【感想・ネタバレ】プリズンホテル 3 冬のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月18日

はぁ、面白い。
相変わらず軽快。
3巻目ですが、どんどん軽快さが増していくような。

今回のテーマは命かな。
それぞれが捉える命の物語があって、生きるということの意味を考えるきっかけにもなるような気がします。
しかし、木戸孝之介はほんとに…
甘えるな!と言いたくなるけれども、毎回このプリズンホテルで...続きを読む少しずつ10歳から成長してきているのも見どころかもしれません。

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Posted by ブクログ 2022年01月11日

「お客様のお訊ねになったことだけにお答えするのがわたくしの仕事ではございません。」「笑うなよ
。笑い事じゃないだろう。なんでお前はいつもニヤニヤしてるんだ。まるで人をおちょくるみたいに」「笑顔は制服と同じでございます。タキシードを着たとたん、こういう顔になるのです」
「どうしていいか、わからないんだ...続きを読む」「あれこれ考えるな。男の選ぶ道は迷うほど多くはない」

血まみれのマリアきた!!まさかこんなコラボがあるとは・・・きんぴかで人となりもなんとなくわかるし、最初の、患者が死んでストレッチャーの上で号泣するところでほんまに泣きそうになった・・・

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Posted by ブクログ 2021年11月24日

今回の物語は、また角度を変えて、生と死を描いたもの。一般社会での価値体系よる一元的な評価だけでは人間は測れないということを、アウトローの任侠と触れることで解体し敷衍してきたのがこのシリーズ。しかし、そんな異なる価値体系、見えや粋、面子と言ったものを大切にして生きている男たちも、死を前にして、命と向き...続きを読む合うと形無になってしまう。
『死にたいことと、死んでもいいってことは、全く別物』という言葉の重さを知る。
イジメを苦にする少年や次作を求める編集者の姿から、生きることは、苦しく、さまざまなことを縁にして人は生きていることが浮かび上がる。その一方で、その命をめぐる、マリアと平岡の対立、そして山男の姿勢に命の尊厳、峻厳さを改めて気づかされる。

命は儚く頼りない。が、とてつもない力強さと光をも同時に宿している。
そんなメッセージを貰う生命賛歌の物語だった。

そして、そんな中で、徐々に主人公の作家の内面が前に出てくる。子どもで止まってしまい、愛情表現の方法を知らぬその姿に、漸く共感できるとっかかりが見つかった。次巻、最終巻で、この作家の魂も救われるのだろうか。

シリーズものながら、全く異なる展開でワンパターン化しない浅田次郎の筆力を感じさせられた。

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Posted by ブクログ 2021年11月19日

前回2011年3月23日となっている。

この第3巻、冬物語は一番心に沁みたなぁ。

マリア、サチコ、山男、少年太郎、平岡先生、みどりさんと、なかなかゲスト陣に魅力があってお迎えする側がサポーターに徹している。
困ったちゃんの作家先生だけが相変わらずの甘ったれだ。

4巻目に行く前に少々休憩を挟むつ...続きを読むもり。

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Posted by ブクログ 2020年12月18日

すごく面白いのに読み終えると、はぁ〜っとため息が出て切ないような安堵のような気持ちになった。

天才登山家、血まみれのマリア、平岡医師。生と死が隣り合わせた状況に何度も置かれた人たちは、やっぱりこんな考え方になるんだろうな。
私なんて甘っちょろい。太郎と変わらない。
もしかしたら偏屈な小説家の方に近...続きを読むいのかもしれない…

パート4春では お清と結婚した孝之介がどうなってるんだろうか?
楽しみッ!

