浅田次郎のレビュー一覧

  • 勇気凛凛ルリの色 満天の星

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    17年前に古本屋で題名のインスピレーションで手に取り読みました。この本がきっかけで浅田次朗さんの本にドップリはまりました。人生経験豊富な方なのでエッセイは非常に面白いです。

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    2020年09月22日
  • 新装版 お腹召しませ

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    刻々と変容する社会のなかで、楔を打たれたかのように建前が服を着て歩くような様の武士が抱える本懐という風呂敷に包まれた本音の妙

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    2020年09月11日
  • 終わらざる夏 下

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    ネタバレ

    1945年8月15日、終戦。しかし、夏は終わっていなかった。日本はポツダム宣言を受諾した。日本軍の武装解除後、ソ連が占守島へ侵攻。アイヌ民族を占守島から追放した戒めであろうか。この理不尽な戦闘が起きてしまった。日本軍、ソ連軍ともに多くの死者を出した。鬼熊然り、片岡然り、正義感にあふれ、勇敢な方々が散ってしまった。日本は絶対に日米開戦はしてはいけなかったということに尽きる。戦後75年、占守島の史実を目の当たりにして、日本を守ろうとした先人への敬意と、武力で解決できることはあまりにも小さいことを認識した。

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    2020年09月03日
  • 終わらざる夏 中

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    ネタバレ

    終戦の直前で終了。複数の場面が設定され「不条理」を描ききった。昭和20年夏の敗戦に向かう日本、国民は何も知らされず耐えるのみである。①占守島に向った翻訳要因の片岡、菊池医師、富永軍曹が敗戦濃厚を知らされる場面/②片岡の息子・譲が疎開先で静代と出会い東京に向け歩き出す/③片岡の妻・久子が息子・譲、夫、義弟を思い奔走する/④占守島から追い出されたアイヌ族。戦争に巻き込まれた彼らの悲哀が身につまされる。広島・長崎の全滅とポツダム宣言受諾の報、ラストの下巻で昭和20年の夏はどのように過ぎていくのかを追っていく。

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    2020年08月29日
  • プリズンホテル 3 冬

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    プリズンホテルシリーズは冬が一番すき。
    血まみれのマリアがかっこいい。
    天海祐希あたりにやらせたい。
    もうお清さんが健気で泣けてくるの(最後のシーン)
    生きることの奇跡とか、すごく考えさせられる。
    やっぱり浅田次郎、すげー、そして好き。

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    2020年08月23日
  • 終わらざる夏 上

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    ネタバレ

    戦後75年、絶対にしてはいけなかった日米開戦、浅田さんの「終わらざる夏」でそれを実感したかった。終戦間近、岩手県に3枚の赤紙が届く。菊池(東大医学部学生)、片岡(英語翻訳家)、富永熊男(軍曹で戦争の達人)。この3人が根室港から北の孤島・占守島に向う。この3人にはそれぞれの人生があり、家族がいる。赤紙を届ける役人、受け取る家族。「おめでとうございます」「ありがとうございます」。この何とも言えない絶念の挨拶。無数に届く赤紙の数だけ、家族が絶念してしまう。絶対にしてはいけなかった戦争、鎮魂とともに読んでいく。

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    2020年08月22日
  • プリズンホテル 3 冬

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    ネタバレ

    『お清。僕は君を愛している。軽蔑しないでくれよ。お願いします。結婚して下さい』本当に始末に負えない木戸孝之介。下品で暴力を振るい、薄情だが優しい。このアンビバレンツな性格に興味が引かれる。冬のテーマは「命への慈しみ」。客として訪れる登場人物もバラエティーに富む。救命救急で20年働く阿部看護婦長、緩和ケア医の平岡、天才登山家武藤、自殺志願者の太郎、リストラ寸前の編集者の萩原みどり。それぞれが一生懸命に、でもギリギリで生きている。プリズンホテルが彼らを癒し、それぞれの活力となる。もうすぐ春で終了。

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    2020年08月11日
  • プリズンホテル 4 春

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    ネタバレ

    富江はすでに亡くなっているのだろうか?血は繋がらない孝之介の全細胞には富江の愛情が沁み渡っているに違いない。富江との人生の和解の日、プリズンホテルには暖かな南風が吹いていた。和解のきっかけは孝之介の日本文芸大賞受賞の報告とともに懺悔することで、富江に残された短い時間で孝之介は幸運にも間に合った。このやんちゃな孝之介が富江からそうされたように清子・美加には今後最大の愛情を注いで歩むべきだ、富江との和解に誓って。4巻通して、人生にけじめをつける者はプリズンホテルに集い、南風とともに去っていく。⑤

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    2020年08月11日
  • シェエラザード(上)

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    ネタバレ

    終戦間近に客船の弥勒丸に白羽の矢が立った。その命令は緑十字を旗印として捕虜に救援物資を運ぶこと。日米間の協定で安全航行を保障されているが、米軍から4発の魚雷により2000人以上の乗船者の殆どが死亡し、救助されたのはたった1名だった。物資運搬以外にも金塊の運搬をするという第二の命令を受けていた可能性がある弥勒丸。現代に弥勒丸の引き揚げに、国、ヤクザ、元軍人の思惑が交差する超大作。魅力的な登場人物の久光律子。その美しい外観を呈する弥勒丸と雰囲気が重なる。彼女達の運命と戦時中の悲哀を大いに堪能しよう。

