あらすじ
極道小説で売れっ子になった木戸孝之介の身内で、ヤクザの大親分の仲蔵が、温泉リゾートホテルのオーナーになった。招待された孝之介は驚いた。なんとそのホテルは任侠団体専用だったのだ。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ。さまざまな人たちがこのホテルで交差する。熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家などなど、奇妙な人々が繰り広げる、涙と笑いの物語。シリーズ第一作。
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Posted by ブクログ
私、任侠とかヤクザとか不良とか、そういうのが好きなんです
自分がそういうのに縁がない、ド真面目な青春そしてこの半生だったので、憧れがあるのか
いや、本当に真面目な人がこれ読んだら「ふざけんな、ヤクザに憧れとか!あの人たちの懐に入るお金は汚いお金ばかりなのに」みたいにブチギレるでしょうから、私はド真面目ではないのか
漫画では「花のあすか組!」「ロンタイベイビー」が大好き
今回特に考えず、この本を手に取りましたが、ハマりました
ヤクザ言葉が滑らかだったり、木戸仲蔵はじめとする子分たちの義理人情が心地よい
まあ本物のヤクザが同じと思ってるわけじゃなくて、物語のなかの人としたらちょっとカッコいい
外国人の中居さんたち、従業員たちも面白いです
そして何より花沢支配人のホテルマンとしての矜持に惚れてしまいそうです
辛い配転を何度も繰り返し、間違ったことはしていないのに苦汁をなめてきたこの人の腐らなさが素晴らしい
私もこう生きたい
Posted by ブクログ
めちゃくちゃおもしろい!!
途中で切り上げられず0時過ぎまで一気に読んでしまった。
最初は女として目を覆いたくなるような表現があり、うーんこれ大丈夫かな…と思っていたものの!
そんなことはどうでもよくなるくらいストーリーが面白くて、テンポも良く、登場人物みんなどこか憎めない。
そして予想していたよりもいろんなことが繋がるラスト。
2泊3日とは思えぬ長旅をしていた気分でした。
次巻もすぐに読みたい。
Posted by ブクログ
3.7
やっぱおもろすぎる
設定が神がかってる、ヤクザのシノギのホテルと、甥っ子の極道小説家
夏はそんなにやけど基本的にシリーズを通して泣けるし、普通にギャグシーン?も面白すぎる
そんなに本をたくさん読んできたわけちゃうけど、1番好きなシリーズかも
忘れたけど、夏は離婚前の夫妻と心中一家とお清の元旦那が宿泊客やっけ?
正直シリーズの中では夏が1番そんなに好きじゃないと思う(人物紹介の側面もあるし、宿泊客もそんなに感情移入できるキャラじゃなかった)
それでも流石に面白いから3.7
結局めちゃくちゃなホテルやけど泊まった人たちはみんな幸せになって帰っていくっていうコンセプトが好き
Posted by ブクログ
木戸孝之介
極道小説シリーズ〈仁義の黄昏〉が評判の小説家。実母は孝之介と父を捨て若い工員と逐電した。業界の噂によると偏屈な人間。富江や清子には日常的に暴力を振るう。
木戸富江
孝之介の継母。グズでノロマでブスで、齢より十歳も老けて見える。実際は孝之介とひとまわりしか違わない四十七歳だというのに、見ようによっては六十歳のババアにも見える。もとは孝之介の父が経営していた町工場の女工兼女中であったが、父の後添いに収まった。
木戸仲蔵
孝之介のおじ。父とはふたつ違いの弟だが似てるところはひたつもない。かつて特攻隊で死にぞこね、復員してヤクザの道に入った。リゾートホテル奥湯本あじさいホテルのオーナー。関東桜会木戸組の初代組長。
「桜会五人衆」の筆頭。
孝之介の父
無口で剛直で、下町の職人を絵にかいたような人間だった。
田村清子
孝之介から月々二十万円の手当てを貰っている。五歳の娘と心臓病で寝たきりの母親と同居し、生活保護を受けている。百人の男が見て百人の男がアッと振り返るぐらいいい女。頭がチト足りない。場末の安キャバレーにいたのを、小説が売れて急激に潤った孝之介が月々のお手当てで囲った。前の亭主はヤクザ者で、抗争に関わって服役した。孝之介の秘書のような役割もしている。
田村美加
清子と元夫の正男との間に産まれた一人娘。
花沢一馬
奥湯元あじさいホテルの支配人。一流大学を卒業し、クラウンホテルチェーンに入る。同期は支配人や本社の役員にまで累進していたが、自分だけは冷飯を食った。ボヤ騒ぎをきっかけに凋落のホテル人生が始まった。
黒田旭
奥湯元あじさいホテルの副支配人(番頭)。木戸組若頭。雲を突くような巨体、坊主頭の巨顔、隆々たる肩の筋肉に埋もれて首はない。日常の時間については決して怖れを知らぬ偉丈夫であるが、超常現象にはからきし弱い。三十年前は暴走族だった。孝之介の母と駆け落ちした張本人。
大曽根一家の幹事長
若林志保
夫が定年を迎えた翌日に旅行し、離婚届を出す計画。
若林隆明
六十歳。一橋商学部出身。新洋商事取締役財務部長、ヒラ取締役で定年を迎える。
服部正彦
奥湯元あじさいホテルのシェフ。若干三十歳で赤坂クラウンの料理長を務めた逸材。多くの著作やテレビのグルメ番組でもつとに名を知られた、いわばクラウンホテルの顔であった。花沢と共にクラウンホテルから引き抜かれたが、赤痢の集団食中毒をでっち上げられた。怪奇趣味者。
梶平太郎
奥湯元あじさいホテルの板長。先代からこのホテルに勤めるただひとりの人物。職人気質で、料理の腕は一級品。
ゴンザレス
奥湯元あじさいホテルの番頭。身丈は優に二メートルくらいあり、異様なほど痩せ、顔色はあくまで黒い。フィリピンから出稼ぎに来ている。
アニタ
奥湯元あじさいホテルの仲居。マニラ大学。おじいさんが日本人。
大曽根勉
木戸仲蔵に目をかけてもらっている。ホテルで孝之介にサインをもらう。本には蛍光ペンでラインを引いて勉強している。若いものに説教するときに引用している。
小田島仙次
工業高校でボイラーの取引免許を取得。下町のビルメンテナンスが会社に就職。二十五歳の時にビルの空調や配電のよろず修理屋を開業した。売上の八割方を依存する高層ビルが取引停止を通告。連帯保証人になっていた商売仲間が倒産し、莫大な債務保証を押しつけられた。新洋に出入りしていた業者・墨東ビルサービス。
八重子
仙次の妻。
小学生の娘
十歳。腎炎を発症し、人工透析を受け続ける。
三つ年下の弟
一年生。
鈴木マサル
大曽根一家内二代目松乃井組若者。
山田ハジメ
青年菊花同盟行動隊長。
安
番頭。
花沢繁
一馬の一人息子。十七歳。奥湯元あじさいホテルでアルバイトを始める。暴走族七代目西荒川狂走連合でアタマ張ってる。
矢野政男
フロントマン
ダイちゃん
大介。
ミドリちゃん
大介の父
大介の母
チエコ
女将。孝之介の実母。