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Posted by ブクログ 2020年08月23日

プリズンホテルシリーズは冬が一番すき。
血まみれのマリアがかっこいい。
天海祐希あたりにやらせたい。
もうお清さんが健気で泣けてくるの(最後のシーン)
生きることの奇跡とか、すごく考えさせられる。
やっぱり浅田次郎、すげー、そして好き。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月11日

『お清。僕は君を愛している。軽蔑しないでくれよ。お願いします。結婚して下さい』本当に始末に負えない木戸孝之介。下品で暴力を振るい、薄情だが優しい。このアンビバレンツな性格に興味が引かれる。冬のテーマは「命への慈しみ」。客として訪れる登場人物もバラエティーに富む。救命救急で20年働く阿部看護婦長、緩和...続きを読むケア医の平岡、天才登山家武藤、自殺志願者の太郎、リストラ寸前の編集者の萩原みどり。それぞれが一生懸命に、でもギリギリで生きている。プリズンホテルが彼らを癒し、それぞれの活力となる。もうすぐ春で終了。

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Posted by ブクログ 2020年05月02日

ドタバタで笑わせ、ホロリと泣かせた呉れる。シリーズ中これが秀作
愛すべき登場人物達
体のしぼむほどの悲しい溜息をついたp273

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月14日

木戸孝之介は、極道小説の売れっ子作家である。山の上ホテルで缶詰めになっている木戸の元に丹青出版の萩原みどりは「仁義の黄昏」の続編の原稿を書いてもらおうと忍んできた。編集者をまくために木戸は清子を呼び出し、奥湯元あじさいホテルに逃げ出した。血まみれのマリアと呼ばれる婦長の阿部まりあは今日も救急救命セン...続きを読むターで救命に励んでいた。そしてようやくの休暇に旅行センターで予約したのは奥湯元あじさいホテルであった。極寒の山裾にひっそりと佇む奥湯元あじさいホテル。人呼んで極道ホテルは、今回もまた大騒動が起こるが。それは人々の心にしみる出来事だった。

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Posted by ブクログ 2019年01月26日

シリーズ3作目。今回も様々な過去と苦悩を抱えた客がホテルを訪れる。血だらけのマリアと呼ばれる救命看護士と、昔の恋人で末期ガン患者を安楽死させた医師。命懸けで氷壁を登る世界的な登山家と、自殺するため冬山に迷い込んだ高校生。そして小説家のぼくと清子。小説家の原稿を取りに追いかけて来た編集者。人を愛するこ...続きを読むと、生きるということは何か。強盗に殺されたサチコ。母親に捨てられた小説家。それぞれが幼少期の不幸を背負って生きていく。この温泉宿で癒され再生していく。

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Posted by ブクログ 2018年03月24日

また一気に読んでしまいました。マリアさんカッコいいです。もう一回『きんぴか』を読んでみたくなりました。木戸孝之介、今回もなんとも始末に負えない男でまいったね。でも少しずつ変わりつつある感じに目が離せない。武藤さんは男の中の男ですね。あと一冊(春)すぐに読んでしまいたい気持ちを抑えつつ、もったいないの...続きを読むで少し温めておきます。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

2024.3.15
どうしようもない孝ちゃんがどんどん好きになってしまう。
隙間時間にブワッと読んだけど、行間に魅力がたくさんある本なのが分かる。
何度も読む事になると思います。

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Posted by ブクログ 2024年03月15日

プリズンホテルの面々は相変わらずドタバタでほっこりするし今回のお客もまた色々あるしで楽しめた。
次は最終巻の春へ!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月02日

プリズンホテルはやっぱり面白い。
季節は冬だが、一番人間の血の温かさみたいなものが伝わってきたような気がする。
終盤清子をめぐっての葛藤は本当にハラハラした、、、

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

大神楽岳のふもとにあるプリズンホテルは深い雪に埋もれている。この一冊でも、特に訳ありの客がホテルにやってきた。

救急看護師として活躍する「血まみれのマリア」は久しぶりの休暇としてホテルを訪れ、かつての恋仲であった平岡医師に再会する。平岡医師は、末期患者の要望を真摯に受け止め、安楽死をさせたとしてマ...続きを読むスコミから追われる立場にあった。
この二人の関係を中心に、冬の山に自殺をしに来た若者と世界的アルピニストの問答があったり。母親に逃げられた7歳から精神的成長が止まってしまった主人公にも、ついに変化の時が現れたりと最終巻が楽しみになる内容だった。

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Posted by ブクログ 2019年03月23日

相変わらず面白い
次の巻でシリーズ終わってしまうのかと思うと寂しい
3巻目くらいになると主要登場人物がみんな愛おしくなってしまう。
浅田次郎作品の登場人物ってみんな良いよなぁ

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Posted by ブクログ 2018年12月12日

ここまで来てやっと!
やっと木戸の人間らしさを垣間見た!

