浅田次郎のレビュー一覧

  • 壬生義士伝(下)

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    読み終えるのがもったいないと思うくらい、話に引き込まれていきました。通勤電車の中で読んでたので、涙が出そうになるのをこらえた事もありました。良い時代小説に出会えたと思います。

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    2024年02月04日
  • 天切り松 闇がたり 第三巻 初湯千両

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    粋でいなせ。男という商売、職人としての意地という言葉。そして、道化の恋文に涙咽ぶ。

    心意気というものをふんだんに感じるダンディズムの宝庫。されどそれは、生物学上の男性にあるものでは無く、おこん姐さんも体現している。それを考えると、任侠も簡単なジェンダーでは無く、ここでいうダンディズムも、ジェンダーに阻まれるものでもないのかと思う。
    多様性時代だからこそ、逆にこうした男気という価値観もあって良いのではないか。そしてそれを残していくことも大事ではないか。
    本当の男気は、ジェンダー差別を作るものでも何でもないのかも知れない。
    ただ、その流儀を押し付けてしまったら、単純なパワハラになるのだろう。本当

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    2024年01月28日
  • 蒼穹の昴(4)

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    風前の灯の清王朝クライマックス!
    登場人物達の運命に驚いたり怒ったり悲しんだりと感情がジェットコースターだった。
    続編の[珍妃の井戸]へ!

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    2024年01月25日
  • 大名倒産 下

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    時代小説ならではの奥行き深い文章に浸れる一方、吹き出してしまうような笑いもあり、極上の楽しさありです。神様の登場が笑えました。親と子の情愛にほろっとくる場面もありました。

    最後に載せられていた浅田さんと磯田さんの対談で理解がさらに深まります。世代間の考え方の違いが、現代と照らし合わせて考えられ面白いです。

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    2024年01月19日
  • 一路 (上)

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    書店でこの本を見かけたとき、読んでみたい!って思ったものの、浅田氏のあまりの出版本の多さに、職業小説の大量生産本は内容がスカスカなのが多い、特に今では東野氏がそうであるようにこれもまた...などと食わず嫌いが発動してなかなか手にすることなく年月を経た。母が亡くなりその遺本を整理しているところに現れたのがこのタイトル、母も読んだのかと感慨深くなりようやく手にしてみると...
    なんでこれもっと早く読まなかったんだ!って後悔しかない。これは時代小説のドラゴンクエストである。主人公が崖っぷちの窮地に追い込まれた状態から秘伝を元に、旅しながら仲間を集め難題をクリアしていく物語。まさに血沸き肉躍る活躍劇を

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    2024年01月16日
  • 大名倒産 上

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    時代小説は、とっつきにくいと思いきや文章のリズムよく、思わず吹き出してしまうところもあり、とっても楽しい。

    下巻も期待!

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    2024年01月11日
  • プリズンホテル 2 秋

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    登場人物全てが愛しい。
    案外、悪人が1人も出てこない。
    小さな善悪なんて問題にならないぐらい、愛で溢れた物語。

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    2024年01月02日
  • 蒼穹の昴(3)

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    瀕死の清王朝で中華亡国の危機!
    新旧体制派、新略を目論む各国、この3巻からは日本もかなり関わったストーリー展開で、当時にロマンを馳せながら更に興味深く読んだ。
    いざワクワク4巻へ‼︎

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    2023年12月25日
  • 一路 (下)

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    幕末に近いころの侍の物語、冒頭若くして父親が急逝し、参勤交代の行列をマネージするお供頭の仕事を急遽継ぐことになり、国元に戻ってみると人々は冷たく、味方は誰もいない。親からも何も教えられることなく、唯一手元に残った江戸初期の先祖の描き残した帳面を頼りに参勤交代を始めるのですが、徐々に色々なことが明らかになってきて、天候による悪路だったり、陰謀だったり、想定外のことがたくさん発生します。浅田次郎の人情というか、人間ドラマを描く手腕が光る作品でした。
    主人公である一路はもちろんのこと、お殿様のキャラクターもすごいよかったです。
    中仙道の各宿場町を描いていて、自分が住む近所にある宿場が舞台になっていて

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    2023年12月16日
  • 壬生義士伝(下)

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    新撰組を題材にした物語で泣けた唯一の小説
    吉村は言うまでもなく
    他のメンバーの人生も重い
    重すぎるものを背負った男たち
    お疲れさまでした
    ゆっくり休んでくださいと
    ありきたりな言葉しか出てきません
    浅田次郎の作品の中でも一際素晴らしい時代小説でした

