浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝 13

    購入済み

    堂々完結

    前巻で武士の時代の最期の寂しさや華々しさは描き尽くされ、この最終巻では吉村貫一郎の生涯が知人や子供達の未来にどのようにつながったかが静かに語られる。しっとりした良い終わり方だと思う。

    #泣ける #エモい #感動する

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    2023年10月09日
  • 壬生義士伝 12

    購入済み

    それぞれの死

    主要人物達の顛末がそれぞれの死という形で収斂していく圧巻。史実に基づいたフィクションで、徳川幕府の時代の終わりと明治維新のパラダイムシフトの中で、当時の武士の精神性が描かれて胸が詰まる。

    #感動する #切ない #泣ける

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    2023年10月09日
  • 流人道中記(上)

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    青山玄蕃の武士道は言葉にすれば簡単すぎて拍子抜けするものかもしれない。
    でもそれを実践することは現代でも非常に難しい。
    そういうもののような気がする。

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    2023年10月08日
  • 流人道中記(下)

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    青山玄蕃は本当に罪人なのか。この人と別れたくない、何とか冤罪を晴らしたい、乙次郎の気持ちが痛いほど分かる。

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    2023年10月05日
  • 蒼穹の昴(1)

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    ネタバレ

    清朝末期、科挙に挑む若者。その若者を慕う少年。

    そのあと、日清戦争後まで激動の中国を背景に主人公やその周囲の一団がたどる運命とは。

    科挙や、宦官、宮廷内の暮らしなど精密に描写されていることで圧倒的なリアリティを備えている。(そして長い物語となる)

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    2023年09月23日
  • シェエラザード(上)

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    いつもながら浅田次郎さんの本は時代考証がしっかりしていて、骨太で読み応えがあります。楽しいけど忘れてしまう小説でなく、少し重さと暗さはあるけど、心に強い印象を残す作品。戦時中の個々人の苦悩と懸命に正義を求める生き方、豪華客船にプライドを掛けた生き方。学びがあり、思考が深まる作品です。

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    2023年09月19日
  • 壬生義士伝(上)

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    おすすめで。

    歴史は本当に知らないけど、侍のこと、その時代のこと、話しながら楽しく読めた
    むごいけど、すごくおもしろい

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    2023年09月15日
  • プリズンホテル 4 春

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    ネタバレ

    主人公「僕」のDVの違和感。

    「人を思いやること」は 
    体験のないものにとっては
    理解することも、その大切さを想像することもできないのかもしれない。

    私たちにとって当たり前の人との関わり方。

    主人公「僕」のDVは
    彼の環境から得た成長の果てだったと思った時
    単なるめめしい被害者意識だと
    自分も、主人公を、自分の価値観に落とし込んで
    随分と見下していたことに気がついた。

    他人を尊重することは、案外と難しいことなのかもしれない。

    清子さんの純真さ、富江さんの温かさ。
    おそろしく時間はかかったけれどなんとか届いて良かった。

    はちゃめちゃな展開のあちらこちらに
    グッとくる言葉がきらきらと散

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    2023年09月10日
  • プリズンホテル 1 夏

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    明るく描かれていましたが、
    主人公の「僕」のDV加減には少々いかがなものかと思いました。
    が、そんなこんなも含めて
    諸手を挙げで楽しませてもらいました。

    audibleは
    ナレーターの方のパフォーマンスによるところも大きいのですが
    最高でした!
    何度、吹き出したことか。。。。
    浅田先生の本は、楽しいんですね。

    「夏」に始まって「春」まで
    プリズンホテル、寄らせてもらいます。

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    2023年09月10日
  • マンチュリアン・リポート

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    23.09.06~23.09.18
    真実ってどこにあるんだろう。どれが真実なんだろう。
    正義って何だろう。

    人によって、立場によって、異なるのはわかる。
    でも、それを自分の身に都合のよいように解釈するのは、どうなんだろう。

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    2023年09月18日
  • 輪違屋糸里(下)

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    芹沢鴨が暗殺されるあの事件を島原大夫や前川家、八木家の女房、芹沢鴨と一緒に命を落とした梅といった女たちの視点で書かれている。
    糸里天神と土方の別れのシーンは切ない。

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    2023年08月25日
  • 蒼穹の昴(1)

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    中華最後の王朝、清末期を舞台にした壮大な物語!
    世界が近代化へと進んでいく中で、中華も歴史ある長い王朝を閉じて近代化へと舵を切る大激動な時代背景が物語を彩る様子が圧巻です。
    評判が良く以前から気になっていたのでようやく読み始める事が出来て嬉しいし、期待を裏切らない面白さで感激!
    壮大なスケールでロマンMAX!

    浅田次郎先生はほんと凄い!

