浅田次郎のレビュー一覧
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ネタバレ2巻は、チャンヅオリンを中心とした馬賊の話、
愛新覚羅の太祖ヌルハチとその子供達の話、
西太后や袁世凱を中心に、外国人記者を絡めながら政治の話、
と主に3本のストーリーを並走させながら物語はすすんでいきます。
期待していたウエンシュウも登場しましたよ!
・・・でも、歴史的事実は知っていたから覚悟はしていたけど、とうとう西太后や光緒帝が亡くなりましたついに、ラストエンペラー溥儀の時代に突入です。
これからどうなっちゃうんだろう。チャンヅオリンについての知識がないので展開の予想もつきません。あ~目が離せない!!
ところで、13日の朝日新聞朝刊で「乾隆帝」の特集がされていました。
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Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズは本当に、読めば読むほど面白くなっていく。
特に、1巻からずっと通して読んできた身としては、最後の「第六夜 銀次蔭盃」は否応なく引き込まれる名編で、このシリーズの最初で舞台から去っていってしまった仕立屋銀次が再登場する。そして改めて読者の前から去っていくことになるのだが、極寒の網走監獄を舞台に銀次、目細の安、そして松蔵へと盃が受け継がれつながっていく流れに、思わず胸が熱くなった。見事な幕引き。
ただあまりに見事すぎて、このシリーズを全部読んでから改めて眺め直してみると、この次の4巻が「おまけ」のような印象になってしまうのは否めない。 -
Posted by ブクログ
--金銭も愛情も他者からは求めず、みずから生産し管理すること、すなわち自由である。
ふと本屋でタイトルに惹かれて手にとったのが、浅田次郎のエッセイでした。
面白い。
どんな面白さかというと、居酒屋でユーモアのある年輩のおじさまとご一緒させていただいているかんじ。
まるで直接お話を聞いているかのように、はっとさせられたり、しかめ面になったり、あるいは大笑いしてしまったり、本と向き合ってるとは思えないほど表情筋をつかって読んでいました。
エッセイは説教臭さや自慢気な印象を受けてしまい、あまり好きではないのですが、この作品はとても面白く読めました。
やっぱり年を重ねた教養あるおじさん好きです。 -
Posted by ブクログ
いつしか大事なモノを無くしてしまった人々に語りかける話は誇りと信義と命を賭けて生き抜いた目細の安吉一家の物語。
粋で人情溢れる彼らの話は心に直接語りかける。
早いものでシリーズ三作目を読み終えました。後一作だったかな?寂しいものです。
今回も文句無く面白かった。目細の安吉一家が生き抜いた時代を間近で感じる事が出来ました。
特に最後の銀次蔭盃(ぎんじかげさかずき)が泣けました。気が付いたら涙が出てて、人前だったので涙を抑えるのに苦労しましたよ。。
親と子。そこに血の繋がりがなくとも心の繋がりは血よりも濃く、そして固い。
人と人をこうも結びつけるものだろうかと胸が締め付けられる思いでした。
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレ(作品紹介より)
町に地下鉄がやってきたその日、真次は不思議な錯覚に捉われる。ホームに立ちつくす自分を、もうひとりの自分が地下鉄の窓の中から見つめているのだ…。
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浅田次郎さんの著書は多く、何から手をつけて良いか分からず手にとった本だったのですが、本当に読んで良かったと心から思える作品でした。
内容自体は地下鉄に乗ってタイムスリップする微ファンタジーものです。そこに引かれて読み始めたのですが、タイムスリップなんて言葉では言い尽くせない程のストーリー構成、登場人物と登場人物の関係に、読み始めると止まらなくなってしまいます。
主人公は地下鉄構内に事務所をかまえる小さな会社の