あらすじ
極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だったのだ。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。さまざまな人たちがこのホテルで交差する。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家などなど、奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。シリーズ第一作。
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Posted by ブクログ
心が洗われる作品。
任侠団体が取り仕切るホテルを利用するさまざまな人の心を動かしていく。
素っ頓狂なことばかりだが、人情にあふれ、心がすっと軽くなるようなストーリー展開がとても面白い。
暴力的な描写が多く、令和の世では嫌厭する人が多いかもしれない。
Posted by ブクログ
私、任侠とかヤクザとか不良とか、そういうのが好きなんです
自分がそういうのに縁がない、ド真面目な青春そしてこの半生だったので、憧れがあるのか
いや、本当に真面目な人がこれ読んだら「ふざけんな、ヤクザに憧れとか!あの人たちの懐に入るお金は汚いお金ばかりなのに」みたいにブチギレるでしょうから、私はド真面目ではないのか
漫画では「花のあすか組!」「ロンタイベイビー」が大好き
今回特に考えず、この本を手に取りましたが、ハマりました
ヤクザ言葉が滑らかだったり、木戸仲蔵はじめとする子分たちの義理人情が心地よい
まあ本物のヤクザが同じと思ってるわけじゃなくて、物語のなかの人としたらちょっとカッコいい
外国人の中居さんたち、従業員たちも面白いです
そして何より花沢支配人のホテルマンとしての矜持に惚れてしまいそうです
辛い配転を何度も繰り返し、間違ったことはしていないのに苦汁をなめてきたこの人の腐らなさが素晴らしい
私もこう生きたい
Posted by ブクログ
登場人物がいちいち魅力的でかつ、怒涛のストーリー展開。笑いあり涙ありとはまさにこの作品のためにある言葉。1人1人が暖かい。4部作とのことだが、読者を引き寄せる第1作と考えたときに、これは星5点としか考えられない。300ページという分量もちょうどよく、テンポの良さも相まって1日で一気読みしました。
Posted by ブクログ
なんだこいつはと主人公に思ったけど
そう言う世界もあると思って読み進めていたら
気づいたら虜になっていた。
人情とユーモアと厳しさ。
とても面白い!
Posted by ブクログ
明るく描かれていましたが、
主人公の「僕」のDV加減には少々いかがなものかと思いました。
が、そんなこんなも含めて
諸手を挙げで楽しませてもらいました。
audibleは
ナレーターの方のパフォーマンスによるところも大きいのですが
最高でした!
何度、吹き出したことか。。。。
浅田先生の本は、楽しいんですね。
「夏」に始まって「春」まで
プリズンホテル、寄らせてもらいます。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろい!!
途中で切り上げられず0時過ぎまで一気に読んでしまった。
最初は女として目を覆いたくなるような表現があり、うーんこれ大丈夫かな…と思っていたものの!
そんなことはどうでもよくなるくらいストーリーが面白くて、テンポも良く、登場人物みんなどこか憎めない。
そして予想していたよりもいろんなことが繋がるラスト。
2泊3日とは思えぬ長旅をしていた気分でした。
次巻もすぐに読みたい。
Posted by ブクログ
3.7
やっぱおもろすぎる
設定が神がかってる、ヤクザのシノギのホテルと、甥っ子の極道小説家
夏はそんなにやけど基本的にシリーズを通して泣けるし、普通にギャグシーン?も面白すぎる
そんなに本をたくさん読んできたわけちゃうけど、1番好きなシリーズかも
忘れたけど、夏は離婚前の夫妻と心中一家とお清の元旦那が宿泊客やっけ?
正直シリーズの中では夏が1番そんなに好きじゃないと思う(人物紹介の側面もあるし、宿泊客もそんなに感情移入できるキャラじゃなかった)
それでも流石に面白いから3.7
結局めちゃくちゃなホテルやけど泊まった人たちはみんな幸せになって帰っていくっていうコンセプトが好き
Posted by ブクログ
ヤクザ専用ホテルでの何でもありのドタバタエピソードの連続で最後まで飽きずに一気読み
ちょっと時代は古いけど、今でもすごく楽しく読むことができる名作
Posted by ブクログ
ただただ面白い。純粋に娯楽を堪能した!
