あらすじ
極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だったのだ。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。さまざまな人たちがこのホテルで交差する。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家などなど、奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。シリーズ第一作。
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Posted by ブクログ
登場人物がいちいち魅力的でかつ、怒涛のストーリー展開。笑いあり涙ありとはまさにこの作品のためにある言葉。1人1人が暖かい。4部作とのことだが、読者を引き寄せる第1作と考えたときに、これは星5点としか考えられない。300ページという分量もちょうどよく、テンポの良さも相まって1日で一気読みしました。
Posted by ブクログ
なんだこいつはと主人公に思ったけど
そう言う世界もあると思って読み進めていたら
気づいたら虜になっていた。
人情とユーモアと厳しさ。
とても面白い!
Posted by ブクログ
明るく描かれていましたが、
主人公の「僕」のDV加減には少々いかがなものかと思いました。
が、そんなこんなも含めて
諸手を挙げで楽しませてもらいました。
audibleは
ナレーターの方のパフォーマンスによるところも大きいのですが
最高でした!
何度、吹き出したことか。。。。
浅田先生の本は、楽しいんですね。
「夏」に始まって「春」まで
プリズンホテル、寄らせてもらいます。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろい!!
途中で切り上げられず0時過ぎまで一気に読んでしまった。
最初は女として目を覆いたくなるような表現があり、うーんこれ大丈夫かな…と思っていたものの!
そんなことはどうでもよくなるくらいストーリーが面白くて、テンポも良く、登場人物みんなどこか憎めない。
そして予想していたよりもいろんなことが繋がるラスト。
2泊3日とは思えぬ長旅をしていた気分でした。
次巻もすぐに読みたい。
Posted by ブクログ
初回は2011年3月に読んでいるらしい。
今回2回目。
とにかく面白かった!という印象があり、友人に貸しても4冊もあるのに1週間で読んだと返ってくる。
そのシリーズを今回Instagramの本仲間内で開催された『本を読まない人におすすめ本を紹介する』という企画で紹介し、晴れて大賞を獲得した。
ということで、慌てて再読。
少々時代も過ぎたものの、10年前とそう変わりはないはずの現在。
義母や愛人を簡単に殴り飛ばす主人公の行動には嫌気がさすが、その子供っぽさ、甘えん坊根性を大きく包み込む話の流れ、任侠オヤジたち、頑固夫、真面目支配人、プライドの高いシェフの男気(侠気、漢気)が清々しい。
解説でもあったが、それらの男の魅力を見抜けるかで女の度量を試していると。むむ、なるほど然り。
さて、どんどん進むことにしよう。
Posted by ブクログ
もう本当に面白い。登場人物はクセのある人たちばかりだけど、それぞれ魅力的で憎めない人ばっかり。浅田次郎のふざけたセリフが所々に散りばめられていて、浅田次郎ファンならずとも沢山の人に読んで欲しいです。定期的に読み返したくなる作品です。
Posted by ブクログ
ただただ面白い。純粋に娯楽を堪能した!
やっぱりどうしても無抵抗な女性に暴力にふるい続ける主人公には心がざわつきはするけど、逆に周りがくっそ優しくて中和させてる。
次も楽しみだな
Posted by ブクログ
奥湯本あじさいホテル
任侠小説家と仲蔵おじさんが経営してる母体は任侠のホテル。の物語。
涙あり、笑いありのコメディだが、心に響くものがある。さすが任侠という荒っぽい部分があるが、妙に筋が通ってるところに納得してしまう。
Posted by ブクログ
主人公の屈折具合がヒドイ!!これ程、物語の登場人物に嫌悪感を抱いた事はないってぐらい引きました(笑)でも、だからこそ周りの人達が活きるんでしょうね。なにかしらの問題を抱えた人々が、何かに導かれるように続々とプリズンホテルへやってきて…。途中、三谷幸喜作品を観てるような感覚になりました。笑いあり、涙ありで読後感もスッキリ。良い作品に出逢えました。
Posted by ブクログ
とにかく読みやすい。
大作って感じではないけど、てんこ盛りかつ軽快で面白い!さすが浅田次郎先生。
それぞれが足りないところをそれぞれが補い、支い合って人の営みがまわっていくのって温かくて素敵だな。
あじさいホテル、通称プリズンホテル。
こんな頑張りがいのある職場で働きたいなぁ。
Posted by ブクログ
ここのところ浅田次郎ばかり読んでるな。
まぁ、ハマったワケだ。
ひとくせひとクセもふたクセもある登場人物はことごとく魅力的。なにしろ、設定が最高にいいやね。応援したくなる。
だけど、木戸孝之介の富江と清子に対する所業には賛成しかねる。
Posted by ブクログ
以前読んで面白かった覚えがあり、久しぶりの再読。
テンポ最高、登場人物の一人ひとりに個性があり、とても面白い。いわゆる娯楽小説!といった感じで読み心地軽く、なぜか元気づけられる小説。
Posted by ブクログ
浅田次郎先生の文章は軽快で面白い
テンポ良く読み進められた
任侠や冥界というあまりにも日常とは程遠い世界に直面した時、自分だったらどうなっていくのか。
怖いようなワクワクするような、不思議な気持ちになるのである