良かった!!とホッとできた。

あと一冊、この後の物語はどのように紡がれるのか!?

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Posted by ブクログ 2018年10月21日

命をとにかく助けるか、場合によっては安楽死を与えるか、結論のないトピックを加えて、愛するとは何かを考えさせる。

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Posted by ブクログ 2018年08月07日

「壬生義士伝」の方からやってきた自分には、胸騒ぎするほどいい意味で刺激が強い。一つ一つユーモアに溢れていて、活き活きとした登場人物に心が躍らされる。しかし、孝之介の言動に辟易するが、何とかならんものだろうか。。

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Posted by ブクログ 2023年09月05日

前二作はホテルでドタバタだったけれど、この冬はドタバタしてきた人たちがホテルに集い、内面の葛藤に向き合う、そんな話だった。
アルピニストの本もいくつか読んだからか、氷壁に向かう登山家の逞しさ、潔さが眩しい。
服部シェフのリゾットと板長の雑炊、食べたいなあ。

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Posted by ブクログ 2022年09月22日

浅田先生は文章がうまいので好きな作家のひとりです。このシリーズも好きでした。しかし、今作はなぜかピンと来ませんでした。理由は自分でもわかりません。少し尻切れトンボ感があるからか、読後感が今一つでした。生意気かつ情緒できないな感想で申し訳ありません。

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

止まらないプリズンホテル月間。

早くも3作目。
今回もまぁ濃いキャラクターオンパレードです。
有名な登山家、救急医療に疲れた百戦錬磨の看護婦、安楽死治療をした医師、自殺志願のいじめられっ子。
様々なストーリーが交差しながらも、プリズンホテルの不思議な力によってみんながそれぞれの形で癒されていく。
...続きを読む
ただ、3作目にして少し思ったのは、特に本作はプリズンホテルの醍醐味であるやくざサイドのドタバタが少し影を潜めていいること。
個人的には一般人とやくざとの巧妙なやり取りが好きなので、少しだけ残念でした。もちろん楽しめましたが。

次はラストです。今から読むのが楽しみです。

きっと皆さん楽しめると思いますよ。

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Posted by ブクログ 2021年12月13日

命や生きることを考えさせられた。
父が若い頃に山登りをしていて、当時の話をよく聞かされていた。作品に出てくる山男さんほどの過酷な登山ではなかったが、雪山にも度々行ったようなので、父の姿を少し重ねていたかもしれない。
ただ、1作目の『夏』からズーッと、偏屈な小説家だけは、その背景にあるものを差し引いた...続きを読むとしても受け入れられず、彼が出てくるシーンは読むのがしんどい。最後の『春』での変化をささやかに期待している。

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Posted by ブクログ 2020年06月30日

3巻、冬です!
本巻も一気読み出来る面白さではあったけれど、夏・秋には劣るかなあ。

まりあ様と黒田の掛け合いには爆笑したし、全員B型にも笑った。。それでいて冬の巻に相応しくしっとりと、たびたび命について考えさせられるところはじーんとしました。
ですが、最後に清子を雪に埋めて自殺をさせようとす...続きを読むる木戸の心理が全く理解ができず、(展開的に助かるだろうことは分かっていたとはいえ)なんだかとても不快。
木戸のDV、ホントに勘弁して欲しい、そのせいで爽快感や感動が全部吹き飛びます。
一般的な読者は嫌悪感ないのかなあ・・・
うちの夫はそれに腹が立ち、夏の途中までしか読めなかったです。(秋はDVないよと言っても聞く耳持ってくれず、読んでくれない・涙)

残すは春のみ。
最後は爆笑しながらホロリとして爽快に終わって欲しいなあ。

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Posted by ブクログ 2019年03月06日

今回も読みどころが沢山あって面白かった。

元暴走族の繁が成長していて大活躍してたのが、読んでいて嬉しかった。それにひきかえ、仲蔵親分は今回はあまり頼りがなく気弱だったのが意外だった。

それぞれのキャラクターの個性が活きていて、物語に引き込まれました。

いよいよラストの第4巻!楽しく読もう!!

