浅田次郎のレビュー一覧
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無料版購入済み
コミカライズの名作
原作は浅田次郎の作品の中でもとりわけ泣かせる名作である。この名作のコミカライズであるが素晴らしい絵柄で原作に負けないほどの仕上がりになっている。原作の雰囲気が、原作以上に読者に伝わってきている。コミカライズの名作と言っていいと思う。
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購入済み
やっぱり名作
はじめはNHK の時代劇で知ったこの作品。紙の本で読んでいたが利便性を考えて電子書籍で再購入。数年振りに読んだが、やっぱりおもしろい。昔ながらのTV時代劇を観ているようだった。こういう、分かりやすく日本人の琴線に触れるような、良い意味で芝居くさい時代小説は、人生の清涼剤になると改めて思った。また、一年後にでも読み返して、一路とお殿様の世界に浸りたい。定期的に読み返したくなる名作だ。
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Posted by ブクログ
『一刀斎夢録』浅田次郎
一刀斎。
新撰組最強の剣客と呼ばれ、恐れられた、鬼の3番隊隊長、斎藤一。
幕末を生き延び、明治を経て大正を迎えた「一刀斎」は、近衛師団の中尉に向かって夜毎語る。
新撰組とは何だったのか。
斎藤一が生きた、その理由とは。
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浅田次郎の新撰組三部作、最後の一作品。
こちらも期待を裏切らない、超大作でした。
ついに舞台は幕末の動乱期に。
今回は複数人視点の語りではなく、ひたすら斎藤一本人がその口で過去を語る。
年老いた斎藤一が毎夜訪れる若い中尉を相手に昔語りをしている姿を想像するだけでなぜだか泣けてくる。
吉村貫一郎先生や、芹沢鴨暗殺事件あたりの話も沢山出てきて、「壬生義士伝」「輪違屋糸里」を思い出して胸がぐっと詰まる。
本当に、浅田次郎先生の描く幕末の人々はみんなとても魅力的なんだよな。
何を信じて生きていけばいいのかわからなくなってしまった時代に、それぞれが、それぞれの信念を持って必死に生きる。
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因縁の相手、市村鉄之助。
京都時代、吉村貫一郎と歩いているときに見つけた乞食小僧兄弟の、弟。
お人好しの吉村が彼らを屯所に連れ帰ってから、斎藤と鉄之助の奇妙な縁が始まる。
死に場所を求め求め、警視庁抜刀隊の一員として迎えた西南戦争。
鉄之助と再び巡り会ったのは、その戦いの地だった。
敵軍、薩摩兵の中に、斎藤一は「今ひとりのおのれ」と出くわす。
自らが剣を授けた、鉄之助の姿と。
もうこの鉄之助との最後のシーンは息を止めて読んだ。ページを捲る手がどんどん早くなる。
本当に引き込まれる状況描写と、感情描写だ。
読み終えた後はいつも抜け殻になる。
「生きよ、鉄之助」
臍曲がりな斎藤一が、初めて口にした真実の言葉。
皆が生かそうとした鉄之助が、斎藤一がその剣技を伝授した鉄之助が。
斎藤一が、生きていかなければならない理由。
生きてゆくほかは無くなったのだ。
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(ちなみに「壬生義士伝」で“死ぬな、吉村”と叫んでなかったかしら…とか思うのは野暮かしら…)
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Posted by ブクログ
上下とも読破。理不尽に大役を任されながらも、一所懸命に任務を遂行していく。木曽路に連なる峰々のごとく難題が押し寄せるが、道中を歩進めるように一つ一つ乗り越えてゆく。その姿に、何か忘れかけていた大事なことに気付かされる。
ストーリーが素晴らしいこともさることながら、著者が古文書好きということもあり、普段なかなか見ることのできない表現を発見することができる。今まで見たこともない漢字・言い回しなのに、なぜか懐かしく、すっと腑に落ちるような表現。今でこそ「古い」とされる表現も、江戸時代が200年以上続いたことを考えると、日本語の歴史を俯瞰した時に、今の表現技法はごくごく最近になってからのものであろう。古来からの表現に共感するように日本人は進化したのだろうか。 -
購入済み
浅田文学を堪能して
東京育ちの自分は時折googlemapを見ながら読んだ。
昭和時代の昔話だけではない。
仕事にかまけて読む本がつい実用書ばかりになっている自分には、精神の本物の栄養となる浅田文学が必要なのだ。
海外在住中でまさかのコロナ禍にあって、まるで遣唐使気分の今ながら、日本に一時帰国できたときは行ってみたい。
海外で無念のうちにコロナで斃れた邦人の慰霊もあり。
いつもいつも、浅田次郎さんには、そうやって正してもらっている。