やっぱりどうしても無抵抗な女性に暴力にふるい続ける主人公には心がざわつきはするけど、逆に周りがくっそ優しくて中和させてる。
次も楽しみだな
Posted by ブクログ
奥湯本あじさいホテル
任侠小説家と仲蔵おじさんが経営してる母体は任侠のホテル。の物語。
涙あり、笑いありのコメディだが、心に響くものがある。さすが任侠という荒っぽい部分があるが、妙に筋が通ってるところに納得してしまう。
Posted by ブクログ
主人公の屈折具合がヒドイ!!これ程、物語の登場人物に嫌悪感を抱いた事はないってぐらい引きました(笑)でも、だからこそ周りの人達が活きるんでしょうね。なにかしらの問題を抱えた人々が、何かに導かれるように続々とプリズンホテルへやってきて…。途中、三谷幸喜作品を観てるような感覚になりました。笑いあり、涙ありで読後感もスッキリ。良い作品に出逢えました。
Posted by ブクログ
とにかく読みやすい。
大作って感じではないけど、てんこ盛りかつ軽快で面白い!さすが浅田次郎先生。
それぞれが足りないところをそれぞれが補い、支い合って人の営みがまわっていくのって温かくて素敵だな。
あじさいホテル、通称プリズンホテル。
こんな頑張りがいのある職場で働きたいなぁ。
Posted by ブクログ
ここのところ浅田次郎ばかり読んでるな。
まぁ、ハマったワケだ。
ひとくせひとクセもふたクセもある登場人物はことごとく魅力的。なにしろ、設定が最高にいいやね。応援したくなる。
だけど、木戸孝之介の富江と清子に対する所業には賛成しかねる。
Posted by ブクログ
以前読んで面白かった覚えがあり、久しぶりの再読。
テンポ最高、登場人物の一人ひとりに個性があり、とても面白い。いわゆる娯楽小説!といった感じで読み心地軽く、なぜか元気づけられる小説。
Posted by ブクログ
浅田次郎先生の文章は軽快で面白い
テンポ良く読み進められた
任侠や冥界というあまりにも日常とは程遠い世界に直面した時、自分だったらどうなっていくのか。
怖いようなワクワクするような、不思議な気持ちになるのである
Posted by ブクログ
偏屈な小説家の主人公は父の葬式で、ヤクザの大親分である叔父・仲蔵から声をかけられる。仲蔵がオーナーを務めるホテルに招かれるところから始まる。
物語全体を通し、極道者が登場するも殺伐とした雰囲気は少なく、気持ちのよい昭和感を感じる。主人公やオーナー、主人公が囲っている清子とキャラクターが立っていて引き込まれる。プリズンホテルこと奥湯元あじさいホテルで繰り広げられる物語の続きが気になる。本書はあじさいが咲く夏までを収録。
Posted by ブクログ
木戸孝之介
極道小説シリーズ〈仁義の黄昏〉が評判の小説家。実母は孝之介と父を捨て若い工員と逐電した。業界の噂によると偏屈な人間。富江や清子には日常的に暴力を振るう。
木戸富江
孝之介の継母。グズでノロマでブスで、齢より十歳も老けて見える。実際は孝之介とひとまわりしか違わない四十七歳だというのに、見ようによっては六十歳のババアにも見える。もとは孝之介の父が経営していた町工場の女工兼女中であったが、父の後添いに収まった。
木戸仲蔵
孝之介のおじ。父とはふたつ違いの弟だが似てるところはひたつもない。かつて特攻隊で死にぞこね、復員してヤクザの道に入った。リゾートホテル奥湯本あじさいホテルのオーナー。関東桜会木戸組の初代組長。
「桜会五人衆」の筆頭。
孝之介の父
無口で剛直で、下町の職人を絵にかいたような人間だった。
田村清子
孝之介から月々二十万円の手当てを貰っている。五歳の娘と心臓病で寝たきりの母親と同居し、生活保護を受けている。百人の男が見て百人の男がアッと振り返るぐらいいい女。頭がチト足りない。場末の安キャバレーにいたのを、小説が売れて急激に潤った孝之介が月々のお手当てで囲った。前の亭主はヤクザ者で、抗争に関わって服役した。孝之介の秘書のような役割もしている。
田村美加
清子と元夫の正男との間に産まれた一人娘。
花沢一馬
奥湯元あじさいホテルの支配人。一流大学を卒業し、クラウンホテルチェーンに入る。同期は支配人や本社の役員にまで累進していたが、自分だけは冷飯を食った。ボヤ騒ぎをきっかけに凋落のホテル人生が始まった。
黒田旭
奥湯元あじさいホテルの副支配人(番頭)。木戸組若頭。雲を突くような巨体、坊主頭の巨顔、隆々たる肩の筋肉に埋もれて首はない。日常の時間については決して怖れを知らぬ偉丈夫であるが、超常現象にはからきし弱い。三十年前は暴走族だった。孝之介の母と駆け落ちした張本人。
大曽根一家の幹事長
若林志保
夫が定年を迎えた翌日に旅行し、離婚届を出す計画。
若林隆明
六十歳。一橋商学部出身。新洋商事取締役財務部長、ヒラ取締役で定年を迎える。
服部正彦
奥湯元あじさいホテルのシェフ。若干三十歳で赤坂クラウンの料理長を務めた逸材。多くの著作やテレビのグルメ番組でもつとに名を知られた、いわばクラウンホテルの顔であった。花沢と共にクラウンホテルから引き抜かれたが、赤痢の集団食中毒をでっち上げられた。怪奇趣味者。
梶平太郎
奥湯元あじさいホテルの板長。先代からこのホテルに勤めるただひとりの人物。職人気質で、料理の腕は一級品。
ゴンザレス
奥湯元あじさいホテルの番頭。身丈は優に二メートルくらいあり、異様なほど痩せ、顔色はあくまで黒い。フィリピンから出稼ぎに来ている。
