった作家先生の事も段々と理解できるようになってきました。安藤優子さんの解説がとても良かった(o^^o)

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Posted by ブクログ 2018年03月10日

2018.03.06

シリーズ2作目

警察御一行と任侠団体御一行
落ちぶれたアイドルとその付き人
むすこが不祥事起こした大御所歌手
大学教授風情の謎の旅人
小説家と愛人の娘
名幹事のロートル警官
映画のモデルになるほどのバーテンダー
前作から引き続きも多数


登場人物がみんな魅力的。ユーモアと...続きを読む人情のバランスがいい。仲おじの過去もあきらかに。

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

秋の奥湯本あじさいホテル。

パープー清子の娘、美加と木戸さん
仲蔵おじさんと真野みすず
警察とヤクザ
アイドルとマネージャー
教授風の強盗

今回もそれぞれに物語があり、関係が暴かれていく。

大きくテーマをつけるなら、【愛】なのかなと思った。

おじさんがずっとみすずを想っていたこと。
アイドル...続きを読むが好きながらも恨んできたマネージャーを愛すると決めたこと。
自分の娘ではないけど、自分ができることで美加の才能を潰さないようにしてあげようと抱きしめたこと。

最初はバタバタどうなるかと思ったが、
最後はしっとりそれぞれの人間愛に心がキュッとなった。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

2024.3.2
いや〜仲おじカッコ良すぎるだろ
孝ちゃんの事もどんどん好きになってきた
どうしようもない奴だけど。
みんなの事が大好きです。

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Posted by ブクログ 2023年04月18日

ドタバタトラブルの波状攻撃がみごと。
幕あいに挟み込まれる小ネタが時限爆弾のように読み進めて行く内に効いて来る。チクリチクリと待針でつっくような社会批評と重層に構成された物語は止まることを知らず一気にゴールに叩き込まれる。
そして最後は演歌な大団円。
決して当事者になりたいワケではないが、くすぶり加...続きを読む減が良い塩梅。人生このくらいじゃないと深みに欠ける。
真野みすずはマリアンヌ・フェイスフル、柏木ナナには華原朋美をキャスティングだな。

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Posted by ブクログ 2022年01月11日

死ぬことに理由はいらないけど、生きてくためには理由が要ります
タキシードを着た極道でございます。ホテルマンという男の道を極めようとしている、ひとりの極道でございます。
「天才って?」「才能を信じ続ける才能のことだよ。」

一巻から二巻の間にこんなにクオリティがあがるのか。すげーな浅田先生。そして、ぐ...続きを読むっと浅田さんらしい雰囲気になって、もうめっちゃいい・・・先生が歪すぎながらも少しずつつ変わっていたり、叔父がとにかくかっこよかったり、あとは支配人も厨房も息子も、とにかく全員がかっこよすぎる

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

プリズンホテル二作目。

一作目同様に非常に面白いです。
導入部分がなかった分、一作目よりストーリーそのものを楽しむことができました。

御存知やくざによる、やくざのためのホテルプリズンホテル。

今回はひょんなことから警察一同が慰労会でプリズンホテルに泊まることに。当然のことながらやくざ御一行もい...続きを読むるわけで。
そりゃあもう荒れることが必至な設定なわけで。

予想通りやくざと警察はもめにもめるんですが、最後はすごく気持ちよく終わります。

本作は警察とやくざのストーリーをメインに進むんですが、同時平行するストーリーの登場人物もすごく魅力的です。悲しくも、温かい。

売れなくなったアイドル歌手。主人公の愛人の娘。指名手配犯。
どれも芯の通った愛を貫く、到底真似できない強い人達。

そんな登場人物に温かい気持ちをもらう、そんな悲しくも素敵な物語。

三作目も楽しみです。

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Posted by ブクログ 2021年12月01日

ヤクザの経営するホテルにヤクザさんの御一行様と警察署の御一行様が鉢合わせ。
他にも訳ありの人たちが一緒になり大騒動。
「愛憎ぶつかる温泉宿の夜は笑えて、泣けて、眠れない」のキャッチコピー通り、
ハチャメチャにあきれながらも、登場人物の情けの深さにしんみり。
人を思いやる気持ちが伝わってきます。
『夏...続きを読む』編でも好きになれなかった登場人物は相変わらずでしたが、
彼にもそうなってしまう事情がある。最後はホロリとさせられました。

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Posted by ブクログ 2021年07月24日

警察署の慰安旅行が来る。刑事に対して「てめえらの仕事のことしか考えてねえよな。ああ、いやだ」と評される(25頁)。相手の負担を考えない公務員の体質を言い当てている。