Posted by ブクログ
偏屈な小説家の主人公は父の葬式で、ヤクザの大親分である叔父・仲蔵から声をかけられる。仲蔵がオーナーを務めるホテルに招かれるところから始まる。
物語全体を通し、極道者が登場するも殺伐とした雰囲気は少なく、気持ちのよい昭和感を感じる。主人公やオーナー、主人公が囲っている清子とキャラクターが立っていて引き込まれる。プリズンホテルこと奥湯元あじさいホテルで繰り広げられる物語の続きが気になる。本書はあじさいが咲く夏までを収録。
Posted by ブクログ
娯楽小説で読んでいて楽しかったです。
どんな偶然だよ!って突っ込みたくなるが、色んなピースが嵌まっていくのが気持ちよかったです。
ストレスを感じずに気楽に読める本でした。
Posted by ブクログ
またシリーズを読もうと思いました。
先生は気持ちの悪い男だと最後まで思いましたし、出てくる女性の弱々しいことには腹がたちましたが、テンポの良い文章と、ホテルの従業員の人達の人柄に魅せられて、楽しく読むことができました。
最後は読みながらバスの中で目に涙が浮かんでくるなんてこともありました。
Posted by ブクログ
読み始め、これは非常に面白くなるのではないかと思いながら読み進める。
中盤まで、このままのテンションなら星4つは堅いなと思いながら読み進める。
読み終わってみて、星は3つだなと判断した。
でも、続きがあるようなので、読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
20240817
こんなに非道で下品で凶暴な描写なのに、生き別れた母親に再会し、最後は投げ捨てた紙吹雪が一株のあじさいになるなんて、やっぱり浅田次郎ってすごい。
Posted by ブクログ
任侠小説を書くDV小説家が、ヤクザの叔父が経営するホテルに泊まりにいく。
来るもの拒まずのホテルには色々な人がやってきて、事件を起こす。
木戸はお母さんと会ったのに、お母さんは喋ってないし、終わり方が微妙だった。
Posted by ブクログ
2024.2.29
なんかいつの間にかいい話になって驚き。
バー〜っと読んだからか、
全体のストーリーはよく分からなかったが
登場人物か魅力的なので楽しく読めた。
次も楽しみです。
Posted by ブクログ
浅田次郎さんの作品は大好きなのに、なぜか手にすることがなかったプリズンホテル。やっと読めました。
訳ありの人たちが錯綜する、悲喜交々のホテルでの三日間。
浅田次郎さんイメージの小説家の、まあ感じの悪いこと。熱血ホテルマン、板長とシェフの雑炊リゾット対決は、笑えるし食べてみたくなった。露天風呂も入りたいし、スイートにも泊まりたい。ソフトボールも観戦したい。
他の季節も読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ作品なので、これから徐々に厚みが出て、もっと面白くなりそうな予感。
ホテル従業員の言葉使いにくすりと微笑むところもありナイスでした。それぞれのキャラが立っている。ナイスでした。
Posted by ブクログ
最初のホテルの注意書からやられたなこれ(笑)
しかし、やはり初期作品だけあって、後期の作品の方が圧倒的やな。ただ、浅田さんぽさもあって、なかなかくすぐられる!
Posted by ブクログ
昔だなぁと思った。
暴力描写と女性蔑視。如何に愛が裏にあったとしても、今の時代感覚ではユーモアにもエンタメにもならないなと感じた。
逆に、極道の親分の方が人としてできている。『善悪と権力の大小は別物』という言葉で、本質的な人の特質を見抜くところに痺れる。
混乱やパニック、日常と異なる価値体系に触れることで、普段の常識を離れることができ、本質が見え、絶望を吹き飛ばし、関係を変えられるというメッセージも受け取る。
ドタバタと、色んなものがごった煮になっていた。
こちらも、佐藤優の紹介で、人を侮ること、侮られないとあくせくすることが描かれているとの触れ込みだったが、この巻では、そこまで感じられず。次巻以降の展開を待とうと思う。
Posted by ブクログ
わざとらしさと暴力的表現が鼻について嫌だったけど、気付くと登場人物に惹かれている自分がいてびっくりした。気軽に読める面白い本。ただ、シリーズ本を読もうとまでは思わない。
Posted by ブクログ
「王妃の館」のように、いろんなキャラが登場し、絡み合い、
笑って泣いてフィナーレへ・・・という流れを想像して手にとりました。
でも予想とはちょっと違いました。
ある筋の方々専門のホテル、そこで急に働くことになった高級ホテル出身の支配人にシェフ、豪快な番頭さんに日本語の話せない仲居さん達、そしていろんな事情を抱えてやってきた宿泊客達。
出てくる人達が憎めない、暖かな人たちばかりでくすりと笑わせてくれます。
主人公の小説家を除いては・・・
どうしてもこの主人公の小説家が好きなれませんでした。
母親の愛情に飢えたことから屈折した人格が生まれ周りの人々を傷つけることで何とか生きてきた・・・のかもしれませんがどうしても受け入れられませんでした。
彼が出てくるとそれまでの楽しさがぐぐ〜っと下がってしまったんですよね・・・。
そんなわけで心から楽しめませんでした。早く最後にたどり着いて安心しなきゃ・・・という感じで。
とはいえこのホテルに泊まればそんな彼もねじれてばかりはいられませんけどね。
他の「季節」のこのホテルではどんなことが起こるのでしょう。
機会を作って読みたいと思います。
語りはうまいが内容は?
なんせ語りがうまい浅田次郎であるからするすると気持ちよく読めてしまうのは当たり前のこと。
しかし内容はユーモア面に偏りすぎて読み終えた後何も残らない。
息抜き用、気分転換用としてはよい作品。