アニタ
奥湯元あじさいホテルの仲居。マニラ大学。おじいさんが日本人。
大曽根勉
木戸仲蔵に目をかけてもらっている。ホテルで孝之介にサインをもらう。本には蛍光ペンでラインを引いて勉強している。若いものに説教するときに引用している。
小田島仙次
工業高校でボイラーの取引免許を取得。下町のビルメンテナンスが会社に就職。二十五歳の時にビルの空調や配電のよろず修理屋を開業した。売上の八割方を依存する高層ビルが取引停止を通告。連帯保証人になっていた商売仲間が倒産し、莫大な債務保証を押しつけられた。新洋に出入りしていた業者・墨東ビルサービス。
八重子
仙次の妻。
小学生の娘
十歳。腎炎を発症し、人工透析を受け続ける。
三つ年下の弟
一年生。
鈴木マサル
大曽根一家内二代目松乃井組若者。
山田ハジメ
青年菊花同盟行動隊長。
安
番頭。
花沢繁
一馬の一人息子。十七歳。奥湯元あじさいホテルでアルバイトを始める。暴走族七代目西荒川狂走連合でアタマ張ってる。
矢野政男
フロントマン
ダイちゃん
大介。
ミドリちゃん
大介の父
大介の母
チエコ
女将。孝之介の実母。
Posted by ブクログ
任侠もので怖いイメージがありましたが、意外とコメディーテイストが強めで楽しめました。
ただ、訳もなく人を殴ったりする描写は作品としては合っていますが、個人的には苦手かなと思いました。
それでも、ホテル内のドタバタ劇を楽しめたので次回作も読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
Theエンタメ小説って感じ
女性への暴力が多くてちょっと嫌になった
主人公?の小説家が子供時代の不幸を差し引いてもクズすぎる
ヤクザ側は割と好きなキャラが多い
今後支店長の息子はどうなっていくのか、そのあたり今後の巻で出てくるのか、その点は楽しみ
Posted by ブクログ
読み始め、これは非常に面白くなるのではないかと思いながら読み進める。
中盤まで、このままのテンションなら星4つは堅いなと思いながら読み進める。
読み終わってみて、星は3つだなと判断した。
でも、続きがあるようなので、読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
20240817
こんなに非道で下品で凶暴な描写なのに、生き別れた母親に再会し、最後は投げ捨てた紙吹雪が一株のあじさいになるなんて、やっぱり浅田次郎ってすごい。
Posted by ブクログ
任侠小説を書くDV小説家が、ヤクザの叔父が経営するホテルに泊まりにいく。
来るもの拒まずのホテルには色々な人がやってきて、事件を起こす。
木戸はお母さんと会ったのに、お母さんは喋ってないし、終わり方が微妙だった。
Posted by ブクログ
2024.2.29
なんかいつの間にかいい話になって驚き。
バー〜っと読んだからか、
全体のストーリーはよく分からなかったが
登場人物か魅力的なので楽しく読めた。
次も楽しみです。
Posted by ブクログ
浅田次郎さんの作品は大好きなのに、なぜか手にすることがなかったプリズンホテル。やっと読めました。
訳ありの人たちが錯綜する、悲喜交々のホテルでの三日間。
浅田次郎さんイメージの小説家の、まあ感じの悪いこと。熱血ホテルマン、板長とシェフの雑炊リゾット対決は、笑えるし食べてみたくなった。露天風呂も入りたいし、スイートにも泊まりたい。ソフトボールも観戦したい。
他の季節も読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ作品なので、これから徐々に厚みが出て、もっと面白くなりそうな予感。
ホテル従業員の言葉使いにくすりと微笑むところもありナイスでした。それぞれのキャラが立っている。ナイスでした。
Posted by ブクログ
「王妃の館」のように、いろんなキャラが登場し、絡み合い、
笑って泣いてフィナーレへ・・・という流れを想像して手にとりました。
でも予想とはちょっと違いました。
ある筋の方々専門のホテル、そこで急に働くことになった高級ホテル出身の支配人にシェフ、豪快な番頭さんに日本語の話せない仲居さん達、そしていろんな事情を抱えてやってきた宿泊客達。
出てくる人達が憎めない、暖かな人たちばかりでくすりと笑わせてくれます。
主人公の小説家を除いては・・・
どうしてもこの主人公の小説家が好きなれませんでした。
母親の愛情に飢えたことから屈折した人格が生まれ周りの人々を傷つけることで何とか生きてきた・・・のかもしれませんがどうしても受け入れられませんでした。
彼が出てくるとそれまでの楽しさがぐぐ〜っと下がってしまったんですよね・・・。
そんなわけで心から楽しめませんでした。早く最後にたどり着いて安心しなきゃ・・・という感じで。
とはいえこのホテルに泊まればそんな彼もねじれてばかりはいられませんけどね。
他の「季節」のこのホテルではどんなことが起こるのでしょう。
機会を作って読みたいと思います。
語りはうまいが内容は?
なんせ語りがうまい浅田次郎であるからするすると気持ちよく読めてしまうのは当たり前のこと。
しかし内容はユーモア面に偏りすぎて読み終えた後何も残らない。
息抜き用、気分転換用としてはよい作品。