浅田次郎のレビュー一覧

  • 地下鉄(メトロ)に乗って(特別版)
    映画も観ましたが、小説の方がずっとおもしろいです。
    タイムスリップを利用して、理解したくもない父親の良く見えない、見せていない一面を迫力満点で見せつけてくれます。
    親の心子知らず、子の心親知らずで、最後はほろりとします。
  • 蒼穹の昴(3)
    文秀と春児は、それぞれ相対する勢力の中核的存在に成長。一方、清国は、列強各国によって割拠、衰退の勢いは止まらない。列強各国のマスコミも清国情勢を母国に伝えるのに躍起。西太后、李鴻章の素顔とは。
  • 日輪の遺産

    日輪の遺産

    感動しました。戦争の終わりに、これと似たようなことがきっとあったのではないかと思っています。平和を守ることが、今を生きる私達の使命と改めて思いました。
  • オー・マイ・ガアッ!
    短編以外の浅田さんの本、しかもコメディを初めて読んだ気がする!そこはかとなく三谷幸喜っぽさがある…
    がんがん風呂敷を広げてどうなるんだ!?!収拾つくのか!?って思ったけど最後はきれいにまとまっててすごかった…気付いたらラスベガスにいる感覚になってました。たくさんの登場人物の行動が絶妙に絡まって、展開...続きを読む
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト
    最高。
    泣き、笑い、考える。読書の醍醐味が全て詰まっている。本当に幸せだ。
    一つ辛いのは、読んでいて、自分が恥ずかしくなることか。
    ふいに、昨日のあの行動は無粋だったな…おとといの行動は不義理だったな…と。

    ライムライト最後の一節
    「でもーーおとっちゃんが映すチャップリンさんのほうが、ずっとすてき...続きを読む
  • シェエラザード(上)
    終戦間際、軍の徴用船として捕虜の食糧を運んでいた弥勒丸が、台湾海峡で誤爆により沈められた。
    弥勒丸のサルベージを巡り、3人の男女が、謎の中国人に難題を投げかけられる。

    感想は下巻で。
  • 霞町物語
    きっと時代そのものが活気に溢れてたんだろうな。それにしてもどうしてこんなにも他人の人生を綴った物語なのに懐かしさを感じるんだろう…。
  • 天切り松 闇がたり 第五巻 ライムライト
    久しぶりに読んだ「天切り松闇がたり」シリーズ
    浅田さんの人情たっぷりなこの世界、やっぱりいいなぁとしみじみ
  • 壬生義士伝 1

    めちゃくちゃ良い

    引き込まれる。画力も構成も文句なし。さすがレジェンドと呼ばれる漫画家の作品だと思った。
  • 中原の虹(1)
    浅田さんの中国シリーズ第三弾。張作霖や張学良が登場した時代の物語です。
    浅田さんの小説は、歴史に忠実で綿密なんだなと、改めてこの中原の虹を読んで思いました。
  • 霞町物語
    いくら浅田次郎が賢い子どもだったとはいえ、小学生や高校生時代のことをこんなに詳細に覚えているはずもなく、やはりフィクションなのでしょう。そうは思ってもこれは彼自身の物語、そんな気がします。

    本作は、町の写真館に生まれた「僕」の回顧録。短編8話で語られ、前半はおもに僕の高校生時代。両親と呆け気味の祖...続きを読む
  • 蒼穹の昴(1)

    蒼穹の昴

    浅田次郎氏の小説は初めてでしたが、とても面白く、グイグイと引き込まれ、一気に終わりまで読みました。
    敢えて、難点を挙げるとしたら、人の名前などの中国語読みが難しい。できれば、ページが変わるごとにフリガナを繰り返しつけて欲しい。
  • 一刀斎夢録 下
     泣いた…
     上巻で坂本竜馬や芹沢鴨はじめ新撰組の話をあらかた聞いてしまったので下巻は じじいの武勇伝かなって思っていたんだけど…ちがう 聞いていて(読んでいるんだけど 斎藤一のそばで 梶原さんと一緒にきいているかのようです)苦しくて、苦しくて…
     その途中でほっとさせてくれるのが 奥様の存在です。...続きを読む
  • 壬生義士伝 1

    原作に負けていない

    ながやす巧先生の描画が素晴らしいです。
    また、内容も原作にほぼ忠実で、第1巻を無料で読んだ後、第7巻まで購入しました。
  • 一刀斎夢録 上
    最初は乃木大将の切腹の話で 一刀斎は?って思っていたら 急に始まった!
    稽古のとき コツを教えてくれたじい様が気になり 会いに行くことに あうといきなり 新撰組の話が聞きたいのだろうと‼
    いきなりだよー❗
    そして、毎晩お酒と新撰組の話がハジマルー
    壬生義士伝からの三部作 面白いのです‼
    土方歳三の...続きを読む
  • 霞町物語
    小説で久しぶりに涙を流した。そして声を出して笑った
    浅田次郎のイメージが良い意味で変わった。
    「青い火花」「雛の花」双璧
  • 王妃の館 下
    『世の中ってね、幸せのかたちはみな似たりよったりだけれど、不幸のかたちはどれも別々なの。みんな特別の苦労を背負っている。貧乏な人も、お金持ちも。だからあなたはべつに、特別なひとじゃないのよ。もしあなたが特別の苦労をしているとしたらそれはーそう思いこんでいるあなた自身の姿が、不幸なのよ。』

    後半グッ...続きを読む
  • 王妃の館 上
    『「ドイツ軍は、パリの市内だけは爆撃をしなかった。フランス軍もパリが戦場になることを怖れて降伏した。ノルマンディ上陸作戦のあとで米軍も、パリに大砲は向けなかった。そしてドイツ軍はまた、パリが戦場になることを怖れて撤退した。彼らはみな、かけがえのないものを知っている。」

    「日本は焼け野原になるまで戦...続きを読む
  • 一刀斎夢録 上
    新撰組三番隊組長斎藤一の生涯を描いた作品。

    話の始まりは、大正元年に近衛師団所属の剣の達人、梶原がライバルである警視庁の榊よりある人物についての噂を聞くところから始まる。
    榊が、警視庁道場でまみえた老人が実は斎藤一であり、彼に話を聞いてから剣がすこぶる良くなったと話した。
    それを聞いて、梶原も斎藤...続きを読む
  • 赤猫異聞
    浅田節炸裂の一冊。時代の終わりと始まりの狭間における不条理の中「生きる」と言うことを鮮やかに描いた作品。骨太且つ読みやすい、ストーリー以外にも毎度ながら緻密に描かれた下級武士や町人の暮らしぶりや苦悩には舌を巻く。