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    2023年08月27日
  • 神坐す山の物語

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    短編集で何回読んでも味わい深い。旅のおともに持って行って繰り返し読むのに適してる。どこから読んでもよい。狼も山も神社も好きなので、いつか御嶽山に行きたいとずっと思わせてくれる本。

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    2023年08月19日
  • 勇気凛凛ルリの色

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     『週刊現代』1994年9月〜1995年9月まで連載されていた、浅田次郎さんのエッセイ集。

     駒場東邦中→中大杉並高校→陸上自衛官→小説を書きながらゴニョゴニョと人生経験豊富な浅田先生なので、(しかも普通の人が経験してない事をたくさん経験されてるので)、めちゃくちゃ面白い。

     『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』『帰郷』とかしか読んでない方はビックリすると思います。先生の作品を色々読んだ私は、「浅田次郎さんって8人くらいいるんじゃ?」って疑ってる。

     爆笑の連続なので、このエッセイを読んでみて欲しいです。ちなみにこの連載中に『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞されてます

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    2023年08月17日
  • 天国までの百マイル 新装版

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     孤独で寂しい人を救ってくれる物語。人は人を誤解しているだけで、あなたは人から守られている。そう心へ響かせてくれた。号泣してしまった。

     主人公:安男は、母親の手術を引き受けてくれる病院まで、ワゴン車で百マイルの旅をする。それは、親子二人きりのかけがえのない時間であった。40年間の人生で初めて母親と向き合うことができた。

     複雑な感情を抱えあった親子や肉親は沢山いるだろう。誰かと向き合うこういう機会が訪れ、これまでの気持ちをお互い確かめ合えたら。きっと平和な人間関係が築けるに違いない。

     恋人のマリは切ない。「自分のことを愛してくれる人はいない。自分は人を愛することができる」
    彼女の生き

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    2023年08月10日
  • おもかげ

    購入済み

    周りの人達には愛されながらも拭えない喪失感が生死の境目で少しずつ埋められて行く過程が切ないけれど美しくてさすがとしか言いようがありません。浅田次郎作品はたくさん読みましたが、言葉選びの美しさはこの作者の真骨頂だと思います。

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    2023年08月09日
  • ブラック オア ホワイト(新潮文庫)

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    タイトルから夢の話だと想像していなかった。
    ストーリーにどんどん引き込まれてしまった。
    主人公は、どんな気持ちで彼の話を聞いてたのだろう?どこかで誰かに
    ブラックorホワイト?と聞かれたら、どちらを選ぶだろう?
    枕があったら、どっち?
    と思わずにはいられない。
    面白かった。

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    2023年08月03日
  • 椿山課長の七日間

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     寂しくて仕方がない方にお勧めしたい一冊。お腹を抱えて笑える場面。涙がでる程感動する場面。設定とキャラクターが分かりやすく、あっという間に読める。カラフル(森絵都)に共感された方は、こちらも感動できること間違いなし。

     亡くなった人が、「現世でやり残したことがある。」と強い信念がある場合、審査を受けて、仮の姿で数日だけ現世へ戻れるシステムが存在する物語。

     脇役的な存在の景山五郎に一番心が動いた。両親に先立たれ、生涯孤独の人生は過酷で辛いものだった。しかし、天国には愛するお父さんが迎えに来てくれた。例え亡くなった人であっても、自分のことを心から思ってくれている人が必ずいる。そう思えるように

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    2023年08月02日
  • 終わらざる夏 下

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    千島列島(当時)の最北端の占守(シュムシュ)島、ソ連領のカムチャッカ半島は目と鼻の先。
    しかし、そこから東に連なるアリューシャン列島はアメリカ軍が押さえていた。
    戦争終結を視野に入れて、大本営はアリューシャン列島からアメリカ軍がやってくると睨み英語通訳を占守島に送り込む。
    これが間違いだったとは言い切れないと思う。
    お人好し・・・だったのかな。
    アメリカ軍ではなく、ソ連軍が国際法を破って侵攻してきた。

    上巻中巻にもたびたび出てきたが、原住民や、少数民族に対しての大国のやり口がひどい。
    どうして、「土地はもともとそこに住んでいた人たちのもの」と考えることができないのか。

    占守(シュムシュ)島

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    2023年08月02日
  • 壬生義士伝 13

    RYO

    購入済み

    原作超え

    これまで漫画化された作品の中で、唯一原作を超えたと思わせてくれた作品は「天地明察」のみであったが、ついに人生2作目の原作超えの作品が現れた。
    この原作は小説の中でも大変気に入っている作品だが、まさかその原作を超えてくるとは嬉しい限り。
    絵の力というものを十二分に堪能させていただきました。ありがとうございます。

    #深い #泣ける #感動する

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    2023年07月31日