警察署の慰安旅行のマナーの悪さが描写される。「千鳥足で仲居の列に倒れこむ者、いきなり植え込みに立小便する者、土足で上がり込んだなり絨...続きを読む毯の上に吐き散らす者、すでにマナーの悪さは目を被うほどである」(39頁)

コロナ禍でも警察官の酩酊は問題になっている。兵庫県警神戸西警察署の男性警部補ら複数の署員は2021年7月9日に深夜まで飲食店で飲酒した上、路上でトラブルを起こし110番通報された。これは神戸市の新型コロナウイルス対策まん延防止等重点措置に違反する。神戸市は11日まで新型コロナウイルス対策まん延防止等重点措置期間中の対象区域に指定されており、酒類の提供は4人以内のグループに対し、午後7時までである。

「日ごろ接待もされないおまわりは、サイテーなんだ」とのセリフもある(159頁)。警察官の宴会が最低であることは正しいとしても、接待されないからという点は疑問である。過去には公務員のノーパンしゃぶしゃぶ問題があった。接待でも公務員は最低な振る舞いをするだろう。顧客に価値を提供するという民間感覚を持っていないから最低になる。

婦人警官も厚顔であり、無礼である。小説家にサインを強要する。「ありがとうとか、ごめんなさいとか、そういう言葉には慣れてない」(172頁)。特に他人の時間を奪って申し訳ないという感覚が皆無である。この公務員感覚が最低さの原因である。

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Posted by ブクログ 2020年08月11日

いつも宿泊者の人生を良い方向に導くプリズンホテル。今回も宿泊客の人生の転機を迎え入れる。大物歌手のみすず、ヒモ付きで売れない元アイドル歌手のナナ、集金強盗の香川、警視庁警部補の渡辺。各々が過去を背負い、哀愁漂う背中に切なさを感じたが、それぞれの人生を歩むことを決意できたことが嬉しい。また、任侠作家の...続きを読む木戸孝之介のドタバタも面白い。清子の娘の美加を蔑ろにするものの、愛おしく感じているところが可愛らしい。最後、孝之介の電話越しで、過去に自分を捨てた母と対峙する場面は孝之介の質朴な一面が垣間見えた。④

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Posted by ブクログ 2019年04月04日

木戸孝之介は、極道小説の売れっ子作家である。出版社から、関東桜会の相良総長が亡くなったから葬式などの義理事の実態を見てきてほしいと言われた。叔父の木戸仲蔵に頼み込んだら会場の寺に来たらよいと返事が来た。「ええ、鶴と亀との相生に、極楽往生いたすのも良うござんしょうが、一天地六の賽の目次第に罷りますのも...続きを読む、また乙なもんでござんす。上は吉原泪橋、本所駒形向島までの百余町、盆の内外、決してぬかりゃあござんせん。桜の一門打ち揃いやして、これよりお送りいたしやす。いやさ八代目、とくとお立ちなせえ。」長老の声で、親分五人衆が担いだ棺はしずしずと寺を出ていった。またまた極道ホテルの面々が帰ってきた。今度はどんな騒動が起きるやら。なんと、極道と警察が一緒のホテルに泊まるとは…。これで騒動が起きなかったら不思議である。

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Posted by ブクログ 2018年10月31日

2巻です。
さすが浅田次郎!1巻に勝るとも劣らぬ面白さでした。
っていうか本作は(清子や富江が登場しなかったため)主人公の小説家のDVシーンが減って胸糞悪さが半減したため、1巻より面白かったと言ってもいいかもしれません。
美加ちゃんの「あい!」がかわいすぎるし。

今回は任侠団体と警察団体が同時にプ...続きを読むリズンホテルに宿泊するという設定。
警察とヤクザの体質が似ているという風刺がイキだし、ドタバタコメディの中でホロリと泣かせる人情オチも健在で、いや~あっぱれでした。

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Posted by ブクログ 2018年07月24日

著者の想いは、全て1巻に書ききったのだと思い込んで読んだのが大間違いだった。今回も楽しく読ませて頂きました。

古き良き日本がココにある、という感想が適切かはわからないが、読んでてそう感じました。

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Posted by ブクログ 2018年04月10日

極道が経営し、「その筋御用達」の、通称プリズンホテル

1泊2日の慰安旅行に来たのは
なんと警察署ご一行さま(笑)

当然巻き起こるハチャメチャドタバタ。
ワケありの泊り客たちも巻き込んでの人情ストーリー。

支配人がずいぶんキモが座ったいいオトコになったなぁ

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Posted by ブクログ 2018年03月08日

奥湯元あじさいホテル・・・。
うん、泊まってみたくなった(笑)。

警察団体と任侠団体がひとつ宿に・・・・。のっけから、なんだかトンデモな設定。そして、トンデモな展開。

まあ、もともとがトンデモな設定から始まった物語なのだが、前作に増して悪ノリが過ぎるんじゃ…?と、前半、少々興ざめしかけたが・・・...続きを読む。後半からは、ぐんと引き込まれた。