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Posted by ブクログ 2018年06月07日

阿部看護婦長、またの名を“血まみれのマリア”は心に決めた。温泉に行こう。雪に埋もれた山奥の一軒宿がいい…。大都会の野戦病院=救命救急センターをあとに、彼女がめざしたのはーなんと我らが「プリズンホテル」。真冬の温泉宿につどうのは、いずれも事情ありのお客人。天才登山家、患者を安楽死させた医師、リストラ寸...続きを読む前の編集者。命への慈しみに満ちた、癒しの宿に今夜も雪が降りつもる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月01日

シリーズ第3段。

偏屈クズ野郎な主人公の内面の葛藤が、生々しくももの哀しい。焦れったくて焦れったくて読んでてイライラしてくるほど無器用な愛は、愛人だけでなく
養母にも実母にも、
お清の母と娘にもっしっかりと向いている。

……だのにそれを表現できない哀しい男。取り返しのつかない事態に向かおうとする...続きを読む彼を引き戻したのは、父の恋文!!

いいねえ、浅田次郎。大好きだ。
次で完結してしまうのが、寂しい限り。。。

★3つ 、7ポイント半。
20180531新。

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Posted by ブクログ 2018年04月28日

その筋御用達のホテル
通称「プリズンホテル」
夏・秋に比べ、ドタバタ感は減り、人情モノよりになっている。
そのぶんインパクトは減ったけれど、シリーズものとしては仕方ないのかも

作家は相変わらずのDV野郎で、1ミリも共感抱けないけど
状況は前に進んでるかも。
支配人の元暴走族の息子が、今回はいい味だ...続きを読むしてます

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Posted by ブクログ 2018年03月10日

2018.03.08

シリーズ3作目

患者を安楽死させた医師とERのナース『血まみれのマリア』
世界的アルピニストと自殺志願の少年
小説家とお清
あと熱烈ファンの編集者

生と死のお話。仲おじや厨房組は今回はお笑い担当

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

もう子供を産める齢ではないと悟ったときの、広野に佇むような淋しさは、誰にもわかるまい。口にこそ出しては言わないが人の命を救ったときの歓喜が、その身も凍えるような淋しさと釣り合うものだとは、マリアはいまだに、どうしても思うことができなかった。たしかに自分は、死すべき人の命を幾千も救った。だが、自分の支...続きを読む払った代償はあまりに大きすぎる、と思う。(p.51)

猿も象もライオンも、ぼくの贈り物には何の興味も示さなかったのだから、花の正体はきっと美しいものでも何でもなく、人間が勝手に、花は美しいものと規定しているのだと考えた。やがて、美という概念そのものが幻想であると考えるようになった。
だからぼくはいつも、美しいものに対して人間として感動しているわけではない。そうすることが商売だから、モーツァルトを聴いて感動したふりをしたり、美術品にうけ売りのウンチクをたれたり、人前でわざとらしく花や月を愛でたりするのだ。
そんなぼくにとって、清子はまったく説明に窮する代物だ。百人の人間が観察して、百人とも口を揃えて美しいと言うに決まっているこの女は、いったい何なのだ。(p.140)

自然はかくもゆるぎないものであるのに、そしてぼく自身も、神の造り給うたその天然の一部であるのに、どうしてぼくだけが水面に浮かぶうたかたのように、正体もなく揺れ続けているのだろう。(p.213)

ぼくの秒読みにせかされて、清子の唇はタラコのようになった。
それでも美しい。こいつは神様がこの世に造り出した、傑作中の傑作だ。泣いても笑っても、寝ても覚めても、立っても座っても、こいつはどこからどう見たって美しい。
秒読みの声は途中で挫けた。ぼくはいったいどうしたら、清子をぼくのものにすることができるのだろう。いったいどうやったらぼくの心の中にしっかりと抱き止めることができるのだろう。
愛の言葉をぼくは知らない。そんなものは誰も教えてはくれなかった。(p.284)

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購入済み

2019年03月04日

この巻だけ少しやっつけ間を感じるのと、主人公木戸考之助の捻くれが酷く気持ちよく読めない。

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