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    2020年08月11日
  • シェエラザード(下)

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    ネタバレ

    ネタバレ何度聴き返したか、重厚感溢れるシェエラザード。この悲哀、幻想、希望を胸に読み進める。連合国軍の弥勒丸に対する撃沈カウントダウンには、大本営参謀達の悪企みが見え隠れする。この参謀達の判断ミスで、台湾沖合で4発の魚雷を受け2300人と美しい彼女も当然の如く沈んだ。これを悲劇と言わずして何を悲劇と言うべきか!間近に迫る終戦、もう少しで彼女も助かったと思うが、残念ながらこの戦局が運命を変えてしまった。また律子のクールな決断は弥勒丸への尊敬と愛情を含んだものだったと理解した。ヨォーソロォー(宜しく、候)。

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    2020年08月11日
  • プリズンホテル 2 秋

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    元気がないときはプリズンホテルを読むに限るなぁ。
    笑って泣ける。
    名言がたくさん。
    悪い人たちばかりなのに、悪いやつが一人も出てこないし、みんなカッコいいふしぎな小説。
    やっぱり浅田次郎、最高。

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    2020年08月07日
  • 一路 (上)

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    江戸時代の参勤交代のお話。教科書に出てくるような有名人は登場しないけど、これはこれでとっても面白い。時代小説というのかな。ストーリーに引き込まれます。

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    2020年08月01日
  • 神坐す山の物語

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    浅田次郎の母親の生家である武蔵御嶽山神社でおこる霊験に基づく物語。
    神道に従事する一族の持つ霊感からか、不思議な体験が語られているが怖くはなく語られるのは神の坐すところで起こるからだろうか?淡々とこういう不思議があった、こんな事があったというような調子。
    これを読んで、御嶽山神社の宿坊へ泊まってみたくなりました。

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    2020年06月28日
  • 月島慕情

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    短編が7話あって読みやすい!
    思わず泣いてしまう位1つの話に入り込んでしまいました。
    個人的には供物とシューシャインボーイが良かった。

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    2020年06月27日
  • 姫椿

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    短編ストーリーごとの設定の多様性が素晴らしかった。
    浅田次郎さんの人生の引き出しの多さと人情深さを思い知った。起承転結がしっかりしていて、オチの付いた作品ばかりでした。

    感動の涙を流したのが、「シエ」「オリンポスの聖女」「永遠の緑」

    よくわからなかったのが「再会」

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    2020年06月15日
  • 終わらざる夏 下

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    昭和20年8月15日を過ぎてから始まった北方の島でのソ連軍との戦い。
    400名の缶詰工場で働く勤労動員された女学生達だけが辛くも生き残れただけが唯一の救い。
    何処かでハッピーエンドを期待していたけれど、そうはならなかった。
    何処の世界でも、川下で働く人が受ける辛酸さは変わることがない、辛いエンディングでした。

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    2020年05月31日
  • 輪違屋糸里(上)

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    何を守ろうとしているのか分からない時代があったのだな。

    土方は捉えようもない男。
    非情でもあり、情け深くもあり、鳥瞰的に物事を考えて最善の道をとる者でもあり…。

    土方は「侍」になりきれなかった「百姓」だったのかな。
    いや、「百姓」になりきれなかった「侍」だったのかも。

    一方で
    世の中という化け物に向かっていく男を、戒め慰め包む女たちが仏のよう。

    糸里天神が小浜という海の町から買われた芸妓であることが象徴的。
    海は母性そして波は運命に流される当時の女性の象徴。

    京都弁のしとやかできっぱりした口調を楽しめた。
    文字が芸妓の奏でる琵琶や三味線に成り代わり響く。

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    2020年05月23日
  • 合本 壬生義士伝【文春e-Books】

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    普段着の時代劇

    侍物というとどれも紋付き袴を身にまとって整然と美化された格好の物語が多いように感じる。だがこの吉村貫一郎のいでたちは普段着で生と真剣に向き合って生きているように思えその当時に引き込まれてしまいそう。まだ初めの部分しか読んでいないけれど最後まで期待を裏切られずに読めそうでワクワクしながらページを進めています。

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    2020年05月18日
  • 天切り松 闇がたり 第二巻 残侠

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    松っちゃん

    何が幸せか。色々の幸せがあるんだよね。悲しいこと、辛いこと、たくさんの嫌な事があって、だからちょこっとでも思い通りに出来た事がとっても良い事に思える。晴れた日の有り難さは雨・嵐の日を知らないと分からないよね。
    でも本当のところは、波風無く平凡な事が一番幸せかなぁ。

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    2020年05月14日
  • 薔薇盗人

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    好きな順に、あじさい心中、ひなまつり、死に賃、佳人、薔薇盗人、奈落、です。
    あじさい心中もひなまつりも、登場人物は私とは違う暮らしをされて別の苦労や不幸を味わっている心のきれいな善人たち。どちらも生活を変えようと一歩踏み出すが…。
    話の運びかたは流石、浅田節です。

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    2020年05月09日