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    2023年12月09日
  • 壬生義士伝(上)

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    映画を観てから小説を読みました。映画も良かったけど小説のほうがずっといい。上下巻あって長いので、なかなか手が伸びなかったんですが、読み始めたら一気でした。
    新撰組に集まった食い詰め武士たち。
    国元に残してきた吉村の家族。
    吉村を慕う子供たち。
    吉村をとりまく人たちの話で浮き上がる吉村勘一郎という人物の人柄。
    斎藤一の話もすごく良かった。
    下巻もきっと一気読みだな。

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    2023年11月30日
  • おもかげ

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    時代を超えて胸を打つ不朽の名作『地下鉄(メトロ)に乗って』から25年。鉄道屋などが好きならぜひ読んでほしい。
    孤独の中で育つたが温かな家庭を築き定年の日の帰りに地下鉄で倒れた男の物語。
    幼少期の思い出や自分を捨てた見知らぬ母のおもかげを、不思議な経験で追憶していく最終的には泣かせる浅田次郎作品。
    メトロでは父親だったが今度は母親で泣かせます。
    エリート会社員として定年まで勤め上げた竹脇は、送別会の帰りに地下鉄で倒れ意識を失う。家族や友が次々に見舞いに訪れる中、竹脇の心は外へとさまよい出し、忘れていたさまざまな記憶が呼び起こされる。孤独な幼少期、幼くして亡くした息子、そして……。涙なくして読めな

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    2023年11月29日
  • シェエラザード(下)

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    そうだったのか…!
    鍵は宋さんです。
    一気に読めました。
    単なる娯楽小説でなく、考えさせられる内容でした。
    戦争って、何だったんでしょうね。

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    2023年11月26日
  • シェエラザード(上)

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    面白かった〜。
    どんどん惹き込まれていきました。
    過去と現在が入れ替わるストーリー。
    ここでしっかり名前を覚えないとね!

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    2023年11月26日
  • 壬生義士伝(上)

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    初時代小説
    吉村貫一郎の優しさがよく分かる。
    当時のことはあまり知らないが評価されねども自分自身の義を全うした男。
    現代であれば評価されただろう。
    男の中の男であると思う。

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    2023年11月17日
  • 壬生義士伝(上)

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    初の時代小説&浅田次郎さんでしたが、とても面白く読みやすく、スイスイ読めました。
    新撰組とか当時の時代背景などは、大河ドラマでチラッと見た浅い知識しかない私でも、充分に楽しめました。
    こういう優れた小説を読めるのって、本当にありがたい事だなぁと思います。下巻も楽しみです。

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    2023年11月17日
  • 鉄道員(ぽっぽや)

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     読み返すの何度目だろう。定期的に読み返したくなる本。電車で読んで泣いてしまいました。

    『鉄道員(ぽっぽや)』は高倉健さんで脳内再生。
     
    『ラブ・レター』『角筈にて』は20代の頃からのお気に入りで、今回は『伽羅』『うらぼんえ』も心に残りました。妻になり、母になって感じ方も変わったのかな?歳を取れば取るほど、色々な立場から物事を見れるし、知らなかった単語もいきなり実感できたりして楽しい。例えば「肌のくすみ」「ほてり」「物忘れ」とかもね。若い時はピンとこなかったなぁ。ベテランとしてステージがあがっていってます。

     浅田次郎さんの本を読むと、頑張ってるおじさん達が愛しく思えてきます。

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    2023年11月17日
  • 蒼穹の昴(2)

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    時代に乗り遅れた清王朝末期、国も人も生き延びる為に必死にもがきあがく。
    登場人物達にまたも胸が熱くなる二巻だった。
    三巻へ!

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    2023年10月23日
  • 勇気凛凛ルリの色

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    数年前に読んだ本ですが、筆者の人間の縁と言う本を読んで、古い本をまた読みたくなったので再読になります。

    25年前の本になりますが、当時世間を騒がせた事件や筆者の日々の生活に対して、世間の常識とはまた一味違う経験に基づいた筆者なりの筋が通ったエッセイになります。

    特に犯人や被害者の想いを、筆者なりに想像力豊かに書き上げている話が素晴らしいです。

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    2023年10月21日
  • 流人道中記(下)

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    大好きな作品。再読。

    「人間が堕落して礼が廃れたから、御法ができたんだぜ。」
    「大勇は怯なるが如く、大智は愚なるが如しという。ならば俺は、破廉恥漢でよい。」

    実写化するなら、玄蕃は佐藤浩一に演じてほしいなぁ。
    あ、玄蕃は三十代か笑

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    2023年10月18日