支配人の男気と、親分の侠氣。
集金強盗の不遇と決意。
ナベ長さんの英断。
元アイドルの改心と、老歌手の決意、親分の失恋。

富江への電話・・・・・に、ウルウルとさせられ、
美加の似顔絵に、(前半と最終盤と)2回泣かされた。

初登場時には「人間のクズ」としか見えなかった主人公の成長から、目が離せなくなりつつある。

全4巻の完結済み作品。あと2冊で終わってしまうのかぁ・・・と、早くもさびしくなってきた。


★4つ、9ポイント。
2018.03.08.古。


※学生闘争に詳しくはない。詳しくはないけど、いつも思っていた。

親から仕送りをもらい、授業料を払ってもらっている、衣食住足りてる者たちが叫ぶ「闘争」のために勉学の機会を奪われた者たちがいるということ。

そして・・・そんな(↑)闘争に明け暮れた奴らが、結局は「変えられなかった」体制の中の実社会で、重役になったり起業したりと成功しているという矛盾・・・。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

清子の娘、美加が登場。木戸孝之介と育ての親「富江」と「女将」のやりとりなんかも良かった。警察とヤクザの宿泊もナイス。なかなか面白かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

今回もまた、色々起こるプリズンホテルことあじさいホテル。
登場人物それぞれに魅力があるけど小説家だけは嫌い、大の男が甘えんぼで子供っぽ過ぎてフィクションだけどドン引いた。
でも他の登場人物達に免じて星3つ⭐︎

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Posted by ブクログ 2023年08月25日

普通のお客様は滅多に来ませんから、の言葉にニヤリとしてしまう、ワケありホテル、プリズンホテル。
夏に続いて、秋も派手にやらかす。無礼講の警察に、しめやかなヤクザ。夢破れた歌手に、健気な少女ミカ。
どうなるどうなると、ページを捲る手が止まらない。夕食の料理のシーンは間近で見たかった、味わいたかったと強...続きを読むく思った。
次も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

季節は秋となり、警官が慰安旅行としてプリズンホテルにやってくるところから物語が始まる。

仲蔵の親分を中心に、大スター真野みすず、うだつが上がらないまま定年を迎える警官ナベ長の絡み合った過去が明らかになる。主人公はしばし蚊帳の外に。

他の登場人物の過去と現在の二軸で深堀がなされた一冊。

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Posted by ブクログ 2019年02月17日

やはりこの独特の世界観はいいなぁと思いました。

純粋にお客さんとしてこのホテルに泊まりたい。大浴場に入って、板長やシェフの料理を食べてみたい。

あと、支配人さんとお話をしてみたいなとも思いました。

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Posted by ブクログ 2018年12月12日

大分この世界に慣れてきたのだが、、、

相変わらず木戸先生嫌い(~_~;)

しかし、様々なホテルのお客様が、巧みに絡んでいき、最後にはホッとする結末。

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

「こんにちは」と言って襖を開いていたのは、二人の若い娘であった。ハテ、誰であろうか。いずれ劣らぬミーハーという感じである。一人は黒ブチの丸メガネをかけた天衣無縫のブスであり、もう片方は湯上りのソバージュが爆発した、これまた驚天動地のブスであった。(p.168)

いいや、おめえは人を幸せにする。わか...続きを読むらねえのか?あたりめえのホテルマンのできることは、せいぜい一泊二日の幸せだ。だが、花沢。おめえは人の一生を幸せにする。(p.244)

人生劇場って、よく言ったものよねえ。長い人生、振り返ってみりゃ役者が揃う見せ場っての、たしかにあるもの。あの晩がそうだった。あの場面を境にして、あたしの人生のシナリオは変わった。(p.269)

興奮もさめやらぬ人々がロビーに群れ集っている。ただひとり打ちひしがれているのは、おそらくぼくだけだろう。すっかり氷の溶けた水割りをなめながら、ぼくは枯葉のしんしんと舞い落ちる夜の窓を、見るでもなく見つめていた。たとえ何百枚の原稿を積み重ねても、ぼくの小説が人を感動させることはない。しかし真野みすずはわずか数分の歌で、すべての人々を泣かせてしまった。そして歌をつないだ柏木ナナまでもが。(p.375)

金ならある。いくらだってある。いや、そんなものしか俺は持ってないんだ。いいか、おまえは天才だ。才能は汚しちゃいけないんだ。いいな、ミカ、がんばれ。才能に涙はいらない。おまえの汗で磨くんだぞ。(p.424)

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